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祓 2
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「見せろ。」
俺は自分の目に意識を集中させ、そこへ撃ち込むように言葉を放った。
刻印と目の周りが熱い。
今見ている景色の上に少し重なるように、頭の中にもう1つの景色が現れた。
うっ・・・・酔いそう。
不器用な素人が操縦しているドローンの映像をみているみたいだ。
世界がグラグラ揺れる。
ここから意識を集中させて移動って、結構厳しいぞ。
「目をつぶってみるといい。祓の景色が見やすくなる。」
半ば目を回しながら、久遠のアドバイスに従って目をつぶってみる。
瞼が下りるのに合わせ、頭の中に映っていたもう1つの景色が、スクリーンの位置を下げるように目の前におりてきた。
さっき久遠が目を伏せ気味にしていたのはこのためだったのか。
これなら集中できる。
しばらくすると、揺れていた景色がようやく安定した。
「移動する対象のものを指さすと、イメージが絞り込める。」
景色の中に自分が立っている姿をイメージして・・・・・。
指で胸のあたりを指し示してから、打ち込むように言霊を唱える。
「渡れ。」
風が吹き抜けたように感じ目を開けると、俺は小川の向こう側へと移動していた。
隣をみると肩に癒を乗せた光弘が、自分たちの身体を見回し確認していたが、俺に気づいて嬉しそうに笑顔をみせた。
光弘、癒を乗せたまま移動したのか。
前から器用な奴だとは思ってたけど・・・・・凄いな。
俺、自分の身体に集中するだけでも結構ギリギリな感じだったぞ。
バシャーンッ!
俺が感心しながら光弘に微笑み返していると、すぐ横で大きな水しぶきが上がった。
驚いてそちらを見れば、小川の中で勝がひっくり返っている。
「くっそー!川の中にいるカニみたいのが気になっちまったー。」
勝は悔しそうに顔をしかめ、バシャバシャ水を蹴り上げながら川から上がってきた。
見慣れない世界の中、いつもと全く変わらない勝の姿に俺も光弘も思わず笑顔になる。
「いや、お前ら笑いすぎっしょ。おい!都古!お前までそっちで笑ってんじゃねーよ。見えてんだかんな!・・・・くっそー!忘れんなよ!」
そう言って都古を指さし、叫び声を上げている勝だったが、言っている事とは裏腹に、自分も思いっきり笑ってしまっている。
むこうで笑っていた都古が、こちらへ移動してきて、騒いでいる勝の顔に水をかけた。
そのまま光弘の後ろへ回り込んで逃げている。
「やったな!待てこら!」
都古と勝が光弘の周りをグルグル追いかけっこしていると、真ん中に立ってキョトンとしていた光弘の姿が、火を消すようにフッと消えてしまった。
光弘!?
どこいったんだ!?
焦って見回すがどこにも見当たらない。
不安になって勝と都古に目をやると、2人は俺の後ろへ驚いたように視線を向けていた。
後ろに、なにかあるのか・・・・・?
俺は恐る恐る振り返ってみた。
ピューッ・・・・・。
「プッ!」
勝と都古が水を浴びた俺をみて、噴き出した。
「やるな。光弘。」
「まさか真也を出し抜くとはな。」
俺のすぐ後ろに、いたずらっ子の笑みを浮かべた光弘が、手をニギニギしながら立っていた。
ウッソ!
今俺に水かけたの、光弘なのか!?
すっごい嬉しそうに笑ってるけど・・・・・・。
俺は驚いたのと同時に、なんだか凄く嬉しくなった。
勝に巻き込まれた光弘が一緒に悪ふざけしていることはあったけど、こんな風に自分から仕掛けてきたのは、初めてな気がする。
「み~つひ~ろく~ん?」
俺は満面の笑みで光弘の肩に腕を回した。
癒が慌てて光弘の頭の上に飛び移る。
「お返しだー!」
俺はそう言って、川の淵まで光弘を連れて行くと、光弘の顔に向かって思い切り水をかけた。
光弘は嬉しそうに水をかけ返してくる。
「なんだよ。俺らも混ぜろってーのっ!」
勝と都古も混ざっての盛大な水の掛け合いが始まった。
「白妙・・・・・。」
「あぁ・・・・・気づいている。」
水をかけ合ってはしゃいでいる俺たちを見つめながら、久遠と白妙が目を細めていた。
俺は自分の目に意識を集中させ、そこへ撃ち込むように言葉を放った。
刻印と目の周りが熱い。
今見ている景色の上に少し重なるように、頭の中にもう1つの景色が現れた。
うっ・・・・酔いそう。
不器用な素人が操縦しているドローンの映像をみているみたいだ。
世界がグラグラ揺れる。
ここから意識を集中させて移動って、結構厳しいぞ。
「目をつぶってみるといい。祓の景色が見やすくなる。」
半ば目を回しながら、久遠のアドバイスに従って目をつぶってみる。
瞼が下りるのに合わせ、頭の中に映っていたもう1つの景色が、スクリーンの位置を下げるように目の前におりてきた。
さっき久遠が目を伏せ気味にしていたのはこのためだったのか。
これなら集中できる。
しばらくすると、揺れていた景色がようやく安定した。
「移動する対象のものを指さすと、イメージが絞り込める。」
景色の中に自分が立っている姿をイメージして・・・・・。
指で胸のあたりを指し示してから、打ち込むように言霊を唱える。
「渡れ。」
風が吹き抜けたように感じ目を開けると、俺は小川の向こう側へと移動していた。
隣をみると肩に癒を乗せた光弘が、自分たちの身体を見回し確認していたが、俺に気づいて嬉しそうに笑顔をみせた。
光弘、癒を乗せたまま移動したのか。
前から器用な奴だとは思ってたけど・・・・・凄いな。
俺、自分の身体に集中するだけでも結構ギリギリな感じだったぞ。
バシャーンッ!
俺が感心しながら光弘に微笑み返していると、すぐ横で大きな水しぶきが上がった。
驚いてそちらを見れば、小川の中で勝がひっくり返っている。
「くっそー!川の中にいるカニみたいのが気になっちまったー。」
勝は悔しそうに顔をしかめ、バシャバシャ水を蹴り上げながら川から上がってきた。
見慣れない世界の中、いつもと全く変わらない勝の姿に俺も光弘も思わず笑顔になる。
「いや、お前ら笑いすぎっしょ。おい!都古!お前までそっちで笑ってんじゃねーよ。見えてんだかんな!・・・・くっそー!忘れんなよ!」
そう言って都古を指さし、叫び声を上げている勝だったが、言っている事とは裏腹に、自分も思いっきり笑ってしまっている。
むこうで笑っていた都古が、こちらへ移動してきて、騒いでいる勝の顔に水をかけた。
そのまま光弘の後ろへ回り込んで逃げている。
「やったな!待てこら!」
都古と勝が光弘の周りをグルグル追いかけっこしていると、真ん中に立ってキョトンとしていた光弘の姿が、火を消すようにフッと消えてしまった。
光弘!?
どこいったんだ!?
焦って見回すがどこにも見当たらない。
不安になって勝と都古に目をやると、2人は俺の後ろへ驚いたように視線を向けていた。
後ろに、なにかあるのか・・・・・?
俺は恐る恐る振り返ってみた。
ピューッ・・・・・。
「プッ!」
勝と都古が水を浴びた俺をみて、噴き出した。
「やるな。光弘。」
「まさか真也を出し抜くとはな。」
俺のすぐ後ろに、いたずらっ子の笑みを浮かべた光弘が、手をニギニギしながら立っていた。
ウッソ!
今俺に水かけたの、光弘なのか!?
すっごい嬉しそうに笑ってるけど・・・・・・。
俺は驚いたのと同時に、なんだか凄く嬉しくなった。
勝に巻き込まれた光弘が一緒に悪ふざけしていることはあったけど、こんな風に自分から仕掛けてきたのは、初めてな気がする。
「み~つひ~ろく~ん?」
俺は満面の笑みで光弘の肩に腕を回した。
癒が慌てて光弘の頭の上に飛び移る。
「お返しだー!」
俺はそう言って、川の淵まで光弘を連れて行くと、光弘の顔に向かって思い切り水をかけた。
光弘は嬉しそうに水をかけ返してくる。
「なんだよ。俺らも混ぜろってーのっ!」
勝と都古も混ざっての盛大な水の掛け合いが始まった。
「白妙・・・・・。」
「あぁ・・・・・気づいている。」
水をかけ合ってはしゃいでいる俺たちを見つめながら、久遠と白妙が目を細めていた。
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