6 / 6
六話
しおりを挟む
今、ハジメは、まさにあの時と同じ状態のアソコを見ている。
そんな思いが、彼女の恥じらいを倍にする。
しかし、次の瞬間、再び、ハジメの肉体が入り込んで来ると、彼女は、そんなことを考える余裕もなくなってしまう。
「ああ……、ああ……」
ギシギシと、きしむようになりながら、固く、熱い肉の塊が突き進んで来る。
「ウッ……、ウ、グゥ……」
思わず声が漏れる。
でも、今度は、絶対に痛いなんて言わないと心に誓う。
また、中断したら、ハジメにも悪いが、それ以上に自分が惨めだ。
こんなにドキドキして、そのくせ、1人でエッチな気分になってアソコをベトベトにして、結局、ほんの先っぽまでしか入らなかったなんて、そんなの寂しすぎる。
彼女は歯を食いしばって、ハジメのシャフトが身体を押し広げていく痛みに耐え続けた。
ズリッ、ズリッと、わずかずつではあるが入り込んでくるのが分かる。
そのたびに、爪先から頭のてっぺんまで激痛が駆け抜ける。
痛みのあまり意識が遠のいて行く。
もう、脚にも腰にも、力を入れる気力がなくなった。
ハジメがそんなユウカの変化に気付いたかのように一気にシャフトに全体重をかけて、ユウカの方に押し付けた。
完全に股が裂けた!
ユウカはその瞬間、パニックに襲われながら、直感的にそう思った。
「全部、入ったよ」
ハジメがユウカの手を取って結合部に導いた。
「だめ、動かないで……」
喉元まで、焼けた鉄の棒を突き刺されたような感じだ。ほんの僅かでもハジメが動くと、叫び出したいほどの衝撃がスリットに走る。
しかし、それとは別に、自分の身体の中にハジメの存在を感じて、言いようのない喜びを味わうもう1人のユウカがいた。
「ハジメちゃん……」
全身汗まみれになりながら、ユウカは、ハジメを呼び続けた。
シャフトを包み込んだ秘孔が、激しくなった鼓動に合わせてジンジンと脈打っている。
痛みが消えたわけではないが、ハジメとひとつになった喜びが、そのままでじっとしていると、なんとか耐えさせてくれる。
「ちょっと、動くからな……。このままだといつまでも進まないから……」
ハジメが、ゆっくりと腰を使い始める。
焼けつくような疼痛は相変わらず続いているが、少しずつ和らいで来た気がする。
彼女のジュースと、バージンブラットのぬめりに助けられるかのように、ほんの僅かではあるが動きが楽になって来たようだ。
ほとんど入り口ギリギリまで後退したシャフトが、再び、ゆっくりと前進を始める。
初めて押し広げられた時の苦痛ほどではないが、やはりビリビリと痛みが走る。
(せっくすしてるんだ。私、はつたいけん、しちゃったんだ。夢でも、オナニーの時の想像でもない本当のせっくすを……)
心の中で呪文のように唱えて自分を鼓舞する。
いつの間にか、必死で閉じようとしていた両脚が、ほとんど一直線に開いていた。
その間に数往復していたシャフトが徐々にスピードを増してきた。
始めのうち、彼の方も遠慮がちだった腰使いが、リズミカルになって来る。
「ヒッ。イッ、ハッ……」
苦しそうな顔はしたくない。
セックスって、楽しいことなんだから。
そう思っていても、固く閉じた目を開けることも、眉間の皺を消すことも出来ないユウカ。
「ウォゥ……、アア、ウーッ……」
その時、ハジメが野獣のような声を上げた。
それと同時に、ユウカは、ハジメの身体から熱い樹液が流れ出すのを実感した。
ジーンと痺れた股間から、新たな感激がユウカの全身に広がっていった。
大切な相手に全てを捧げた幸福感に、ユウカはハジメの首に腕を絡ませた。
「痛かった……?」
「ウン、すっごく……。でも、嬉しかった」
それだけ答えるのがやっとだった。
彼女自身、なぜか分からない涙が次々と溢れ出し、火照った頬を濡らし続けた。
「ユウカ……。これからも、ずっと一緒だぞ」
ドラマのワンシーンのようにハジメの優しい声にエコーがかかっているような錯覚を覚える。
彼女は、ハジメの胸の中に顔を埋めて、全身に広がる充実感を確かめていた。
これから2人がどうなっていくかは分からない。
でも、今日のことは絶対に後悔しない。彼女はハジメの腕の中で、そう確信していた。
そんな思いが、彼女の恥じらいを倍にする。
しかし、次の瞬間、再び、ハジメの肉体が入り込んで来ると、彼女は、そんなことを考える余裕もなくなってしまう。
「ああ……、ああ……」
ギシギシと、きしむようになりながら、固く、熱い肉の塊が突き進んで来る。
「ウッ……、ウ、グゥ……」
思わず声が漏れる。
でも、今度は、絶対に痛いなんて言わないと心に誓う。
また、中断したら、ハジメにも悪いが、それ以上に自分が惨めだ。
こんなにドキドキして、そのくせ、1人でエッチな気分になってアソコをベトベトにして、結局、ほんの先っぽまでしか入らなかったなんて、そんなの寂しすぎる。
彼女は歯を食いしばって、ハジメのシャフトが身体を押し広げていく痛みに耐え続けた。
ズリッ、ズリッと、わずかずつではあるが入り込んでくるのが分かる。
そのたびに、爪先から頭のてっぺんまで激痛が駆け抜ける。
痛みのあまり意識が遠のいて行く。
もう、脚にも腰にも、力を入れる気力がなくなった。
ハジメがそんなユウカの変化に気付いたかのように一気にシャフトに全体重をかけて、ユウカの方に押し付けた。
完全に股が裂けた!
ユウカはその瞬間、パニックに襲われながら、直感的にそう思った。
「全部、入ったよ」
ハジメがユウカの手を取って結合部に導いた。
「だめ、動かないで……」
喉元まで、焼けた鉄の棒を突き刺されたような感じだ。ほんの僅かでもハジメが動くと、叫び出したいほどの衝撃がスリットに走る。
しかし、それとは別に、自分の身体の中にハジメの存在を感じて、言いようのない喜びを味わうもう1人のユウカがいた。
「ハジメちゃん……」
全身汗まみれになりながら、ユウカは、ハジメを呼び続けた。
シャフトを包み込んだ秘孔が、激しくなった鼓動に合わせてジンジンと脈打っている。
痛みが消えたわけではないが、ハジメとひとつになった喜びが、そのままでじっとしていると、なんとか耐えさせてくれる。
「ちょっと、動くからな……。このままだといつまでも進まないから……」
ハジメが、ゆっくりと腰を使い始める。
焼けつくような疼痛は相変わらず続いているが、少しずつ和らいで来た気がする。
彼女のジュースと、バージンブラットのぬめりに助けられるかのように、ほんの僅かではあるが動きが楽になって来たようだ。
ほとんど入り口ギリギリまで後退したシャフトが、再び、ゆっくりと前進を始める。
初めて押し広げられた時の苦痛ほどではないが、やはりビリビリと痛みが走る。
(せっくすしてるんだ。私、はつたいけん、しちゃったんだ。夢でも、オナニーの時の想像でもない本当のせっくすを……)
心の中で呪文のように唱えて自分を鼓舞する。
いつの間にか、必死で閉じようとしていた両脚が、ほとんど一直線に開いていた。
その間に数往復していたシャフトが徐々にスピードを増してきた。
始めのうち、彼の方も遠慮がちだった腰使いが、リズミカルになって来る。
「ヒッ。イッ、ハッ……」
苦しそうな顔はしたくない。
セックスって、楽しいことなんだから。
そう思っていても、固く閉じた目を開けることも、眉間の皺を消すことも出来ないユウカ。
「ウォゥ……、アア、ウーッ……」
その時、ハジメが野獣のような声を上げた。
それと同時に、ユウカは、ハジメの身体から熱い樹液が流れ出すのを実感した。
ジーンと痺れた股間から、新たな感激がユウカの全身に広がっていった。
大切な相手に全てを捧げた幸福感に、ユウカはハジメの首に腕を絡ませた。
「痛かった……?」
「ウン、すっごく……。でも、嬉しかった」
それだけ答えるのがやっとだった。
彼女自身、なぜか分からない涙が次々と溢れ出し、火照った頬を濡らし続けた。
「ユウカ……。これからも、ずっと一緒だぞ」
ドラマのワンシーンのようにハジメの優しい声にエコーがかかっているような錯覚を覚える。
彼女は、ハジメの胸の中に顔を埋めて、全身に広がる充実感を確かめていた。
これから2人がどうなっていくかは分からない。
でも、今日のことは絶対に後悔しない。彼女はハジメの腕の中で、そう確信していた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる