アラヒﾌおばさんのゆるゆる異世界生活

第１章

4話目

ステータスは確認したし、後は荷物かな？
≪無限収納≫に色々入れてると書いて有ったけど、何が入っているんだろう？

あっ、ストレージが出るんだ。中身は・・・。

白金貨：  10枚
大金貨：  10枚
金貨：  100枚
大銀貨：  100枚
銀貨：  1000枚
大銅貨：   1000枚
銅貨：   1000枚

うん、私しばらく働かなくても生活出来るよね！！
ありがたいけど、《神セラール》過保護だね。
私はちょっと土下座していた神を思い出していた。

えーっと次は・・・。

闇夜のコート  
《  闇魔法の補助機能付き、認識阻害、隠蔽（普通のコートに見えます。）、衝撃耐性、温度調節機能付き、サイズ自動調整、状態保持機能付き、自動修復機能付き、使用者登録付き（神崎綾乃）》

疾風のブーツ  
《風魔法の補助機能付き、隠蔽（普通のブーツに見えます）、衝撃耐性、温度調節機能付き、状態保持機能付き、サイズ自動調整、自動修復機能付き、使用者登録付き（神崎綾乃）》

神刀  村雨  
《 聖魔法の補助機能付き、認識阻害、 重量調整機能付き、破壊不可、自動修復機能付き、状態保持機能付き、使用者登録付き（神崎綾乃） 》

不動の盾  
《  結界魔法の補助機能付き、認識阻害、重量・大きさ調節機能付き、破壊不可、自動修復機能付き、状態保持機能付き、使用者登録付き（神崎綾乃）》

私、持ち物もチートだった・・・。
極めつけは、
《  神崎家  》
だよね・・・。   何！！！《神崎家》って！！！   まさか、地球にある私の家の事？？？


目の前にある程度の広さがあったので、とりあえずは家を出してみた。

・・・。そして、目の前には長年住み続けた家があった。   外観はそのままで、愛車は無いが、確かに私の家だ。
中に入って見ると、全てがそのままで、私の頬には涙が流れていた。  仕方がないと思い、どうもない風を装っていたけど、やっぱりショックだったんだよね。両親の思い出も何もかもを無くしたと・・・。
うん、今日はこのままこの家でゆっくり過ごそうかな。
ダイニングの椅子に座るとテーブルの上にまたしても手紙が置いてあった。

〔  荷物を確認して頂いたと思います。この家は地球にあったあなたの家そのままです。  電化製品は全て魔道具化しております。良かったら使用して下さいね  。〕

ふっ！  やっぱり私の家だった。これで住む所も困らないね！私をどうしたいんだろうか？あの神は・・

ワンコに戻ったウォルフが珍しそうにまわりの匂いを嗅ぎながら、  あちこち移動して、【ウム、このような家を我ははじめて見る。 あの枯草を固めた物とか、低い台とかは何に使うのだ？】

「あれは《  畳   》という敷物で、その上にそのまま座るからテーブルも低いんだよ 」

【  ホー、そうなのか、面白いな】
ウォルフは畳みの上に寝そべりシッポを揺らしている。
この家があの家だというのなら、まずはお茶を入れよう。 私は立ち上り台所にお茶を入れに行った。

いつもの煎茶の香りが辺りを包む。ゆったりとした時間の流れに心がホッコリ緩む。
生前母が「心が乱れ落ち着かない時はまずお茶を飲むと良いのよ、そうすれば次第に気持ちにゆとりが出来るから。お茶って不思議よねぇ～  」と、言っていた事を思い出す。
懐かしい思い出だ、今はもういない母の言葉、様々な時に助けてくれた・・・。

さてと、まずは家の探検でもしましょうか。
調味料のストックはかなりあったはず、なにせ、安売りの度に購入していたからね、消費期限を気にしながら使ってたんだから。
冷蔵庫もそのまま使えてるし、お風呂も大丈夫、下着や服も大丈夫、うん、困る事が何も無い・・・。良いのかな？こんなに良くしてもらって、死ぬ時も一瞬で痛みも苦しみも何もなかったし、若返ってるし、お金にも困りそうに無いし、身体も健康でチートだし、私だけいっぱいお得してる？  得盛りだよね～。

後は鏡で私の姿を確認しよう！

・・・・・・。何と言って良いか・・・・。鏡を見ると黒銀のストレートの髪が腰まで有り、瞳は琥珀色の美少女がいた・・・・・。唇はふっくらサクランボ色で輝いており、まぶたもバッチリ二重、鼻筋も通っていて、身体も出る所は出て、引っ込む所は引っ込んでいるが太っているわけでなくスレンダーだ。
得盛りじゃあ無く、得盛り盛りだった。（中身はもうじき50歳のおばさんだけどね・・・）

神様のお詫びをちょっとなめてたかもしれない、正直少し位チートがもらえるかなぁ～。と、思ってたけど、ここまでは望んで無いよ・・・・。