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邂逅
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「では、ごゆっくり……ッ!ハァーッ!き、緊張しましたぞ!深呼吸深呼吸、ふぅ、では情報を集めるとしましょう」
こうしてベルの限界オタクと化したウルゾーは夜遅くから勇者の情報を集め始めました。
翌日
「失礼します。ウルゾーです。勇者の居場所が分かりました。面談の約束も取り付けましたが、もしや必要ありませんでしたかな?」
「面談って!勇者に会えるってこと!?やったーー!ありがとうウルゾー!」
「ホッホッホ、礼には及びませぬ。朝食を用意してあります。それを食べたら勇者の元に向かいましょう」
朝食を平らげたベル達は勇者が宿泊しているという宿に向かいました。
宿に入るとロビーには四人組の姿がありました。
そのうちの一人、黒髪の青年が立ち上がります。
「ウルゾーさん、ベルさん。こんにちは、僕の名前はマサキです。本日はどのようなご要件でしょうか」
青年は痩せ細った顔に笑みを浮かべながらそう言いました。
そんな青年、勇者マサキにベルは近づき至近距離から観察を始めます。
「あ、あの、どうかしましたかベルさん」
ベルは若々しい師匠の姿に感動していました。
そのままベルはマサキの周りを犬のように歩き回り、しまいには匂いをかぎ始めました。
「ちょっとあなた何してるのよ!離れなさい!」
「…………」
横で座っていた少女がベルを引き離そうとしますがベルの圧倒的な力に少女は手も足も出ません。
そんな少女を横目にベルは確信します。
目の前の男が師匠である事を。
「し……師匠ーーーーー!!!!」
「へ……?」
「危ない!ッーーーーーーー!」
我を忘れたベルの突撃を受け止めたのは一人の男でした。男はベルの体を受け止め、必死に勢いをころそうとしますが、ベルの力はますます増していきます。
「う……グオォォォォォォ!」
男が雄叫びを上げると同時に男の体に鱗、そして尻尾が生えます。その姿はまるで竜のようでした。
その鋭い尻尾を床に差し込み、体中の筋力を稼働させることで竜人はなんとかベルを止めることに成功しました。
「はっ!ご、ごめんなさい。あたしったらつい……」
「な、なんという力だ……」
全ての力を使い切った竜人はそのまま倒れるように気絶しました。
その様子を見た勇者の仲間達が呆然とした表情を浮かべます。
「嘘でしょ……最強の傭兵と呼ばれたあのドランが……」
「信じられません……」
呆然とする勇者の仲間達。頭をさげるベル。唯一勇者だけがつかれた表情で口を開きました。
「とりあえずベルさん。話を聞かせてもらっていいかな?
「どうする?この子かなり頭の弱い子よ」
「残念ですが彼女には神のご加護は届かないでしょう」
「ええとベルさん?流石にそれはないじゃないかな?」
ベルは事情を話しましたが一向に信じてもらえませんでした。
「本当なんだよ!あたしは師匠を殺すために過去にやってきたんだ!」
「我は信じるぞ」
「ドラン!?」
「そして頼みがあるのだが……我の番になってくれぬか?」
「「ドラン!?」」
こうしてベルの限界オタクと化したウルゾーは夜遅くから勇者の情報を集め始めました。
翌日
「失礼します。ウルゾーです。勇者の居場所が分かりました。面談の約束も取り付けましたが、もしや必要ありませんでしたかな?」
「面談って!勇者に会えるってこと!?やったーー!ありがとうウルゾー!」
「ホッホッホ、礼には及びませぬ。朝食を用意してあります。それを食べたら勇者の元に向かいましょう」
朝食を平らげたベル達は勇者が宿泊しているという宿に向かいました。
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「ウルゾーさん、ベルさん。こんにちは、僕の名前はマサキです。本日はどのようなご要件でしょうか」
青年は痩せ細った顔に笑みを浮かべながらそう言いました。
そんな青年、勇者マサキにベルは近づき至近距離から観察を始めます。
「あ、あの、どうかしましたかベルさん」
ベルは若々しい師匠の姿に感動していました。
そのままベルはマサキの周りを犬のように歩き回り、しまいには匂いをかぎ始めました。
「ちょっとあなた何してるのよ!離れなさい!」
「…………」
横で座っていた少女がベルを引き離そうとしますがベルの圧倒的な力に少女は手も足も出ません。
そんな少女を横目にベルは確信します。
目の前の男が師匠である事を。
「し……師匠ーーーーー!!!!」
「へ……?」
「危ない!ッーーーーーーー!」
我を忘れたベルの突撃を受け止めたのは一人の男でした。男はベルの体を受け止め、必死に勢いをころそうとしますが、ベルの力はますます増していきます。
「う……グオォォォォォォ!」
男が雄叫びを上げると同時に男の体に鱗、そして尻尾が生えます。その姿はまるで竜のようでした。
その鋭い尻尾を床に差し込み、体中の筋力を稼働させることで竜人はなんとかベルを止めることに成功しました。
「はっ!ご、ごめんなさい。あたしったらつい……」
「な、なんという力だ……」
全ての力を使い切った竜人はそのまま倒れるように気絶しました。
その様子を見た勇者の仲間達が呆然とした表情を浮かべます。
「嘘でしょ……最強の傭兵と呼ばれたあのドランが……」
「信じられません……」
呆然とする勇者の仲間達。頭をさげるベル。唯一勇者だけがつかれた表情で口を開きました。
「とりあえずベルさん。話を聞かせてもらっていいかな?
「どうする?この子かなり頭の弱い子よ」
「残念ですが彼女には神のご加護は届かないでしょう」
「ええとベルさん?流石にそれはないじゃないかな?」
ベルは事情を話しましたが一向に信じてもらえませんでした。
「本当なんだよ!あたしは師匠を殺すために過去にやってきたんだ!」
「我は信じるぞ」
「ドラン!?」
「そして頼みがあるのだが……我の番になってくれぬか?」
「「ドラン!?」」
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