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1章
16話 ファンタジーと言えばやっぱ鍛冶屋だろう。
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この間はとても癒された。あー癒された、めちゃくちゃ癒された。何時でも遊びに来てって言われたから、ギルドに用事のある帰りにでも寄ろう。
アレから数週間経ったが、その間狩などをしてレベルを上げたり、金を稼いだりしていた。
結局、サリュは、家事がほとんどダメで、一緒に狩りに着いてきて居る。
撫子は忙しいので、2人で狩をしている訳だが。狩る魔物は、血吸いウサギや、ゴブリンが主だ、
オークもアレから何匹か狩っている。撫子に教えて貰い、弓術もある程度使える様になった。
しかし、武器が心許ない、サリュ共々剣はなまくらだ。
そろそろ、試したい事もあるし、鍛冶屋に行く事にした。
館からサリュ共と、2人で歩く。途中、ベーコンを焼いた生地で挟んだ軽食の様なものが売っており。腹の虫が鳴るサリュへと買ってやった。食べ終わる頃。丁度、鍛冶屋と思われる店を見つけた。
カウンター近くに漢臭い親父が座りながら武器を磨いている。店の中には美人と言って良いだろう、そんな女性が商品を綺麗に並べ直している。
「あーらっしゃい、なにかおさがしでー?」
「あなた?その態度はお客さんに失礼だと思うわ。御免なさいね?いつもこうなの。」
やる気が全く見えない旦那を咎めながらフォローする、奥さんなんだな、このオッさんに似合う様な似合わんような・・・
武器を棚から取り、眺めながら、このオッさんの技術が知りたいと、武器に解析をかける。
鉄剣 等級5
等級と言うのはその商品の出来の事だ。最高が1で、最低が10だ、強さの事ではない。例えば、
オリハルコンの剣 等級7 は、鉄剣 等級5より弱いと言う事はない。
あくまでも、鉄で作った剣では、等級5程の作りの剣だ、と言う事だ。
「そいつぁ、ま 適当に作った剣だ。この辺は冒険者も多いが、金のない冒険者も多くてな。」
「なあオッさん、刀ってわかるか?」
「ああ、解るぞ、よく知ってたな?刀なんて。あんな使いづらい剣・・・・・・が欲しいのか・・・?」
「いや、使える訳ではないけど購入出来るなら此れから練習する。上手く使う為の理屈は知ってるからな。」
「成る程、売りもんは今無いが作ってやる事はできる。だが坊主、幾つだよ。なんで刀なんかほしい?」
やる気の無かったオッさんが刀って言葉を聞いた後、急に神妙になる。んーなんて答えるかね、正直に言うべきか・・・と考えていると。
「あなた?何歳だろうがお客様な事に変わりはないでしょう?作ってあげたら良いじゃない。」
奥さんがフォローしてくれる、良かっためんどくさい事にはならなそうだ。
「あーだがなあ、刀ってのは結構重いんだ。刀に限らずだが・・・その鉄剣振ってみろよ。」
「ああ、良いぞ?こうか??」
鉄剣をブンブンと片手で振って見せる、俺の異常な能力値のなせる技だな!
「あ あぁ、まあ…そうだな、作ってやる、どんなのが良い?」
良かった、納得してくれた様だ。
「刃渡り30センチ程の短刀が2本。60センチ程のが一本。拵え、細工と鞘は洋風にしてくれ、儀式用の剣みたいな。でもちゃんと実用的な奴で!後はウォーハンマーが欲しい。」
人差し指を立てながら注文をつける、オッさんはめんどくさそうな顔をしながら返事を返してくれる。
「あー解った、ウォーハンマーと短刀なら細工をする前の物がある。60センチの方は一週間程かかるぞ?」
「ああ、それで頼む。あー ちょっと待っててくれ。」
サリュが大人しいなと思い、そちらを向くと、何かの武器を手に取り見つめている。近付いてみると、
モーニングスターとよく言われる棒に棘付きの鉄球が付いた物だ、
「それが、欲しいのか?」
「あ、いや でも さ いそうろうの身分でそんな事は言えないよ。」
欲しいらしい。
「あーサリュには普段は短刀を使って貰うつもりで居たんだが。まあ、敵によって使い分けるのが良いよな、俺もそうする積りでハンマー買う訳だしな。良いぞ、買ってやる。」
「え、でも あの うーん」
「実際サリュの武器が良い物になれば狩りが楽になるだろう。そしたら新しい武器を買う意味もある。」
サリュの背中を押す様に買う理由を作ってやる、と言うか実際そうなんだが、費用対効果で考えれば、絶対にちゃんとした武器にしたほうが良い、なまくらなんてもってのほかだ。
「いいの?ワヒ…あ、クロト…クロトありがとっ!」
そう言うと、サリュが腕に抱きついてくる、最近一緒に狩りも行く様になったし。俺に慣れてきたらしい、ちょっと最近スキンシップが過剰だ。
いや、元々こう言う人懐こい性格なんだろう、男のフリをして冒険者に成り立てで飯もろくに食えず、張り詰めて居たのかも知れない。
安定した生活も手に入り反動でテンションが上がってる様にも見えるが。
しかし、同じ歳なのに獣人特有の発育の良さでこうして並ぶとアンバランスだ。おっさんが苦笑いしている。
「さてそれで決まりか? えーと、代金は全部で幾らだー?取り敢えず刀は短刀が2本で金貨6枚、長いのが金貨5枚、ウォーハンマーが金貨1枚、モーニングスターが2本で金貨1枚だ。で、いくらだ・・・」
「金貨13枚ですよあなた。」
「あーあと、クズ鉄を30キロ程欲しいな。」
「何に使うかは知らんが、クズ鉄30キロならサービスしてやる、運賃払ってくれれば届けるが、どうする?」
「自分達で持って行く事にする。」
「なにっ?持って行く?押し車でも貸してやる積りだったが。」
「あと、頼みがあるんだが、1週間、刀を作るところを見にきて良いか?」
「んあ?あーまあいいぞ。」
頭をボリボリとかきながら言う。子供のただの興味だと思ったのか見せてくれるそうだ。
袋から、金貨を代金の枚数ぶん出すと、カウンターに置く。
明日から、早速見学させて貰うと告げて。今日はこれで引き上げる事にする。
ひょいとクズ鉄を担ぐと、おっさんが驚いた顔をして居た。
その顔が妙に面白かった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
此の館に越して来た時に館の隣にある空き倉庫に鍛冶場を作って欲しいと頼んで居たのだが、それの進捗状況をきく。
都合よく俺が出掛けている間に仕上がった様だ、早速1人で移動してみる。
倉庫の中に いやこれからは鍛冶場と呼ぼう。
鍛冶場に入る。
火炉
金床
ハンマーやハサミが置かれている。
おお、男の浪漫をくすぐるな。
けれども、今日はこれらを使うわけでは無い。
鍛治はまた今度だ、俺の本日の目的は精錬だ・・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日はもう一度更新致します。
アレから数週間経ったが、その間狩などをしてレベルを上げたり、金を稼いだりしていた。
結局、サリュは、家事がほとんどダメで、一緒に狩りに着いてきて居る。
撫子は忙しいので、2人で狩をしている訳だが。狩る魔物は、血吸いウサギや、ゴブリンが主だ、
オークもアレから何匹か狩っている。撫子に教えて貰い、弓術もある程度使える様になった。
しかし、武器が心許ない、サリュ共々剣はなまくらだ。
そろそろ、試したい事もあるし、鍛冶屋に行く事にした。
館からサリュ共と、2人で歩く。途中、ベーコンを焼いた生地で挟んだ軽食の様なものが売っており。腹の虫が鳴るサリュへと買ってやった。食べ終わる頃。丁度、鍛冶屋と思われる店を見つけた。
カウンター近くに漢臭い親父が座りながら武器を磨いている。店の中には美人と言って良いだろう、そんな女性が商品を綺麗に並べ直している。
「あーらっしゃい、なにかおさがしでー?」
「あなた?その態度はお客さんに失礼だと思うわ。御免なさいね?いつもこうなの。」
やる気が全く見えない旦那を咎めながらフォローする、奥さんなんだな、このオッさんに似合う様な似合わんような・・・
武器を棚から取り、眺めながら、このオッさんの技術が知りたいと、武器に解析をかける。
鉄剣 等級5
等級と言うのはその商品の出来の事だ。最高が1で、最低が10だ、強さの事ではない。例えば、
オリハルコンの剣 等級7 は、鉄剣 等級5より弱いと言う事はない。
あくまでも、鉄で作った剣では、等級5程の作りの剣だ、と言う事だ。
「そいつぁ、ま 適当に作った剣だ。この辺は冒険者も多いが、金のない冒険者も多くてな。」
「なあオッさん、刀ってわかるか?」
「ああ、解るぞ、よく知ってたな?刀なんて。あんな使いづらい剣・・・・・・が欲しいのか・・・?」
「いや、使える訳ではないけど購入出来るなら此れから練習する。上手く使う為の理屈は知ってるからな。」
「成る程、売りもんは今無いが作ってやる事はできる。だが坊主、幾つだよ。なんで刀なんかほしい?」
やる気の無かったオッさんが刀って言葉を聞いた後、急に神妙になる。んーなんて答えるかね、正直に言うべきか・・・と考えていると。
「あなた?何歳だろうがお客様な事に変わりはないでしょう?作ってあげたら良いじゃない。」
奥さんがフォローしてくれる、良かっためんどくさい事にはならなそうだ。
「あーだがなあ、刀ってのは結構重いんだ。刀に限らずだが・・・その鉄剣振ってみろよ。」
「ああ、良いぞ?こうか??」
鉄剣をブンブンと片手で振って見せる、俺の異常な能力値のなせる技だな!
「あ あぁ、まあ…そうだな、作ってやる、どんなのが良い?」
良かった、納得してくれた様だ。
「刃渡り30センチ程の短刀が2本。60センチ程のが一本。拵え、細工と鞘は洋風にしてくれ、儀式用の剣みたいな。でもちゃんと実用的な奴で!後はウォーハンマーが欲しい。」
人差し指を立てながら注文をつける、オッさんはめんどくさそうな顔をしながら返事を返してくれる。
「あー解った、ウォーハンマーと短刀なら細工をする前の物がある。60センチの方は一週間程かかるぞ?」
「ああ、それで頼む。あー ちょっと待っててくれ。」
サリュが大人しいなと思い、そちらを向くと、何かの武器を手に取り見つめている。近付いてみると、
モーニングスターとよく言われる棒に棘付きの鉄球が付いた物だ、
「それが、欲しいのか?」
「あ、いや でも さ いそうろうの身分でそんな事は言えないよ。」
欲しいらしい。
「あーサリュには普段は短刀を使って貰うつもりで居たんだが。まあ、敵によって使い分けるのが良いよな、俺もそうする積りでハンマー買う訳だしな。良いぞ、買ってやる。」
「え、でも あの うーん」
「実際サリュの武器が良い物になれば狩りが楽になるだろう。そしたら新しい武器を買う意味もある。」
サリュの背中を押す様に買う理由を作ってやる、と言うか実際そうなんだが、費用対効果で考えれば、絶対にちゃんとした武器にしたほうが良い、なまくらなんてもってのほかだ。
「いいの?ワヒ…あ、クロト…クロトありがとっ!」
そう言うと、サリュが腕に抱きついてくる、最近一緒に狩りも行く様になったし。俺に慣れてきたらしい、ちょっと最近スキンシップが過剰だ。
いや、元々こう言う人懐こい性格なんだろう、男のフリをして冒険者に成り立てで飯もろくに食えず、張り詰めて居たのかも知れない。
安定した生活も手に入り反動でテンションが上がってる様にも見えるが。
しかし、同じ歳なのに獣人特有の発育の良さでこうして並ぶとアンバランスだ。おっさんが苦笑いしている。
「さてそれで決まりか? えーと、代金は全部で幾らだー?取り敢えず刀は短刀が2本で金貨6枚、長いのが金貨5枚、ウォーハンマーが金貨1枚、モーニングスターが2本で金貨1枚だ。で、いくらだ・・・」
「金貨13枚ですよあなた。」
「あーあと、クズ鉄を30キロ程欲しいな。」
「何に使うかは知らんが、クズ鉄30キロならサービスしてやる、運賃払ってくれれば届けるが、どうする?」
「自分達で持って行く事にする。」
「なにっ?持って行く?押し車でも貸してやる積りだったが。」
「あと、頼みがあるんだが、1週間、刀を作るところを見にきて良いか?」
「んあ?あーまあいいぞ。」
頭をボリボリとかきながら言う。子供のただの興味だと思ったのか見せてくれるそうだ。
袋から、金貨を代金の枚数ぶん出すと、カウンターに置く。
明日から、早速見学させて貰うと告げて。今日はこれで引き上げる事にする。
ひょいとクズ鉄を担ぐと、おっさんが驚いた顔をして居た。
その顔が妙に面白かった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
此の館に越して来た時に館の隣にある空き倉庫に鍛冶場を作って欲しいと頼んで居たのだが、それの進捗状況をきく。
都合よく俺が出掛けている間に仕上がった様だ、早速1人で移動してみる。
倉庫の中に いやこれからは鍛冶場と呼ぼう。
鍛冶場に入る。
火炉
金床
ハンマーやハサミが置かれている。
おお、男の浪漫をくすぐるな。
けれども、今日はこれらを使うわけでは無い。
鍛治はまた今度だ、俺の本日の目的は精錬だ・・・・・
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