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偽善
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「あいつ無事か?」
全速力の車内の中、未海に聞いた。
「ええ、ショックで気を失っていただけよ。死んでないわ」
彼の介抱に疲れたのか、だるそうに答える。
「香川一佐」
突然未海が言った。
「彼の名前と階級。多分事務長だと思うわ」
「まじかよ。俺らより階級上じゃん」
「戦い終わったら怒られんじゃないの?」
さらっと恐ろしい事を言う。お前だってため口だったじゃねぇか。
「とにかく今は都庁戦に集中して。あなた撃たれたから特にね」
「なんで知ってんだよ」
「ベスト見たらわかるわ。本当、命拾いしたわね」
なんでもお見通しってことかよ。
「さ、ついたわ。準備して!」
といって未海はドアを開けた。
@@@@@@@@@@
「民衛隊チーム80、事務長御崎(みさき)未海です。只今到着しました」
「同じく、浜松薙です」
都庁舎のある部屋に俺達はいた。
ヘルメットを取って敬礼するその先にはふかふかな椅子に腰を掛けたいかつい男がいた。髪は短く、顔もいかつい。
「陸上自衛隊幕僚長、新月晃(にいづきあきら)だ。よろしく頼む」
声もいかつかった。流石幕僚長。
「それで、我々はなにを」
未海が本題を切り出すと、はきはきした声で要件を伝えた。
「貴官の任務は、都庁防衛と後一つ」
後一つ?
「なんですか?」
思わず声がでてしまった。
「我々は今、彼らの司令塔を探している。貴官らには、見つけた次第直ちに急行、施設の破壊と何人かを連行してもらいたい」
「全員殺しちゃだめなんですか?」
未海がなにやら物騒な事を言った。
「馬鹿やろう。あくまで司令塔だ。本拠地じゃない。本拠地の場所を聞き出さなきゃだめだろ」
と軽く説明をした。
「そういう事ね。わかったわ。けど幕僚長、流石に二人だけだと無理があります」
確かに二人で敵地に行こうなんて無謀すぎる。
「ははは!その点は心配ない。ウチから二人派遣する」
といって新月は自分の隣にいる二人を手招いた。
「彼らが貴官らと共に任務につく榊(さかき)二曹と、高梨(たかなし)准尉だ。二人とも、あの事件で戦闘を経験している。邪魔にはならない筈だ」
それに反応して、WAC(女性自衛官)と、男の自衛官が前にでて、敬礼した。
「榊恵美(めぐみ)です。よろしくお願いします!」
まず始めはWACからだった。
「よろしくお願いします」
次は男の自衛官。
「高梨和正(かずま)です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「さて、任務をお願いする。総員配置につけ!」
「了解!」
@@@@@@@@
今回の防衛はあの時とは違って、戦車や、手榴弾などが惜しみなく使われていた。それだけここを守りたいのだろう。
「民衛隊チーム80、到着しました!」
爆発音のなか、大声で伝えた。
「助かる!貴官らには、負傷した者を救護してもらいたい!」
「了解!」
俺達は走りだした。
「俺は右を運ぶから、お前は左を頼む!」
「了解!」
@@@@@@@@@
彼らの怪我の仕方はひどかった。手が千切れていたり、足が吹っ飛んでいたり、グリップに当たったのか、指が飛んでいたりした。
「救護に来た!大丈夫か?!」
「…」
「…くそ!」
たまに死んでいるやつもいた。民衛隊でも、同じような事が起きてはいるが、今回は量が多い。気が滅入りそうだ。
そんなとき、無線がなった。
『こちら榊!敵の司令塔を発見!今救助している者を最後に救護をやめ、屋上まで来てください!』
「…了解!」
辺りを見回してみた。まだ助けていない人もいる。
(…ごめんな…!)
心の中で謝りながら俺は患者を運んだ。
全速力の車内の中、未海に聞いた。
「ええ、ショックで気を失っていただけよ。死んでないわ」
彼の介抱に疲れたのか、だるそうに答える。
「香川一佐」
突然未海が言った。
「彼の名前と階級。多分事務長だと思うわ」
「まじかよ。俺らより階級上じゃん」
「戦い終わったら怒られんじゃないの?」
さらっと恐ろしい事を言う。お前だってため口だったじゃねぇか。
「とにかく今は都庁戦に集中して。あなた撃たれたから特にね」
「なんで知ってんだよ」
「ベスト見たらわかるわ。本当、命拾いしたわね」
なんでもお見通しってことかよ。
「さ、ついたわ。準備して!」
といって未海はドアを開けた。
@@@@@@@@@@
「民衛隊チーム80、事務長御崎(みさき)未海です。只今到着しました」
「同じく、浜松薙です」
都庁舎のある部屋に俺達はいた。
ヘルメットを取って敬礼するその先にはふかふかな椅子に腰を掛けたいかつい男がいた。髪は短く、顔もいかつい。
「陸上自衛隊幕僚長、新月晃(にいづきあきら)だ。よろしく頼む」
声もいかつかった。流石幕僚長。
「それで、我々はなにを」
未海が本題を切り出すと、はきはきした声で要件を伝えた。
「貴官の任務は、都庁防衛と後一つ」
後一つ?
「なんですか?」
思わず声がでてしまった。
「我々は今、彼らの司令塔を探している。貴官らには、見つけた次第直ちに急行、施設の破壊と何人かを連行してもらいたい」
「全員殺しちゃだめなんですか?」
未海がなにやら物騒な事を言った。
「馬鹿やろう。あくまで司令塔だ。本拠地じゃない。本拠地の場所を聞き出さなきゃだめだろ」
と軽く説明をした。
「そういう事ね。わかったわ。けど幕僚長、流石に二人だけだと無理があります」
確かに二人で敵地に行こうなんて無謀すぎる。
「ははは!その点は心配ない。ウチから二人派遣する」
といって新月は自分の隣にいる二人を手招いた。
「彼らが貴官らと共に任務につく榊(さかき)二曹と、高梨(たかなし)准尉だ。二人とも、あの事件で戦闘を経験している。邪魔にはならない筈だ」
それに反応して、WAC(女性自衛官)と、男の自衛官が前にでて、敬礼した。
「榊恵美(めぐみ)です。よろしくお願いします!」
まず始めはWACからだった。
「よろしくお願いします」
次は男の自衛官。
「高梨和正(かずま)です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「さて、任務をお願いする。総員配置につけ!」
「了解!」
@@@@@@@@
今回の防衛はあの時とは違って、戦車や、手榴弾などが惜しみなく使われていた。それだけここを守りたいのだろう。
「民衛隊チーム80、到着しました!」
爆発音のなか、大声で伝えた。
「助かる!貴官らには、負傷した者を救護してもらいたい!」
「了解!」
俺達は走りだした。
「俺は右を運ぶから、お前は左を頼む!」
「了解!」
@@@@@@@@@
彼らの怪我の仕方はひどかった。手が千切れていたり、足が吹っ飛んでいたり、グリップに当たったのか、指が飛んでいたりした。
「救護に来た!大丈夫か?!」
「…」
「…くそ!」
たまに死んでいるやつもいた。民衛隊でも、同じような事が起きてはいるが、今回は量が多い。気が滅入りそうだ。
そんなとき、無線がなった。
『こちら榊!敵の司令塔を発見!今救助している者を最後に救護をやめ、屋上まで来てください!』
「…了解!」
辺りを見回してみた。まだ助けていない人もいる。
(…ごめんな…!)
心の中で謝りながら俺は患者を運んだ。
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