私はゴミ箱の中に住んでいる

アメ

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「なーなー、なんかしよーぜ!」
「まだ、朝食も食べてないよ?」
「えー・・・」
ゴミ箱の中にミナトの声が響いた。さっきから、ずっとこうだ。
(まぁ、人間になったから楽しいのかも知れないけど)
朝から、わーわー言われるのは、今までになかったことでちょっと驚いたが。
これほどとは、思はなかった。
「はい、ご飯」
ミナトに朝食を差し出す。その後、自分も食べようとした時だ。
「うげっっ!なにこれ!!」
叫び声が聞こえたのは。
「え?」
私が渡したのは、傷んだリンゴにパンのかけら。
私が食べるのよりは、いい方をあげたのだが。
「え?じゃなくて!いつも見てたけど、こんなにまずかったとは・・・」
私が考え込むミナトを見ていた時だ。ふいにミナトが顔を上げた。
「分かった!オレがバイトして金稼ぐ!!」
そう言ったミナトの目は、きらきらと輝いていた。
(私がしてるからいいんだけど・・・。)
と思い、私はため息をついた。
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