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番外編
弱さは強さ
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緊急の集会で六時間目が潰れ、めんどくさそうな顔をして渡り廊下を歩く人影が不特定多数いた。勿論、その中に無空月と雲上陽もいた。
「何を話すつもりなんだよ」
「さぁ?誰かガラス大量に割ったんじゃない?」
なんて雑談をしているうちに体育館についた。
さあさあ何を話すのだろうかと思いながらちゃんと大人しく座り、この学校を実質支配している生徒会長の登場を待っていた。
生徒会長が来たのはその三十秒後ぐらいの時だった。
「皆様、こんにちは」
こんちゃーと全員怠けた声で会長と挨拶を交わした。
「生徒会長の夾竹水仙(きょうちくすいせん)です。今回は注意をしに来ました」
やっぱりガラスでも割ったんだろうと思っていたが、それは間違いだった。
「前からですが、とある不良グループに喧嘩をしている人がいるらしいです。本校のイメージダウンに繋がるので、やめてください」
へ?ガラス割ったんじゃないの?と咄嗟に思ってしまった。結局、ギター部のサプライズライブも全く耳に入らなかった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
雲上は正直言って今の状態をまずいと思っていた。なんせ花の中学生なのに、将来も有るのにここで問題を起こしたら…と不意に考えてしまうのである。無空曰わく、そんな心配しなくていいと言っていたが心配な物は心配なのである。心なしか身体に当たる風も何だか冷たく感じてしまう。そんな帰り道、いつものように不良グループの高天原の手下が出て来た。
「お前が雲上陽だな?」
「そうですが…なにか?」
まぁだいたいなにされるかわかっていた。
「さあ、その首をいただきにきたぜ?」
「いや、いただくって、殺さないよね!?」
「さぁな、おいお前らやりな」
うぉい!と野太い声で返事を返して強面のお兄ちゃんたちが思い思いの武器を持って今にも襲ってこようとしている。そんな中、雲上は迷っていた。このまま闘えばこの先の未来が危うい。しかしここで殴られて終わるのも何か悔しい。そういえば老師が言っていた。この世の中どうしても闘わなければならない時が来ることがあるかもしれない。そんなとき、相手をいかに痛めつけず、かつ自分を守れるようにならなくてはならない。ふとそんな事が頭によぎった。
「なにぼーっとしてんだべな?」
と言いながら一人が鉄パイプを振り下ろした。
(そうだ、今この時が闘う時なんだ…!)
そう思うと自然に手が動いた。気がつけばその男は伸びていた。特に外傷もなく。文字通り、『無傷』で!
「ビビってんじゃねぇよ!早くやれ!」
後は流れ作業だった。相手の攻撃をすらすらと蛇のように、かわしていき、無傷で攻撃を当てる。気が付けば、残っていたのは命令を出していた男独りだった。
「もうこんな事しないでくださいね!こっちも未来掛かってるんです!」
「は、はひぃ…!」
そう言って一目散に部下と見られる人達を置いて逃げていった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ここは民家の屋根の上、さっきまで吹いていた冷たい風はもうなく、暖かい風が吹いていた。
「やっと『柔』の心得を修得したか、我が弟子よ!」
そう言うと老人は屋根から屋根へ飛んでいった。
因みに無空はこの日、高天原からの襲撃は無かったそうな…
「何を話すつもりなんだよ」
「さぁ?誰かガラス大量に割ったんじゃない?」
なんて雑談をしているうちに体育館についた。
さあさあ何を話すのだろうかと思いながらちゃんと大人しく座り、この学校を実質支配している生徒会長の登場を待っていた。
生徒会長が来たのはその三十秒後ぐらいの時だった。
「皆様、こんにちは」
こんちゃーと全員怠けた声で会長と挨拶を交わした。
「生徒会長の夾竹水仙(きょうちくすいせん)です。今回は注意をしに来ました」
やっぱりガラスでも割ったんだろうと思っていたが、それは間違いだった。
「前からですが、とある不良グループに喧嘩をしている人がいるらしいです。本校のイメージダウンに繋がるので、やめてください」
へ?ガラス割ったんじゃないの?と咄嗟に思ってしまった。結局、ギター部のサプライズライブも全く耳に入らなかった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
雲上は正直言って今の状態をまずいと思っていた。なんせ花の中学生なのに、将来も有るのにここで問題を起こしたら…と不意に考えてしまうのである。無空曰わく、そんな心配しなくていいと言っていたが心配な物は心配なのである。心なしか身体に当たる風も何だか冷たく感じてしまう。そんな帰り道、いつものように不良グループの高天原の手下が出て来た。
「お前が雲上陽だな?」
「そうですが…なにか?」
まぁだいたいなにされるかわかっていた。
「さあ、その首をいただきにきたぜ?」
「いや、いただくって、殺さないよね!?」
「さぁな、おいお前らやりな」
うぉい!と野太い声で返事を返して強面のお兄ちゃんたちが思い思いの武器を持って今にも襲ってこようとしている。そんな中、雲上は迷っていた。このまま闘えばこの先の未来が危うい。しかしここで殴られて終わるのも何か悔しい。そういえば老師が言っていた。この世の中どうしても闘わなければならない時が来ることがあるかもしれない。そんなとき、相手をいかに痛めつけず、かつ自分を守れるようにならなくてはならない。ふとそんな事が頭によぎった。
「なにぼーっとしてんだべな?」
と言いながら一人が鉄パイプを振り下ろした。
(そうだ、今この時が闘う時なんだ…!)
そう思うと自然に手が動いた。気がつけばその男は伸びていた。特に外傷もなく。文字通り、『無傷』で!
「ビビってんじゃねぇよ!早くやれ!」
後は流れ作業だった。相手の攻撃をすらすらと蛇のように、かわしていき、無傷で攻撃を当てる。気が付けば、残っていたのは命令を出していた男独りだった。
「もうこんな事しないでくださいね!こっちも未来掛かってるんです!」
「は、はひぃ…!」
そう言って一目散に部下と見られる人達を置いて逃げていった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ここは民家の屋根の上、さっきまで吹いていた冷たい風はもうなく、暖かい風が吹いていた。
「やっと『柔』の心得を修得したか、我が弟子よ!」
そう言うと老人は屋根から屋根へ飛んでいった。
因みに無空はこの日、高天原からの襲撃は無かったそうな…
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