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エピローグ 『黄泉国古記・第六十九天魔の章』
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✧『黄泉国古記・第六十九天魔の章』✧
天皇名:寂照(じゃくしょう)天皇
——帝の御世、葦原中国と黄泉の国の狭間にて編まれし予言文——
往古より、葦原中国には数多の天魔あり。
その中に、異名を二つ持つ者あり。
ひとつは折楽留(オラクル)、
もうひとつは**或呉須(アルゴス)**と称す。
安倍之瀬謂守(あべのせいえす)と、村戸笑離(むらとえみり)なる二柱の者、
これを名付けしなり。
いかなる名においても、第六十九の天魔は未来を見通し、
人の世を滅亡へ導く神の如き力を有す。
されど、運命の糸は巡る。
村戸笑離は安倍之瀬謂守により、目と脳を奪われ、
安倍之瀬謂守は、羅臼譲羽(らうすゆずりは)により封じらる。
羅臼譲羽は、同胞たる**村戸入間(むらといるま)**なる犠巫徒と共に、
未来を占い、より良き世を創らんと努むるも、
その思いは必ずしも、世の善に適わず。
なぜなら、第六十九の天魔は、人に見せかけの幸福を授け、
その光を糧として、ゆるやかに滅亡へ導く、巧妙なる悪神なり。
しかし、帝よ。光の兆しあり。
村戸入間なる犠巫徒、二柱あり。
そのうち一柱は、足切神社にて神職を務め、
第六十九の天魔を葦原中国でも高天原でも、黄泉の国でもない、
未知なる無の地に封ずると予言される。
そこにて、天地開闢の如き力が生じ、
新たなる世界、第七十の天魔により創造される。
「黄泉の闇に巣食う悪神の策、
永き時を経て、二柱の光に封じらる。
第六十九の天魔は欺き、人は幸福と思えど、
その果てにあるは滅亡の夢。
されど、二柱の犠巫徒は未来を変え、
世界は新たに生まれん――第七十の天魔の御世にて。」
この文は、寂照天皇の御代にひっそりと写本され、
御手に触れぬよう封印されしと伝えられる。
帝自身、真意を口外せず、静かに葬られしという。
黄泉国古記の中でも、最も秘められし章なり。
天皇名:寂照(じゃくしょう)天皇
——帝の御世、葦原中国と黄泉の国の狭間にて編まれし予言文——
往古より、葦原中国には数多の天魔あり。
その中に、異名を二つ持つ者あり。
ひとつは折楽留(オラクル)、
もうひとつは**或呉須(アルゴス)**と称す。
安倍之瀬謂守(あべのせいえす)と、村戸笑離(むらとえみり)なる二柱の者、
これを名付けしなり。
いかなる名においても、第六十九の天魔は未来を見通し、
人の世を滅亡へ導く神の如き力を有す。
されど、運命の糸は巡る。
村戸笑離は安倍之瀬謂守により、目と脳を奪われ、
安倍之瀬謂守は、羅臼譲羽(らうすゆずりは)により封じらる。
羅臼譲羽は、同胞たる**村戸入間(むらといるま)**なる犠巫徒と共に、
未来を占い、より良き世を創らんと努むるも、
その思いは必ずしも、世の善に適わず。
なぜなら、第六十九の天魔は、人に見せかけの幸福を授け、
その光を糧として、ゆるやかに滅亡へ導く、巧妙なる悪神なり。
しかし、帝よ。光の兆しあり。
村戸入間なる犠巫徒、二柱あり。
そのうち一柱は、足切神社にて神職を務め、
第六十九の天魔を葦原中国でも高天原でも、黄泉の国でもない、
未知なる無の地に封ずると予言される。
そこにて、天地開闢の如き力が生じ、
新たなる世界、第七十の天魔により創造される。
「黄泉の闇に巣食う悪神の策、
永き時を経て、二柱の光に封じらる。
第六十九の天魔は欺き、人は幸福と思えど、
その果てにあるは滅亡の夢。
されど、二柱の犠巫徒は未来を変え、
世界は新たに生まれん――第七十の天魔の御世にて。」
この文は、寂照天皇の御代にひっそりと写本され、
御手に触れぬよう封印されしと伝えられる。
帝自身、真意を口外せず、静かに葬られしという。
黄泉国古記の中でも、最も秘められし章なり。
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