アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活

ゼウママ

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第2章

11話目

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町で魔物の解体をお願いしていると、ドラゴン狩りをしていた大神官長の末路を知った。
う~ん。自業自得とはいえ、壮絶だ!
処刑場で一瞬で、というなら解る。
我が祖国もちょっと前まで切腹が有ったもの。
だが、今回は一瞬というのも有るが、一瞬では無かった。
縛りつけられたまま、死ぬまでさらし者になるのだ・・・。
想像して、これはいけない!と、想像するのを止めた。
具合いが悪くなる。
救いは、家族がいなかった事。
いたら目の前で全員がさらし者になるらしい。
その光景を考えると、ガクブルものだ!!
私は一瞬で一思いに!が、良いな・・・・。
まあ、そんな事にならないようにしよう!

ドラゴンの里に戻って、エシャントさんや長さん達に大神官長の末路を報告した。

「「・・・・・・・・。」」

「・・・。人族は何とえげつない、酷い事をするのぅ・・・。我らがドラゴンは、同族でのリンチじゃが、頑丈だしのう。直ぐ治る。死ぬるまでさらし者とは・・・。いやはや、我らでは考えられんし、出来ん事よ」

長さん、優雅にお茶を飲んでますが、ドラゴンは集団リンチですか・・・・。
想像すると、恐ろしい・・・・。
ガクブル、ガクブル。

「では、そろそろ我らの狩りを再開するかのぅ。余り影響が出過ぎるのも、世界の調和を考えると頂けぬ。我らが神も、その様な事は望まれんであろうし。人族もこれに懲りて少しは考えるてくれると良いのだが。『この世界は自分達だけでは成り立たぬ』と、いう事をのぅ。すべからず、この世界は様々なもの達の協力の元の調和が大切だという事をのぅ」

笑いながら話す長さんは、流石の貫禄だった。

「長はお優しい。もう少し様子を見ても良いのではないかと、私は思いますが?」

エシャントさんは少しご不満が有るみたい・・・。
確かに、エシャントさんは襲われた当事者なので、しかたがないかな?
首謀者が罰せられているので、普通の人達の被害が少ない方が私は良いと思うけど・・・。

「愚か者!考えが浅いわ!少なくない町が消えたと聞く。人族が起こした事とはいえ被害が増えると反省を忘れて、怨みに発展する事が有る。自業自得とはいえ、罪のない幼子も犠牲になっておるのじゃ、首謀者は罰せられておるのならば、どこかで折り合いを着けねば争いとなろう。同胞が怨まれ事など有ってはならぬ。人族が反省しておる今が好機。しかし、舐められても困るから難しいのぅ~。」

ちょっと叱られたエシャントさんは項垂れている。その姿は親に叱られた子供みたいで可愛い。
反省をしてもらいつつの仲直りかぁ~?
人とドラゴンとの交流が無いから難しいねぇ~。
今後が有るから、ドラゴン達が舐められても良くないし。
しかし、さすがはドラゴン達の長だ!考えが深い!
素晴らしい!
う~ん。私も協力出来ると良いけど、目立つの嫌だしなぁ~。
確かに、タイミング的には今でしょう!
だが、このドラゴンの里は人が来るには難しいから謝罪に来たくても普通の人族は来れない。
謝罪が無いから、ドラゴン達も許せない。
謝罪も無いままドラゴン達が狩りを再開すれば、次に何か有っても『直ぐに許される』と、思い違いをする可能性が高い。
どうしたものか・・・・。

お茶を飲みながら、皆でうなって時が過ぎた。


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