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今日は記念すべき執務1日目だ。
とはいえ、何をするのか全く分かっていない。心配なことばかりなせいか、いつになく緊張で心臓がバクバクしている。
「いらっしゃい、カイト兄上」
嬉しそうな笑顔で大量の書類に囲まれて迎えてくれたのは、リエルだ。
1人じゃないという安心感があって凄く嬉しいのだが…
その大量の書類は、昨日休んだせいじゃないだろうな?そうだとしたら申し訳ないのだが…
「大丈夫だよ、カイト様。この書類は通常通りの量だからね!」
リエルとは違う方から声が聞こえて来た。てか、俺もしかして声に出していたのか?
それにしても凄い量だな。
「そうなのか、通常通りでこれなのか…えっと、確か…」
うーん、名前なんだったけな。確かベルみたいな感じだった気がするけど、思い出せないな。だいぶ昔に聞いたことある気がするんだけどな。
「こらっ、ベルン!勝手に心の中を覗くなと言っているだろう。何度言えば分かるんだ!しかも、相手はカイト様だぞ。敬語を使え!」
そうそう、ベルン!銀髪で、右目が髪で隠れてる方。隠れてない方が赤い目をしている。
昔、迷子になったのかサファイア宮殿に迷いこんで来たことがあった。その時、遊んだの楽しかったな。ただ、従者が気づいて急いで連れてってしまったけど。
「覚えててくれたの!?すっごく、嬉しい!楽しかったよね、あれから行くなって怒られて行けなかったけど。また会えて嬉しい」
俺も凄く嬉しいのだが、そろそろ俺の心と会話するのやめろ。
「はーい!」
分かってくれたならよし。
「ベルンッ!お前は話を聞け!」
そして、さっきからベルンに怒っているのはバラン。コイツもベルンと一緒に迷いこんで来た1人だ。
銀髪というのはベルンと同じだが、左目が髪で隠れている。隠れていない目は青色だ。
実はこの2人は双子である。そしてさっきからベルンが俺の心を覗いているから分かると思うのだが、異能者だ。
2人は一緒にいるとき、心を覗きたい人を意識して聞くと心の声が聞こえてくるのだ。
こういう異能者はたまに生まれてくるらしい。確か、前回の異能者は100年前だったかな?そのくらい貴重な存在だ。
「…ベルン?お前は今誰の心を覗いたって?他の奴らはどうでも良かったが、一番覗いては行けない人のを覗いてしまったな」
「ひぇっ」
こっわっっっ!一気にこの部屋が氷点下まで下がってしまった。しかも威圧している。リエルを次期魔王と再認識させられたわ。
それをまともに受けているベルンはというと…
「ごめんなさい、ごめんなさい、カイト様ごめんなさい。もう二度と覗きません。許してください、ごめんなさい」
あぁ、ごめんなさいbotになってる。顔がめっちゃ青ざめてるよ。
「カイト様、私の弟をきちんと躾けられなくて申し訳ございません。もう二度とこのようなことはないようにします。
(久しぶりに、リエル様の本気怒りモード見たな)
申し遅れました、バランと申します。また、こうやって再会出来たことを嬉しく思います」
バランよ、お前が謝ることではないと思うぞ。だけど、そうだよな…
これが俺だったから良かったけど、他の人だったら謝るどころでは済まないかもだしね。
大変だろうけど、躾け頑張ってほしい。
「別に嫌ではなかったから、構わない。だが、俺は声が出ない訳ではないから会話して欲しい。
また、2人と再会出来て凄く嬉しい。これから、よろしく頼む。あと、話したいように話してくれ」
俺は別に心を覗かれるのに、嫌悪感はない。これは、2人に敵意を向けられてないという安心感があるからな気がする。
「よろしくっ、カイト様!」
「よろしくお願い致します」
これから、もっと楽しくなっていく気がする。
「…私とも会話してね?」
リエル…顔が怖い。お前とは結構会話してるつもりだぞ。なんなら、ここ最近の会話の8割がお前だ。
「あぁ、もちろんだ」
まぁ、心の中に比べたらだいぶ会話出来てないかもな。
「嫉妬深い男は嫌われますよ~」
「何か言ったかな、ベルン?」
「ナンデモナイデス」
ふふっ、仲良いな。なんかこのやりとり慣れてる感あるよな。楽しそうで何よりだ。
「…そういえば、もう1人リエルの従者いなかったか?」
「「「………」」」
リエルをたまに見かけた時、従者は3人いた気がしたんだが…
えっ?急にみんな真顔になったんだけど。俺もしかして良くないこと言ったか…
「アイツは…」
おう、リエルが答えてくれるのか。
「アイツは使えなかったから捨てた…」
そんな笑顔で言うことじゃない!
おい、ちょっと待って。
それは俺捨てられる奴だよな!
「大丈夫だよ、カイト兄上を捨てる時なんて来ないから」
それはお前は使える奴だよな?って、圧をかけてるんですね!
うっ、胃が痛い。大丈夫かな、俺…
とはいえ、何をするのか全く分かっていない。心配なことばかりなせいか、いつになく緊張で心臓がバクバクしている。
「いらっしゃい、カイト兄上」
嬉しそうな笑顔で大量の書類に囲まれて迎えてくれたのは、リエルだ。
1人じゃないという安心感があって凄く嬉しいのだが…
その大量の書類は、昨日休んだせいじゃないだろうな?そうだとしたら申し訳ないのだが…
「大丈夫だよ、カイト様。この書類は通常通りの量だからね!」
リエルとは違う方から声が聞こえて来た。てか、俺もしかして声に出していたのか?
それにしても凄い量だな。
「そうなのか、通常通りでこれなのか…えっと、確か…」
うーん、名前なんだったけな。確かベルみたいな感じだった気がするけど、思い出せないな。だいぶ昔に聞いたことある気がするんだけどな。
「こらっ、ベルン!勝手に心の中を覗くなと言っているだろう。何度言えば分かるんだ!しかも、相手はカイト様だぞ。敬語を使え!」
そうそう、ベルン!銀髪で、右目が髪で隠れてる方。隠れてない方が赤い目をしている。
昔、迷子になったのかサファイア宮殿に迷いこんで来たことがあった。その時、遊んだの楽しかったな。ただ、従者が気づいて急いで連れてってしまったけど。
「覚えててくれたの!?すっごく、嬉しい!楽しかったよね、あれから行くなって怒られて行けなかったけど。また会えて嬉しい」
俺も凄く嬉しいのだが、そろそろ俺の心と会話するのやめろ。
「はーい!」
分かってくれたならよし。
「ベルンッ!お前は話を聞け!」
そして、さっきからベルンに怒っているのはバラン。コイツもベルンと一緒に迷いこんで来た1人だ。
銀髪というのはベルンと同じだが、左目が髪で隠れている。隠れていない目は青色だ。
実はこの2人は双子である。そしてさっきからベルンが俺の心を覗いているから分かると思うのだが、異能者だ。
2人は一緒にいるとき、心を覗きたい人を意識して聞くと心の声が聞こえてくるのだ。
こういう異能者はたまに生まれてくるらしい。確か、前回の異能者は100年前だったかな?そのくらい貴重な存在だ。
「…ベルン?お前は今誰の心を覗いたって?他の奴らはどうでも良かったが、一番覗いては行けない人のを覗いてしまったな」
「ひぇっ」
こっわっっっ!一気にこの部屋が氷点下まで下がってしまった。しかも威圧している。リエルを次期魔王と再認識させられたわ。
それをまともに受けているベルンはというと…
「ごめんなさい、ごめんなさい、カイト様ごめんなさい。もう二度と覗きません。許してください、ごめんなさい」
あぁ、ごめんなさいbotになってる。顔がめっちゃ青ざめてるよ。
「カイト様、私の弟をきちんと躾けられなくて申し訳ございません。もう二度とこのようなことはないようにします。
(久しぶりに、リエル様の本気怒りモード見たな)
申し遅れました、バランと申します。また、こうやって再会出来たことを嬉しく思います」
バランよ、お前が謝ることではないと思うぞ。だけど、そうだよな…
これが俺だったから良かったけど、他の人だったら謝るどころでは済まないかもだしね。
大変だろうけど、躾け頑張ってほしい。
「別に嫌ではなかったから、構わない。だが、俺は声が出ない訳ではないから会話して欲しい。
また、2人と再会出来て凄く嬉しい。これから、よろしく頼む。あと、話したいように話してくれ」
俺は別に心を覗かれるのに、嫌悪感はない。これは、2人に敵意を向けられてないという安心感があるからな気がする。
「よろしくっ、カイト様!」
「よろしくお願い致します」
これから、もっと楽しくなっていく気がする。
「…私とも会話してね?」
リエル…顔が怖い。お前とは結構会話してるつもりだぞ。なんなら、ここ最近の会話の8割がお前だ。
「あぁ、もちろんだ」
まぁ、心の中に比べたらだいぶ会話出来てないかもな。
「嫉妬深い男は嫌われますよ~」
「何か言ったかな、ベルン?」
「ナンデモナイデス」
ふふっ、仲良いな。なんかこのやりとり慣れてる感あるよな。楽しそうで何よりだ。
「…そういえば、もう1人リエルの従者いなかったか?」
「「「………」」」
リエルをたまに見かけた時、従者は3人いた気がしたんだが…
えっ?急にみんな真顔になったんだけど。俺もしかして良くないこと言ったか…
「アイツは…」
おう、リエルが答えてくれるのか。
「アイツは使えなかったから捨てた…」
そんな笑顔で言うことじゃない!
おい、ちょっと待って。
それは俺捨てられる奴だよな!
「大丈夫だよ、カイト兄上を捨てる時なんて来ないから」
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うっ、胃が痛い。大丈夫かな、俺…
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