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♯02
任務
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♯01
任務 続き
部屋に入ると、そこは語彙力がふっとぶぐらいのすごい絶景の部屋だった。このおっちゃん、金持ちかよ。
俊「貴方が依頼をくれた方ですね?」
男「はい、そうです。自己紹介した方がいいですよね?」
俊「あ、そうですね。では、私、柳田 俊と申します。見ての通り、ただの一般人ですが、この仕事は結構前からやっているので。どんな以来もおまかせください。ほら、君たちも」
悠「え?あぁ、翠翔 悠と申します。俊とは、ただの友達です。こうして共に付いていますが、仕事仲間ということでは無いので。ご了承ください」
燼「次は俺か。勝嶌 燼と言います。俺も悠と同じく、仕事仲間ではありません」
男「そうでございましたか。一緒に来たから、てっきり仕事仲間だと。あぁ、申し遅れました。今回、依頼をお願いする広瀬 誠と申します。依頼内容はこれから詳しくご説明しますので、どうぞお好きな所へ座ってください」
僕達は、「すげぇ!」と言いながら、高級そうなソファに座り、広瀬さんの話をきいた。
内容を簡潔にまとめると、いわゆる復讐だ。愛する妻と娘を強盗によって誘拐され、殺されたらしい。何も、見るからに金持ちオーラを出しているこの方を含め、家族は前から狙われてはいたが、強力なボディガードがいたおかげで、襲われることは無かったとのこと。しかし、ボディガードが、少し目を離した隙に、誘拐されたのだろう。気づいた時には遅かったのだ。
誘拐されてから3年半。ようやく2人の居場所がわかり、犯人も突きつめた。だが、2人が見つかった時の姿は、亡くなっており、至る所にナイフで刻まれたような傷があった。その姿をみることも出来なかったと、広瀬さんは言っていた。
犯人も突きつめたと言ったが、逮捕したのは、1人だけ。その事件に関するものは、今もさまよい続けている。そして、そいつが大きな団を作り、広瀬さん1人でどうしようも出来なくなり、殺しでもなんでもやってくれる「何でも屋」に頼んだとのことらしい。
広瀬さんの話が終わると、その場が暗かったので、僕は話題を振った。
悠「……な、なぁ、広瀬さん。そいつらの居場所はわかっていますか?」
広瀬さん「確実ではありませんが、恐らくというところはあります。場所は、“アベジアルという町の西区一丁目にある、倉庫”です。よく見ないと見過ごしてしまうところにあるので、気をつけてください」
悠「分かりました。ありがとうございます。じゃあ、早くそこに行こう。燼、俊。行くぞ」
俊「………うん。いこう」
燼「今回は暴れていいよね?」
悠「………許可をだすが、できるだけ抑えろよ?暴れるなら人気が少ない時にやれよ?」
燼「分かってるよ」
悠「おし、行くか。では、広瀬さん。行ってまいります」
広瀬さん「どうか、どうかご無事で」
俊「ハハハッ 俺たちを舐めないでくださいよ」
俊は、話を聞いている時、すっっっごい怖い顔をしていたが、あんな話を聞かされたら、誰でもああなるだろう。燼も、表に出さなかっただけで、内心はああなっていたと思う。
僕達は、広瀬さんに別れを告げ、つぎの目的地へと移動することにした。
僕は、戦闘になるならと思い、前髪を後ろ髪と一緒にまとめるよう結び直した。その様子を、燼にみつかってしまい、絶賛された。いや、こいつは僕のことをずっと見てるからな。いつかはバレるが。
いつかはバレるが、はやすぎない?
まぁいい。えぇっと………目的地ってアジア何とかにある西区?の何丁目だ?倉庫ってことは覚えているが……。燼たちは、聞いてないだろうな。2人で盛りあがったてたし。えぇ………?やべぇ…忘れた。
俊「どうしたの?悠くん」
悠「ん?いや、目的地、どこか忘れちまって。お前らはそっちで盛り上がってたから聞いてないだろ?だから今必死に思い出そうとしてんだよ」
俊「目的地ならアジアベルにある西区一丁目の倉庫だよ」
悠「は?なんで覚えてんの?てか、なんで知ってんの?」
俊「あったりまえでしょ?何年続けてると思ってんの?」
悠「いやでも、あれぇ?」
燼「2人ともなにしてんの?早く行くよ~」
悠「お前はわかるのか?」
燼「なにが?」
悠「目的地だよ」
燼「当たり前じゃん。忘れるなんて、依頼を受けとる人としてありえないよね」
悠「う"っ……」
燼「えっ、もしかして悠くん。忘れてたの?」
悠「……そうだよ。んじゃあ、僕はここまでってことで」
燼「なんで~(泣)」
悠「受け取る側として依頼場所を忘れるなんてありえないんだろ?じゃあ僕はありえない、依頼をする権利がないってことだ」
燼「そんなこと言ってないじゃ~ん」
俊「………ほら、行くよ。2人とも」
悠、燼「はい……」
燼と言い合い?をしていると、「この下らない会話に時間を使うならはよ行くぞ」と言わんばかりに、俊は僕たちを急かした。
俊「てかさ、ここ人通りも少ないし、悠くんのテレポートで行けば良くない?」
燼「あ、それ思った~」
悠「馬鹿言え。いくら人通りが少ないからと言って、防犯カメラに写っていたら意味が無いだろうが」
俊「じゃあ、防犯カメラがないところで使えばいいでしょ?」
悠「まぁ、そう事だがな…」
燼「ならさ、いいじゃん」
悠「ふぅ……まぁ、いいか」
俊、燼「やったーー!!」
俊「早く探そ!」
--------------------------------------
燼「あ、あったよ」
悠「ほら、お前ら手ぇ繋げ」
俊、燼「はーい」
僕らはテレポートで、アジアベルの西区に移動した。
一丁目の倉庫を探すのは、着いてからでいいだろ。とりあえず、人気のないところにつかないと。………!?なんだ、これは!?
僕は、突然ものすごい力に引っ張らる感じかして、燼と俊を残して、違う場所へとテレポートした。
悠
「いってぇ……なんなんだぁ?なんか違う場所に飛ばされた気がするが…って俊と燼、いねぇじゃん!!僕だけってか?まさか、テレポートにハブられた!?心外っ!!」
悠が飛ばされた場所は、さっきの町とはだいぶかけ離れたようなところだった。さっきんとこは、都会っ!ってほど都会じゃなかったけど、ここは、The★都会っ!って言っていいんじゃないかと思うほど街が発展していた。1家に1台、ドラえもんがありそうな。これだと都会と言うか未来だな。
悠がひとりでショックを受けて、1人で推測して、その場に立ちすくんでいると、後ろから「あの~…」と、男の人(20~30)が声をかけてきた。
男「あの~…何か、お困りですか?」
悠「ん?あぁ、いや…はい。お困りですね」
男「ハハッ!あなた面白いですね」
悠「そうですかねw」
男「それで、どうされました?」
悠「あぁ、ええっと。2つぐらい聞きたいんですけど、いいですか?」
男「もちろん!構いませんよ」
悠「ありがとうございます!では、1つ目。ここはどこですか?あぁ、例えばで構いません。街の名前…とか?」
男「そうですね……ここは、『マンリヴ・キャニア』という町の1部です。見ての通り、すごく広いでしょう?マンリヴ・キャニアには、これの広さがあと5つぐらいあるんです」
悠「ほぇ~……デカすぎだろ。あっ、質問!マンリヴ・キャニアのその…5つあるんですよね?その他には行ける国境みたいなのってあるんですか?」
男「はい、ありますよ。ただ、境を超えるためには、それ専用のチケットをかって、超えても良いという許可証を貰う必要があるんです。許可証がないと、侵入者と同じ扱いになり、警察に捕まってしまいます。許可証はひとり1枚です」
悠「なんか、めんどくさいルールですね……。でも、許可証があればいいんですよね?」
男「まぁ、そういうことになりますね」
悠「分かりました。本当にありがとうございました」
男「いえいえ。それではお気をつけて」
僕は、その人にこの街のことを聞き、俊と燼のところにもどれるほうほうをさがすことにした。
燼 俊『全て会話?』
燼「よっと……さぁ悠くん。早く行こぉ」
俊「あれ?」
燼「ん?どうし……あれ?」
俊、燼「……悠くんがいないっ!!!」
燼「ねぇ俊!悠くんは!?ねえ悠くんは!?」
俊「知らないって言ってんじゃんかよ!居場所が分からないから、探そうって言ってんじゃん!!!聞けよ!」
燼「そんな怒らなくてもいいじゃん!」
俊「怒ってないしー!」
燼「わぁぁぁぁん!悠くんいないと、俺なんも出来ないよー!」
俊「嘘つけ。探せばいいだろ?」
燼「テレポートしてからいなくなったじゃん。そもそも、この街にはいないかもしれないし、どっか遠いとこに行っちゃったかもしれないよ?」
俊「でも、探さなければ始まらないし!君の悠くんへの思いはそれっぽっちかい?それなら俺の方が大きいね」
燼「は?そんなわけないじゃん」
俊「なら早く探しに行くよ」
燼「あぁ……」
俊(少し言いすぎたかな……ガチ切れしてる。でも、あっちもあっちだし、お互い様だよね)
--------------------------------------
俊「はぁ~……疲れたぁ……」
燼「そうだね~。どっかにスーパーとかないかな。あ、でもお金ないや。どぉしよぉ……」
俊「もういっその事任務先にやっちゃう?悠くんがいないから、すぐ終わらることは無いよ?」
燼「それも一応考えてたんだけど……後処理どうすんの?いつも悠くんに任せてたから、俺やり方わかんないんだけど」
俊「あぁー確かに。俺も一人でやってた時は、自分で処理してたけど、悠くんが来てからゆうくんに任せてたんだよね………。こうなるとやっぱり悠くん探すのが先かなぁ?」
燼「そうだね~……ちゃちゃっと終わらせ……」
「おーい、じーん!」
燼「え?」
俊「どうしたの?」
燼「今、悠くんが、「おーい、じーん!」って言った声が……」
俊「え、うそ!」
燼「でも、居ないんだよね。幻聴か~………」
俊「幻聴かい!」
燼、俊「はぁぁぁぁぁ…………どーしよー!!!」
男(20~30)「なにかお困りですか?」
燼「ん?」
俊「え?……あぁ、はい。そうです。良ければ助けていただけませんか?」
男「もちろん、いいですよ」
俊「あぁ、良かった!ありがとうございます!!」
燼(仕事の時の俊だ……)
男「それで、どうされました?」
俊「実は今、人探しをしておりまして……」
男「ふむ。どういう方ですか?」
俊「背が高くて……」
燼「背が高くて、あ、俺よりは小さいですよ?こいつと俺の真ん中ぐらいです。そして髪が長くて、髪の色は赤紫色です。んで、片目隠していて、」
俊「あれ、今髪あげてなかった?」
燼「……あ、そうか。ありがとう。前髪を上げていて、左耳にひし形の目と同じ色のピアスをつけています!!あと、灰色のカーディガンっぽいのを着ていて、下には白い服を着ています。ズボンは、黒いズボンで、パツってしています!」
男「…………ありがとう。これぐらいわかられば探しやすいです。では、見つけれた時ように、携帯をお持ちですか?もしお持ちでしたら、連絡先を交換しましょう」
俊「あっ、いいですね。俺もってますよ」
燼「俺も~」
男「ではお二人共に登録をお願いします」
俊「わかりましたー」
燼「よしっ出来た!」
俊「俺も出来た!」
男「出来ましたね。テストを送るので、気にしないでください」
ピコン
男「完了です」
俊「本当にありがとうございました!」
男「いえいえ、では。必ず見つけだしましょうね」
俊「そうですね!」
--------------------------------------
燼「はぁー。いい人そうで良かったー」
俊「それなー」
燼「よしっ俺らも探そう!!」
俊「そうだね!」
燼、俊「えいえいおー!!」
ワイワイ ガヤガヤ
「…………ふっ……」
ほのぼの噂話~ 88888888~
俊の耳には、ピアスの穴がバチバチ付いていますが、今はつけていませんよね?その理由は、『商売が上手くいかないからと、悠も燼もつけているので、お揃いと、周りに思われるのが恥ずかしいから』らしいですよ。
髪上げてるところを燼に見つかったやつ↓
任務 続き
部屋に入ると、そこは語彙力がふっとぶぐらいのすごい絶景の部屋だった。このおっちゃん、金持ちかよ。
俊「貴方が依頼をくれた方ですね?」
男「はい、そうです。自己紹介した方がいいですよね?」
俊「あ、そうですね。では、私、柳田 俊と申します。見ての通り、ただの一般人ですが、この仕事は結構前からやっているので。どんな以来もおまかせください。ほら、君たちも」
悠「え?あぁ、翠翔 悠と申します。俊とは、ただの友達です。こうして共に付いていますが、仕事仲間ということでは無いので。ご了承ください」
燼「次は俺か。勝嶌 燼と言います。俺も悠と同じく、仕事仲間ではありません」
男「そうでございましたか。一緒に来たから、てっきり仕事仲間だと。あぁ、申し遅れました。今回、依頼をお願いする広瀬 誠と申します。依頼内容はこれから詳しくご説明しますので、どうぞお好きな所へ座ってください」
僕達は、「すげぇ!」と言いながら、高級そうなソファに座り、広瀬さんの話をきいた。
内容を簡潔にまとめると、いわゆる復讐だ。愛する妻と娘を強盗によって誘拐され、殺されたらしい。何も、見るからに金持ちオーラを出しているこの方を含め、家族は前から狙われてはいたが、強力なボディガードがいたおかげで、襲われることは無かったとのこと。しかし、ボディガードが、少し目を離した隙に、誘拐されたのだろう。気づいた時には遅かったのだ。
誘拐されてから3年半。ようやく2人の居場所がわかり、犯人も突きつめた。だが、2人が見つかった時の姿は、亡くなっており、至る所にナイフで刻まれたような傷があった。その姿をみることも出来なかったと、広瀬さんは言っていた。
犯人も突きつめたと言ったが、逮捕したのは、1人だけ。その事件に関するものは、今もさまよい続けている。そして、そいつが大きな団を作り、広瀬さん1人でどうしようも出来なくなり、殺しでもなんでもやってくれる「何でも屋」に頼んだとのことらしい。
広瀬さんの話が終わると、その場が暗かったので、僕は話題を振った。
悠「……な、なぁ、広瀬さん。そいつらの居場所はわかっていますか?」
広瀬さん「確実ではありませんが、恐らくというところはあります。場所は、“アベジアルという町の西区一丁目にある、倉庫”です。よく見ないと見過ごしてしまうところにあるので、気をつけてください」
悠「分かりました。ありがとうございます。じゃあ、早くそこに行こう。燼、俊。行くぞ」
俊「………うん。いこう」
燼「今回は暴れていいよね?」
悠「………許可をだすが、できるだけ抑えろよ?暴れるなら人気が少ない時にやれよ?」
燼「分かってるよ」
悠「おし、行くか。では、広瀬さん。行ってまいります」
広瀬さん「どうか、どうかご無事で」
俊「ハハハッ 俺たちを舐めないでくださいよ」
俊は、話を聞いている時、すっっっごい怖い顔をしていたが、あんな話を聞かされたら、誰でもああなるだろう。燼も、表に出さなかっただけで、内心はああなっていたと思う。
僕達は、広瀬さんに別れを告げ、つぎの目的地へと移動することにした。
僕は、戦闘になるならと思い、前髪を後ろ髪と一緒にまとめるよう結び直した。その様子を、燼にみつかってしまい、絶賛された。いや、こいつは僕のことをずっと見てるからな。いつかはバレるが。
いつかはバレるが、はやすぎない?
まぁいい。えぇっと………目的地ってアジア何とかにある西区?の何丁目だ?倉庫ってことは覚えているが……。燼たちは、聞いてないだろうな。2人で盛りあがったてたし。えぇ………?やべぇ…忘れた。
俊「どうしたの?悠くん」
悠「ん?いや、目的地、どこか忘れちまって。お前らはそっちで盛り上がってたから聞いてないだろ?だから今必死に思い出そうとしてんだよ」
俊「目的地ならアジアベルにある西区一丁目の倉庫だよ」
悠「は?なんで覚えてんの?てか、なんで知ってんの?」
俊「あったりまえでしょ?何年続けてると思ってんの?」
悠「いやでも、あれぇ?」
燼「2人ともなにしてんの?早く行くよ~」
悠「お前はわかるのか?」
燼「なにが?」
悠「目的地だよ」
燼「当たり前じゃん。忘れるなんて、依頼を受けとる人としてありえないよね」
悠「う"っ……」
燼「えっ、もしかして悠くん。忘れてたの?」
悠「……そうだよ。んじゃあ、僕はここまでってことで」
燼「なんで~(泣)」
悠「受け取る側として依頼場所を忘れるなんてありえないんだろ?じゃあ僕はありえない、依頼をする権利がないってことだ」
燼「そんなこと言ってないじゃ~ん」
俊「………ほら、行くよ。2人とも」
悠、燼「はい……」
燼と言い合い?をしていると、「この下らない会話に時間を使うならはよ行くぞ」と言わんばかりに、俊は僕たちを急かした。
俊「てかさ、ここ人通りも少ないし、悠くんのテレポートで行けば良くない?」
燼「あ、それ思った~」
悠「馬鹿言え。いくら人通りが少ないからと言って、防犯カメラに写っていたら意味が無いだろうが」
俊「じゃあ、防犯カメラがないところで使えばいいでしょ?」
悠「まぁ、そう事だがな…」
燼「ならさ、いいじゃん」
悠「ふぅ……まぁ、いいか」
俊、燼「やったーー!!」
俊「早く探そ!」
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燼「あ、あったよ」
悠「ほら、お前ら手ぇ繋げ」
俊、燼「はーい」
僕らはテレポートで、アジアベルの西区に移動した。
一丁目の倉庫を探すのは、着いてからでいいだろ。とりあえず、人気のないところにつかないと。………!?なんだ、これは!?
僕は、突然ものすごい力に引っ張らる感じかして、燼と俊を残して、違う場所へとテレポートした。
悠
「いってぇ……なんなんだぁ?なんか違う場所に飛ばされた気がするが…って俊と燼、いねぇじゃん!!僕だけってか?まさか、テレポートにハブられた!?心外っ!!」
悠が飛ばされた場所は、さっきの町とはだいぶかけ離れたようなところだった。さっきんとこは、都会っ!ってほど都会じゃなかったけど、ここは、The★都会っ!って言っていいんじゃないかと思うほど街が発展していた。1家に1台、ドラえもんがありそうな。これだと都会と言うか未来だな。
悠がひとりでショックを受けて、1人で推測して、その場に立ちすくんでいると、後ろから「あの~…」と、男の人(20~30)が声をかけてきた。
男「あの~…何か、お困りですか?」
悠「ん?あぁ、いや…はい。お困りですね」
男「ハハッ!あなた面白いですね」
悠「そうですかねw」
男「それで、どうされました?」
悠「あぁ、ええっと。2つぐらい聞きたいんですけど、いいですか?」
男「もちろん!構いませんよ」
悠「ありがとうございます!では、1つ目。ここはどこですか?あぁ、例えばで構いません。街の名前…とか?」
男「そうですね……ここは、『マンリヴ・キャニア』という町の1部です。見ての通り、すごく広いでしょう?マンリヴ・キャニアには、これの広さがあと5つぐらいあるんです」
悠「ほぇ~……デカすぎだろ。あっ、質問!マンリヴ・キャニアのその…5つあるんですよね?その他には行ける国境みたいなのってあるんですか?」
男「はい、ありますよ。ただ、境を超えるためには、それ専用のチケットをかって、超えても良いという許可証を貰う必要があるんです。許可証がないと、侵入者と同じ扱いになり、警察に捕まってしまいます。許可証はひとり1枚です」
悠「なんか、めんどくさいルールですね……。でも、許可証があればいいんですよね?」
男「まぁ、そういうことになりますね」
悠「分かりました。本当にありがとうございました」
男「いえいえ。それではお気をつけて」
僕は、その人にこの街のことを聞き、俊と燼のところにもどれるほうほうをさがすことにした。
燼 俊『全て会話?』
燼「よっと……さぁ悠くん。早く行こぉ」
俊「あれ?」
燼「ん?どうし……あれ?」
俊、燼「……悠くんがいないっ!!!」
燼「ねぇ俊!悠くんは!?ねえ悠くんは!?」
俊「知らないって言ってんじゃんかよ!居場所が分からないから、探そうって言ってんじゃん!!!聞けよ!」
燼「そんな怒らなくてもいいじゃん!」
俊「怒ってないしー!」
燼「わぁぁぁぁん!悠くんいないと、俺なんも出来ないよー!」
俊「嘘つけ。探せばいいだろ?」
燼「テレポートしてからいなくなったじゃん。そもそも、この街にはいないかもしれないし、どっか遠いとこに行っちゃったかもしれないよ?」
俊「でも、探さなければ始まらないし!君の悠くんへの思いはそれっぽっちかい?それなら俺の方が大きいね」
燼「は?そんなわけないじゃん」
俊「なら早く探しに行くよ」
燼「あぁ……」
俊(少し言いすぎたかな……ガチ切れしてる。でも、あっちもあっちだし、お互い様だよね)
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燼「そうだね~。どっかにスーパーとかないかな。あ、でもお金ないや。どぉしよぉ……」
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「おーい、じーん!」
燼「え?」
俊「どうしたの?」
燼「今、悠くんが、「おーい、じーん!」って言った声が……」
俊「え、うそ!」
燼「でも、居ないんだよね。幻聴か~………」
俊「幻聴かい!」
燼、俊「はぁぁぁぁぁ…………どーしよー!!!」
男(20~30)「なにかお困りですか?」
燼「ん?」
俊「え?……あぁ、はい。そうです。良ければ助けていただけませんか?」
男「もちろん、いいですよ」
俊「あぁ、良かった!ありがとうございます!!」
燼(仕事の時の俊だ……)
男「それで、どうされました?」
俊「実は今、人探しをしておりまして……」
男「ふむ。どういう方ですか?」
俊「背が高くて……」
燼「背が高くて、あ、俺よりは小さいですよ?こいつと俺の真ん中ぐらいです。そして髪が長くて、髪の色は赤紫色です。んで、片目隠していて、」
俊「あれ、今髪あげてなかった?」
燼「……あ、そうか。ありがとう。前髪を上げていて、左耳にひし形の目と同じ色のピアスをつけています!!あと、灰色のカーディガンっぽいのを着ていて、下には白い服を着ています。ズボンは、黒いズボンで、パツってしています!」
男「…………ありがとう。これぐらいわかられば探しやすいです。では、見つけれた時ように、携帯をお持ちですか?もしお持ちでしたら、連絡先を交換しましょう」
俊「あっ、いいですね。俺もってますよ」
燼「俺も~」
男「ではお二人共に登録をお願いします」
俊「わかりましたー」
燼「よしっ出来た!」
俊「俺も出来た!」
男「出来ましたね。テストを送るので、気にしないでください」
ピコン
男「完了です」
俊「本当にありがとうございました!」
男「いえいえ、では。必ず見つけだしましょうね」
俊「そうですね!」
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燼「はぁー。いい人そうで良かったー」
俊「それなー」
燼「よしっ俺らも探そう!!」
俊「そうだね!」
燼、俊「えいえいおー!!」
ワイワイ ガヤガヤ
「…………ふっ……」
ほのぼの噂話~ 88888888~
俊の耳には、ピアスの穴がバチバチ付いていますが、今はつけていませんよね?その理由は、『商売が上手くいかないからと、悠も燼もつけているので、お揃いと、周りに思われるのが恥ずかしいから』らしいですよ。
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