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カツオフィレの猛威
冥王、言葉が通じない事に苛立つ。
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リフィーナとフェルトは、ユカリの鑑識眼から出たハーデスのレベルに疑いを持つ。
「無いでしょ。 レベルが……十なんて」
「そうなんだけど、私の鑑識眼だとレベル十」
「もしかしてハーデスさん。 偽装のスキルとか所持しているのかも」
「フェルト。 偽装のスキル……そんなスキル有るの?」
「正直、聞いた事無いわ。 でもあの動き、レベル三十とやり合っての動きでは無いわ」
「ユカリ!ユカリはどうなの? そんなスキルあるの」
「もしその偽装スキルが有るなら、私の鑑識眼でもそのスキルを持っているのかすら、分からないようにしているかも」
「偽装スキル……意味わからない」
武器と武器のぶつかり合いに火花が数多く散り打ち合う金属音が響き合う中、クラフの魔法によってカツオフィレ王の素早さと力が格段に上がっている事が分かり、先程まで余裕を見せて欠伸した俺だが、若干余裕が無くなりため息しか出ない。
――――攻撃を受けている俺側からしたら、そんなの焼け石に水だし、黒いオーラからしてこのカツオフィレ王も、あのクラフの言葉からして魔族になっているのだろう。
「オッノォッレェェッ。 何故だ、何故ジャァ」
「口調が、魔族っぽくなってきたぞ」
「キッ、貴様ァァァ。 何故ぇェ我が攻撃を」
「あぁ、何故攻撃されないか――――か?」
カツオフィレ王は、一撃を放ち俺から飛び離れ間合いを取り切っ先を向けて牽制している。
「オイッ、クラフ。 支援魔法は未だか?」
「いっ、いや……もぅ――――だが」
「もう……なんだ?」
「――――もう、既に掛け終わっているぞっ」
「はぁぁっ? なん、なら何故アイツは、我の攻撃を一切受け付けん? たかが、たかが冒険者なんだぞ」
「分からんがあの黒服男ォ。 ブラックサーペントを倒している」
「あ、あのブラックサーペントか? 一端の冒険者では無いと言う事か」
柄を握り締め剣を構えるカツオフィレ王は、俺を睨みながらゆっくりと自らの間合いに俺を入れようと近づく。
神官のクラフは、辺りを見渡しながら縮こまりカツオフィレ王と距離を取りながらも俺から見えないようにカツオフィレ王の影に隠れる。
――――何か特殊な技やスキルが、コイツには有るのかと思っていたが、剣の振り自体が速いだけで何も無さそうだ。
「ブラックサーペント倒したのは、お前が大人数の中に居た時の話だろう。 やはり烏合の衆だな。 この我の動きについてきようとも反撃は出来まいて」
「これで終わりで良いって事か?」
「あぁ、無論貴様の最期だ、がな――――クラフっ、アイツらを呼べ各門にいるヤツらをぉぉ」
すると、クラフは細い筒を口にくわえ高々と不快音をこの地上に響かせる。
「何この音」
「汚な」
その音は、まるでガラスに爪を立てて引っ掻く音。
俺自身もその音は、若干の不快を感じるが耳を塞ぐ程では無い。だが、アンデッドを倒し終わっていたユカリ達は、その音がした直後耳を塞いでいた。
離れたペルセポネは、その音が終わると鼻や頬をひくつかせ鬼の形相をして俺の方を睨むが、ペルセポネの足元には見事に縛られた女魔法使いが、光悦な微笑みを地面に向けしている。
「おい、まだ来んのか! スペクターよっ」
「西門辺り監視させたんだ、直ぐに来るはずだ」
――――西門……俺達が入ってきた門だな。するとアイツらが呼んでいるのは、倒したスペクターか。
「他には居ないのか?」
「黒服……他とは何だ」
「バカかっ! 他にもいるぞぉっ。 この国のヤツらをアンデッド化してゾンビやグールがなぁぁっ」
「いや、俺達西門から来たんだが」
「はっ――――あっぁ。 西門からだと」
「あぁ、そういえば紫色の変なのが居たな」
「そうか、そうか。 だから来ないのかっ」
「カツオフィレ王。 コイツが何かしたからスペクターが来ないのか?」
「我よりも高レベルなスペクターが、来ないのは。 黒服男お前らが、スペクターを身動き取れないようにしているんだな」
「なっ?」
「だから、来ないのか。 あのスペクター」
「何らかの方法で、スペクターは来れない。 それもそうだ、たかが冒険者数名と勇者一人が、いた所であの高レベルのスペクターを倒せる訳が……無いっ」
自己解決した結果カツオフィレ王は、口角を上げ笑い出すと合わせクラフも笑いだした。
――――倒したと言っているのに聞いてない。聞こえているはずなのに聞いてない。これ以上この頭が回らない……状況を理解しないバカとやり合うのは御免だな。
「まぁ、良い。 この我の剣で貴様の命を終わらせてやろう」
剣の切っ先を俺に向けるカツオフィレ王は、何やら口が少しだけ動くと、足元から噴き出してくる黒いオーラ。そして、剣の刃に黒いオーラが、まとわりつき、カツオフィレ王の目が赤く発光する。
カツオフィレ王の口角が、再び上がると大きく剣を振りかぶって俺に向かってくる。
――――剣とこのハルバードの間合い……見や余ったのか?
俺は、ハルバードの柄を長く持ちカツオフィレ王の首を狙って薙ぎ払う。
だが、斧部がカツオフィレ王の纏う黒いオーラによって阻まれ俺は、バランスを崩す。
そのよろけた瞬間カツオフィレ王は、振り上げた剣をハルバードを持つ俺の腕を凝視しそれを狙って渾身の一撃を繰り出す。
俺は、ハルバードから手を離しバックステップし体をカツオフィレ王から離れる。カツオフィレ王の剣が地面に刺さると、俺は体を回転させ逆の手で再びハルバードを掴み、その遠心力でカツオフィレ王の首を狙う。
この渾身の一撃が、空振りに終わったカツオフィレ王は、目を見開いていたがその後、苦痛の顔に変わる。
俺の姿が天地ひっくり返し、その後横になったカツオフィレ王の視界が、更にぐるりと回転しそのまま俺の姿を見上げている。
「な、何がァァあったァ?」
「スペクターを倒しているんだ。 分かるだろ」
「チッ。 魔族になっても我はァァァ……」
転がるカツオフィレ王の頭部。口が半開きになったまま白目になる。切断された首から血が噴き出したままバランスを崩し倒れた。
「ひぃぃぃっ。 まさかカツオフィレ王がぁぁ」
――――そういえばコイツが残ってたな。
「神官……クラフと言ったな。 貴様魔法は使えるのか?」
「えっ。 あぁ……使えるが何だ?」
「そうか……」
「なっ!!」
――――使えるなら魔石を持っているんだろう。クラフは、神官というしあのパーティ構成なら回復役かもしれん。
横たわる神官。頭部が挽き肉の状態で若干指先やらが痙攣している。
『使える』という言葉を聞いた直後、俺は神官クラフの目の前に駆け寄りハルバードでクラフの頭を壊す。
――――ヤツからしたら瞬きしたら俺がいた、そんな感じだろう。苦しまずに死ねただけでも感謝して貰いたい。
足元にクラフとカツオフィレ王の死体を見下ろしているとペルセポネが、頬を染め光悦な顔をした女魔法使いを紐で引っ張りながらやってきた。
「無いでしょ。 レベルが……十なんて」
「そうなんだけど、私の鑑識眼だとレベル十」
「もしかしてハーデスさん。 偽装のスキルとか所持しているのかも」
「フェルト。 偽装のスキル……そんなスキル有るの?」
「正直、聞いた事無いわ。 でもあの動き、レベル三十とやり合っての動きでは無いわ」
「ユカリ!ユカリはどうなの? そんなスキルあるの」
「もしその偽装スキルが有るなら、私の鑑識眼でもそのスキルを持っているのかすら、分からないようにしているかも」
「偽装スキル……意味わからない」
武器と武器のぶつかり合いに火花が数多く散り打ち合う金属音が響き合う中、クラフの魔法によってカツオフィレ王の素早さと力が格段に上がっている事が分かり、先程まで余裕を見せて欠伸した俺だが、若干余裕が無くなりため息しか出ない。
――――攻撃を受けている俺側からしたら、そんなの焼け石に水だし、黒いオーラからしてこのカツオフィレ王も、あのクラフの言葉からして魔族になっているのだろう。
「オッノォッレェェッ。 何故だ、何故ジャァ」
「口調が、魔族っぽくなってきたぞ」
「キッ、貴様ァァァ。 何故ぇェ我が攻撃を」
「あぁ、何故攻撃されないか――――か?」
カツオフィレ王は、一撃を放ち俺から飛び離れ間合いを取り切っ先を向けて牽制している。
「オイッ、クラフ。 支援魔法は未だか?」
「いっ、いや……もぅ――――だが」
「もう……なんだ?」
「――――もう、既に掛け終わっているぞっ」
「はぁぁっ? なん、なら何故アイツは、我の攻撃を一切受け付けん? たかが、たかが冒険者なんだぞ」
「分からんがあの黒服男ォ。 ブラックサーペントを倒している」
「あ、あのブラックサーペントか? 一端の冒険者では無いと言う事か」
柄を握り締め剣を構えるカツオフィレ王は、俺を睨みながらゆっくりと自らの間合いに俺を入れようと近づく。
神官のクラフは、辺りを見渡しながら縮こまりカツオフィレ王と距離を取りながらも俺から見えないようにカツオフィレ王の影に隠れる。
――――何か特殊な技やスキルが、コイツには有るのかと思っていたが、剣の振り自体が速いだけで何も無さそうだ。
「ブラックサーペント倒したのは、お前が大人数の中に居た時の話だろう。 やはり烏合の衆だな。 この我の動きについてきようとも反撃は出来まいて」
「これで終わりで良いって事か?」
「あぁ、無論貴様の最期だ、がな――――クラフっ、アイツらを呼べ各門にいるヤツらをぉぉ」
すると、クラフは細い筒を口にくわえ高々と不快音をこの地上に響かせる。
「何この音」
「汚な」
その音は、まるでガラスに爪を立てて引っ掻く音。
俺自身もその音は、若干の不快を感じるが耳を塞ぐ程では無い。だが、アンデッドを倒し終わっていたユカリ達は、その音がした直後耳を塞いでいた。
離れたペルセポネは、その音が終わると鼻や頬をひくつかせ鬼の形相をして俺の方を睨むが、ペルセポネの足元には見事に縛られた女魔法使いが、光悦な微笑みを地面に向けしている。
「おい、まだ来んのか! スペクターよっ」
「西門辺り監視させたんだ、直ぐに来るはずだ」
――――西門……俺達が入ってきた門だな。するとアイツらが呼んでいるのは、倒したスペクターか。
「他には居ないのか?」
「黒服……他とは何だ」
「バカかっ! 他にもいるぞぉっ。 この国のヤツらをアンデッド化してゾンビやグールがなぁぁっ」
「いや、俺達西門から来たんだが」
「はっ――――あっぁ。 西門からだと」
「あぁ、そういえば紫色の変なのが居たな」
「そうか、そうか。 だから来ないのかっ」
「カツオフィレ王。 コイツが何かしたからスペクターが来ないのか?」
「我よりも高レベルなスペクターが、来ないのは。 黒服男お前らが、スペクターを身動き取れないようにしているんだな」
「なっ?」
「だから、来ないのか。 あのスペクター」
「何らかの方法で、スペクターは来れない。 それもそうだ、たかが冒険者数名と勇者一人が、いた所であの高レベルのスペクターを倒せる訳が……無いっ」
自己解決した結果カツオフィレ王は、口角を上げ笑い出すと合わせクラフも笑いだした。
――――倒したと言っているのに聞いてない。聞こえているはずなのに聞いてない。これ以上この頭が回らない……状況を理解しないバカとやり合うのは御免だな。
「まぁ、良い。 この我の剣で貴様の命を終わらせてやろう」
剣の切っ先を俺に向けるカツオフィレ王は、何やら口が少しだけ動くと、足元から噴き出してくる黒いオーラ。そして、剣の刃に黒いオーラが、まとわりつき、カツオフィレ王の目が赤く発光する。
カツオフィレ王の口角が、再び上がると大きく剣を振りかぶって俺に向かってくる。
――――剣とこのハルバードの間合い……見や余ったのか?
俺は、ハルバードの柄を長く持ちカツオフィレ王の首を狙って薙ぎ払う。
だが、斧部がカツオフィレ王の纏う黒いオーラによって阻まれ俺は、バランスを崩す。
そのよろけた瞬間カツオフィレ王は、振り上げた剣をハルバードを持つ俺の腕を凝視しそれを狙って渾身の一撃を繰り出す。
俺は、ハルバードから手を離しバックステップし体をカツオフィレ王から離れる。カツオフィレ王の剣が地面に刺さると、俺は体を回転させ逆の手で再びハルバードを掴み、その遠心力でカツオフィレ王の首を狙う。
この渾身の一撃が、空振りに終わったカツオフィレ王は、目を見開いていたがその後、苦痛の顔に変わる。
俺の姿が天地ひっくり返し、その後横になったカツオフィレ王の視界が、更にぐるりと回転しそのまま俺の姿を見上げている。
「な、何がァァあったァ?」
「スペクターを倒しているんだ。 分かるだろ」
「チッ。 魔族になっても我はァァァ……」
転がるカツオフィレ王の頭部。口が半開きになったまま白目になる。切断された首から血が噴き出したままバランスを崩し倒れた。
「ひぃぃぃっ。 まさかカツオフィレ王がぁぁ」
――――そういえばコイツが残ってたな。
「神官……クラフと言ったな。 貴様魔法は使えるのか?」
「えっ。 あぁ……使えるが何だ?」
「そうか……」
「なっ!!」
――――使えるなら魔石を持っているんだろう。クラフは、神官というしあのパーティ構成なら回復役かもしれん。
横たわる神官。頭部が挽き肉の状態で若干指先やらが痙攣している。
『使える』という言葉を聞いた直後、俺は神官クラフの目の前に駆け寄りハルバードでクラフの頭を壊す。
――――ヤツからしたら瞬きしたら俺がいた、そんな感じだろう。苦しまずに死ねただけでも感謝して貰いたい。
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