私はゴミ箱の中に住んでいる

４年後

月日は、流れ４年後・・・。
雨がしとしと降っている中、私とオジサンは、街中の薄暗い路地にうずくまていた。
いや、居座っていたに近いかもしれない。
４年前の今日私達の運命は変わってしまった。それもこれも両親のせいだ。
両親が、あんなことをしなければ・・・。
そんなことを考えていると、頬に温かいものが振れた。オジサンだった。
いつの間にか、感情を抑えられなくなっていたみたいだ。
「オジサン・・・。ごめんね。私達、家族の問題で巻き込んじゃて・・・」
悲しみと憎しみが混ざって、涙が溢れて来る。
私は泣きじゃくり、オジサンはおろおろしていると、
「おい、いつまで居るんだよ」
ふいに上から、声がした。顔を上げると、１週間前に私に怒ってきた人がいた。
瞬間的に顔をそらしてしまう。すると、体が浮き、ぶちぶちっと音がした。
「痛っっっ！！離して！！」
髪の毛を引っ張られ、涙混じりの声でそう言うと
「じゃあ、この町から出ていけ」
笑いが含まれた声でそう言われ、私たちは、出ていくしかなかった。