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2話、出会い(5)
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決意した百合は立ち上がりドレスの砂を払うと、倒れた女の子に近づく。
「大丈夫ですか? えーっと、お名前は?」
「スヴェトラーナ……スヴェトラーナ・ヴォルコヴァ……」
「ス、スヴェト……?」
「ラーナで良い……」
「ではラーナさんと呼ぶわ。ラーナさんは、なぜこんなところでお昼寝を?」
もちろん昼寝ではないことは分かっている。
しかし百合はあえてそう聞いた、ラーナは少しだけ考えるように黙ると、身動ぎ一つせずに答えた。
「もう、3日は水を飲んでないから……」
「3日!? 大変じゃない!」
「だいぶ前に街を追い出されちゃってさ……次の街に向かってたんだけど……」
「だ、大丈夫なの!?」
(大丈夫ってなによ、そんなわけ無いじゃない! こんな時に気の利いたことを言えてれば……)
百合は自分を心の中で叱咤する。
「うん、大丈夫、だから……休んでた……」
「ちょ……ちょっと! しっかりしてラーナさんっ!」
「おや、す……み……」
「ちょっ、ちょっとまって!」
百合は焦ってラーナの頬をペチペチとはたき、声をかけ続ける。
(せっかく出会ったのに、いきなり「はい、さようなら」はあんまりじゃない? ラーナさんはあっけらかんと言ってるけど、緊急事態すぎるでしょ)
「どうしたら、ええっと、み、水があればいいのよね……」
今にも事切れそうな、異世界の知り合い第一号である少女のピンチに、百合はただただオロオロとするだけだった。
(わたしこの世界に転移してきてまだ三十分も経ってないのよ? チュートリアルも説明も無いのに、餓死する人を救えって、無茶苦茶よ)
「君……ピクシーなんだよね……」
「……あ、起きたー! よかったー!」
「水の魔法……つかえないの?」
「水の、魔法?」
(ほぅ、魔法……さすが異世界! ここは魔法が当たり前にある世界なのね、でも問題が……あるわ)
「あのー……魔法って、どうやって使えば……?」
「へ?」
もじもじと恥ずかしそうに聞く百合に、ラーナは変な声を発して、目だけを向けた。
「ピクシーなのに、魔法が使えないの?」
(そりゃそうよね、わたしもそう思うけど、なんか良い言い訳は……)
「わ、わたし生まれてまだ、間もないから」
苦し紛れので口をついて出てきたのは言い訳にもならないような真実。
ラーナはギョッと目を見開き百合を見る。
そしてハァーと大きなため息をついた。
「生まれたて? ……木も草もないこんな土地で? 土妖精とか?」
恥ずかしさからか、ラーナの言葉を遮って百合が話を進める。
「まぁいいじゃない、だから魔法の使い方を教えてくれない?」
「水魔法の詠唱……ね」
「使えたら水ぐらい、いくらでも出すわ」
何故か自信満々なリリ、しかしラーナは渋る。
「でもなぁ、うーん……ボクもわからないや」
「そんなぁぁ」
「そもそもボク、他の種族のこと……噂話で聞いた程度、だし」
「ダメで元々、やってみましょうよ!」
「……じゃあマグカップを持ってきて、そこらへんにあるから」
散らばった荷物の中、百合は砂に埋もれたボロボロの木で出来たマグカップを見つけた。
「これね、あったわよ」
「それに両手を向けて」
「こ、こう?」
「じゃあ、続けて唱えて」
ラーナがゆっくりと、か細い声で呪文を口に出す。
「“生命の祖にして、たゆたう水の神ジャラよ”」
(ついに魔法を使う時が来たわ、ワクワクしてきたー! 不謹慎だけど……)
「ううんっ!」
息を大きく吸って喉の調子を整え、百合はラーナの言葉の通りに呪文を唱える。
「“生命の祖にして、たゆたう水の神ジャラよ”」
百合の言葉を聞いて、ラーナは続きを唱え出す
「“その力を借り受けて我が身に神秘を恵み給えウォーターボール”」
知らないと言うのが嘘であるかのように、よどみなく呪文を唱えるラーナ、復唱する百合の身体は変化を起こす
(手のひらがポカポカしてきたわ、ピクシーは魔法が得意みたいだし、チートとまでも行かなくても期待大よね)
百合は嬉しくなって、詠唱する声をさらに張り上げた。
「“その力を借り受けて我が身に神秘を恵み給え、ウォーターボール!!”」
唱え終えた瞬間、手の前で渦巻くように光が集束し一筋の水流となって、ラーナの巨大なマグカップに流れ落ちた。
「おお! ……お?」
(凄い! 本当に出た! ……ただ、これって……)
魔法によって湧き出た水は、チョロチョロと微妙な音をマグカップの底に落とす。
「……ショッボ!! ショボ過ぎない?」
(勢いが、安マンションの水圧の弱いシャワーじゃない……魔法って、もっと華やかでかっこよくて、こう……バーンっていくものじゃない?)
明らかにチートではない。
百合は膝から崩れ落ちそうなほど落胆したが、横にいるラーナは目を輝かせている。
「まさか! 本当に出た! ありがとう!!」
そう言い、勢いよくマグカップに飛びつく。
「水の出は酷いけど……」
ラーナの勢いと動いた風圧だけで、百合は簡単に尻もちをつき、そのまま呟く。
「ラーナさん……」
夢のような理想を打ち砕くしょっぱい現実。
打ちひしがれた百合はガックシと落ち込んでいた。
(チートはなかったかぁ……でも)
先程までの淀んでいた目ではなく、キラキラと目を輝かせているラーナを見る。
彼女は声を上擦らせながら、水を飲んでいる。
(まぁいっか、使えたには使えたし)
ホッとしたら、全てがどうでも良くなった百合、彼女から自然と笑みがこぼれた。
「ぷはーっ! 助かった!」
ラーナは中途半端にたまったマグカップの水を大切そうに飲み干すと、キラキラした目で百合を見る。
「ありがとう!! えーっと……君の名前は?」
「あ、あぁ名前、名前ですね? そういえばちゃんと挨拶をしていませんでしたね!」
(わたしとしたことが、挨拶は社会人の基本なのに、失念してたわ!)
「わたしは……」
口を開こうとした百合はそこでふと気づく
(あれっ? 転移って伝えていいの? そもそも「転移しきた百合でーす!」なんて言って通じるもの?)
「かわ……ゅ……り……り……り」
(せっかく可愛い妖精になったんだし、それらしい名前を名乗ったほうがいいの? それとも本名? 何かいい名前が……)
何かいい名前は無いかと頭を悩ませる。
「……ゆ、り……り……」
「リリ?」
「っえ?」
ラーナは百合から零れる言葉を聞いて、テンション高く言葉を続けた。
「リリっていうのかー、可愛い名前だねっ!」
「えーっと、それは……」
(んー……いっか、確かに可愛い響きだし)
名前という重要なことを、さらっと決めた百合は覚悟を固めた。
「えぇ、リリと言います」
ドレスに少しだけ残った砂を丁寧に払い、お姫様のように右足を後ろに引くと、ドレスをつまみ上げお辞儀をした。
(アニメとかで見て、やってみたかったのよねー! ドレスなんて着る機会無かったし、ご令嬢みたいでカッコいい!)
「ラーナさん、焦らずにゆっくりと飲んでくださいね」
「うん、ありがとう! 気をつけるねリリ!」
元気でとってもいい笑顔を見せるラーナを見て、リリはやっと胸のつかえがとれたのか、肩の荷をおろした。
(ふぅ、一波乱超えたー、よかったー)
その瞬間、リリは重要な事に気づく!
「あっ!」
「っえ? なに?」
「ラーナさん! 魔法で出したお水って飲んでも大丈夫なのですか?」
「ん? 知らないよ?」
「えーっ!?」
あっけらかんと答えるラーナにリリは見本の様な反応をした。
「わからないけど、背に腹は代えられないよ」
「確かにそれは……そうね」
「それにリリが頑張って出してくれた水でしょ?」
「まぁ……」
「それならきっと大丈夫だよ!」
「ラーナさん」
(頑張ったから大丈夫なんて謎理論……それでも、出会って間もないわたしを信じてくれるなんていい子ね)
ラーナの素直さと優しさに胸が熱くなったリリ。
チートやら、無双やら、逆ハーレムやらを夢見ていた自分を少し恥じたのか罪悪感を隠すように聞く。
「……もう一杯飲みますか?」
「うんっ!! 本当に、ありがとうリリ」
「き、気にしなくていいわよ」
ラーナの屈託のない笑顔に、リリの心は更に罪悪感を募らせていく。
(ここまで良い子だと、わたしが欲望まみれなのが浮き彫りになるわね)
それを察してなのか、ラーナは地面の大きな革袋を拾うと満面の笑みを浮かべて差し出す。
「あと、この革の水入れも満杯にしてもらっていーい?」
罪悪感を隠し、取り敢えず笑みを作ったリリは、明るく答えた。
「えぇ、もちろん! いくらでもどうぞ!」
チョボチョボと革袋に水がたまる音だけが、対照的な笑顔を浮かべた二人の間に響く。
「大丈夫ですか? えーっと、お名前は?」
「スヴェトラーナ……スヴェトラーナ・ヴォルコヴァ……」
「ス、スヴェト……?」
「ラーナで良い……」
「ではラーナさんと呼ぶわ。ラーナさんは、なぜこんなところでお昼寝を?」
もちろん昼寝ではないことは分かっている。
しかし百合はあえてそう聞いた、ラーナは少しだけ考えるように黙ると、身動ぎ一つせずに答えた。
「もう、3日は水を飲んでないから……」
「3日!? 大変じゃない!」
「だいぶ前に街を追い出されちゃってさ……次の街に向かってたんだけど……」
「だ、大丈夫なの!?」
(大丈夫ってなによ、そんなわけ無いじゃない! こんな時に気の利いたことを言えてれば……)
百合は自分を心の中で叱咤する。
「うん、大丈夫、だから……休んでた……」
「ちょ……ちょっと! しっかりしてラーナさんっ!」
「おや、す……み……」
「ちょっ、ちょっとまって!」
百合は焦ってラーナの頬をペチペチとはたき、声をかけ続ける。
(せっかく出会ったのに、いきなり「はい、さようなら」はあんまりじゃない? ラーナさんはあっけらかんと言ってるけど、緊急事態すぎるでしょ)
「どうしたら、ええっと、み、水があればいいのよね……」
今にも事切れそうな、異世界の知り合い第一号である少女のピンチに、百合はただただオロオロとするだけだった。
(わたしこの世界に転移してきてまだ三十分も経ってないのよ? チュートリアルも説明も無いのに、餓死する人を救えって、無茶苦茶よ)
「君……ピクシーなんだよね……」
「……あ、起きたー! よかったー!」
「水の魔法……つかえないの?」
「水の、魔法?」
(ほぅ、魔法……さすが異世界! ここは魔法が当たり前にある世界なのね、でも問題が……あるわ)
「あのー……魔法って、どうやって使えば……?」
「へ?」
もじもじと恥ずかしそうに聞く百合に、ラーナは変な声を発して、目だけを向けた。
「ピクシーなのに、魔法が使えないの?」
(そりゃそうよね、わたしもそう思うけど、なんか良い言い訳は……)
「わ、わたし生まれてまだ、間もないから」
苦し紛れので口をついて出てきたのは言い訳にもならないような真実。
ラーナはギョッと目を見開き百合を見る。
そしてハァーと大きなため息をついた。
「生まれたて? ……木も草もないこんな土地で? 土妖精とか?」
恥ずかしさからか、ラーナの言葉を遮って百合が話を進める。
「まぁいいじゃない、だから魔法の使い方を教えてくれない?」
「水魔法の詠唱……ね」
「使えたら水ぐらい、いくらでも出すわ」
何故か自信満々なリリ、しかしラーナは渋る。
「でもなぁ、うーん……ボクもわからないや」
「そんなぁぁ」
「そもそもボク、他の種族のこと……噂話で聞いた程度、だし」
「ダメで元々、やってみましょうよ!」
「……じゃあマグカップを持ってきて、そこらへんにあるから」
散らばった荷物の中、百合は砂に埋もれたボロボロの木で出来たマグカップを見つけた。
「これね、あったわよ」
「それに両手を向けて」
「こ、こう?」
「じゃあ、続けて唱えて」
ラーナがゆっくりと、か細い声で呪文を口に出す。
「“生命の祖にして、たゆたう水の神ジャラよ”」
(ついに魔法を使う時が来たわ、ワクワクしてきたー! 不謹慎だけど……)
「ううんっ!」
息を大きく吸って喉の調子を整え、百合はラーナの言葉の通りに呪文を唱える。
「“生命の祖にして、たゆたう水の神ジャラよ”」
百合の言葉を聞いて、ラーナは続きを唱え出す
「“その力を借り受けて我が身に神秘を恵み給えウォーターボール”」
知らないと言うのが嘘であるかのように、よどみなく呪文を唱えるラーナ、復唱する百合の身体は変化を起こす
(手のひらがポカポカしてきたわ、ピクシーは魔法が得意みたいだし、チートとまでも行かなくても期待大よね)
百合は嬉しくなって、詠唱する声をさらに張り上げた。
「“その力を借り受けて我が身に神秘を恵み給え、ウォーターボール!!”」
唱え終えた瞬間、手の前で渦巻くように光が集束し一筋の水流となって、ラーナの巨大なマグカップに流れ落ちた。
「おお! ……お?」
(凄い! 本当に出た! ……ただ、これって……)
魔法によって湧き出た水は、チョロチョロと微妙な音をマグカップの底に落とす。
「……ショッボ!! ショボ過ぎない?」
(勢いが、安マンションの水圧の弱いシャワーじゃない……魔法って、もっと華やかでかっこよくて、こう……バーンっていくものじゃない?)
明らかにチートではない。
百合は膝から崩れ落ちそうなほど落胆したが、横にいるラーナは目を輝かせている。
「まさか! 本当に出た! ありがとう!!」
そう言い、勢いよくマグカップに飛びつく。
「水の出は酷いけど……」
ラーナの勢いと動いた風圧だけで、百合は簡単に尻もちをつき、そのまま呟く。
「ラーナさん……」
夢のような理想を打ち砕くしょっぱい現実。
打ちひしがれた百合はガックシと落ち込んでいた。
(チートはなかったかぁ……でも)
先程までの淀んでいた目ではなく、キラキラと目を輝かせているラーナを見る。
彼女は声を上擦らせながら、水を飲んでいる。
(まぁいっか、使えたには使えたし)
ホッとしたら、全てがどうでも良くなった百合、彼女から自然と笑みがこぼれた。
「ぷはーっ! 助かった!」
ラーナは中途半端にたまったマグカップの水を大切そうに飲み干すと、キラキラした目で百合を見る。
「ありがとう!! えーっと……君の名前は?」
「あ、あぁ名前、名前ですね? そういえばちゃんと挨拶をしていませんでしたね!」
(わたしとしたことが、挨拶は社会人の基本なのに、失念してたわ!)
「わたしは……」
口を開こうとした百合はそこでふと気づく
(あれっ? 転移って伝えていいの? そもそも「転移しきた百合でーす!」なんて言って通じるもの?)
「かわ……ゅ……り……り……り」
(せっかく可愛い妖精になったんだし、それらしい名前を名乗ったほうがいいの? それとも本名? 何かいい名前が……)
何かいい名前は無いかと頭を悩ませる。
「……ゆ、り……り……」
「リリ?」
「っえ?」
ラーナは百合から零れる言葉を聞いて、テンション高く言葉を続けた。
「リリっていうのかー、可愛い名前だねっ!」
「えーっと、それは……」
(んー……いっか、確かに可愛い響きだし)
名前という重要なことを、さらっと決めた百合は覚悟を固めた。
「えぇ、リリと言います」
ドレスに少しだけ残った砂を丁寧に払い、お姫様のように右足を後ろに引くと、ドレスをつまみ上げお辞儀をした。
(アニメとかで見て、やってみたかったのよねー! ドレスなんて着る機会無かったし、ご令嬢みたいでカッコいい!)
「ラーナさん、焦らずにゆっくりと飲んでくださいね」
「うん、ありがとう! 気をつけるねリリ!」
元気でとってもいい笑顔を見せるラーナを見て、リリはやっと胸のつかえがとれたのか、肩の荷をおろした。
(ふぅ、一波乱超えたー、よかったー)
その瞬間、リリは重要な事に気づく!
「あっ!」
「っえ? なに?」
「ラーナさん! 魔法で出したお水って飲んでも大丈夫なのですか?」
「ん? 知らないよ?」
「えーっ!?」
あっけらかんと答えるラーナにリリは見本の様な反応をした。
「わからないけど、背に腹は代えられないよ」
「確かにそれは……そうね」
「それにリリが頑張って出してくれた水でしょ?」
「まぁ……」
「それならきっと大丈夫だよ!」
「ラーナさん」
(頑張ったから大丈夫なんて謎理論……それでも、出会って間もないわたしを信じてくれるなんていい子ね)
ラーナの素直さと優しさに胸が熱くなったリリ。
チートやら、無双やら、逆ハーレムやらを夢見ていた自分を少し恥じたのか罪悪感を隠すように聞く。
「……もう一杯飲みますか?」
「うんっ!! 本当に、ありがとうリリ」
「き、気にしなくていいわよ」
ラーナの屈託のない笑顔に、リリの心は更に罪悪感を募らせていく。
(ここまで良い子だと、わたしが欲望まみれなのが浮き彫りになるわね)
それを察してなのか、ラーナは地面の大きな革袋を拾うと満面の笑みを浮かべて差し出す。
「あと、この革の水入れも満杯にしてもらっていーい?」
罪悪感を隠し、取り敢えず笑みを作ったリリは、明るく答えた。
「えぇ、もちろん! いくらでもどうぞ!」
チョボチョボと革袋に水がたまる音だけが、対照的な笑顔を浮かべた二人の間に響く。
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