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第10章
2話~デート回・2~
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後ろで何か動いた気がしたので後ろを見てみると、ミーちゃんが浮いた。何言ってんだ?って思うだろうけど、ミーちゃんは念話が出来るほどのつわもの。浮くなんて簡単に出来るよ、多分。
で、ミーちゃんは浮いてシノンの方へ。で、シノンの前でこちらを向いてホバリング状態に入る。
【…聞いてた?】
なんのことなのかさっぱり分からないので逆に聞き返す。
「何をだ?」
【私が一人で喋ってたの、聞いた?】
あ、さっきのか。でも、ここでちょっと待てよと考え始める。そもそも、あんな風に綺麗な声なのになんで口で話そうとしないのか?語彙も念話で聞いただけだが少ないようには思えない。となると、何かあったと見るべきなのでは?それを考えていたため、シノンへの返答が遅れてしまった。
「いや…何か声がしたのは聞こえたが…あれ、シノンだったのか?だとしたら綺麗な声だな」
シノンは初めのところはうつむいていたが、最後の綺麗な声だなの部分には顔を上げた。
【…本当にそう思うの?私の声、変でしょ?】
全くそう思わなかったので素直に返す。
「どこが変なんだ?逆に気持ち良かったぞ?何て言うか…透き通ったかんじ?…俺は好きだな、シノンの声」
【…本当?】
「ああ」
【ほんとのほんと?】
「ああ!」
最後に強く答えてしまい、しまった、と思ったが、シノンにはそれが逆に良かったようで、嬉し涙を流していた。しかし、この子、大人のアバターだったらかなり美人だったろうに。なんか、このゲーム、性別と年は偽れず、声も現実と同じなのでアバターが女性ならリアルでも女性。で、年も偽れないのでシノンはリアルでもこの十代くらいということだ。そして、声も綺麗な、透き通った感じ。ちなみにだが、シノンは十六歳らしく、背が小さく童顔であるためたまに背の高い小学五年生か普通の中学一年生くらいに間違われるときがあるらしい。逆にそんなことがあっても今のままが好きらしい。なのでフリー・ライフでも小、中学生くらいの平均身長にし、童顔のアバターにしてるらしい。そりゃー初めて会ったとき十ニ、三くらいの年だと間違えるわけだよ。
しばしシノンが涙を流すのを止めるまで待つ。良いことの涙だからな、しっかりと流しておいた方が良い。そういえば、俺も十六の時にあった事故で妹に言われて…と、この話は思い出さないようにしてるんだ…あの事故さえ無ければ…俺は違う場所にいて、シノンやメイ、同僚のゴロウ達とも会うことも無かったのかもな…その代わり違う誰かと仲良くなって、付き合ってた彼女と結婚して…っていう人生だったのかな…?
でも、俺が生きてるのは今流れていく方の人生だ。もしも、があるのならもうひとつの人生も生きてみたいとも思うが、今の皆と会えなくなると思うと、辛いな。結局、どっちの人生を歩んでもどちらかの友人が犠牲になったんだな。おっと、シノンが涙を流すのを止めたな。ただ、まだ気恥ずかしそうだな。
「シノン、とりあえず笑ってみな。そんなガチガチに緊張してちゃどんなに頑張ったって無理だぞ?」
この言葉通り、シノンは笑ってみる。…なるほどな、笑うのも苦手と来た。何があったのか分からないが、喋らない、笑顔が苦手ときたら付き合いたいと思う人間は少ないわな。まあ、ある程度緊張なんかもほぐれたと思うし、料理でも食べよう。
「シノン、食べよっか。せっかく作った料理が冷めちゃ意味ないし」
シノンが頷き、席に着いたので、食べる。さて、お味は…?あれ?思ってた感じとは違うな。おそらくピーマンに酷似しているというだけで味が全く別物の野菜を使ったからかな?それがおそらく肉の味を打ち消してしまっているのだろう。だったら、肉の味をハッキリさせればいい。確かパドルは茹でることで味が無くなり、別の食材の味をハッキリさせたいときに使える。味がなくなるというより、引き立て役に回ると言った方が適切かな?その事をシノンに伝え、今度は俺が作ってみる。
パドルを縦に半分に切り、種を取る。それから茹でる。時間は二分くらい。
その間に肉をひとかたまりにしておく。
パドルが茹で上がったので、冷ましてから肉を詰める。そして最後に熱したフライパンで両面を焼く。これで完成。リアルでは茹でる行程は無いんだけど、ほとんどこの作り方で作っている。
出来た肉詰めピーマンを食べてもらう。すると、ちゃんと自分の声で「美味しい」と言ってくれた。念話でも美味しいと言われるのは嬉しいけど、直接口で言われた方がやっぱり嬉しい。
料理を食べて終わり、片付けをしていると、シノンがそばに来て「明日、今度は森に行きたい」と言うので、連れていくことにした。あー、これを聞いたらメイから「では私も二回連れていってくださいね~」とか言われそうだな。よし、絶対に見つからないようにしよう。
で、ミーちゃんは浮いてシノンの方へ。で、シノンの前でこちらを向いてホバリング状態に入る。
【…聞いてた?】
なんのことなのかさっぱり分からないので逆に聞き返す。
「何をだ?」
【私が一人で喋ってたの、聞いた?】
あ、さっきのか。でも、ここでちょっと待てよと考え始める。そもそも、あんな風に綺麗な声なのになんで口で話そうとしないのか?語彙も念話で聞いただけだが少ないようには思えない。となると、何かあったと見るべきなのでは?それを考えていたため、シノンへの返答が遅れてしまった。
「いや…何か声がしたのは聞こえたが…あれ、シノンだったのか?だとしたら綺麗な声だな」
シノンは初めのところはうつむいていたが、最後の綺麗な声だなの部分には顔を上げた。
【…本当にそう思うの?私の声、変でしょ?】
全くそう思わなかったので素直に返す。
「どこが変なんだ?逆に気持ち良かったぞ?何て言うか…透き通ったかんじ?…俺は好きだな、シノンの声」
【…本当?】
「ああ」
【ほんとのほんと?】
「ああ!」
最後に強く答えてしまい、しまった、と思ったが、シノンにはそれが逆に良かったようで、嬉し涙を流していた。しかし、この子、大人のアバターだったらかなり美人だったろうに。なんか、このゲーム、性別と年は偽れず、声も現実と同じなのでアバターが女性ならリアルでも女性。で、年も偽れないのでシノンはリアルでもこの十代くらいということだ。そして、声も綺麗な、透き通った感じ。ちなみにだが、シノンは十六歳らしく、背が小さく童顔であるためたまに背の高い小学五年生か普通の中学一年生くらいに間違われるときがあるらしい。逆にそんなことがあっても今のままが好きらしい。なのでフリー・ライフでも小、中学生くらいの平均身長にし、童顔のアバターにしてるらしい。そりゃー初めて会ったとき十ニ、三くらいの年だと間違えるわけだよ。
しばしシノンが涙を流すのを止めるまで待つ。良いことの涙だからな、しっかりと流しておいた方が良い。そういえば、俺も十六の時にあった事故で妹に言われて…と、この話は思い出さないようにしてるんだ…あの事故さえ無ければ…俺は違う場所にいて、シノンやメイ、同僚のゴロウ達とも会うことも無かったのかもな…その代わり違う誰かと仲良くなって、付き合ってた彼女と結婚して…っていう人生だったのかな…?
でも、俺が生きてるのは今流れていく方の人生だ。もしも、があるのならもうひとつの人生も生きてみたいとも思うが、今の皆と会えなくなると思うと、辛いな。結局、どっちの人生を歩んでもどちらかの友人が犠牲になったんだな。おっと、シノンが涙を流すのを止めたな。ただ、まだ気恥ずかしそうだな。
「シノン、とりあえず笑ってみな。そんなガチガチに緊張してちゃどんなに頑張ったって無理だぞ?」
この言葉通り、シノンは笑ってみる。…なるほどな、笑うのも苦手と来た。何があったのか分からないが、喋らない、笑顔が苦手ときたら付き合いたいと思う人間は少ないわな。まあ、ある程度緊張なんかもほぐれたと思うし、料理でも食べよう。
「シノン、食べよっか。せっかく作った料理が冷めちゃ意味ないし」
シノンが頷き、席に着いたので、食べる。さて、お味は…?あれ?思ってた感じとは違うな。おそらくピーマンに酷似しているというだけで味が全く別物の野菜を使ったからかな?それがおそらく肉の味を打ち消してしまっているのだろう。だったら、肉の味をハッキリさせればいい。確かパドルは茹でることで味が無くなり、別の食材の味をハッキリさせたいときに使える。味がなくなるというより、引き立て役に回ると言った方が適切かな?その事をシノンに伝え、今度は俺が作ってみる。
パドルを縦に半分に切り、種を取る。それから茹でる。時間は二分くらい。
その間に肉をひとかたまりにしておく。
パドルが茹で上がったので、冷ましてから肉を詰める。そして最後に熱したフライパンで両面を焼く。これで完成。リアルでは茹でる行程は無いんだけど、ほとんどこの作り方で作っている。
出来た肉詰めピーマンを食べてもらう。すると、ちゃんと自分の声で「美味しい」と言ってくれた。念話でも美味しいと言われるのは嬉しいけど、直接口で言われた方がやっぱり嬉しい。
料理を食べて終わり、片付けをしていると、シノンがそばに来て「明日、今度は森に行きたい」と言うので、連れていくことにした。あー、これを聞いたらメイから「では私も二回連れていってくださいね~」とか言われそうだな。よし、絶対に見つからないようにしよう。
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