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新しい世代

勉強会

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彼の家に来て、10分が過ぎた。初めて入る男子の家。
棚の上には良い匂いの芳香剤ほうこうざいが置いてあったり、
マンガが綺麗に陳列してあるショーケース。目に入る全てが新鮮だった。
もちろん。勉強どころではなく、邪念と妄想が入り混じる空間だった。
そもそも、男子と二人きりで勉強というシチュエーション自体が
初めてで胸の鼓動がうるさい。彼の声が聞き取りずらい。
彼の声が普段よりカッコ良く聞こえたり、とにかくおかしい。
時間は一刻一刻と過ぎていって、結局私は彼の勉強時間を
無駄にしてしまっただけだった。何も身に付かなかった。
自分自身がこんなにも頭が悪いとは思ってもみなかった。
大きな溜息をついてベッドに寝転んだ。
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