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日常編
こうき君
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放課後の体育館の隅で、こうきはちょっとした出来心で言ってしまった。
「かくれんぼなら、絶対ぼく見つからないけどね」
その言葉に反応したのは、近くで遊んでいた3年生のえみたちだった。
「ほんとに~?」
「こうき君、強そうだけど逃げるの遅そう!」
えみ、かなえ、みずほ、ゆか、みゆ、ことり、なぎさ、ゆみこ。
気づけば、こうきの周りには8人の3年生が集まっていた。
「じゃあ勝負ね!」
なぎさが元気よく言う。
「負けたら罰ゲーム!」
「いいよ!」
こうきは余裕そうに笑った。
しかし――
数分後。
「見つけたー!」
「ここにいた!」
ロッカーの裏に隠れていたこうきは、あっという間に発見されてしまった。
「えっ、早すぎない!?」
「5年生でも見つかるときは見つかるの!」
ゆかが得意げに言う。
「じゃあ罰ゲームね~」
えみがにこにこしながら近づいてきた。
その笑顔を見て、こうきは一歩後ずさる。
「ちょ、ちょっと待って……まさか……」
「くすぐりの刑でーす!」
「えええ!?」
逃げようとした瞬間、
「つかまえた!」
左右から腕を軽く押さえられた。
「うわっ、ちょっと!」
こうきは慌てて体をよじるが、周りは完全に包囲状態。
「いくよ~」
ことりがそっと脇腹をくすぐる。
「ひゃっ! や、やめろって!」
思わず声が裏返る。
次の瞬間、
「こっちはどう?」
「足も弱そう!」
あちこちから指が近づいてくる。
「ちょ、まっ……あはははは!」
こうきは一気に笑い崩れた。
「やめて! くすぐったいって!」
「5年生でもくすぐり弱いんだ~!」
みずほが楽しそうに笑う。
「ほらほら~」
「逃げられないよ~」
「だ、だめだって……! あははっ!」
肩をすくめ、体を丸めるこうき。
全身を守ろうとするけれど、くすぐりの手は止まらない。
「降参する?」
ゆみこが聞く。
「する! するからやめてくれ~!」
涙目で笑いながら必死にうなずく。
その様子を見て、みんなはぱっと手を止めた。
「はーい、終了!」
「はぁ……はぁ……」
こうきは床に座り込み、息を整える。
顔は真っ赤で、まだ笑いが少しこみ上げてくる。
「3年生、強すぎだろ……」
えみたちは顔を見合わせて、くすっと笑った。
「こうき君が強がるからだよ」
「でも面白かったね!」
こうきはくすぐられて苦しかったが、嫌ではなかった。
むしろ、またくすぐられてもいいかなと不思議な感覚に陥っていた。
「かくれんぼなら、絶対ぼく見つからないけどね」
その言葉に反応したのは、近くで遊んでいた3年生のえみたちだった。
「ほんとに~?」
「こうき君、強そうだけど逃げるの遅そう!」
えみ、かなえ、みずほ、ゆか、みゆ、ことり、なぎさ、ゆみこ。
気づけば、こうきの周りには8人の3年生が集まっていた。
「じゃあ勝負ね!」
なぎさが元気よく言う。
「負けたら罰ゲーム!」
「いいよ!」
こうきは余裕そうに笑った。
しかし――
数分後。
「見つけたー!」
「ここにいた!」
ロッカーの裏に隠れていたこうきは、あっという間に発見されてしまった。
「えっ、早すぎない!?」
「5年生でも見つかるときは見つかるの!」
ゆかが得意げに言う。
「じゃあ罰ゲームね~」
えみがにこにこしながら近づいてきた。
その笑顔を見て、こうきは一歩後ずさる。
「ちょ、ちょっと待って……まさか……」
「くすぐりの刑でーす!」
「えええ!?」
逃げようとした瞬間、
「つかまえた!」
左右から腕を軽く押さえられた。
「うわっ、ちょっと!」
こうきは慌てて体をよじるが、周りは完全に包囲状態。
「いくよ~」
ことりがそっと脇腹をくすぐる。
「ひゃっ! や、やめろって!」
思わず声が裏返る。
次の瞬間、
「こっちはどう?」
「足も弱そう!」
あちこちから指が近づいてくる。
「ちょ、まっ……あはははは!」
こうきは一気に笑い崩れた。
「やめて! くすぐったいって!」
「5年生でもくすぐり弱いんだ~!」
みずほが楽しそうに笑う。
「ほらほら~」
「逃げられないよ~」
「だ、だめだって……! あははっ!」
肩をすくめ、体を丸めるこうき。
全身を守ろうとするけれど、くすぐりの手は止まらない。
「降参する?」
ゆみこが聞く。
「する! するからやめてくれ~!」
涙目で笑いながら必死にうなずく。
その様子を見て、みんなはぱっと手を止めた。
「はーい、終了!」
「はぁ……はぁ……」
こうきは床に座り込み、息を整える。
顔は真っ赤で、まだ笑いが少しこみ上げてくる。
「3年生、強すぎだろ……」
えみたちは顔を見合わせて、くすっと笑った。
「こうき君が強がるからだよ」
「でも面白かったね!」
こうきはくすぐられて苦しかったが、嫌ではなかった。
むしろ、またくすぐられてもいいかなと不思議な感覚に陥っていた。
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