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第69話 第四部最終回「ナツメ・レポート①」
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「雨野ナユタは、私が月の審神者のひとり月読迦具夜に集めさせた五つの宝により一時的に『無量大数の力』を手にしましたが、現在はあの少女、加藤麻衣に。
雨野ナユタとジパングのふたりの女王、それに月の審神者の三人は力を自ら放棄しました。
最もテラは現在、そのすべてが力の干渉を受けない特異点となってしまっていますが。
ピノア・オーダー・ダハーカが、テラからゲートを開き、リバーステラに転移してきていたエウロペの数万の民はすべてテラへと帰りました。
ステラ・コスモス・ダハーカと、レンジ・フガク・ダハーカは、一週間ほどリバーステラに滞在してからテラへと帰還するようです。娘のサクラ・アキツキ・ダハーカも現在リバーステラにいます。
月読迦具夜と馬岐耳はジパングに残りました。
しかし、月読千古は雨野ナユタとピノア・オーダー・ダハーカと共にリバーステラで暮らすことを選びました。
月の審神者の三人については、私の回収対象でしたので、すでに偽史倭人伝に記録済みです。
月に封印されていた頃の彼女たちを戯使として召喚可能にしてあります」
戯使遣い・棗弘幸は、傍らにいるローブをまとった髪の長い男にそう告げた。
「古代のリバーステラに『72個の匣』をもたらした、すべてのアンサーの存在の消滅を確認しました。
驚きましたよ。まさか世界各国の神話の最初に登場する神が皆、アンサー、つまりは古代宇宙飛行士だったとはね」
棗のそばにいる男の顔は、テンス・テラとイレブンス・テラに産まれた神の子アンフィス・バエナ・イポトリルによく似ていた。
だが、実体はなく魂と力だけの存在であった。
彼は、棗が回収した邪馬台国以前の偽史の中のひとつから、偽史倭人伝にその存在が移された戯使であった。
「それぞれの神話は、最初の神こそアンサーですが、その後に語られる神話は、今回の邪馬台国の件のように、神話という名の偽史に貶められた真実の歴史である可能性が出てきました。
非常に興味深いです」
「君の偽史倭人伝も、空白のページが冒頭にかなり追加されたようだね。
私についてと邪馬台国について、そして空白の4世紀と呼ばれる時代の真実さえ明らかにすれば、君は役割を終えることができたはずだったのに。
君は日本神話だけでなく、私がこの地に渡来してしまったばかりに、旧約聖書に記されたことまで調べなければいけなくなってしまったわけか。
歴史とは実に面白いものだね」
「それが私に与えられた役割ですから。もっとも、棗家の次期当主であるうちだけですが」
棗は当主となれば、その任を解かれ、この国の国政を司る内閣よりもさらに上位の機関のメンバーにならなければいけない立場にあった。
彼は雨野ナユタを後継者にしたいと考えていた。
だが、もうひとり適任だと思える者を見つけていた。
ナユタや麻衣のクラスメイトの空地航(あけち こう)という少年だった。
「00年代に、リバーステラの合衆国がそのすべてを手に入れていた匣は、すでに17年前、テラにてすべて破壊されていました。
すべての匣を再生する『白き匣』もまた。
匣を研究する過程でアカシックレコードの存在にたどり着き、テラを産み出すほどの科学技術を有した『我々』という組織も壊滅しています。
当時の大統領だったマクドナルド・トランポリンとの大統領選に勝ち、次期大統領になることが決まっていたブライ・アジ・ダハーカはテラで人工的に産み出された魔人でした。
彼はリバーステラの王となり、テラの神になろうとしましたが、救厄の聖者たちによって葬られ、トランポリンもまた数々の汚職を暴露され政治家生命を絶たれました。
組織や匣の存在を知る人物はすべて、プレジデント・シャドウが始末し、その後の大統領はもはやただの傀儡に成り下がっています」
ふたりは小さな公園におり、その目には生ける偽史である八百比丘尼の少女・加藤麻衣をブランコで遊ばせる、2メートルを優に超える体躯の男の姿があった。
その男もまた生ける偽史であり、日本の先住民族である山人(さんじん)の末裔で、名をヤマヒトという。
「確か、テラには本来神話はひとつも存在せず、神もまた一柱も存在しなかったんだったね」
「えぇ、テラにおける神や神話などは、世界の理を変える力を持つ者が無自覚に作り出してしまったようです」
「それにテラには言語はひとつしかなかった。
もしかしたら『我々』という組織は、神がいなければ、宗教というものが存在しなければ、人の歴史はどうなっていたかを知りたかったのかもしれないね。
本来のテラには、神も神話も宗教も『匣』も存在しなかった。
リバーステラにはそれらが存在したから、人の歴史は戦争の歴史になってしまったのだから」
そうかもしれないと棗は思った。
だが、世界の理が変えられてしまったことで、テラの歴史はすべてが変わってしまった。
棗は、現在はそのすべてが同じ時間軸から切り離され、独立した存在となっている原初のテラからイレブンス・テラへ自由に行き来することが可能であったが、11個の世界が切り離される前に、世界の理が変えられてしまっていた。
だから、もはや確かめるすべはなかった。
「神の子である貴方からそのようなお話が出るとは思いもよりませんでした」
「私は父が今どこで何をしているかすら知らないのだよ。本当に神の子だったのかどうかすら怪しいものさ。
母はなぜか100年ほど前にファティマにいる三人の子どもたちに3つの預言を授けたようだけど、私は未だに明かされていない3つ目の預言の内容すら知らない。
それに、君が言う世界各国の神話の最初の神がアンサーであったのなら、私はアンサーと人の間に産まれた子だということにならないかい?」
確かにそうだった。
アンサーは高度な科学技術を持っていた。
つまりは、高度な医療技術を持っていたということだ。
だから彼は、様々な奇跡を起こすことができた、処刑されても蘇ることができた、そういうことなのかもしれない。
「リバーステラに産まれた『不可思議の力』を持つ者がテラへと渡り、この宇宙から戦争という概念自体を消しました。
これで、『匣』の奪い合いに過ぎなかった人の戦争の歴史は終わり、いずれ天の川銀河も巻き込まれることになるはずだった銀河間戦争の存在も消滅しました。
『不可思議の力』を持つ者のその後の行方はわかりませんが、その者はすでに力を消失した模様です」
ヤマヒトと遊んでいた麻衣が、ふたりの名前を呼んだ。
ふたりは麻衣に手を降ったが、彼女はふたりを手招きしていた。
「やれやれ……あの子にはかなわないね。
だけど、悪くない。
娘を持ったらこういう気持ちだったのかな」
「では、あの子が飽きたら、また続きを」
雨野ナユタとジパングのふたりの女王、それに月の審神者の三人は力を自ら放棄しました。
最もテラは現在、そのすべてが力の干渉を受けない特異点となってしまっていますが。
ピノア・オーダー・ダハーカが、テラからゲートを開き、リバーステラに転移してきていたエウロペの数万の民はすべてテラへと帰りました。
ステラ・コスモス・ダハーカと、レンジ・フガク・ダハーカは、一週間ほどリバーステラに滞在してからテラへと帰還するようです。娘のサクラ・アキツキ・ダハーカも現在リバーステラにいます。
月読迦具夜と馬岐耳はジパングに残りました。
しかし、月読千古は雨野ナユタとピノア・オーダー・ダハーカと共にリバーステラで暮らすことを選びました。
月の審神者の三人については、私の回収対象でしたので、すでに偽史倭人伝に記録済みです。
月に封印されていた頃の彼女たちを戯使として召喚可能にしてあります」
戯使遣い・棗弘幸は、傍らにいるローブをまとった髪の長い男にそう告げた。
「古代のリバーステラに『72個の匣』をもたらした、すべてのアンサーの存在の消滅を確認しました。
驚きましたよ。まさか世界各国の神話の最初に登場する神が皆、アンサー、つまりは古代宇宙飛行士だったとはね」
棗のそばにいる男の顔は、テンス・テラとイレブンス・テラに産まれた神の子アンフィス・バエナ・イポトリルによく似ていた。
だが、実体はなく魂と力だけの存在であった。
彼は、棗が回収した邪馬台国以前の偽史の中のひとつから、偽史倭人伝にその存在が移された戯使であった。
「それぞれの神話は、最初の神こそアンサーですが、その後に語られる神話は、今回の邪馬台国の件のように、神話という名の偽史に貶められた真実の歴史である可能性が出てきました。
非常に興味深いです」
「君の偽史倭人伝も、空白のページが冒頭にかなり追加されたようだね。
私についてと邪馬台国について、そして空白の4世紀と呼ばれる時代の真実さえ明らかにすれば、君は役割を終えることができたはずだったのに。
君は日本神話だけでなく、私がこの地に渡来してしまったばかりに、旧約聖書に記されたことまで調べなければいけなくなってしまったわけか。
歴史とは実に面白いものだね」
「それが私に与えられた役割ですから。もっとも、棗家の次期当主であるうちだけですが」
棗は当主となれば、その任を解かれ、この国の国政を司る内閣よりもさらに上位の機関のメンバーにならなければいけない立場にあった。
彼は雨野ナユタを後継者にしたいと考えていた。
だが、もうひとり適任だと思える者を見つけていた。
ナユタや麻衣のクラスメイトの空地航(あけち こう)という少年だった。
「00年代に、リバーステラの合衆国がそのすべてを手に入れていた匣は、すでに17年前、テラにてすべて破壊されていました。
すべての匣を再生する『白き匣』もまた。
匣を研究する過程でアカシックレコードの存在にたどり着き、テラを産み出すほどの科学技術を有した『我々』という組織も壊滅しています。
当時の大統領だったマクドナルド・トランポリンとの大統領選に勝ち、次期大統領になることが決まっていたブライ・アジ・ダハーカはテラで人工的に産み出された魔人でした。
彼はリバーステラの王となり、テラの神になろうとしましたが、救厄の聖者たちによって葬られ、トランポリンもまた数々の汚職を暴露され政治家生命を絶たれました。
組織や匣の存在を知る人物はすべて、プレジデント・シャドウが始末し、その後の大統領はもはやただの傀儡に成り下がっています」
ふたりは小さな公園におり、その目には生ける偽史である八百比丘尼の少女・加藤麻衣をブランコで遊ばせる、2メートルを優に超える体躯の男の姿があった。
その男もまた生ける偽史であり、日本の先住民族である山人(さんじん)の末裔で、名をヤマヒトという。
「確か、テラには本来神話はひとつも存在せず、神もまた一柱も存在しなかったんだったね」
「えぇ、テラにおける神や神話などは、世界の理を変える力を持つ者が無自覚に作り出してしまったようです」
「それにテラには言語はひとつしかなかった。
もしかしたら『我々』という組織は、神がいなければ、宗教というものが存在しなければ、人の歴史はどうなっていたかを知りたかったのかもしれないね。
本来のテラには、神も神話も宗教も『匣』も存在しなかった。
リバーステラにはそれらが存在したから、人の歴史は戦争の歴史になってしまったのだから」
そうかもしれないと棗は思った。
だが、世界の理が変えられてしまったことで、テラの歴史はすべてが変わってしまった。
棗は、現在はそのすべてが同じ時間軸から切り離され、独立した存在となっている原初のテラからイレブンス・テラへ自由に行き来することが可能であったが、11個の世界が切り離される前に、世界の理が変えられてしまっていた。
だから、もはや確かめるすべはなかった。
「神の子である貴方からそのようなお話が出るとは思いもよりませんでした」
「私は父が今どこで何をしているかすら知らないのだよ。本当に神の子だったのかどうかすら怪しいものさ。
母はなぜか100年ほど前にファティマにいる三人の子どもたちに3つの預言を授けたようだけど、私は未だに明かされていない3つ目の預言の内容すら知らない。
それに、君が言う世界各国の神話の最初の神がアンサーであったのなら、私はアンサーと人の間に産まれた子だということにならないかい?」
確かにそうだった。
アンサーは高度な科学技術を持っていた。
つまりは、高度な医療技術を持っていたということだ。
だから彼は、様々な奇跡を起こすことができた、処刑されても蘇ることができた、そういうことなのかもしれない。
「リバーステラに産まれた『不可思議の力』を持つ者がテラへと渡り、この宇宙から戦争という概念自体を消しました。
これで、『匣』の奪い合いに過ぎなかった人の戦争の歴史は終わり、いずれ天の川銀河も巻き込まれることになるはずだった銀河間戦争の存在も消滅しました。
『不可思議の力』を持つ者のその後の行方はわかりませんが、その者はすでに力を消失した模様です」
ヤマヒトと遊んでいた麻衣が、ふたりの名前を呼んだ。
ふたりは麻衣に手を降ったが、彼女はふたりを手招きしていた。
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