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俺は今とても緊張してる。
「ふふっ、カイト兄上身体震えてる。緊張しすぎだよ。私もついてるんだから」
お前がついていようが緊張するものはするんだよ!
「そうは言ってもな」
やべぇ、緊張で腹痛い。トイレ行ってきていいかな。というか、ずっとトイレに篭っていたい。
「そんな緊張しなくても…だって家族で食事するだけだよ?」
だーかーら!緊張してんだよ!!
あまりにもリエルが父上と1度話せと煩いから昨日お願いしてみた。そうして返ってきた返事が『明日の昼食を共にしよう』とのことだった。
1人じゃ真面に会話出来ないからリエルに頼んで一緒に来てもらうことにした。
そうしたら、リエルなんて言ったと思う。
『カイト兄上が私と食事するのは当たり前だよ?』
確かにベットから出る許可出てから一緒に食事してきたがまさかそんなこと言ってくれるなんて!
嬉しすぎる!!!
「…そうだよな。」
「うんっ、そうだよ!そろそろ約束の時間だから行くか」
「あぁ、分かった」
もうそんな時間か。父上に会うのも緊張するが、王宮に行くのも緊張する原因だ。
あそこには何年行ってないんだろうというくらい行っていない。
リエルみたいに執務を任されてないから行く必要がなかったというのもあるが、あそこはカイトにとって凄く嫌な場所だ。
歩いてるとあちこちから嫌な視線が飛んできてコソコソと陰口を言われた。酷い人だと直接言ってきた。まあ、全部ガン無視してきたけど。
無視するな!と殴りかかってきた奴もいたな。魔法使って逃げたけど。
殴りかかってきた奴はいつの間にか消えてしまったという噂が流れてからはそんな奴居なくなったけど。
居なくなったのは良かったけど、それによりさらに人に嫌われるようになった。俺のせいじゃないと思うけどな!
なんて、過去の回想をしてたらあっという間についてしまった。
よしっ、覚悟決めて行くぞ!
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
うおっ、入ってきた。相変わらず威圧感会って近寄りがたいわ。
「お久しぶりです、父上。本日は忙しい中時間をとっていただきありがとうございます」
言えた俺えらい!噛まずに言えたのは凄いわ。父上が入ってくるまでぶつぶつ唱えてた甲斐あるな。
たとえ、リエルに心配されても、周りの人に不審な目で見られても…
「さっきぶりですね、父上」
そうだった。リエルはさっきまで父上と一緒に執務をしてたんだったわ。
それにしてもリエルの笑顔も威圧感あるな…さすが次期魔王。今初めて気づいたけど。
「どうしたの?カイト兄上」
おっと、じーっとリエルの顔を見過ぎてしまったみたいだ。
「いや、何もない。ただ、綺麗な顔してるなと思っただけだ」
これはいつも思ってることだ。父上に似た顔をしてるが、なんか父上より甘い顔してるなっと思う。さすが王子様だって感じの顔。
「う"っ…カイト兄上!」
だぁ!くっつくなよ。今まで距離が離れすぎていたせいかリエルは距離が近い。隙あらば抱きつこうとしてくる……身長差的に抱きしめようとが正しいんだけどな。
くっ、身長縮める魔法はないのか!あったらリエルに掛けてやるのに。
「おい、父上の御前だぞ!」
ほんとに失礼だろう!
リエルにとって父上は毎日会って会話してるのもあって『父』という存在なんだろう。だけど、今まで遠くから見てきた俺にとって父上は『魔王様』という存在なんだ。
「ふっ、くくっ、気にするな。兄弟で仲の良いというのはよいことだ」
ち、父上が笑った!いつも険しい表情を見てきた俺にとって凄く新鮮な顔だ。これが父と息子の距離なのか?!とドキドキしていると…
「では、遠慮なく」
いや、遠慮しろよリエル!と思っていると俺の身体がふわっと浮いて移動させられた。
ふっかふかの椅子の上から硬い椅子へ。正しくはリエルの膝の上へ。
全力で元の場所に戻ろうとしているのにガッチリ腕でガードされてる為行けない。諦めて大人しくしておくことにした。
でも、リエルの膝の上にいるとさっきまで緊張で強張っていた身体の力が抜けていく。まさか…それを狙って?!気の利く奴だ。(※彼は自分のしたいことをしてるだけです)
「そうか、そんなに仲良くなったのか…あの、そのだな、カイト…」
改まった言い方をするので、俺も姿勢を正した…リエルの膝の上で。
「はい、なんでしょう」
「いや、やっぱ明日にしよう」
「父上?」
おい、リエル。父上相手に威圧するなよ!
「そうだよな…カイトにはしっかりと言っておかないといけないことがあった」
父上が俺に言っておかないといけないこと?全然思いつかない。
「まず、俺はとても不器用だ。愛を伝えるのがとても下手なのだ。特にカイトお前には罪悪感で近寄ることができなかった」
罪悪感というのはこの髪と目で産んだからだろうか。
「カイトにはたくさん苦労させてきた。私は辛そうなお前を見ていられず目を背けてきた。
だけど、カイトが倒れた日にリエルに言われたんだ『カイト兄上は何故そこまで酷い目にあってると思いますか?それは父上に見放されてると思われてるからですよ』と、カイトすまなかった。私はカイトを家族の一員だとしっかり思っているのだ」
ほんとに父上は不器用な人なんだろうな。だけど俺は家族の一員として見てもらえていたという言葉がすごく嬉しい。
「今までのことはもういいんです。俺は今とても幸せな気持ちです。父と弟と一緒に食事ができて、美味しい食事がとれて、宮殿は綺麗に保たれ、罵倒の言葉は飛んでこない。これから、ずっとこの幸せな気持ちで過ごしたいんです。
父上協力してくれますか?」
「あぁ、もちろんだ」
俺はずるい奴だ。罪悪感を持つ父に断ることができないと知っていてこんなことを言う。
だけど、俺はそうまでしてこの幸せを続けたいのだ。だから、
「ありがとうございます!父上、これからよろしくお願いします」
よろしくお願いしますね?父上…
「ふふっ、カイト兄上身体震えてる。緊張しすぎだよ。私もついてるんだから」
お前がついていようが緊張するものはするんだよ!
「そうは言ってもな」
やべぇ、緊張で腹痛い。トイレ行ってきていいかな。というか、ずっとトイレに篭っていたい。
「そんな緊張しなくても…だって家族で食事するだけだよ?」
だーかーら!緊張してんだよ!!
あまりにもリエルが父上と1度話せと煩いから昨日お願いしてみた。そうして返ってきた返事が『明日の昼食を共にしよう』とのことだった。
1人じゃ真面に会話出来ないからリエルに頼んで一緒に来てもらうことにした。
そうしたら、リエルなんて言ったと思う。
『カイト兄上が私と食事するのは当たり前だよ?』
確かにベットから出る許可出てから一緒に食事してきたがまさかそんなこと言ってくれるなんて!
嬉しすぎる!!!
「…そうだよな。」
「うんっ、そうだよ!そろそろ約束の時間だから行くか」
「あぁ、分かった」
もうそんな時間か。父上に会うのも緊張するが、王宮に行くのも緊張する原因だ。
あそこには何年行ってないんだろうというくらい行っていない。
リエルみたいに執務を任されてないから行く必要がなかったというのもあるが、あそこはカイトにとって凄く嫌な場所だ。
歩いてるとあちこちから嫌な視線が飛んできてコソコソと陰口を言われた。酷い人だと直接言ってきた。まあ、全部ガン無視してきたけど。
無視するな!と殴りかかってきた奴もいたな。魔法使って逃げたけど。
殴りかかってきた奴はいつの間にか消えてしまったという噂が流れてからはそんな奴居なくなったけど。
居なくなったのは良かったけど、それによりさらに人に嫌われるようになった。俺のせいじゃないと思うけどな!
なんて、過去の回想をしてたらあっという間についてしまった。
よしっ、覚悟決めて行くぞ!
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
うおっ、入ってきた。相変わらず威圧感会って近寄りがたいわ。
「お久しぶりです、父上。本日は忙しい中時間をとっていただきありがとうございます」
言えた俺えらい!噛まずに言えたのは凄いわ。父上が入ってくるまでぶつぶつ唱えてた甲斐あるな。
たとえ、リエルに心配されても、周りの人に不審な目で見られても…
「さっきぶりですね、父上」
そうだった。リエルはさっきまで父上と一緒に執務をしてたんだったわ。
それにしてもリエルの笑顔も威圧感あるな…さすが次期魔王。今初めて気づいたけど。
「どうしたの?カイト兄上」
おっと、じーっとリエルの顔を見過ぎてしまったみたいだ。
「いや、何もない。ただ、綺麗な顔してるなと思っただけだ」
これはいつも思ってることだ。父上に似た顔をしてるが、なんか父上より甘い顔してるなっと思う。さすが王子様だって感じの顔。
「う"っ…カイト兄上!」
だぁ!くっつくなよ。今まで距離が離れすぎていたせいかリエルは距離が近い。隙あらば抱きつこうとしてくる……身長差的に抱きしめようとが正しいんだけどな。
くっ、身長縮める魔法はないのか!あったらリエルに掛けてやるのに。
「おい、父上の御前だぞ!」
ほんとに失礼だろう!
リエルにとって父上は毎日会って会話してるのもあって『父』という存在なんだろう。だけど、今まで遠くから見てきた俺にとって父上は『魔王様』という存在なんだ。
「ふっ、くくっ、気にするな。兄弟で仲の良いというのはよいことだ」
ち、父上が笑った!いつも険しい表情を見てきた俺にとって凄く新鮮な顔だ。これが父と息子の距離なのか?!とドキドキしていると…
「では、遠慮なく」
いや、遠慮しろよリエル!と思っていると俺の身体がふわっと浮いて移動させられた。
ふっかふかの椅子の上から硬い椅子へ。正しくはリエルの膝の上へ。
全力で元の場所に戻ろうとしているのにガッチリ腕でガードされてる為行けない。諦めて大人しくしておくことにした。
でも、リエルの膝の上にいるとさっきまで緊張で強張っていた身体の力が抜けていく。まさか…それを狙って?!気の利く奴だ。(※彼は自分のしたいことをしてるだけです)
「そうか、そんなに仲良くなったのか…あの、そのだな、カイト…」
改まった言い方をするので、俺も姿勢を正した…リエルの膝の上で。
「はい、なんでしょう」
「いや、やっぱ明日にしよう」
「父上?」
おい、リエル。父上相手に威圧するなよ!
「そうだよな…カイトにはしっかりと言っておかないといけないことがあった」
父上が俺に言っておかないといけないこと?全然思いつかない。
「まず、俺はとても不器用だ。愛を伝えるのがとても下手なのだ。特にカイトお前には罪悪感で近寄ることができなかった」
罪悪感というのはこの髪と目で産んだからだろうか。
「カイトにはたくさん苦労させてきた。私は辛そうなお前を見ていられず目を背けてきた。
だけど、カイトが倒れた日にリエルに言われたんだ『カイト兄上は何故そこまで酷い目にあってると思いますか?それは父上に見放されてると思われてるからですよ』と、カイトすまなかった。私はカイトを家族の一員だとしっかり思っているのだ」
ほんとに父上は不器用な人なんだろうな。だけど俺は家族の一員として見てもらえていたという言葉がすごく嬉しい。
「今までのことはもういいんです。俺は今とても幸せな気持ちです。父と弟と一緒に食事ができて、美味しい食事がとれて、宮殿は綺麗に保たれ、罵倒の言葉は飛んでこない。これから、ずっとこの幸せな気持ちで過ごしたいんです。
父上協力してくれますか?」
「あぁ、もちろんだ」
俺はずるい奴だ。罪悪感を持つ父に断ることができないと知っていてこんなことを言う。
だけど、俺はそうまでしてこの幸せを続けたいのだ。だから、
「ありがとうございます!父上、これからよろしくお願いします」
よろしくお願いしますね?父上…
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