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四話
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二度三度、彼女のスリットに添って上下したハジメの舌先が、執拗にクリットを転がし始める。
駐車場の片隅や、隣の部屋に声が筒抜けのヒカルの部屋でこれをされると、とんでもない声を上げてしまいそうですぐに腰を翻して逃げてしまうユウカだが、今日はそんな遠慮はいらない。
そんな開放感が彼女を大胆にさせていた。
知らず知らずのうちに、脚を大きく広げ、ハジメの頭をスリットに押し付けるようにしていた。腰が自然に上下に揺れ始める。
オナニーでは絶対に味わえない快感が爪先から頭のてっぺんまで繰り返しかけ昇る。
ハジメは、とどめとばかりにクリットを前歯で軽く噛んでからサッと離れた。
再び、唇を奪われる。
突然の中断にユウカの心は言いようのない切なさで一杯になる。
しかし、もう少し続けて欲しいとオネダリする暇もなく、上体をおこされた彼女の目の前に、限界まで膨れあがったシャフトが突き出された。
何か考える前に、自然にパックリと口を広げてそのシャフトをくわえ込んだ。
胸が高鳴る。頭の中がジンジンと脈打つ。
もちろん、シャフトをくわえている唇や舌先に快感はない。でも、自分が男の子を感じさせていると思うと、気持ちが高まっていくのが分かる。
ユウカは目を閉じて、丹念にシャフトに舌を這わせた。
あと何分かすれば、これが私を『オンナ』にしてくれる。
『女の子が女になるのに、どれくらいの日数がかかるか知ってるか……? ひと月だぞ』
クラスのひょうきん者の男子がたびたび口にするギャグ。
一ヶ月のひと月と、シャフトのひと突きをかけたダジャレだと言うことに気付かなくて笑い者にされたガキが、誰よりも早く、ひと突きされようとしている。
こんな時に、なんで、こんなバカなこと、考えてるんだろう、私……。
口の中の球体をなぞらうように舌を滑らせ、ジュポッとなるべく大きな音を立ててシャウトを口から離すと、ウラスジから玉袋の方まで舐め降りて行く。
一度もそうしろと言われたことはない。
ハジメの家に2人だけしかいない時、ギリギリまでボリュームを絞って2人で見たAVで知ったテクニックだ。
そう、あの時はフェラが彼女の出来る唯一の性行為だった。
そう言えば、あの時のお姉さんは四つんばいになって後ろからセックスしていた。
あれが普通なんだろうか。それとも、女子の間で回し読みしているレディコミでよく見る、仰向けになって上から受け入れるのが普通なのかな……?
無心にフェラをしているつもりでも、次々といろいろなことが頭に浮かんでくる。
「もう……。いいよ。それ以上やられると」
ハジメのくぐもった声が、彼女の思考を停止させた。
とうとう、私、『せっくす』するんだ。
彼女自身、意外に思うほど冷静だった。
ハジメにされるままにベッドに横になる。
レディコミでよく見るやり方で行くんだ。
彼女は高鳴る胸を押さえながら、そんなことを考えながら、彼の動きに神経を集中していた。
「だいじょうぶ……、怖くない……」
耳元で囁きながらハジメが身体を重ねて来る。
コクンと頷いたユウカは、次の瞬間、太腿の付け根のあたりに、生暖かいものが押し付けられるのを感じた。
ゾクッとするほど、刺激的な感触だ。
ユウカは、自らの中から巻き起こる欲望にどうしてよいか分からなくなっていた。そっと脚を開いて彼を待ち受ける。今の切なさを鎮めるのは、ハジメの肉体しかないと思った。
駐車場の片隅や、隣の部屋に声が筒抜けのヒカルの部屋でこれをされると、とんでもない声を上げてしまいそうですぐに腰を翻して逃げてしまうユウカだが、今日はそんな遠慮はいらない。
そんな開放感が彼女を大胆にさせていた。
知らず知らずのうちに、脚を大きく広げ、ハジメの頭をスリットに押し付けるようにしていた。腰が自然に上下に揺れ始める。
オナニーでは絶対に味わえない快感が爪先から頭のてっぺんまで繰り返しかけ昇る。
ハジメは、とどめとばかりにクリットを前歯で軽く噛んでからサッと離れた。
再び、唇を奪われる。
突然の中断にユウカの心は言いようのない切なさで一杯になる。
しかし、もう少し続けて欲しいとオネダリする暇もなく、上体をおこされた彼女の目の前に、限界まで膨れあがったシャフトが突き出された。
何か考える前に、自然にパックリと口を広げてそのシャフトをくわえ込んだ。
胸が高鳴る。頭の中がジンジンと脈打つ。
もちろん、シャフトをくわえている唇や舌先に快感はない。でも、自分が男の子を感じさせていると思うと、気持ちが高まっていくのが分かる。
ユウカは目を閉じて、丹念にシャフトに舌を這わせた。
あと何分かすれば、これが私を『オンナ』にしてくれる。
『女の子が女になるのに、どれくらいの日数がかかるか知ってるか……? ひと月だぞ』
クラスのひょうきん者の男子がたびたび口にするギャグ。
一ヶ月のひと月と、シャフトのひと突きをかけたダジャレだと言うことに気付かなくて笑い者にされたガキが、誰よりも早く、ひと突きされようとしている。
こんな時に、なんで、こんなバカなこと、考えてるんだろう、私……。
口の中の球体をなぞらうように舌を滑らせ、ジュポッとなるべく大きな音を立ててシャウトを口から離すと、ウラスジから玉袋の方まで舐め降りて行く。
一度もそうしろと言われたことはない。
ハジメの家に2人だけしかいない時、ギリギリまでボリュームを絞って2人で見たAVで知ったテクニックだ。
そう、あの時はフェラが彼女の出来る唯一の性行為だった。
そう言えば、あの時のお姉さんは四つんばいになって後ろからセックスしていた。
あれが普通なんだろうか。それとも、女子の間で回し読みしているレディコミでよく見る、仰向けになって上から受け入れるのが普通なのかな……?
無心にフェラをしているつもりでも、次々といろいろなことが頭に浮かんでくる。
「もう……。いいよ。それ以上やられると」
ハジメのくぐもった声が、彼女の思考を停止させた。
とうとう、私、『せっくす』するんだ。
彼女自身、意外に思うほど冷静だった。
ハジメにされるままにベッドに横になる。
レディコミでよく見るやり方で行くんだ。
彼女は高鳴る胸を押さえながら、そんなことを考えながら、彼の動きに神経を集中していた。
「だいじょうぶ……、怖くない……」
耳元で囁きながらハジメが身体を重ねて来る。
コクンと頷いたユウカは、次の瞬間、太腿の付け根のあたりに、生暖かいものが押し付けられるのを感じた。
ゾクッとするほど、刺激的な感触だ。
ユウカは、自らの中から巻き起こる欲望にどうしてよいか分からなくなっていた。そっと脚を開いて彼を待ち受ける。今の切なさを鎮めるのは、ハジメの肉体しかないと思った。
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