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第一朝、違和感
1日目 03
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ここは、どこだろう。
辺りを見渡しても、何も見えない──否、見えている。白が見えている。なんとなく、体が湿っぽい気がした。
これは霧、なのか?それもかなりの濃度だ。
自分の手を持ち上げてみた。見えはするものの、輪郭がぼんやりとしている。足に至ってはほとんど見えない。何の匂いもしないし何も聴こえない。地面だって、存在しているのかしていないのか定かではない。落下している気もするようなしないような。
かと言って、夢みたいな──いや、間違いなくこれは夢ではあるのだろうけれど、夢心地とでも表せば良いのだろうか…あんな感じは、しない。
意識だけが異様な程はっきりとしていて、怖いくらいだ。
まっすぐ前方を眺める。
目を凝らすと、かろうじて人影と思われるものが見えた。ひとつ、ふたつ、……五つか?
でも、それだけだった。
辺りを見渡しても、何も見えない──否、見えている。白が見えている。なんとなく、体が湿っぽい気がした。
これは霧、なのか?それもかなりの濃度だ。
自分の手を持ち上げてみた。見えはするものの、輪郭がぼんやりとしている。足に至ってはほとんど見えない。何の匂いもしないし何も聴こえない。地面だって、存在しているのかしていないのか定かではない。落下している気もするようなしないような。
かと言って、夢みたいな──いや、間違いなくこれは夢ではあるのだろうけれど、夢心地とでも表せば良いのだろうか…あんな感じは、しない。
意識だけが異様な程はっきりとしていて、怖いくらいだ。
まっすぐ前方を眺める。
目を凝らすと、かろうじて人影と思われるものが見えた。ひとつ、ふたつ、……五つか?
でも、それだけだった。
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