未来星人ぷぷるん VS 強襲! スク水星人 , 激神!! ブルマー星人 , 烈戦!!!女児服星人 , 未来星人絶滅計画!!!!

あめの みかな

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第10話「長女、ミズキ襲来!」中

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 こたつに入るなりミズキがどこからか取り出したのは──

「将棋、やりませんか?」

 将棋盤と駒のセットだった。

「地味ィ!! いや、いいけどさ!!てか、なんで宇宙人が将棋!? いつもみたいなガチンコファイトクラブじゃないのかよ!?」

「何を仰っているのかわかりません。将棋はスク水星では紳士淑女の嗜みですが?」

「そうなんだ……へー……」

 しかもその将棋セットは、プラスチック製で折り畳んで持ち運びできるようなタイプのものではなく、ちゃんと木製で、買ったら5~6万円はしそうな、いわゆるガチなやつだった。
 だったらこたつはいらなくね? こんなのこたつの上に置いたら、立ってやらないといけなくなるじゃんとレイタは思ったが、言える空気ではなかった。

「おおー、これ、見たことあるやつなのだ!」

 そう言ったのはもちろんぷぷるん。

「マスコミ相手だとボソボソとしか喋らなかったり、感想戦で超高速詠唱し始めたりして永○九段を呆然とさせたりした人がよくやってるやつだよね?」

 ウルが続く。スク水星では紳士淑女の嗜みだとミズキは言っていたが、ウルは嗜んではいないようだった。

「あと、団体戦で兄弟子と一緒に楽屋にいるときに、楽屋の様子が中継されてるのを知らなくて、めちゃくちゃ年相応の喋り方してて、ファンからの好感度爆上がりした人がやってるやつだよね?」

 ルゥもまた、嗜んではいなさそうだった。ゴルフとかビリヤードみたいなもので、スク水星人全員がやっているわけではないのかもしれない。

「てか、同一人物だろ? それ。もう藤○聡太名人って言えよ……なんで宇宙人がそんなに藤○聡太に詳しいんだよ……てか、これ、どっから出したの? さっきまで持ってなかったよね?」

 レイタがそう言うと、ミズキは顔を真っ赤にした。

「お、女の子の体にはっ、ちょっとした物なら隠して持ち運べる、あ、あ、場所があるんです……!!」

「それ、違法薬物を海外から持ち込むときの手口だろ!? それにこれ、ちょっとした物なんかじゃなくね? 赤ん坊より大きいじゃん……」

 将棋盤は正立方体というわけではないが、丸い足が四つついていたり、盤面は正方形で角もある。オプション(?)で、取った相手の駒を置いておくための小さなテーブルのようなものあるし、逆子の出産よりも出す(?)のが大変そうだった。

「スク水星人の○とか子宮は、四次元ポケットか何かなのか?」

 思わずそんなセリフが口から出てしまった。もしかしてガバガバなの? というセリフだけはなんとかグッと飲み込んだ。

「在経レイタさん、やはりあなたは、わたしがリサーチしていた通りの変態のようですね」

「一体どこでリサーチしたら俺が変態認定されたのか、詳しく聞かせてもらおうじゃないか」

 失礼極まりない奴だとレイタは憤慨したが、「スク水星人の子宮は~」と口にした時点で十分変態、というかセクハラ認定される事案であったことを彼が知るのは、この数年後、彼が社会に出てからのことになる。

 ミズキはまたどこからかノートパソコンを取り出すと、こたつテーブルではなく将棋盤の上に置き、彼女が撮影したと思われる動画を再生した。

『あぁ、在経(ありふ)さんちのレイタくんねぇ……ご両親がお仕事で海外赴任中なんだけど、最近いろんな女の子が家に出入りしてるみたいで……あれはちょっとよくないわよねぇ……』

「おい。これ、声は加工してあるけど、喋ってるの向かいの家のオバサンじゃねーか! 声を加工するなら顔にもモザイクかけろ! 今度ゴミ出しとかのとき、お向かいさんと顔を合わせたとき気まずいだろ!」

『あぁ、マヒルちゃんはね、いいのよ? あの子はすっごくいい子。ふたりは幼馴染みだし、子どもの頃から仲良しで、前からよくお互いの家に出入りしてたみたいだから。でもあの銀髪の、青い目をした、たぶん外国人の女の子。ツインテールって言ったかしらね? あの髪型』

「ぷぷるんのことなのだ!!」

『あの子はだめよ』

「なんでなのだ!? オバチャン、いつもぷぷるんに優しくしてくれてるのだ!?」

『あの子、この間、男の子用の大きなTシャツにボクサーパンツ? だけの格好で、この辺りを歩いてたのよ。あれ、たぶんレイタくんの服と下着でしょう? それにブラもしてなかったみたいで……胸の先がね? これ以上は言わなくてもわかるわよね?』

「ぷぷるん、お前まさか、その格好で家の外に出たりしてたのか?」

「一回だけなのだ! どうしてもプリンが食べたくなってコンビニに行ったことがあるだけなのだ!」

「ほんとに一回だけか?」

「二回なのだ……アイスクリームも買いに行ったのだ……ほんとは三回なのだー、ごめんなさいなのだー!!」

『うちの一番下の子、まだ小学生なのよ~。だから、これはよくないわって思って、わたし、市役所に不審者の連絡を入れたの。そのすぐ後に市役所から届いた不審者情報メール、ちゃんと保護してあるんだけど見る?』

「ぷぷるん、不審者として市のメールに載ってたのだ……?」

『でもね、その子だけじゃないの。髪の短い、よく日焼けした女の子も、最近在経さんちに出入りしてるみたいなんだけど……』

「ボクのこと?」

『あの子、何故かいつもスクール水着を着ててね、それもわたしがまだ若かった頃の、ハチジュ……90年代のいやらしいデザインのやつ。しかもそれが何故か、おへその辺りから胸までまっすぐ裂けてて、いやらしいのなんのって……』

「ウル~~、お前、なんでずっとその格好なんだよ~~」

「こ、これは、言ってみればリュウの昇○拳でサ○ットが負った傷のようなもの……ボクはサ○ットがあの傷を隠したり手術で消したりしないように、自分への戒めのためにこのスク水を着続けてる……これからも、今も、そしてこれからも……」

 なんかカッコいいことを言おうとしていたが、裂けたスク水がエロすぎてダメだった。


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