少女達の告白

こたつみかん

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リサ(仮名)19歳

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 リサ(仮名)は19歳の専門学校生。
 ツイッターで連絡が取れてから、翌日には会って、直接話を聞けることになった。

 美容師の専門学校に通っているから、多分わかると思うと言う本人の言葉どおり、まるでアマゾンの鳥のようにカラフルに染められた頭が1キロ先からでも目につく女の子だった。

『あくまでも、これは染める練習を仲間達とやり合ったからで、けっして自分の趣味じゃない』

 と話す声はハスキーで、少なくとも、私の守備範囲からはほど遠い存在だった。

 早速、適当なカラオケボックスに入って彼女の話を聞いた。
 その外見どおり、かなりショッキングな内容だった。

『正確には近親相姦じゃないけれど、小5の時から2歳年上のお兄ちゃんと初体験してるんです。私……』

 開口一番、複雑な話だ。
 少し整理すると、リサは小2の時に実の父を交通事故で失っている。
 公共交通機関の事故であり、そこそこの賠償金や生命保険、また、大手商社の仕事上の出張中の事故だったため、会社から保証金などが入ったので、一家の稼ぎ手を失ったといっても、路頭に迷うどころか、かえって裕福になったかもしれないと彼女は振り返った。

『私、すっごい小さい時からオナニーみたいなことしてたんです。どうしてオマ○コいじると気持ちがいいって知ってたのか、記憶にないぐらいの頃から……だから、別にエロい意味とかは無くて、一種の癖でしたね』

 学校から帰って来ると、あとはひたすら部屋にこもってパンツの中に手を入れたままの生活。

『とにかく、宿題してる時でも、左手でクリちゃんのあたりをクチュクチュってしてて……。今みたいにイッたりしないけど、ずっと続けてるとオシッコがしたくなるんですよ。それで、何回もトイレに行って、出て来たら、また触ってた……』

 それでも、母親には、その行為は見られるとヤバイだろうと直感はしていた。

『でも、4年ぐらいまでは、家族っていうか母親だけでしたね。そういう意識したのは。小学校にいる間とか、帰り道とか、けっこう平気でパンツの中に手を入れて歩いてて、我慢できなくなれば、道端でオシッコもしてた。体験しちゃってからは、さすがにスカートやパンツの中に手を入れることはなくなったけど、オーバーオールのジーパンなんかの時は、バレないと思って胸当ての間から手を入れて、家の外でもやってた』

 あっけらかんと言うのだから、なかなかマニアには堪らない存在だったのかも知れない。
 そんな彼女だが、当時は性に対する好奇心は全くなかったと言う。

『たとえば、帰り道なんかにスポーツ新聞とかが落ちてて、男の子がエッチな面を広げて見せたりしても、見たいとも思わなかったし、オナニーしたくなった事もなかった。お医者さんごっことか、そういう遊びも、話には聞いたことがあっても、べつにしたいとは思わなかったし……。でも、暇になると触る』

 そんな彼女の母が再婚したのは3年後。
 結婚相手が、後に近親相姦することとなる『兄』の父親だった。

 初めのうちは、かなりギクシャクして、1ヶ月近くは義父とも義兄ともほとんど会話もなかったと言うリサだったが、そんな心のわだかまりも少しずつ溶けていった。

 そして、少年少女に大きな転機が訪れたのは、もうすぐ夏休みという頃のことだった。

 それほどオナニー好きだった彼女は、その日も家に帰ると、いつもの習慣でベッドに寝転んでオナニーをしていた。
 彼女は、その日、家の中の様子がいつもと違っている事に気付いてはいなかった。
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