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活殺
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しおりを挟む「ふーん。風間を売っただけかと思ってたけど……辻村、もしかして会長に言われて風間を襲ったの?」
既に外野と化していた少年達の一人が不思議そうに尋ねた。
「あぁ、それは先週の話ね。俺から立候補したんだけど。……それで、秋はあの人に何の恨み買ったの? ここまでやるってことは相当何かやらかしたんだろ?」
「……」
「言いたくないかな。まぁいいや、それじゃ早くヤろうか。せっかく温まった身体が冷めちゃうもんね」
辻村はポケットからローションを取り出すと、自分の指に塗りたくった。寒気がして、全身が震える。
「暴れないでいいコにしててよ」
彼の冷たい指が、後ろの穴にくい込んだ。
「ひ……いやだ、やめろっ!」
「だから暴れないでって。……おい、お前らもボケっと突っ立ってないで押さえろよ」
「はぁ? 何で俺らが」
「おい、押さえとこうぜ」
賛否で別れたが、賛成側は迷わずに秋を押さえつけた。
「やっ……やめてくれ、辻村……それはいやだっ」
「うんうん。大丈夫だから大人しくして、力抜いててよ。暴れるとともっと痛いよ?」
ググッと、彼の指に力が込められる。
「うあ……っ!!」
一度入ってしまえばそこは容易く、奥まで侵入してしまった。
容赦なく中をえぐられる、ひどい始末。もう、正気でいられなかった。
「すっげー……何? メッチャ入るじゃん」
少年達は感心しながらその異常な光景を眺める。
「……」
しかし辻村だけは、妙な違和感に眉を寄せた。
「ある意味AVよりエロいかも。風間のあそこもビクビクしてるぞ」
「やめ……ろ……!」
喉が焼けそうなほど叫んだ。未だに現実がのみこめない。
彼が、何故こんなことをするのか分からない。俺を抱いてみたかったって……俺をフッたのはお前の方じゃないか。
大体、今は新しい恋人もいる。テニス部の藤本とシている現場も見たんだ。
カメラを向けることはできなかったけど……。
辻村は指を全て引き抜き、代わりに自身の性器を取り出した。
「おっ。マジでやんの?」
「生で見れんのやばいな。しかもムリヤリ」
外野の野次を聞き流し、辻村は秋の腰に狙いを定めた。
「つ……辻村……やめて、お願いだから……」
「そんな泣きそうな顔でお願いされると可哀想になっちゃうな。でも可哀想で、可愛い。ねえ秋、もっと早くにヤってたら……俺らまだ付き合ってたかもね?」
彼の硬くなった性器が、秋の入り口に当たる。
「秋がいつまで経ってもヤらせてくれないから、嫌になって別れたんだよ、俺」
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