サヨウナラ女の子

こたつみかん

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三話

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 バスタオル越しの、それも、ただ手を重ねただけみたいな、ふだん車の中やカラオケで歌っている時などにされたら、ほとんど無視できてしまいそうなタッチなのに、思わず声を上げてしまいそうなほど身体が反応した。

 彼女は何かにつき動かされるようにハジメの胸に飛び込んで行った。

 その勢いでハジメの上体が仰向けに倒れ込む。
 もつれあったっまま、2人はベッドの上でお互いの体を抱きしめ合った。

 ぴったりと密着したヒカルの下半身が、固く、熱を持っているのが分かる。
 そして、彼女の下半身も、これまで経験した事がないほど火照って、じっとりと湿っている。

 ハジメの手がパンツの中に滑り込んで来た。
 彼女は両腕を彼の首に回して、ハジメの胸に顔を埋めた。
 初めての時からこんなに漏らしているのがバレた瞬間、まともにハジメの顔を見るなんてとてもできない。

「怖いのか……? 震えてるぞ……」

 そう言われるまで、ユウカは自分のヒザが震えているのにも気付いていなかった。

「元気だけが取り柄のユウカでも、やっぱ、こうゆう時は緊張するのか……?」

 ハジメがユウカの気持ちをなごませようとしているのが嫌というほど分かる。
 何とかそえに応えたいユウカだが、笑顔を作ろうとしても頬が引きつるだけだった。

「大事にしてやるからな……」

 ハジメが囁いた。

 その言葉が、頭の中で何度もこだまする。
 ユウカは静かに頷くだけ。
 
 もう、物を言う努力をするのを止めにした。
 初めてのキスの時と同じ、宙に浮いた様な気分になって来る。

 その代わりに、そっとハジメのトランクスの前に手を伸ばして行く。
 初めてお互いの体を直接触ったとき、その逞しさに思わずたじろいだ自分を思い出して、彼女は、ことさら力強くその部分を握りしめてやる。

 本当にこんなのが入るのだろうか?
 彼女は、オナニーでようやく中指が1本入るだけの自分の秘肉を思い出して、一抹の不安を感じてしまった。

「脱がすよ……」

 ハジメが、どことなくぎこちない動きで下着をはぎ取る。
 左右のヒモのどちらかをほどけば難なく脱がせられるのに、ゆっくりと太腿に添ってずりさげられていくパンツ。

 クンニは何回かされたことがあるから、下半身をハジメに晒すのには慣れているユウカだが、半分まくれ上がっているバスタオルの前をはだけられる瞬間、思わず、両手で顔を覆ってしまう。

「電気、消そうか……?」
「ウウン、別に……」

 かえって暗闇に包まれたら、また、恐怖と不安が心の中で膨れ上がってしまいそうで、彼女はあえて首を横に振った。

 次の瞬間、ハジメの唇がたくみに目標を定めてユウカの唇に重なって来た。
 今までになかった様な激しさで、ハジメの舌先がユウカの口の中を這い回る。その痺れる様な刺激に、彼女はうっとりと身をまかせた。

 2人の唇が離れると、ハジメの舌先はユウカの全身這い回り始めた。首筋から胸元、そして脇腹へと生暖かいザラつきが這い回る。

 その間も彼の右手は、ユウカのデルタゾーンを優しく撫で続けている。ユウカは、その執拗な愛撫に湿っぽい溜息を漏らした。

 ハジメが、スリットに唇をよせた。腰を中心にジーンとムズ痒さが広がり、また、新たなジュースが溢れる。
 クンニをされるのは、フェラをするほどは慣れていない。
 彼女はじっと目を閉じて、恥ずかしさとムズ痒さを堪えていた。
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