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第12章
3話~ようやく冒険へ~
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吊り橋を作ったりなぜかその場にいた国王様に感謝されたり、色々あった昨日。翌日、ログインしてみると、パーティメンバーが揃い、ようやく全員で行動出来るようになった。なので、ドワーフの王国にあるダンジョン「廃坑」に挑戦する。このダンジョンでは鉱石素材を落とすモンスターが多く、基本的に硬い。そして、出てくるモンスターの系統はゴーレムタイプ。
現在、そのダンジョン入口の目の前にて足止めを食らっている。何故足止めを食らっているのかは、単純に人が多いからだ。そして全員が順番に並んでいるので、余計遅い。かといって殴り合いの喧嘩が起こるよりはましだが。
「長いな…」
うしろの方で誰かがそう呟いている。まあ、約三十分が経とうとしてるもんな。
入れるまでに時間があるので、装備を弄っておく。なんでも今回挑戦するダンジョンは道が狭く、大剣や大盾、俺の装備してる小大盾では取り回しがしにくい。なので、いつ作ったかは忘れたが、右腕に装備してる小盾の予備があるので、それを左腕に装備。そしてメインの武器を、クリメトスの王様から貰った片手剣にする。勿論、現在装備している片手剣もつかう。なので、剣の鞘が二つ腰にぶら下がっている状態。
ゴロウは予備で短剣を持っていたらしく、今それに変えている。シノン、メイ、カナ、ミユの四人は元々の装備、職業で変える必要が無いのでそのまま。ちなみにミユは剣と棒も使うのだが、その二つは今回は温存するそう。
もうしばらくしてからようやくダンジョンの中に入る順番が回ってきた。ここのダンジョンの入口にいるドワーフに「ご健闘を」と言われながら中に入る。
ダンジョンに入り、まず気づいたのは、「ダンジョン内の道は、人が三人並んで通れるかどうかの幅しかない」こと。確かにこれでは少々大型の装備は使いにくい。上手く扱えたとしても、おそらくは突き攻撃や盾を前に突き出すようにすることくらいだろう。また、ダンジョン内はほぼ全て同じ形になっており、迷ってしまった場合確実に脱出することは出来ないだろう。そのくらいおんなじ景色を見ている。実際、今も迷いそうになっている。
「ねえ、これ、マッピングしながら進まないと迷っちゃうわよ」
カナが声をかけてきた。あ、そうすれば良かったな。
「ああ…実際問題、今も迷いそうになってるからな…確か右に曲がってきたのは覚えてるんだが、どこで曲がったのかわからない」
俺の記憶が正しければ、入口から三つ目で曲がったはず。ただ、まっすぐ進んできたからどこで曲がれば入口なのかがわからないのだ。
「わからないって…それ、迷いそうじゃなくて迷ったって言うんじゃないの?」
「……たしかに。とは言っても、今からでもマッピングしていけばなんとかなるんじゃないのか?入口なら今すぐうしろに戻って、ある程度のところで入口のある方へ行けばいいんだし」
「そうなんだけど…まあ、それに関しては大丈夫よ。一応、簡単にではあるけどマッピングはしといたから」
そういいながらカナが地図を渡してくる。データにすることも考えたのだが、またデータが真っ暗になって使い物にならなくなった、ということを恐れたため、直接手渡すことになった。とにかくこれを五枚分作る。
「はい、地図を全員分作ってみた。これの通りに一度入口まで戻ってからちゃんとマッピングをしながら進もうと思う。他に何かあるか?」
これには特に反対の意見も出なかったので、一旦入口へ。地図通りならば、この十字路を五回まっすぐ進み、六個目の十字路を左に進む。それから四つ十字路を通りすぎると入口。実際にこのとおりで行ってくれれば良かったのだが、そこへ向かってみると、入口が無くなっていた。ただ、人が入ってくるので、そこが入口らしい。
「…出口は別にあるってか?」
まさかの出口は別の場所にあるというパターン。これはいつぞやの悪魔のようなことがあってもおかしくは無いな…
現在、そのダンジョン入口の目の前にて足止めを食らっている。何故足止めを食らっているのかは、単純に人が多いからだ。そして全員が順番に並んでいるので、余計遅い。かといって殴り合いの喧嘩が起こるよりはましだが。
「長いな…」
うしろの方で誰かがそう呟いている。まあ、約三十分が経とうとしてるもんな。
入れるまでに時間があるので、装備を弄っておく。なんでも今回挑戦するダンジョンは道が狭く、大剣や大盾、俺の装備してる小大盾では取り回しがしにくい。なので、いつ作ったかは忘れたが、右腕に装備してる小盾の予備があるので、それを左腕に装備。そしてメインの武器を、クリメトスの王様から貰った片手剣にする。勿論、現在装備している片手剣もつかう。なので、剣の鞘が二つ腰にぶら下がっている状態。
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もうしばらくしてからようやくダンジョンの中に入る順番が回ってきた。ここのダンジョンの入口にいるドワーフに「ご健闘を」と言われながら中に入る。
ダンジョンに入り、まず気づいたのは、「ダンジョン内の道は、人が三人並んで通れるかどうかの幅しかない」こと。確かにこれでは少々大型の装備は使いにくい。上手く扱えたとしても、おそらくは突き攻撃や盾を前に突き出すようにすることくらいだろう。また、ダンジョン内はほぼ全て同じ形になっており、迷ってしまった場合確実に脱出することは出来ないだろう。そのくらいおんなじ景色を見ている。実際、今も迷いそうになっている。
「ねえ、これ、マッピングしながら進まないと迷っちゃうわよ」
カナが声をかけてきた。あ、そうすれば良かったな。
「ああ…実際問題、今も迷いそうになってるからな…確か右に曲がってきたのは覚えてるんだが、どこで曲がったのかわからない」
俺の記憶が正しければ、入口から三つ目で曲がったはず。ただ、まっすぐ進んできたからどこで曲がれば入口なのかがわからないのだ。
「わからないって…それ、迷いそうじゃなくて迷ったって言うんじゃないの?」
「……たしかに。とは言っても、今からでもマッピングしていけばなんとかなるんじゃないのか?入口なら今すぐうしろに戻って、ある程度のところで入口のある方へ行けばいいんだし」
「そうなんだけど…まあ、それに関しては大丈夫よ。一応、簡単にではあるけどマッピングはしといたから」
そういいながらカナが地図を渡してくる。データにすることも考えたのだが、またデータが真っ暗になって使い物にならなくなった、ということを恐れたため、直接手渡すことになった。とにかくこれを五枚分作る。
「はい、地図を全員分作ってみた。これの通りに一度入口まで戻ってからちゃんとマッピングをしながら進もうと思う。他に何かあるか?」
これには特に反対の意見も出なかったので、一旦入口へ。地図通りならば、この十字路を五回まっすぐ進み、六個目の十字路を左に進む。それから四つ十字路を通りすぎると入口。実際にこのとおりで行ってくれれば良かったのだが、そこへ向かってみると、入口が無くなっていた。ただ、人が入ってくるので、そこが入口らしい。
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