異世界探訪!~VRMMOプレイ記~

劉竜

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第9章

4話~逃避行は続くよ、どこまでも~

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 隣にいるメイが不意にこんなことを言い出した。
「耀一~、ここから出る当てはあるんですか~?」
ここ、とはおそらくダンジョンのことだろう。そう思って頷いたのだが、メイはまだ不安そうだった。
「大丈夫、何やってでも見つけるさ。そのためにわざわざ三組に分けたんだから…」
最後まで言いかけた瞬間、例のモンスターが近づいてきた。そのため中途半端な受け答えになってしまったが、それはメイがなんとか理解してくれると信じよう。モンスターにばれないように息を潜め、気配を消すことに努める。
 しばらくして、例のモンスターがその場から去っていったのを足音で確認してから話を続けようとしたが、ゴロウ、カナペアが例のモンスターに見つかったらしく、今、逃げているとのこと。メイと目で確認をとろうとしたがいない。気づくと俺の背中に回り込んでしがみついていた。さっきのがよっぽど怖かったんだろう。しばらくそのままにさせておく。こういう場では何より気持ちを落ち着かせる方が先だ。
 数分後、メイが背中から離れ、隣に来た。
「ありがとうございます~、そして、すみませんでした~。これからどうするんですか~?」
「まずは、しばらくこのまま待機する。ゴロウ達が例のモンスターに追われてて、下手に動くとこっちまで見つかってしまう。ゴロウ達なら逃げ切れるから、ゴロウから振り切った、というメッセージがあるまで待とう」
これにメイが「了解です~」と言ったので一安心。こういうときにマップって欲しくなるね。ここがどうなっているのかをまず知りたい。

 しばらくして、ゴロウから振り切ったとのメッセージ。なので出口を探すために行動開始。そしてそのまま出口発見!脱出!と行けば良かったのだが、ここで詰んだ。出口に例のモンスターがいたのだ。で、こっちはそんなこと夢にも思ってもいなかったので、勿論見つかった。てことは、また逃げなければいけない。このときはとことん自分の運の悪さを呪ったね。俺、この世界ではとことんついてないらしい。
 百八十度回れ右して逃げ出す。勿論うしろから例のモンスターが追って来る。まるで悪魔だ…なんて感想を持ちながらも足は動かす。といっても心身共に限界直前なんだけどね。少しでも気を抜いたらあっという間に戦闘になりそうだ。今戦闘になったら間違いなくおだぶつだろう。二人とも何とか走りつづけてはいるけど、メイも俺もそろそろ限界だ。うしろのモンスターは相変わらず追っかけて来る。あとどれだけ走れば良いんだ?そんなことを考えていると、隣でどしゃあという音がした。慌てて振り返って見ると、メイが足を絡ませて転んだらしく、足が変にクロスしていた。
 慌ててそばに駆け寄り肩を貸そうとするが、悪魔がそれを許さない。背中にしょっていた片刃の包丁のような剣を構えて、振り下ろしてきた。とっさに盾で防御。しかし、悪魔の剣はこちらを容赦無く潰そうとする。勿論、両方の面で。
「メイ!立てるか?」
「無理です~…華燐ちゃん~何とか出来ませんか~?」
「ウウム、主ニ下手ニ手ヲ出スナトイ言ワレテオル。ナノデイクラ恋人ノ頼ミデアッテモ…」
「いや、華燐。恋人とかの関係じゃ無いぞ!?普通のゲーム友達みたいなもんだぞ!?」
「ゲーム友達トイウノガ何カワカラヌガ…友デアルトイウコトダナ?」
そうなのでしっかりと頷く。ていうか、華燐のおかげか何か知らないが、良い具合に緊張が抜けた。まだ、やれる!
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