変なスキルが強すぎる！

スキルの効果(2023.3.25)

カルロは、宿で目を覚ましたあと早速今日のおみくじを引くことにした。


さて、今日はいったいなにが出るかな？
そう考えながらスキル使った。


「おみくじ！」

「どるるるるるるールルン　　　吉」


また同じ吉か、昨日と同じってことは、吉がでやすいのか？…
いや、上から2番目なんだから決して出やすいわけじゃないな。　なら運が良かったのか？　いや、まだ２回しか使ってない…いくら考えても無駄だな…
とりあえずこれから村に戻るから出るものがいいに越したことはないか。


そう考えながらカルロは宿で朝ごはんや食べたあと
都市をでた。






しばらくリンドウ村に向けてあるいていると、
たまたま村に商品を卸す行商人の団体に鉢合わせた。


「あれー、カルロじゃねえか！こんなところで何してるんだい」

行商人のリーダーが俺に気づいて話しかけてきた。村に来た時は大抵母親に買い物を頼まれるからその時に顔を覚えられていたのだ。



「成人の儀でこの街まで来てたんだよ」

そういうと

リーダーは


「そーか！もう成人したのか！めでたいな、せっかくだ、荷台が空いてるからリンドウ村まで乗ってくか？」

なんとちょうどリンドウ村で商品を売るために立ち寄るという。



「ありがとう！助かるよ！おっちゃん」



なんという幸運なんだ！そうカルロは思った。





そのまま、荷台にのったまま景色を眺めたいた。
歩くよりかなり速いスピードで進んでいっている。




するとふと周りが暗くなったような気がした。




急に、行商人の1人が空を指差して叫んだ。




「た、大変だあああ！　　魔物だーー！！」


カルロはその指差した方を見ると
なんと、大きな魔物が上空に飛んでいる。




「やべえーぞ！ワイバーンだ！」

他の行商人がそう言っている。


ワイバーンといえば魔物の中でBランク上位に位置する魔物だ。俺たちみたいな一般人には太刀打ちできない。


みんな必死に遠くへと逃げようと散り始めた。
カルロも急いで荷台からおり逃げようとしたその瞬間ワイバーンが荷台に向かって急降下してきた。




咄嗟にカルロは荷台からおりたがワイバーンの衝突の影響で、地面に吹っ飛ばされた。
吹っ飛ばされた衝撃で身体中が痛いが目の前にワイバーンがいる。



「くっそ、こんなところで死んでたまるかよ！」


カルロは生きたい一心で衝突の衝撃で折れた破片の棒を思いっきりワイバーンに向かって投げた。







するとおみくじの吉によってステータスが上昇した影響や運の上昇、吉の効果により破片の先端がワイバーンの弱点である逆鱗に刺さった。かなり深く逆鱗からたくさんの血がながれ始めた。

「ギャーーーーガァーーーー」

ワイバーンは叫び声を上げ、尻尾を振り回した後、翼を羽ばたき遠くへと逃げていった。


「ふ、ふう、なんとか生き延びた…」


カルロは思いっきり力が抜けた。そして安心したからか吹っ飛ばされた衝撃の痛みがきた。



「いたたた、痛すぎる…」


「「「わあーー！でかしたぞカルロ」」」

そう言って周りから口々に褒められた。


なんとワイバーンが襲ってきたのに怪我人こそいるが死者は誰もいなかったのだ。



カルロは怪我の治療をしてもらった。それだけでなく感謝の印として食糧や槍をもらった。




そしてそのあとは何も無くリンドウ村に着いたのであった。