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第一章:通達、昔語り
第2話 昔語り(1)
「……アイシャはどうしている」
再びライサだけを今度は執務室に呼び出したルドガーは、気がかりそうに眉を寄せて尋ねた。
先程アイシャが自分のきつい言葉で涙を流していたことをルドガーは内心では気に病んでいた。
「今は落ち着いておられます。……後でご心配なさるくらいなら、最初からあのようなことをアイシャ様におっしゃらなければいいのですわ。……アイシャ様には突然他国へ嫁ぐ戸惑いもあるでしょうに、その上であのおっしゃりようはあまりにもお可哀想です」
「う……む」
ライサの小言にますますルドガーの秀麗な顔が歪む。
出来れば、こんな時ぐらいは優しい言葉をかけてやるべきだったかもしれない。
しかし、長年の習性というのは簡単には抜けないものだ。
それに、今回仕方なくアイシャを他の男に渡すことに決めたのもそれに拍車をかけていた。
ルドガーは本当はアイシャのことを愛していた。──それもかなりの長い間。
出来ることならば、アイシャを誰にも渡さずに自分のものにしてしまいたかった。
だがそれは、アイシャ母娘がこの城に現れた時点で、許されないことだと運命づけられていたのだ。
──ルドガーは思い返す。
忘れようにも忘れられない、その日のことを。
事の始まりは先王ディラックが城に招いた美貌の踊り子クリスティナに恋をしたことによる。
その当時、ルドガーは十歳だった。
ディラックがクリスティナを第二王妃に据えることに決めると、当然正妃を含む周囲は反対した。
おまけにクリスティナには死別した夫との間に娘がいたのだ。それがアイシャだった。
「卑しい踊り子などを妃に据えるなど、聞いたこともございません! どうか、陛下お考え直しくださいませ。聞けばあの女には連れ子までいるというではありませんか。陛下は、トゥルティエール王家に卑しい血を混ぜるおつもりなのですか!?」
今までディラックは一夫多妻制にも関わらず、今まで他に妃を娶らずにいた。それは確かに彼がオーレリアを愛しているという証でもあった。
そしてその寵愛を一身に受けていたはずの正妃オーレリアは国王ディラックに必死に訴えた。
「……黙りなさい。そなたのそんな言葉は聞きたくない。それに、もうこれは決定したことです」
静かに言うディラックに、オーレリアは愕然とその場に立ち尽くす。
「……第一王妃を部屋に連れて行きなさい。なるべく気を昂ぶらせないように」
正妃ではなく、わざとかのような第一王妃という言葉はオーレリアの逆鱗に触れた。
「すべて陛下のせいではありませぬか! わたくしは認めません! 絶対に許しませんわ!」
近衛や侍女に無理引きずられるように連れられながら、オーレリアは絶叫する。
その様子を苦々しい様子で、見つめていたディラックは侍女長に命じた。
「王と妃の間の扉を全て施錠するように」
それを聞いた者達は思わず息を飲んだ。
それはすなわち、王が正妃を拒絶したも同然ということだ。
「陛下……、それはあまりにもオーレリア様がお気の毒ですわ」
正妃に突然降って湧いた不幸に、心を痛めた侍女長がディラックへ諫言する。
今まで共に国のために尽くしてきたというのに国王のこの仕打ちはあまりに冷酷すぎる。
「オーレリアには正妃という身分がある。それだけで充分でしょう。……それよりも正妃がクリスティナ達に手を出さぬようによく見張っておくように。あの様子ではかなり不安だ」
「──父王っ、母上に対してその仕打ちはあまりにも酷すぎます」
それまで黙って事態を見守っていたルドガーが苦言を呈した。
しかし、それを国王は鼻で笑った。
「まだ成人になるのに年数があるそなたがなにを生意気なことを言いますか。そんなことは政務のことを少しは理解できるようになってから言いなさい」
「……正妃を疎かにして、どこの馬の骨ともしれない女性を寵愛することが政務ですか」
十歳の子供とも思えない大人びた口調でルドガーが正論を言う。
一瞬ディラックは絶句すると、ややして気を取り直したようにルドガーに命令した。
「黙りなさい。いずれおまえに約束された王太子の身分を剥奪してもいいのだぞ。……そうすれば、おまえの母は正妃である必要もなくなる」
国王ディラックは、穏やかな口調に隠した牙を血を分けたはずの息子に剥く。
「……あなたは!」
拳を握って王に飛びかかろうとするルドガーを近衛兵達が必死に止めた。
ここでルドガーが王に危害を加えては、この国は本当に後継者がいなくなってしまう。
ディラックは羽交い締めにされるルドガーを冷たく一瞥すると、クリスティナ母娘に用意された部屋へと足を向けた。
それをただ見ているしかできない己の無力さに憤りながら、ルドガーは涙を堪えていた。
「あっ、王さま!」
「アイシャ」
アイシャがディラックの姿を認めると美しい灰桜色の髪をなびかせて駆け寄っていった。
「そういえば、アイシャ。歳はいくつになりますか」
「七歳です」
ディラックに抱き上げられながら、幼いアイシャは愛らしく答える。
その様子にディラックは相好を崩した。
「そうですか」
成さぬ娘ではあるが、アイシャはとても可愛らしく、いつまでも愛でたくなる。
クリスティナとはあまり似てはいないが、それでも成長すればさぞ美しい姫になることだろう。
「そなたにはいつか、似合いの相手を用意しましょう。……そして、素晴らしい地位も」
その言葉が理解できないアイシャはきょとんとしてディラックを見ている。
「……陛下。わたし達はここには留まらない方が良いのでは。第二王妃の地位など、わたしには過ぎますわ」
楽団の仲間と引き離され、無理矢理に王宮に押し込まれたクリスティナがあまりの大事に顔色をなくしている。
ディラックはアイシャを床におろすと、不安げなクリスティナを抱き寄せた。
「わたしはそなたを離しませんよ、クリスティナ。正妃が既にいなければそなたをその座に据えたいところです。いえ、第一王妃をどうにかすればあなたを正妃に出来ますね」
それは正妃をいつ排除しても構わないのだという非情な言葉だった。
「! そんな、それでは正妃様がお気の毒すぎますわ。お願いですから、二度とそんなことはおっしゃらないでくださいませ」
クリスティナが首を横に振ってディラックに懇願する。
「……あなたがわたしを愛すると誓うのならば、二度と口にはしませんよ、クリスティナ。愛しい人」
二人のただならぬ様子を幼いアイシャが目にして固まっている。
その体をアイシャの侍女のライサが慌てて抱き上げて、別室に連れていった。
「……誓います。ですから、かつての仲間にも、正妃様にも酷いことはなさらないでください」
「分かってくださればよいのです。クリスティナ、愛しています」
これ以上ない程の優しい笑みを浮かべながら、ディラックがクリスティナに口づける。
いわば、クリスティナは仲間達の命と引き替えに無理矢理その地位に就かされた囚われの王妃だった。
そしてクリスティナは己の運命を恨みながら、この王が誓いを守ってくれるのを祈ることしかできなかった。
再びライサだけを今度は執務室に呼び出したルドガーは、気がかりそうに眉を寄せて尋ねた。
先程アイシャが自分のきつい言葉で涙を流していたことをルドガーは内心では気に病んでいた。
「今は落ち着いておられます。……後でご心配なさるくらいなら、最初からあのようなことをアイシャ様におっしゃらなければいいのですわ。……アイシャ様には突然他国へ嫁ぐ戸惑いもあるでしょうに、その上であのおっしゃりようはあまりにもお可哀想です」
「う……む」
ライサの小言にますますルドガーの秀麗な顔が歪む。
出来れば、こんな時ぐらいは優しい言葉をかけてやるべきだったかもしれない。
しかし、長年の習性というのは簡単には抜けないものだ。
それに、今回仕方なくアイシャを他の男に渡すことに決めたのもそれに拍車をかけていた。
ルドガーは本当はアイシャのことを愛していた。──それもかなりの長い間。
出来ることならば、アイシャを誰にも渡さずに自分のものにしてしまいたかった。
だがそれは、アイシャ母娘がこの城に現れた時点で、許されないことだと運命づけられていたのだ。
──ルドガーは思い返す。
忘れようにも忘れられない、その日のことを。
事の始まりは先王ディラックが城に招いた美貌の踊り子クリスティナに恋をしたことによる。
その当時、ルドガーは十歳だった。
ディラックがクリスティナを第二王妃に据えることに決めると、当然正妃を含む周囲は反対した。
おまけにクリスティナには死別した夫との間に娘がいたのだ。それがアイシャだった。
「卑しい踊り子などを妃に据えるなど、聞いたこともございません! どうか、陛下お考え直しくださいませ。聞けばあの女には連れ子までいるというではありませんか。陛下は、トゥルティエール王家に卑しい血を混ぜるおつもりなのですか!?」
今までディラックは一夫多妻制にも関わらず、今まで他に妃を娶らずにいた。それは確かに彼がオーレリアを愛しているという証でもあった。
そしてその寵愛を一身に受けていたはずの正妃オーレリアは国王ディラックに必死に訴えた。
「……黙りなさい。そなたのそんな言葉は聞きたくない。それに、もうこれは決定したことです」
静かに言うディラックに、オーレリアは愕然とその場に立ち尽くす。
「……第一王妃を部屋に連れて行きなさい。なるべく気を昂ぶらせないように」
正妃ではなく、わざとかのような第一王妃という言葉はオーレリアの逆鱗に触れた。
「すべて陛下のせいではありませぬか! わたくしは認めません! 絶対に許しませんわ!」
近衛や侍女に無理引きずられるように連れられながら、オーレリアは絶叫する。
その様子を苦々しい様子で、見つめていたディラックは侍女長に命じた。
「王と妃の間の扉を全て施錠するように」
それを聞いた者達は思わず息を飲んだ。
それはすなわち、王が正妃を拒絶したも同然ということだ。
「陛下……、それはあまりにもオーレリア様がお気の毒ですわ」
正妃に突然降って湧いた不幸に、心を痛めた侍女長がディラックへ諫言する。
今まで共に国のために尽くしてきたというのに国王のこの仕打ちはあまりに冷酷すぎる。
「オーレリアには正妃という身分がある。それだけで充分でしょう。……それよりも正妃がクリスティナ達に手を出さぬようによく見張っておくように。あの様子ではかなり不安だ」
「──父王っ、母上に対してその仕打ちはあまりにも酷すぎます」
それまで黙って事態を見守っていたルドガーが苦言を呈した。
しかし、それを国王は鼻で笑った。
「まだ成人になるのに年数があるそなたがなにを生意気なことを言いますか。そんなことは政務のことを少しは理解できるようになってから言いなさい」
「……正妃を疎かにして、どこの馬の骨ともしれない女性を寵愛することが政務ですか」
十歳の子供とも思えない大人びた口調でルドガーが正論を言う。
一瞬ディラックは絶句すると、ややして気を取り直したようにルドガーに命令した。
「黙りなさい。いずれおまえに約束された王太子の身分を剥奪してもいいのだぞ。……そうすれば、おまえの母は正妃である必要もなくなる」
国王ディラックは、穏やかな口調に隠した牙を血を分けたはずの息子に剥く。
「……あなたは!」
拳を握って王に飛びかかろうとするルドガーを近衛兵達が必死に止めた。
ここでルドガーが王に危害を加えては、この国は本当に後継者がいなくなってしまう。
ディラックは羽交い締めにされるルドガーを冷たく一瞥すると、クリスティナ母娘に用意された部屋へと足を向けた。
それをただ見ているしかできない己の無力さに憤りながら、ルドガーは涙を堪えていた。
「あっ、王さま!」
「アイシャ」
アイシャがディラックの姿を認めると美しい灰桜色の髪をなびかせて駆け寄っていった。
「そういえば、アイシャ。歳はいくつになりますか」
「七歳です」
ディラックに抱き上げられながら、幼いアイシャは愛らしく答える。
その様子にディラックは相好を崩した。
「そうですか」
成さぬ娘ではあるが、アイシャはとても可愛らしく、いつまでも愛でたくなる。
クリスティナとはあまり似てはいないが、それでも成長すればさぞ美しい姫になることだろう。
「そなたにはいつか、似合いの相手を用意しましょう。……そして、素晴らしい地位も」
その言葉が理解できないアイシャはきょとんとしてディラックを見ている。
「……陛下。わたし達はここには留まらない方が良いのでは。第二王妃の地位など、わたしには過ぎますわ」
楽団の仲間と引き離され、無理矢理に王宮に押し込まれたクリスティナがあまりの大事に顔色をなくしている。
ディラックはアイシャを床におろすと、不安げなクリスティナを抱き寄せた。
「わたしはそなたを離しませんよ、クリスティナ。正妃が既にいなければそなたをその座に据えたいところです。いえ、第一王妃をどうにかすればあなたを正妃に出来ますね」
それは正妃をいつ排除しても構わないのだという非情な言葉だった。
「! そんな、それでは正妃様がお気の毒すぎますわ。お願いですから、二度とそんなことはおっしゃらないでくださいませ」
クリスティナが首を横に振ってディラックに懇願する。
「……あなたがわたしを愛すると誓うのならば、二度と口にはしませんよ、クリスティナ。愛しい人」
二人のただならぬ様子を幼いアイシャが目にして固まっている。
その体をアイシャの侍女のライサが慌てて抱き上げて、別室に連れていった。
「……誓います。ですから、かつての仲間にも、正妃様にも酷いことはなさらないでください」
「分かってくださればよいのです。クリスティナ、愛しています」
これ以上ない程の優しい笑みを浮かべながら、ディラックがクリスティナに口づける。
いわば、クリスティナは仲間達の命と引き替えに無理矢理その地位に就かされた囚われの王妃だった。
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