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第二の魔王と氷雪の魔女
冥王、思入れのない城と魔王への意気込みを知る。
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カツオフィレ城下町を通過する場所。
それに襲いかかってくるゾンビ。
悲痛が籠る低い声を唸らせて、過ぎ去る馬車を追い掛けるゾンビが、次々と群れていきやがて、大混雑となり、城下町を抜け城の門を潜ると、最終的には前の列にいたゾンビ共が、何かの拍子で倒れ後続がそれにつまづき雪崩のように次々と重なり合い行く手を塞き止めて追いかけてこなくなる。
「あっちゃぁ、遅いし思考止まってるからあーなるんだ」
「ゾンビ倒す? 魔法ぶっ放して殲滅ぅって」
「塞き止めゾンビが、いなくなったらあの残念ゾンビが、入ってくるから止めといた方が良いわ」
ゾンビの群れを眺めながら口にするリフィーナとフェルトにミミン。
――――塞き止めゾンビ、残念ゾンビか……。それにしてもそんなにゾンビはアホなのか?
俺は、ゾンビが次々に倒れて壁を作っていくのをひたすら眺めていると、ユカリの声が聞こえる。
「ココに、魔王ノライフが……いる」
「ユカリ嬢ちゃん。 大丈夫か? まぁ勇者が頼りなんだが」
「魔王の情報が少ないけど、ここまで来たらやるしかない」
「そうよ。 やるしか無いわ」
「それに、迎え入れてくれるらしいよ」
鎖が擦れる音と軋む音を響かせ最後には、轟音と埃塵を巻き上げ跳ね橋が、掛かる。
すると、跳ね橋が掛かった所から少し離れた場所にトンドが手を振って「おーーい、これで行けるぞぉっ」大声をだして教えてくれる。その光景を見たリフィーナに対しいやらしく口角を上げ告げるコベソ。
「迎え入れてくれるって。 リフィーナ?」
「うるさい。さっきの仕返し?」
「まぁ、これで分かっただろ」
「ふんっ、知らないっ」
ユカリ達と共に俺達は、跳ね橋を渡り城に入る。直ぐに後からぐたらない言い合いをするリフィーナとコベソが着いてきた。
「変わってないな」
「そうね。 あの時あの神官、ここで死んだと思ったのに」
「そうだな。 魔族になったとはいえ人族のしたいはそのままにしとかないか」
「人族の死体、みんなアンデット化してない?」
「あー、ペルセポネ。 元勇者のパーティーなら分かるが、もう一体いるだろ」
「うーーーーーーん。 あっ、いたね」
「騎士団長騎士団長と耳にタコが出来そうなくらい聴かされてきたからな、思い出したんだ。第八騎士団長の死体がない」
「ほんとーだ。 それ聞くまで忘れてたけど」
ペルセポネと俺が、元勇者パーティーと第八騎士団長と戦った場所を見渡していると、コベソも同じ事を考えていたらしい。
「確かに、無いな。 死体もだが崩れ落ちた瓦礫さえ無い」
「あの時、カツオフィレ王が帰還したなら片付けさせたと考えるべきなんだろうけどな」
コベソもトンドも、俺と同じように違和感を表現している。
「と、兎に角ここで固まってたら、魔物が来るかもしれないわ」
「過去は過去、今は今。 さっさと先進もう」
リフィーナとフェルトは、ズカズカと先に進むとミミンも少し小走りで後に続く。
ユカリも少し遅れてリフィーナ達の後に着いていくと、俺とペルセポネにコベソ達は、リフィーナ達の跡に続く。
俺達は、この先にある謁見の間に向かう。
うる覚えだが、ここはコベソとトンドが確りと記憶していて後ろからだが、彼らの案内で俺達は、その方向に少し駆け足で進んでいる。
「その先だっ」
「この謁見の間だと思うが」
コベソとトンドも、忘れかかっていたのだろが、行く先に大きな扉がありそれを何の躊躇もなくリフィーナは、両手で押し開ける。
開かれる扉からら流れ出る光、そして謁見の間は、多くの光で照らされ眩しい。
「多くの照明だな、こりゃ」
「あの時は気づかなかったが、天井にも壁にもあるな」
辺りを見渡しているコベソとトンドだが、ユカリ達は、謁見の間にある二つの豪華な座席の内一つに座る一人の騎士と、その左右に背筋を伸ばしてこちらを睨む二人の騎士が、つま先をこちらに向け睨んでいる。
――――あれが、多分第一から第三の騎士団長ってとこか。三体でかかってくるパターンか?
「良くぞ、ここまで辿り着けたな」
「まさかのまさか、来れるとは……驚きだ」
「そういうな。 勇者一行だって成長していると言うことだぞ」
三人の騎士は、感嘆した口調でこちらを見ながら喋る。
そして、椅子に座る騎士が、頬杖を付きながらユカリに凝視し口を開く。
「この魔王ノライフ様の拠点となったこのカツオフィレ城で、魔族では無く人族として平然としていられるとは、さすが勇者一行」
「これでも、勇者なので」
「そうだったな。 だが、残念。 ここには魔王ノライフ様は、居ない」
「えっ?」
「居ないってどう言う事?」
「そうですわ。 もしかして……」
「な、訳あるか!! もしかして『勇者に恐れをなして逃げ出したとか』言おうとしていたっ?」
「よせ、第三よ。 第二もそう身構えるな」
ユカリやリフィーナにフェルトが、臨戦態勢を整えながら目の前にいる騎士に尋ねると、椅子に座る騎士の脇にいる二人が帯剣の柄に手をかける。それを見た椅子に座る騎士が、二人を宥めると少し背を浮かせてユカリ達を睨む。
「ノライフ様は、今。 北の大地にいる」
「北の大地?」
「カツオフィレの北って、確か魔族の……魔界では!?」
「そうだ。 北の大地、ここから北の山々を越えた所にある」
小刻みに肩を上下に揺らしユカリ達を笑う第二と第三と呼ばれた二人の騎士の視線は、そのままユカリ達に注視したままだ。
「カツオフィレの中で一番、魔素の濃度が高いこの場所。貴様らがいつまで持つか」
「そうだ。 魔族でも無い貴様ら人族が、魔素にやられ弱るのか」
「それとも、ここで死ぬか……だな」
ユカリとリフィーナが、一歩前に進むと椅子に座る騎士が、頬杖を逆に変え俺たちに話しかけてくる。
「勇者ユカリ。 俺たちに勝ったらノライフ様の場所を教えてよう。 手始めに第二、第三。 二人で掛かれ」
椅子に座る騎士の脇で立っていた騎士二人が、剣を抜き、不敵な笑みをしながらコチラに歩み寄ってくる。
それに襲いかかってくるゾンビ。
悲痛が籠る低い声を唸らせて、過ぎ去る馬車を追い掛けるゾンビが、次々と群れていきやがて、大混雑となり、城下町を抜け城の門を潜ると、最終的には前の列にいたゾンビ共が、何かの拍子で倒れ後続がそれにつまづき雪崩のように次々と重なり合い行く手を塞き止めて追いかけてこなくなる。
「あっちゃぁ、遅いし思考止まってるからあーなるんだ」
「ゾンビ倒す? 魔法ぶっ放して殲滅ぅって」
「塞き止めゾンビが、いなくなったらあの残念ゾンビが、入ってくるから止めといた方が良いわ」
ゾンビの群れを眺めながら口にするリフィーナとフェルトにミミン。
――――塞き止めゾンビ、残念ゾンビか……。それにしてもそんなにゾンビはアホなのか?
俺は、ゾンビが次々に倒れて壁を作っていくのをひたすら眺めていると、ユカリの声が聞こえる。
「ココに、魔王ノライフが……いる」
「ユカリ嬢ちゃん。 大丈夫か? まぁ勇者が頼りなんだが」
「魔王の情報が少ないけど、ここまで来たらやるしかない」
「そうよ。 やるしか無いわ」
「それに、迎え入れてくれるらしいよ」
鎖が擦れる音と軋む音を響かせ最後には、轟音と埃塵を巻き上げ跳ね橋が、掛かる。
すると、跳ね橋が掛かった所から少し離れた場所にトンドが手を振って「おーーい、これで行けるぞぉっ」大声をだして教えてくれる。その光景を見たリフィーナに対しいやらしく口角を上げ告げるコベソ。
「迎え入れてくれるって。 リフィーナ?」
「うるさい。さっきの仕返し?」
「まぁ、これで分かっただろ」
「ふんっ、知らないっ」
ユカリ達と共に俺達は、跳ね橋を渡り城に入る。直ぐに後からぐたらない言い合いをするリフィーナとコベソが着いてきた。
「変わってないな」
「そうね。 あの時あの神官、ここで死んだと思ったのに」
「そうだな。 魔族になったとはいえ人族のしたいはそのままにしとかないか」
「人族の死体、みんなアンデット化してない?」
「あー、ペルセポネ。 元勇者のパーティーなら分かるが、もう一体いるだろ」
「うーーーーーーん。 あっ、いたね」
「騎士団長騎士団長と耳にタコが出来そうなくらい聴かされてきたからな、思い出したんだ。第八騎士団長の死体がない」
「ほんとーだ。 それ聞くまで忘れてたけど」
ペルセポネと俺が、元勇者パーティーと第八騎士団長と戦った場所を見渡していると、コベソも同じ事を考えていたらしい。
「確かに、無いな。 死体もだが崩れ落ちた瓦礫さえ無い」
「あの時、カツオフィレ王が帰還したなら片付けさせたと考えるべきなんだろうけどな」
コベソもトンドも、俺と同じように違和感を表現している。
「と、兎に角ここで固まってたら、魔物が来るかもしれないわ」
「過去は過去、今は今。 さっさと先進もう」
リフィーナとフェルトは、ズカズカと先に進むとミミンも少し小走りで後に続く。
ユカリも少し遅れてリフィーナ達の後に着いていくと、俺とペルセポネにコベソ達は、リフィーナ達の跡に続く。
俺達は、この先にある謁見の間に向かう。
うる覚えだが、ここはコベソとトンドが確りと記憶していて後ろからだが、彼らの案内で俺達は、その方向に少し駆け足で進んでいる。
「その先だっ」
「この謁見の間だと思うが」
コベソとトンドも、忘れかかっていたのだろが、行く先に大きな扉がありそれを何の躊躇もなくリフィーナは、両手で押し開ける。
開かれる扉からら流れ出る光、そして謁見の間は、多くの光で照らされ眩しい。
「多くの照明だな、こりゃ」
「あの時は気づかなかったが、天井にも壁にもあるな」
辺りを見渡しているコベソとトンドだが、ユカリ達は、謁見の間にある二つの豪華な座席の内一つに座る一人の騎士と、その左右に背筋を伸ばしてこちらを睨む二人の騎士が、つま先をこちらに向け睨んでいる。
――――あれが、多分第一から第三の騎士団長ってとこか。三体でかかってくるパターンか?
「良くぞ、ここまで辿り着けたな」
「まさかのまさか、来れるとは……驚きだ」
「そういうな。 勇者一行だって成長していると言うことだぞ」
三人の騎士は、感嘆した口調でこちらを見ながら喋る。
そして、椅子に座る騎士が、頬杖を付きながらユカリに凝視し口を開く。
「この魔王ノライフ様の拠点となったこのカツオフィレ城で、魔族では無く人族として平然としていられるとは、さすが勇者一行」
「これでも、勇者なので」
「そうだったな。 だが、残念。 ここには魔王ノライフ様は、居ない」
「えっ?」
「居ないってどう言う事?」
「そうですわ。 もしかして……」
「な、訳あるか!! もしかして『勇者に恐れをなして逃げ出したとか』言おうとしていたっ?」
「よせ、第三よ。 第二もそう身構えるな」
ユカリやリフィーナにフェルトが、臨戦態勢を整えながら目の前にいる騎士に尋ねると、椅子に座る騎士の脇にいる二人が帯剣の柄に手をかける。それを見た椅子に座る騎士が、二人を宥めると少し背を浮かせてユカリ達を睨む。
「ノライフ様は、今。 北の大地にいる」
「北の大地?」
「カツオフィレの北って、確か魔族の……魔界では!?」
「そうだ。 北の大地、ここから北の山々を越えた所にある」
小刻みに肩を上下に揺らしユカリ達を笑う第二と第三と呼ばれた二人の騎士の視線は、そのままユカリ達に注視したままだ。
「カツオフィレの中で一番、魔素の濃度が高いこの場所。貴様らがいつまで持つか」
「そうだ。 魔族でも無い貴様ら人族が、魔素にやられ弱るのか」
「それとも、ここで死ぬか……だな」
ユカリとリフィーナが、一歩前に進むと椅子に座る騎士が、頬杖を逆に変え俺たちに話しかけてくる。
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