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1章
15話 赤ん坊はどこの世界でも可愛い。
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眼が覚めると、ベッドに寝ていた、誰かが運んでくれたらしい。
朝ご飯を食べ、サリュと約束していた亡くなった3人 の墓を作りに行く。町にある共同墓地に作った。幾ばくかの金を払うと場所を提供してくれる様だ、サリュは、少しホッとした様子だった。
この町に来て、たった2日で色々あったな。しかしいざ自由に出来る状況になると、やりたい事って見つからないものだ。学園に行くまでに半年か、うーん何しようか。
魔法の練習、はヤル気起きないなあ、練習した所で、使う機会も無い。
そう言えば、魔法書を読んでも、魔法って覚えられるんじゃ 無いのか?それだったらやる気が起きそうだぞ、幸い本を読むのは好きだし、得意だ。
さてと、それじゃあ散歩がてら、本屋でも行くかなと玄関を出る。っと目の前に人が居た、昨日のギルドの男性職員だ。なんでも、昨日は奥さんがお礼を言えなかった。
ギルドの近くに家があるので、近くを通った時で良いので是非寄って欲しい、との事だった。
というかだ、昨日はワタワタして気が付かなかったが、この人、獣人だ、耳がピンとた って居る犬?の様な耳だ、
成る程解りましたと。返事をすると、男性は、名を告げ頭を下げて帰って行く、名はアルス・アルグスという名だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アレから3日、今日はアルスさんちに赤ん坊を観に行く予定だ。
ああ、その前にギルドに寄らんといかんな、
撫子を伴ってギルドに行く、中に入ると
「あ!ナデシコさん!クッロトッくんー待ってたんですよー!もう査定済んでますよ、ささ、どうぞこちらへー」
ソニアが買い取りカウンターへと案内してくれる。
買い取り金額はオーク2匹で金貨2枚だった、日本円で約20万相当。
一人頭10万か、ただ生活するだけなら、これで充分だな、オークを狩るだけだ。むしろ、モテるんじゃ無いか?オークハンター、女性の敵のオークを狩る訳だし。良いタイミングで、オークを狩るだけの簡単なお仕事だ。
冗談ですよ?
アルスが仕事に出て居るかと思い、ソニアに聞いてみる、今日も出勤して居るとの事で呼んで貰う。
しばらく待つとアルスがやってくる。
今日行きたいという事を伝えると、丁度仕事が終わるとの事だ。
少し待って案内して貰う、アルスの家に入ると丁度赤ん坊の声が聞こえてくる。
「おーい、今帰ったぞーナデシコさんと、弟くんが来てくれたぞー」
「はーい、部屋に入ってもらってー」
アルスに対して、部屋の方から返事を返してくる。
アルスに連れられ部屋に入るとソファに座った奥さんが赤ん坊を抱いて居る。
綺麗な白髪の女性だ、アルスと同じで耳がピンとたった獣人だ。撫子がこの前に言っていた白狼族と言うやつだろうか。俺の髪の色によく似て居る。赤ん坊の髪も白くて綺麗だ。
奥さんの名前はメルム。アルスとメルムに早速この間のお礼を、撫子と俺に言われた後・・・
「来て下さいまして有難うございます。本当は此方から伺うべきだったのですが、どうしても早くお話がしたくて・・・それで、あ、まだ弟君の名前を知らなかったわ。教えて貰っても良いかしら?」
「えーと、クロト・デュアリスです。」
「そっか、クロト君って言うのね。クロト君に、お願いが有るの。是非、クロト君にこの子の名前をつけて欲しいの、獣人族には恩人に名付けを頼む風習があってね、夫とも相談して、それが良いわって。」
「え?俺が?いや、そんな大事な事・・・」
「私たちの様に、恩に恵まれます様にって言う願いも籠ってるの、この子の為だと思って、お願いしたいの。」
「そう言われると・・・解りました。えーと、抱っこしても、良いですか?良い名前が浮かぶかなって。」
「ええ、勿論、そうして貰うつもりだったわ!、さあ、クロトお兄ちゃんよ?貴女とお母さんの命の恩人よ?」
ニッコリと笑うと、俺にゆっくり赤ん坊を抱かせてくれる。。
いやなんだか、大袈裟だな、悪い気分では無いけどさ。
うわー凄い柔らかいし、何だか良い匂いがする、ヤバイなめちゃくちゃ可愛いじゃ無いか。
髪の毛や、耳なんか小さくて、堪らない。耳を触りそうになり、一旦止まる、耳とかって触って良いもんだろうか?メルムを見ると、コクリと頷いてくれる、アルスは、何だかほんの少しだけ難しい顔を、して居る様な気が・・・
俺は、その白くて柔らかい頭にそっと手を置いてやる。ふわっふわっだ、
「えーとシイロ、シイロ・アルグス。と言うのはどうですかね?」
シロだと、ホント、犬とかの名前の様で気が引けた、俺も大概センスが無いかもしれない。
「ひぃ、い、お、ひいおぉ。」
「あらあら、本人が、気に入ったみたいだわ、決まりみたいね。」
「ああ、良い名前だ、この子にぴったりだ。」
喋った?え?早くない?獣人族ってそんなに早いの?成長。
びっくりして居ると、俺の方に手を伸ばし
「くう、お、おぉ。」
「あら、クロト君の事も気に入ったのかしら。」
「えーと、獣人の赤ちゃんってこんなに早く喋れる様になるもの?」
「んー、普通はもう少しゆっくりかしら?でも、一週間くらいで話せる様になるわ、それに、半年くらいで人族の2歳から3歳くらいになるのよ?そんな事でびっくりしてたら大変よ?クロト君。」
成る程、やっぱ凄いな獣人族、と言うか、撫子一言も話してないぞ?
撫子を見るとじっとシイロを眺めて居る、そして俺の髪を見る。
「うらやましい………」
ボソリと、呟く撫子に抱いて見るかと、赤ん坊を。渡す、勿論メルムさんには許可を取った。
赤ん坊を抱くと、最初は嫉妬の様な眼差しだったが、徐々に顔が綻び、
「か、可愛いものね。」
と、そう呟いた。
朝ご飯を食べ、サリュと約束していた亡くなった3人 の墓を作りに行く。町にある共同墓地に作った。幾ばくかの金を払うと場所を提供してくれる様だ、サリュは、少しホッとした様子だった。
この町に来て、たった2日で色々あったな。しかしいざ自由に出来る状況になると、やりたい事って見つからないものだ。学園に行くまでに半年か、うーん何しようか。
魔法の練習、はヤル気起きないなあ、練習した所で、使う機会も無い。
そう言えば、魔法書を読んでも、魔法って覚えられるんじゃ 無いのか?それだったらやる気が起きそうだぞ、幸い本を読むのは好きだし、得意だ。
さてと、それじゃあ散歩がてら、本屋でも行くかなと玄関を出る。っと目の前に人が居た、昨日のギルドの男性職員だ。なんでも、昨日は奥さんがお礼を言えなかった。
ギルドの近くに家があるので、近くを通った時で良いので是非寄って欲しい、との事だった。
というかだ、昨日はワタワタして気が付かなかったが、この人、獣人だ、耳がピンとた って居る犬?の様な耳だ、
成る程解りましたと。返事をすると、男性は、名を告げ頭を下げて帰って行く、名はアルス・アルグスという名だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アレから3日、今日はアルスさんちに赤ん坊を観に行く予定だ。
ああ、その前にギルドに寄らんといかんな、
撫子を伴ってギルドに行く、中に入ると
「あ!ナデシコさん!クッロトッくんー待ってたんですよー!もう査定済んでますよ、ささ、どうぞこちらへー」
ソニアが買い取りカウンターへと案内してくれる。
買い取り金額はオーク2匹で金貨2枚だった、日本円で約20万相当。
一人頭10万か、ただ生活するだけなら、これで充分だな、オークを狩るだけだ。むしろ、モテるんじゃ無いか?オークハンター、女性の敵のオークを狩る訳だし。良いタイミングで、オークを狩るだけの簡単なお仕事だ。
冗談ですよ?
アルスが仕事に出て居るかと思い、ソニアに聞いてみる、今日も出勤して居るとの事で呼んで貰う。
しばらく待つとアルスがやってくる。
今日行きたいという事を伝えると、丁度仕事が終わるとの事だ。
少し待って案内して貰う、アルスの家に入ると丁度赤ん坊の声が聞こえてくる。
「おーい、今帰ったぞーナデシコさんと、弟くんが来てくれたぞー」
「はーい、部屋に入ってもらってー」
アルスに対して、部屋の方から返事を返してくる。
アルスに連れられ部屋に入るとソファに座った奥さんが赤ん坊を抱いて居る。
綺麗な白髪の女性だ、アルスと同じで耳がピンとたった獣人だ。撫子がこの前に言っていた白狼族と言うやつだろうか。俺の髪の色によく似て居る。赤ん坊の髪も白くて綺麗だ。
奥さんの名前はメルム。アルスとメルムに早速この間のお礼を、撫子と俺に言われた後・・・
「来て下さいまして有難うございます。本当は此方から伺うべきだったのですが、どうしても早くお話がしたくて・・・それで、あ、まだ弟君の名前を知らなかったわ。教えて貰っても良いかしら?」
「えーと、クロト・デュアリスです。」
「そっか、クロト君って言うのね。クロト君に、お願いが有るの。是非、クロト君にこの子の名前をつけて欲しいの、獣人族には恩人に名付けを頼む風習があってね、夫とも相談して、それが良いわって。」
「え?俺が?いや、そんな大事な事・・・」
「私たちの様に、恩に恵まれます様にって言う願いも籠ってるの、この子の為だと思って、お願いしたいの。」
「そう言われると・・・解りました。えーと、抱っこしても、良いですか?良い名前が浮かぶかなって。」
「ええ、勿論、そうして貰うつもりだったわ!、さあ、クロトお兄ちゃんよ?貴女とお母さんの命の恩人よ?」
ニッコリと笑うと、俺にゆっくり赤ん坊を抱かせてくれる。。
いやなんだか、大袈裟だな、悪い気分では無いけどさ。
うわー凄い柔らかいし、何だか良い匂いがする、ヤバイなめちゃくちゃ可愛いじゃ無いか。
髪の毛や、耳なんか小さくて、堪らない。耳を触りそうになり、一旦止まる、耳とかって触って良いもんだろうか?メルムを見ると、コクリと頷いてくれる、アルスは、何だかほんの少しだけ難しい顔を、して居る様な気が・・・
俺は、その白くて柔らかい頭にそっと手を置いてやる。ふわっふわっだ、
「えーとシイロ、シイロ・アルグス。と言うのはどうですかね?」
シロだと、ホント、犬とかの名前の様で気が引けた、俺も大概センスが無いかもしれない。
「ひぃ、い、お、ひいおぉ。」
「あらあら、本人が、気に入ったみたいだわ、決まりみたいね。」
「ああ、良い名前だ、この子にぴったりだ。」
喋った?え?早くない?獣人族ってそんなに早いの?成長。
びっくりして居ると、俺の方に手を伸ばし
「くう、お、おぉ。」
「あら、クロト君の事も気に入ったのかしら。」
「えーと、獣人の赤ちゃんってこんなに早く喋れる様になるもの?」
「んー、普通はもう少しゆっくりかしら?でも、一週間くらいで話せる様になるわ、それに、半年くらいで人族の2歳から3歳くらいになるのよ?そんな事でびっくりしてたら大変よ?クロト君。」
成る程、やっぱ凄いな獣人族、と言うか、撫子一言も話してないぞ?
撫子を見るとじっとシイロを眺めて居る、そして俺の髪を見る。
「うらやましい………」
ボソリと、呟く撫子に抱いて見るかと、赤ん坊を。渡す、勿論メルムさんには許可を取った。
赤ん坊を抱くと、最初は嫉妬の様な眼差しだったが、徐々に顔が綻び、
「か、可愛いものね。」
と、そう呟いた。
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