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30 一人っ子少女と弟
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結局ささくれた気持ちをどうにも解決出来なかったガルドは、午後六時にアラームをセットし昼寝をして時間を潰した。久しぶりの自分のベッドはとても落ち着く。
予想よりするりと睡魔にまどろみ、記憶がぷつりと飛んだ。
スマホから響くフロキリの開国祭を祝う歌詞付きの曲に、うっかり熟睡していたガルドが跳ね起きる。アラーム無しで起きたかったのだが、これが聞こえるということは出遅れたということだった。
慌てて脇にそびえる機械に駆け寄り、二ヶ月ぶりのテテロに触れる。ひんやりとした機体はグリーン系統の肌色というマニアックなカラーをしている。そこがガルドのお気に入りだ。
ボートウィグによって自分一人で行うよりも精巧に排熱空間を計算したセッティングに、テテロも喜んでいるようだった。動作音が以前より透き通って聞こえてくる。その本体から、自分の腕より太いコードを何本も接続されたヘッドセットを拾い上げた。
上手く延びないそれを、少しだけ強引に引っ張り枕の辺りまで引く。横になったときにつっかからない程度の余裕を持たせ、いつも通りベッドに横になった。
分厚いヘッドセットを頭に当てると、勝手にひたりと磁力でこめかみにくっつく。電子音が鳴り、ログイン画面が目ではない場所に染み込んできた。
冷たいヘッドセットの内側に視界が埋まると、まるで宇宙のような暗闇が広がってくる。目を凝らすと星が見えそうだ。実際本当に接続した瞬間まぶたの裏が一瞬光る。電気信号が走っているのだろうが、ガルドにはそれがどんな信号なのか詳しいことはわからなかった。
配線作業の折に外付け情報保存装置から移動を済ませていた、唯一無二の最新版データを選択した。いつもの身体が膨れ上がる感覚がし、座り慣れた椅子に腰かけているところで目が覚める。
ログインしてまずやってくることになるのは、例外なくゲームの舞台ミドガルドの中心部、氷結晶城だ。
透き通った美しい水晶の城、その玉座の間で王の座る椅子に腰かけた状態でプレイヤーはログインしてくる。玉座といっても六席ほどあり、同じタイミングでログインしてきたプレイヤー達が白い粒子から形成される様子も見ることができた。
フロキリの代名詞である「氷の描写」の真髄が、この城には惜しげもなく凝縮されていた。
玉座の背後には螺旋状に続く半透明の階段が発光していて、城の高く尊大な天井を突き破り、油画のような美しい空の雲上まで続いている。もちろん実際に登ることはできない。
プレイヤー達は「この階段を降りてフロキリ世界ミドガルドにやってきている」という設定になっている。天上人設定は特段大きく存在感を示すことはないが、町の住人達に【墜落した戦士様】と呼ばれるクエストがある程度にはゲーム内の常識として知られている。
中吹き抜けのようになっている城の、階段の向こうをぼんやりと見つめた。
リアルの下にこんな世界が広がっているのであれば、喜んで落下したいものだ。膝に手を当て、下を見ながらゆっくり立ち上がった。視界の半分は自分の胸で埋まる。
今日もガルドの胸板は厚い。
「あれ、ロンベルの大剣使いじゃない?」
「んだ。アタッカーコンビの剣の方」
「いつ見ても怖えー……アメコミの筋肉キャラみたいだ。重心にブレが無さすぎてヤバイ」
「ねぇねぇ、絶壁氷山エリアのマギ=マラッカの攻撃、全部パリィして無傷だったって話、マジ?」
「まじまじ。今年の世界大会が初出場だな。要チェックだ。世界チャンプとのパリィ対決、すっげぇ楽しみだぜ!」
「でも応援するにはちょっと渋すぎるんだよね。なんかヒーローみに欠けるっていうかさぁ、もっと他のゲームみたいにかっこいい神プレイヤーならいいのにぃ」
「確かにアバターチョイス悪いよな。おっさんとか普通選ばないだろ?」
「ウケ狙い?」
「自爆してる」
「あはは、マジそれな~」
ログインするだけで周囲の話題と目線を集めるガルドだったが、話の内容までは声の届かない位置にいるため聞こえなかった。しかし視線だけは感じとる。
プレイヤー達の興味深そうな視線がこちらに注がれているのを、ガルドは警戒しているのだと受け取っていた。
リアルでも同様に遠巻きに見られるため、ガルドは「自身が人に好かれず、ひどく怖がられている」ことを知っていた。すっかり慣れているため気にも留めず、左手人差し指のダブルノックでマップを呼び出す。ロンド・ベルベットのギルドホームをタッチし転移移動した。
ガルドが立ち去った氷結晶城では、噂好きのプレイヤー達が話を続けている。
「舎弟希望のやつには、ガルドのファンチーム直々の査定があるらしいぜ」
「ふぁんちーむ?」
「鈴音舞踏絢爛衆、知らないか?そのなかで派閥があって、それぞれ尊敬するプレイヤーごとにチームつくってんだよ」
「なにそのファンクラブみたいな痛いギルド……」
「ロンベル公認」
「公式なんだ! じゃあさ、ギルドネームの鈴音がベルで、舞踏がロンド?」
「多分な」
「ベル……ベルベットじゃないんだね。漢字にしにくいからかな~」
「語呂だろ、それに織物の名前つけても箔が無いし」
そう噂話を続ける男女は、それぞれのチームについての話題に流れていく。
ガルドを慕う者は男が多いため、チームの雰囲気は兄貴と弟分といった形で落ち着いた。そのことを「まるで舎弟」と茶化しながら、話題の矛先は新人に向けられる。
「夜叉彦くんはまだ入って一年目だっけ。チームなんてあるの?」
「……やつのチーム、ほぼ全員女子だぞ」
「あー確かに。私もロンド・ベルベットだと夜叉彦くんがいい」
「なんであれがいいんだよ、イケメンって感じじゃないだろ?」
「母性くすぐられるからかなぁ」
「大型犬みたい、の間違いだろ。ヒューマンなのにコボルトみたいだよな」
「わざとかな。アバタークリエイトのときに頑張ったのかも」
「顔だけじゃないんだろ?」
「そうそう。動きとか、喋り方とか。癒し系だよねー」
「わかんねーよ……おっさんに癒されるなよ……」
そう噂しながらプレイヤー達は移動してゆく。こうして彼らに話のネタにされる程度には、ガルド達は名の知れた戦闘系ギルドであった。
「復活だ」
「おめでとーガルド! これで榎本はまた独り身だねー」
「おいメロ! 一言多いぞ! 居候を迎えてただけで、俺はずっと独り身だっ」
「ずっと?」
「これからも?」
「……ハワイから帰ったら本領発揮だ!」
「いっそ向こうで捕まえれば?」
「しねぇよ!」
榎本も御徒町の自宅に戻った夕刻。シックでいて柔らかな雰囲気のロンド・ベルベット:ギルドホームに、久方ぶりに六人全員が集まった。ガルド達が集合しているのは、ホームのなかでも六人が集まる定位置になっているサロンの一角だ。
マグナの趣味であるロボットや戦闘機のフィギュア、写真立ての中でセクシーにポーズを決める元ギルマス、ジャスティンが収集したVR製の酒瓶コレクションなどが飾られている。そのどれもが統一感の無いものばかりだが、落ち着いた色合いの室内と木の質感が優しく包み込んでいて違和感はない。
ガルドはというと、エリアの一角にレトロ・アメリカンな小さい冷蔵庫を設置していた。
中には数種類のジンジャーエールや果物、間借りを許可した榎本やジャスティンの冷蔵酒がキンキンに冷えている。上部の冷凍庫にはアイスクリームとロック用の丸い氷が行儀よく整列していた。
データで保管している為腐らないが、温度については別要因のアイテムによる支援がないと【二十度前後の常温】がデフォルトだ。冷蔵庫は冷たい食べ物を楽しむプレイヤー達の必需品だった。
大きな身体でその小さな扉を開き、小ぶりなリンゴを一個取り出す。
「ガルドガルド、俺も~」
夜叉彦がソファから手を振ってきた。もう一つリンゴを取り出し、下から大きな軌道を描きつつ放り投げてやる。危なげなく夜叉彦が片手でキャッチした。
「ありがと!」
手にしたリンゴを二人はそのまま皮ごとかぶり付く。歯切れの良い音と、爽やかで甘い果汁が口一杯に広がり喉を潤した。
「そういえば、今日はやたら混んでるな」
「ああ、レイドが来週あるらしい。俺たちには連絡がなかったところを見ると、気を使ったんだろうな」
自分達の居るサロンから視線をエントランスに向ける。一段天井が高くなり開放的なその場所では、ロンド・ベルベットのレイド班と鈴音舞踏絢爛衆がミーティングを行っていた。
つい昼過ぎまで手伝ってもらっていたボートウィグの姿を見つけ、ガルドは少しだけ嬉しくなる。ここ最近忙しくてログインできなかった彼のアバターを見るのは、三週間前の戦闘訓練以来だった。
「親御さんとは仲直りできたの?」
リンゴを口一杯に頬張っていた夜叉彦が、ごくりと飲み下してそう聞いた。
「……まぁまぁ出来た」
「そっか。GWまで何ヵ月かあるからゆっくりでいいよ、急がずのんびりな」
ここ最近の彼は、どうも自分を女性のように扱っている。以前の彼なら笑いながら「まぁまぁかよ!相変わらず頑固だなー、さっさと怒られといで!」と茶化すところだろう。
ガルドは少し寂しくなった。
「そうだな。コンディションというのは大事だ。困ったらすぐに俺たちを頼れよ。お前らも、オフで問題が起きたらすぐに報告しろ」
「子どもの成績が落ちたんだが!」
「放っておけ、ジャス。お前がとやかく言ってもどうにもならん」
ジャスティンの子育ては空回り気味であり、マグナはそれを長年見てきている。どっしり構えろというアドバイスは有益であった。
「ねーねー、弟が大台にのっちゃったんだけど」
「百キロ突破したのか……少し食事制限したらどうだ」
メロの弟の体重管理にもアドバイスを入れるマグナは、「魚と野菜を増やし、米を玄米にしろ」と真面目に対策案を答えた。
「マグナってマメだよな~。リアルの悩みまで網羅してるのか」
「お前は嫁の希望を聞き出せたのか?」
「ぎくり」
「早い方がいいぞ。もう三十二なんだろう」
「……そうね」
夜叉彦が突っつかれたのは、以前から相談していた「嫁が子ども欲しいのか分かんない」という悩みである。
榎本はすっと目をそらす。
「お前は元気にフットサルでもしてろ」
「だー! 俺なんも言ってねえ! それに雑!」
「榎本は走ってれば悩みなんて無いよね」
「単純だな!」
「あとナンパでもしてれば?」
「だからハワイから帰ったら勝負だから! くっそー家庭持ちばっかり集まりやがって!」
「……次の試合、勝てるといいな」
「……優しいなガルド、お前だけだよ俺をいじらないの」
「練習不足だ、肉離れに気を付けろ」
「おおい! そうくるか! 忠告さんきゅーな!」
母と機体という大きな悩みが解決したガルドは、上機嫌に鼻をフンと鳴らしながらリンゴを一口で完食した。
「今はとにかく弱点の穴埋めだ。あとは新しいモーションや作戦なんかを開発できればさらに良い。そうだジャス、お前のタイムアタック用装備、MP回復率上昇の効果を付けようと思うんだが……」
マグナが悩み相談の流れから真面目に戦術会議へと移行した。ジャスティンに向き合いながら、装備の画面をポップアップで何通りも多重表示する。
「おお! 攻撃に回れるのか!」
「対象によるから期待しすぎるなよ? 遠距離攻撃の出来る敵が対象の場合、即完全防御タイプの装備に戻す」
「それでも構わんぞ、暴れて防いでが俺の真骨頂だからな!」
ジャスティンとマグナが打ち合わせを行いはじめ、六人は次第に大会に向けた訓練モードに切り替わる。
「そうか。そちらはお前と俺がいるときならいつでもいい。平日に進めよう」
「はいはい! 今日もウチのね~」
メロの陽気な声に、全員が一斉に頷く。ギルマスだったベルベットの離脱後、ロンド・ベルベットにリーダーはいない。全員が均等に力を持ち、互いを尊重しあった態度で行き先を決める。
しかしながら、我の強いメロとギルドの頭脳であるマグナが発言権を強めているのが実態ではあった。
「装備は大丈夫?」
「おう。メロ護衛訓練用にしてるさ。耐久度チェック」
「問題なし」
「クリア」
「無問題っ」
「ぶっは! 古いな!」
「フッ、スキルセットは各員前回の反省を踏まえて変えているな」
「もっちろん!」
「俺はメッセ通りさらに変えてるよ、マグナ」
「よし」
参謀マグナのその一声に、座っていた全員が視線を交差させた。
空気がはりつめる。
「締まっていこう」
そして一斉に立ち上がった。
その動きに合わせ、彼らのフル装備が金属音をけたたましく鳴らす。
ギルドホームの空気ががらりと変わった。周囲のギルメンも影響されて身が引き締まっているようであった。
メロがいる場合、訓練相手をギルドのレイド班メンバーか親切な鈴音舞踏絢爛衆に依頼することになる。今日もその予定でいることは、この場にいる全体が承知していた。
「さて、レイド前で忙しいところ悪いが、練習相手を頼む」
マグナのその発言に弾かれるように、レイド班の面々が素早く名乗りをあげる。
「あ、俺らやるぜ!」
「マグナ参謀、僕たちがお相手します!」
「構成が均等な私たちが適任よね?」
六人一組のパーティを率いるチームリーダーが話しかけているのが、その顔ぶれでわかる。その面々は、レイド班でも戦闘に力を入れている本格派のプレイヤーばかりである。
ロンド・ベルベットのレイド班は装備のクオリティにばらつきがあり、自信の無いパーティが一歩引いているようであった。その中に混ざる形で、正確には他のギルドである鈴音メンバーが紛れ込んでいる。
「う……」
そしてボートウィグが手を挙げずにそちらに含まれるのも、納得のいくことであった。実力は間違いなくあるものの、ログイン時間が減ってきているために彼の装備は「時代遅れ」になってしまっている。
しかし、とガルドは考えた。今回の訓練に装備レベルは関係ない。属性ですら関係ない。回避できるか出来ないか、というところが目的なのだ。
思い付きとボートウィグへの感謝を込め、ガルドは隣でレイド班を見つめるマグナに声をかけた。
「マグナ」
「どうした?」
「今日は、チーム関係なく腕の良いメンバーを抜き出すのがいいと思う」
その発言に、周囲もマグナも目を丸くした。突然の提案は意外なものであったが、悪いアイディアではない。次第に周囲が肯定的な表情に変わる。
大型を狩るレイド前提のチーム編成では、対人戦の六対六には適さない。それはマグナも気付いてはいたが、チームごとに依頼してばかりだったこともあり「選抜」というアイディアが湧かなかったのだった。
こちらで人選し、即席パーティを作った方が訓練になるだろう。マグナもその案に理解を示す。
「選り抜きか、そうだな。初期位置のランダムを乗り越える方法として最低二パターン、ジャスかガルドがメロに張り付く作戦だ。それぞれに斬りかかるプレイヤーが数人いればいい。生半可な腕じゃこちらの訓練にならないが、六対二というのはアンバランスすぎる。そうだな……」
「遠・魔法職が二、盾が二、近距離が二でどうだ」
「で、半分に分けて三対二ってとこか」
「メロは真ん中。自分側に三、ジャス側に三」
「時間の節約になる上、メロは両面に気を配るということか。訓練の目的にも合致する、いいかもしれん」
「で、俺たちは遊撃的にそこを崩しにかかるってわけだ」
「それをブロックする仮想敵を入れてもいいかもね~。ウチらを狙ってもらうと、背中ガラあきで選抜が可哀想だって」
「ウム、確かにな。榎本と夜叉彦とマグナをブロックする専門となると、こっちも近・盾・遠じゃあないか?」
「となると、十二名。よし、この中だと……」
そうしてマグナが回りを見渡し人選し、指を指しながら名前を呼んでいく。咄嗟に選抜の判断を迫られる形だが、マグナに掛かれば朝飯前なのだろう。ガルドが納得いくプレイヤーばかりが拾われる。
「あと吟醸、最後はそうだな、ボートウィグでいこう」
「ハイ!」
その名前にガルドは無意識にホッと息をつく。
「くくっ」
圧し殺した笑いが後ろから聞こえた。榎本だ。さらに後方でストレッチをしていた夜叉彦が、榎本を何事かと覗きこむ。
「なになに?」
「ん? ああ、もちろん俺もその人選いいと思うぞ。ただな、ガルドもなんだかんだ優しい兄貴してるのが面白くて」
「兄……あ、そういうこと?」
ガルドの最初の助言の意図と、明らかに装備の関係で弱く見える男がその結果選ばれたことに、榎本は笑みが隠せない。やはり不器用だが優しいやつだ。素直にボートウィグを参加させたいと言えばいいのに、回りくどいやり方をするものだ。
同様に夜叉彦もにんまりとしてガルドをからかう。ますますふてくされた顔をした筋肉ゴリラの大男は、眼光をさらに鋭くさせる。口をへの字にし、近寄りがたい強面でレイド班たちをぞくぞくさせた。
だがボートウィグを含めた前線メンバーは、ガルドの中身でその様子を想像してみる。ムッとしてほっぺを膨らませた彼女はきっと可愛らしいだろう。
話を遠くから聞いていたボートウィグが近づいてきて話しかける。周囲はその様子に仰天した。
以前であればボートウィグもここで立ち向かったりしないだろう。機嫌の悪そうなガルドに話しかける大物など、ギルド前線の五人や元ギルマス、そして他ギルドのトッププレイヤーばかりであった。古い付き合いのボートウィグでも、そっと見守るシーンの方が多かっただろう。
果敢に話題を続けたのは、リアルを見たからこその役得である。
「まじっすか! 僕、かわいがられてます?」
「……知るか」
「僕もアニキって感じで尊敬してますから!」
「……勝手にしろ」
「ハイ! どこまでも付いてきます!」
ふわふわした赤い毛並みから垂直に生える一対の耳がぴょこぴょこ動き、マズルの向こうで笑った牙から真っ赤な舌が見える。尻から足首辺りまで伸びる豊かな尾はばっさばっさと往復しており、喜びを表現していた。
ボートウィグは二足歩行の犬を模した種族、コボルト種のプレイヤーであった。
予想よりするりと睡魔にまどろみ、記憶がぷつりと飛んだ。
スマホから響くフロキリの開国祭を祝う歌詞付きの曲に、うっかり熟睡していたガルドが跳ね起きる。アラーム無しで起きたかったのだが、これが聞こえるということは出遅れたということだった。
慌てて脇にそびえる機械に駆け寄り、二ヶ月ぶりのテテロに触れる。ひんやりとした機体はグリーン系統の肌色というマニアックなカラーをしている。そこがガルドのお気に入りだ。
ボートウィグによって自分一人で行うよりも精巧に排熱空間を計算したセッティングに、テテロも喜んでいるようだった。動作音が以前より透き通って聞こえてくる。その本体から、自分の腕より太いコードを何本も接続されたヘッドセットを拾い上げた。
上手く延びないそれを、少しだけ強引に引っ張り枕の辺りまで引く。横になったときにつっかからない程度の余裕を持たせ、いつも通りベッドに横になった。
分厚いヘッドセットを頭に当てると、勝手にひたりと磁力でこめかみにくっつく。電子音が鳴り、ログイン画面が目ではない場所に染み込んできた。
冷たいヘッドセットの内側に視界が埋まると、まるで宇宙のような暗闇が広がってくる。目を凝らすと星が見えそうだ。実際本当に接続した瞬間まぶたの裏が一瞬光る。電気信号が走っているのだろうが、ガルドにはそれがどんな信号なのか詳しいことはわからなかった。
配線作業の折に外付け情報保存装置から移動を済ませていた、唯一無二の最新版データを選択した。いつもの身体が膨れ上がる感覚がし、座り慣れた椅子に腰かけているところで目が覚める。
ログインしてまずやってくることになるのは、例外なくゲームの舞台ミドガルドの中心部、氷結晶城だ。
透き通った美しい水晶の城、その玉座の間で王の座る椅子に腰かけた状態でプレイヤーはログインしてくる。玉座といっても六席ほどあり、同じタイミングでログインしてきたプレイヤー達が白い粒子から形成される様子も見ることができた。
フロキリの代名詞である「氷の描写」の真髄が、この城には惜しげもなく凝縮されていた。
玉座の背後には螺旋状に続く半透明の階段が発光していて、城の高く尊大な天井を突き破り、油画のような美しい空の雲上まで続いている。もちろん実際に登ることはできない。
プレイヤー達は「この階段を降りてフロキリ世界ミドガルドにやってきている」という設定になっている。天上人設定は特段大きく存在感を示すことはないが、町の住人達に【墜落した戦士様】と呼ばれるクエストがある程度にはゲーム内の常識として知られている。
中吹き抜けのようになっている城の、階段の向こうをぼんやりと見つめた。
リアルの下にこんな世界が広がっているのであれば、喜んで落下したいものだ。膝に手を当て、下を見ながらゆっくり立ち上がった。視界の半分は自分の胸で埋まる。
今日もガルドの胸板は厚い。
「あれ、ロンベルの大剣使いじゃない?」
「んだ。アタッカーコンビの剣の方」
「いつ見ても怖えー……アメコミの筋肉キャラみたいだ。重心にブレが無さすぎてヤバイ」
「ねぇねぇ、絶壁氷山エリアのマギ=マラッカの攻撃、全部パリィして無傷だったって話、マジ?」
「まじまじ。今年の世界大会が初出場だな。要チェックだ。世界チャンプとのパリィ対決、すっげぇ楽しみだぜ!」
「でも応援するにはちょっと渋すぎるんだよね。なんかヒーローみに欠けるっていうかさぁ、もっと他のゲームみたいにかっこいい神プレイヤーならいいのにぃ」
「確かにアバターチョイス悪いよな。おっさんとか普通選ばないだろ?」
「ウケ狙い?」
「自爆してる」
「あはは、マジそれな~」
ログインするだけで周囲の話題と目線を集めるガルドだったが、話の内容までは声の届かない位置にいるため聞こえなかった。しかし視線だけは感じとる。
プレイヤー達の興味深そうな視線がこちらに注がれているのを、ガルドは警戒しているのだと受け取っていた。
リアルでも同様に遠巻きに見られるため、ガルドは「自身が人に好かれず、ひどく怖がられている」ことを知っていた。すっかり慣れているため気にも留めず、左手人差し指のダブルノックでマップを呼び出す。ロンド・ベルベットのギルドホームをタッチし転移移動した。
ガルドが立ち去った氷結晶城では、噂好きのプレイヤー達が話を続けている。
「舎弟希望のやつには、ガルドのファンチーム直々の査定があるらしいぜ」
「ふぁんちーむ?」
「鈴音舞踏絢爛衆、知らないか?そのなかで派閥があって、それぞれ尊敬するプレイヤーごとにチームつくってんだよ」
「なにそのファンクラブみたいな痛いギルド……」
「ロンベル公認」
「公式なんだ! じゃあさ、ギルドネームの鈴音がベルで、舞踏がロンド?」
「多分な」
「ベル……ベルベットじゃないんだね。漢字にしにくいからかな~」
「語呂だろ、それに織物の名前つけても箔が無いし」
そう噂話を続ける男女は、それぞれのチームについての話題に流れていく。
ガルドを慕う者は男が多いため、チームの雰囲気は兄貴と弟分といった形で落ち着いた。そのことを「まるで舎弟」と茶化しながら、話題の矛先は新人に向けられる。
「夜叉彦くんはまだ入って一年目だっけ。チームなんてあるの?」
「……やつのチーム、ほぼ全員女子だぞ」
「あー確かに。私もロンド・ベルベットだと夜叉彦くんがいい」
「なんであれがいいんだよ、イケメンって感じじゃないだろ?」
「母性くすぐられるからかなぁ」
「大型犬みたい、の間違いだろ。ヒューマンなのにコボルトみたいだよな」
「わざとかな。アバタークリエイトのときに頑張ったのかも」
「顔だけじゃないんだろ?」
「そうそう。動きとか、喋り方とか。癒し系だよねー」
「わかんねーよ……おっさんに癒されるなよ……」
そう噂しながらプレイヤー達は移動してゆく。こうして彼らに話のネタにされる程度には、ガルド達は名の知れた戦闘系ギルドであった。
「復活だ」
「おめでとーガルド! これで榎本はまた独り身だねー」
「おいメロ! 一言多いぞ! 居候を迎えてただけで、俺はずっと独り身だっ」
「ずっと?」
「これからも?」
「……ハワイから帰ったら本領発揮だ!」
「いっそ向こうで捕まえれば?」
「しねぇよ!」
榎本も御徒町の自宅に戻った夕刻。シックでいて柔らかな雰囲気のロンド・ベルベット:ギルドホームに、久方ぶりに六人全員が集まった。ガルド達が集合しているのは、ホームのなかでも六人が集まる定位置になっているサロンの一角だ。
マグナの趣味であるロボットや戦闘機のフィギュア、写真立ての中でセクシーにポーズを決める元ギルマス、ジャスティンが収集したVR製の酒瓶コレクションなどが飾られている。そのどれもが統一感の無いものばかりだが、落ち着いた色合いの室内と木の質感が優しく包み込んでいて違和感はない。
ガルドはというと、エリアの一角にレトロ・アメリカンな小さい冷蔵庫を設置していた。
中には数種類のジンジャーエールや果物、間借りを許可した榎本やジャスティンの冷蔵酒がキンキンに冷えている。上部の冷凍庫にはアイスクリームとロック用の丸い氷が行儀よく整列していた。
データで保管している為腐らないが、温度については別要因のアイテムによる支援がないと【二十度前後の常温】がデフォルトだ。冷蔵庫は冷たい食べ物を楽しむプレイヤー達の必需品だった。
大きな身体でその小さな扉を開き、小ぶりなリンゴを一個取り出す。
「ガルドガルド、俺も~」
夜叉彦がソファから手を振ってきた。もう一つリンゴを取り出し、下から大きな軌道を描きつつ放り投げてやる。危なげなく夜叉彦が片手でキャッチした。
「ありがと!」
手にしたリンゴを二人はそのまま皮ごとかぶり付く。歯切れの良い音と、爽やかで甘い果汁が口一杯に広がり喉を潤した。
「そういえば、今日はやたら混んでるな」
「ああ、レイドが来週あるらしい。俺たちには連絡がなかったところを見ると、気を使ったんだろうな」
自分達の居るサロンから視線をエントランスに向ける。一段天井が高くなり開放的なその場所では、ロンド・ベルベットのレイド班と鈴音舞踏絢爛衆がミーティングを行っていた。
つい昼過ぎまで手伝ってもらっていたボートウィグの姿を見つけ、ガルドは少しだけ嬉しくなる。ここ最近忙しくてログインできなかった彼のアバターを見るのは、三週間前の戦闘訓練以来だった。
「親御さんとは仲直りできたの?」
リンゴを口一杯に頬張っていた夜叉彦が、ごくりと飲み下してそう聞いた。
「……まぁまぁ出来た」
「そっか。GWまで何ヵ月かあるからゆっくりでいいよ、急がずのんびりな」
ここ最近の彼は、どうも自分を女性のように扱っている。以前の彼なら笑いながら「まぁまぁかよ!相変わらず頑固だなー、さっさと怒られといで!」と茶化すところだろう。
ガルドは少し寂しくなった。
「そうだな。コンディションというのは大事だ。困ったらすぐに俺たちを頼れよ。お前らも、オフで問題が起きたらすぐに報告しろ」
「子どもの成績が落ちたんだが!」
「放っておけ、ジャス。お前がとやかく言ってもどうにもならん」
ジャスティンの子育ては空回り気味であり、マグナはそれを長年見てきている。どっしり構えろというアドバイスは有益であった。
「ねーねー、弟が大台にのっちゃったんだけど」
「百キロ突破したのか……少し食事制限したらどうだ」
メロの弟の体重管理にもアドバイスを入れるマグナは、「魚と野菜を増やし、米を玄米にしろ」と真面目に対策案を答えた。
「マグナってマメだよな~。リアルの悩みまで網羅してるのか」
「お前は嫁の希望を聞き出せたのか?」
「ぎくり」
「早い方がいいぞ。もう三十二なんだろう」
「……そうね」
夜叉彦が突っつかれたのは、以前から相談していた「嫁が子ども欲しいのか分かんない」という悩みである。
榎本はすっと目をそらす。
「お前は元気にフットサルでもしてろ」
「だー! 俺なんも言ってねえ! それに雑!」
「榎本は走ってれば悩みなんて無いよね」
「単純だな!」
「あとナンパでもしてれば?」
「だからハワイから帰ったら勝負だから! くっそー家庭持ちばっかり集まりやがって!」
「……次の試合、勝てるといいな」
「……優しいなガルド、お前だけだよ俺をいじらないの」
「練習不足だ、肉離れに気を付けろ」
「おおい! そうくるか! 忠告さんきゅーな!」
母と機体という大きな悩みが解決したガルドは、上機嫌に鼻をフンと鳴らしながらリンゴを一口で完食した。
「今はとにかく弱点の穴埋めだ。あとは新しいモーションや作戦なんかを開発できればさらに良い。そうだジャス、お前のタイムアタック用装備、MP回復率上昇の効果を付けようと思うんだが……」
マグナが悩み相談の流れから真面目に戦術会議へと移行した。ジャスティンに向き合いながら、装備の画面をポップアップで何通りも多重表示する。
「おお! 攻撃に回れるのか!」
「対象によるから期待しすぎるなよ? 遠距離攻撃の出来る敵が対象の場合、即完全防御タイプの装備に戻す」
「それでも構わんぞ、暴れて防いでが俺の真骨頂だからな!」
ジャスティンとマグナが打ち合わせを行いはじめ、六人は次第に大会に向けた訓練モードに切り替わる。
「そうか。そちらはお前と俺がいるときならいつでもいい。平日に進めよう」
「はいはい! 今日もウチのね~」
メロの陽気な声に、全員が一斉に頷く。ギルマスだったベルベットの離脱後、ロンド・ベルベットにリーダーはいない。全員が均等に力を持ち、互いを尊重しあった態度で行き先を決める。
しかしながら、我の強いメロとギルドの頭脳であるマグナが発言権を強めているのが実態ではあった。
「装備は大丈夫?」
「おう。メロ護衛訓練用にしてるさ。耐久度チェック」
「問題なし」
「クリア」
「無問題っ」
「ぶっは! 古いな!」
「フッ、スキルセットは各員前回の反省を踏まえて変えているな」
「もっちろん!」
「俺はメッセ通りさらに変えてるよ、マグナ」
「よし」
参謀マグナのその一声に、座っていた全員が視線を交差させた。
空気がはりつめる。
「締まっていこう」
そして一斉に立ち上がった。
その動きに合わせ、彼らのフル装備が金属音をけたたましく鳴らす。
ギルドホームの空気ががらりと変わった。周囲のギルメンも影響されて身が引き締まっているようであった。
メロがいる場合、訓練相手をギルドのレイド班メンバーか親切な鈴音舞踏絢爛衆に依頼することになる。今日もその予定でいることは、この場にいる全体が承知していた。
「さて、レイド前で忙しいところ悪いが、練習相手を頼む」
マグナのその発言に弾かれるように、レイド班の面々が素早く名乗りをあげる。
「あ、俺らやるぜ!」
「マグナ参謀、僕たちがお相手します!」
「構成が均等な私たちが適任よね?」
六人一組のパーティを率いるチームリーダーが話しかけているのが、その顔ぶれでわかる。その面々は、レイド班でも戦闘に力を入れている本格派のプレイヤーばかりである。
ロンド・ベルベットのレイド班は装備のクオリティにばらつきがあり、自信の無いパーティが一歩引いているようであった。その中に混ざる形で、正確には他のギルドである鈴音メンバーが紛れ込んでいる。
「う……」
そしてボートウィグが手を挙げずにそちらに含まれるのも、納得のいくことであった。実力は間違いなくあるものの、ログイン時間が減ってきているために彼の装備は「時代遅れ」になってしまっている。
しかし、とガルドは考えた。今回の訓練に装備レベルは関係ない。属性ですら関係ない。回避できるか出来ないか、というところが目的なのだ。
思い付きとボートウィグへの感謝を込め、ガルドは隣でレイド班を見つめるマグナに声をかけた。
「マグナ」
「どうした?」
「今日は、チーム関係なく腕の良いメンバーを抜き出すのがいいと思う」
その発言に、周囲もマグナも目を丸くした。突然の提案は意外なものであったが、悪いアイディアではない。次第に周囲が肯定的な表情に変わる。
大型を狩るレイド前提のチーム編成では、対人戦の六対六には適さない。それはマグナも気付いてはいたが、チームごとに依頼してばかりだったこともあり「選抜」というアイディアが湧かなかったのだった。
こちらで人選し、即席パーティを作った方が訓練になるだろう。マグナもその案に理解を示す。
「選り抜きか、そうだな。初期位置のランダムを乗り越える方法として最低二パターン、ジャスかガルドがメロに張り付く作戦だ。それぞれに斬りかかるプレイヤーが数人いればいい。生半可な腕じゃこちらの訓練にならないが、六対二というのはアンバランスすぎる。そうだな……」
「遠・魔法職が二、盾が二、近距離が二でどうだ」
「で、半分に分けて三対二ってとこか」
「メロは真ん中。自分側に三、ジャス側に三」
「時間の節約になる上、メロは両面に気を配るということか。訓練の目的にも合致する、いいかもしれん」
「で、俺たちは遊撃的にそこを崩しにかかるってわけだ」
「それをブロックする仮想敵を入れてもいいかもね~。ウチらを狙ってもらうと、背中ガラあきで選抜が可哀想だって」
「ウム、確かにな。榎本と夜叉彦とマグナをブロックする専門となると、こっちも近・盾・遠じゃあないか?」
「となると、十二名。よし、この中だと……」
そうしてマグナが回りを見渡し人選し、指を指しながら名前を呼んでいく。咄嗟に選抜の判断を迫られる形だが、マグナに掛かれば朝飯前なのだろう。ガルドが納得いくプレイヤーばかりが拾われる。
「あと吟醸、最後はそうだな、ボートウィグでいこう」
「ハイ!」
その名前にガルドは無意識にホッと息をつく。
「くくっ」
圧し殺した笑いが後ろから聞こえた。榎本だ。さらに後方でストレッチをしていた夜叉彦が、榎本を何事かと覗きこむ。
「なになに?」
「ん? ああ、もちろん俺もその人選いいと思うぞ。ただな、ガルドもなんだかんだ優しい兄貴してるのが面白くて」
「兄……あ、そういうこと?」
ガルドの最初の助言の意図と、明らかに装備の関係で弱く見える男がその結果選ばれたことに、榎本は笑みが隠せない。やはり不器用だが優しいやつだ。素直にボートウィグを参加させたいと言えばいいのに、回りくどいやり方をするものだ。
同様に夜叉彦もにんまりとしてガルドをからかう。ますますふてくされた顔をした筋肉ゴリラの大男は、眼光をさらに鋭くさせる。口をへの字にし、近寄りがたい強面でレイド班たちをぞくぞくさせた。
だがボートウィグを含めた前線メンバーは、ガルドの中身でその様子を想像してみる。ムッとしてほっぺを膨らませた彼女はきっと可愛らしいだろう。
話を遠くから聞いていたボートウィグが近づいてきて話しかける。周囲はその様子に仰天した。
以前であればボートウィグもここで立ち向かったりしないだろう。機嫌の悪そうなガルドに話しかける大物など、ギルド前線の五人や元ギルマス、そして他ギルドのトッププレイヤーばかりであった。古い付き合いのボートウィグでも、そっと見守るシーンの方が多かっただろう。
果敢に話題を続けたのは、リアルを見たからこその役得である。
「まじっすか! 僕、かわいがられてます?」
「……知るか」
「僕もアニキって感じで尊敬してますから!」
「……勝手にしろ」
「ハイ! どこまでも付いてきます!」
ふわふわした赤い毛並みから垂直に生える一対の耳がぴょこぴょこ動き、マズルの向こうで笑った牙から真っ赤な舌が見える。尻から足首辺りまで伸びる豊かな尾はばっさばっさと往復しており、喜びを表現していた。
ボートウィグは二足歩行の犬を模した種族、コボルト種のプレイヤーであった。
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