冥王さま、異世界に憧れる。~現地の神からいきなり貰った勇者スキルが全く使えない冥王とその妻は破壊神!?~

なまけものなのな

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聖国と帝国と金色の勇者

冥王、俺の妻ペルセポネは、美人。

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 ユカリの姿に視線を動かさない勇者キンジョウは、ゆっくりと円台に立つ聖王メイガザスに近づいてくる。

「貴様もこの世界に来ていたのか!! あの女の神いい仕事してくれるではないか」

 不敵な笑みをしてこちらを見回す勇者キンジョウに、賢者アオヤギも近づいてくる。

「しかも、そちらさん。 美女ぞろい。 うひゃあの金色の髪の女、サイコーじゃん」

――――もしかしてアイツペルセポネを見ているのか?確かにペルセポネは美人だぞ。

「メイガザス、隠すなと言っただろぉっ。 楽しみは分かち合う物だし、貴様には勿体ない程のヤツらだ」
「ぐぬぬぬっ、それよりも勇者キンジョウ。 奴らを倒してくれ」
「わかっている。 それにあの黒髪の女にも仕返しないとな」
「そおっすね先輩」

 少しづつ近づきながら、いやらしい目付きをする勇者キンジョウと賢者アオヤギ。
 目の周りが真っ赤になっているリフィーナと、少し身を潜めているユカリは装備を整えた後堂々とフェルトと共に立っている。

――――ユカリの空間収納から取り出したみたいだな?

「そこの金色のっ。 勇者ってどういう事!?」
「装備を整えた位でいい気になるなんてな。 あぁ、確かにこの俺は勇者だ。 貴様こそもしかして勇者なのか?」
「そ、そうですぞ、勇者キンジョウ。 あの女は、ユカリで魔王討伐失敗とエウラロノース様の神託にありました」
「勇者なのに討伐失敗? 貴様とあの聖女のババァは、信用出来んからな。 まぁそうしといてやるが……」
「魔王、失敗……なんてしてない。 あんたこそ魔王倒したことある?」
「はぁ、そんな話はどうでもいいんだ。 俺は貴様の尻拭いする羽目になったんだ。 だから生きている貴様は俺の世話をしろ」
「世話?」
「あぁ、あの時貴様が、余計な事をしなければ……俺とコイツは、あんな事になる事はなかった」

 勇者キンジョウは、隣にいる賢者アオヤギを親指で指し示る。
 だか、ユカリは勇者キンジョウの言葉の内容が分からない様子。その表情を察した勇者キンジョウは、眉をひそめ睨む。

「おいおい、まさか忘れたとは言わないよなぁっ?」
「先輩に怒鳴りつけた事をっ」

 賢者アオヤギの言葉に何か閃いた様子のユカリは、少し口を開きハッとする。

「あなた達、あの時の痴漢男ぉっ!!」
「うるせぇー!!」
「俺たちの人生返せ」

――――勇者キンジョウと賢者アオヤギ。二人は、痴漢野郎……なのか?

 すると、リフィーナとフェルトにミミン、小声で「チカンってなに?」「さぁ?」とユカリの言葉に首を傾げている。
 その後ろからペルセポネが、三人にさらに小声で告げていると、三人が目くじらを立てている。

「何が人生返せですか!! あんな酷い事をして許される事ないっ」
「「「そうだっ!!そうだ」」」
「ちっ、うるせぇなぁ。 結婚と出世まっしぐらだったのによぉ。 てめぇが俺の人生を壊したんだ。 だァかァらァ~、てめぇの人生もめちゃくちゃにしてやろうと思ってな……」
「痴漢をするのが悪いっ」
「痴漢してやつの動画売ってさぁ、ころっと入ってくる額も結構、良かったんだよ」
「そぉだ。 それがお前のせいでニュースに出てしまったし」
「そんなの。 そもそも痴漢は、犯罪っ」
「だからよぉ。 お前をめちゃくちゃにしよう……てめぇを突き飛ばしてやったんだよォっ」
「あ、あ……。 ぁあぁ」
「突き飛ばされ悲しんでいる顔、未だに覚えているんだがなぁ。 轢かれてバラバラになる直前に消えるんだもんな」
「お前のせいで俺と先輩終わったんだぞ」
「でもこの世界来れてよ。 てめぇに会えて、てめぇを壊れる程に遊び尽くせるもん……なぁっ」

 不気味な微笑みをする勇者キンジョウに、怯んでいるユカリから唾を飲み込む音が聞こえる。

「コイツ、マジでヤバい。 嫌悪感が半端ない」
「一旦、ここから離れた方がいいわ」
「む、強い」

 リフィーナが、ユカリの袖を引っ張ると小声で「ここから離れる」と伝え頷いている。
 少しづつ後方に下がるユカリ達。

「キンジョウ、アイツら逃げようとしているぞ」
「アオヤギ、スキルを」
「へぃっ」

 賢者アオヤギは、握り拳に力を込めた後俺たちに手のひらを突きつける。

――――なんだ?何か引っかかるものが。宙に舞って貼り付いてきた蜘蛛の糸のような、何にも見えないが。

「これが俺の持つスキルの一つ『拘束』だ。 貴様ら全く動けないだろ?」

 ユカリ達と同調して共にこの部屋から離れようとしていたペルセポネを俺は、横目で見る。
 唖然としているペルセポネ。

――――スキルを使ったようだが、もしかして俺って相手のスキルさえも分からないのか?

 だが、ユカリ達は歯を食いしばって少しだけ肩を動かしているが、それ以外腕や足さえ動かすことができないみたいだ。
 すると、勇者キンジョウと賢者アオヤギが、ニタニタしながらこちらに近づいてくる。

「流石に貴様も勇者なんだな。 ユカリと言ったか……」
「先輩、美人さん貰っても良いっすか?」
「捨てがたいがまぁ好きにしろ。 エルフはどうなんだ?」
「あれ胸なさそうだし。 それにシルフ種のいるから……あれは、メイガザスにやる」
「待て待て、フェルティエーゼは、私の妻じゃ。 アーク種のエルフちゃんも、龍角族のも私のじや」

 勇者キンジョウ達を追いかけ袖を引っ張り懇願する聖王メイガザス。だが、キンジョウは、それを振りほどきニヤリとし口にする。

「龍角族? あの人族か? 貴様の女は。 それなら俺が、弄りまくってお前好みにしてやるよ」
「先輩、それよりもこの美人さん。 これからエロい事されてしまうのに凛として……。 最高っ!!」

 ペルセポネの前に立つ賢者アオヤギは、じっくりと舐めまわすようにペルセポネを見ている。

 部屋に響き渡る大きな衝撃音。

 突然、賢者アオヤギが吹き飛ばされる。
 アオヤギは、頬を赤く腫れ床に倒れ起き上がって来る様子が見られない。

「下衆の分際でわたしの前に立つとは」
「貴様っ。 やり……アオヤギのスキル効いてないのか?」

 たじろぐ勇者キンジョウと目をひん剥いて固まる聖王メイガザス。
 動けなかったユカリ達が、何か解かれたように体の自由が効いていた。

「あの細い蜘蛛の糸のようなのが顔にかかる感じ。 あれがスキルなの?」

 目を青く光らせ鑑識眼を使う勇者キンジョウの目は、ペルセポネを見た瞬間、口が開いたまま目が泳ぎだす。

「ききき貴様が……。 あよアルファも言っていた奴か?」
「イテテテっ。 マジで痛てぇ、いきなり吹っ飛んで……」

 立ち上がる賢者アオヤギは、膨れ上がった頬を手で摩ると何やらぶつくさ呟やくと、魔法を唱え頬の腫れを引かせている。

「アオヤギ大丈夫か? あの女、奴だけ注意すれば良い」
「了解ッス。 邪魔そうな、あの男を排除しておくっす」

 天井に向け手を広げる胸の辺りが光る賢者アオヤギは、俺に睨みつけるとその手のひらを俺に向ける。

「喰らえっ!! ライトニングゥゥ、スピアァァッ」

 手のひらから放たれる複数の電撃を帯びた槍。
 鋭利な先端が、熱を帯びて俺を狙う。

「この無数の電撃の槍に突き抜けられ、感電して死んでしまえっ」

 賢者アオヤギの不敵の笑みに握り拳をし、手応えあったような素振りをすると、それにつられてなのか勇者キンジョウも笑みを零す。
 その姿を視野に入れて迫る電撃の槍の魔法、俺はその槍に向けハルバードで切り落とす。
 神力を纏うハルバードは、俺には感電すらさせず、電撃の槍は俺の目の前で消し去った。

「ななんでだっ。電撃耐性持ちか!? これなら」

 消えた魔法に驚き賢者アオヤギが、放つのは紅蓮の槍クリムゾンスピア。
 だが、それも俺は、煙を払うかのようにハルバードで紅蓮の槍を消し去る。

「また耐性かっ。 ならぁぁぁっ」

 次は、鋭利な石の数々。
 もちろん直ぐに粉砕する。
 更に放ってくる風魔法とみえる真空の槍も、すぐにかき消し、続けて氷の槍、そして水の槍もはらい落とす。

――――もう終わりか? 幾つもの属性魔法見れて、結構楽しかったんだがな。

 数える事すらしたくない程のいくつもの魔法を、俺に向け放たれる。それらを全て撃ち落とすと愕然とし肩で息をする賢者アオヤギは、無言のまま肘に手を付き体を休める。
 繰り広げられた魔法に笑みから驚愕な顔に変わった勇者キンジョウは、目を青くし俺を睨む。

「貴様もそこの女と……」
「鑑識眼か?」
「そ、そうだ……。 てめぇ黒服の男ぉぉなんなんだそのレベルはぁっ?」
「先輩なんすっかアイツのっ。 魔法力使い切るほど、俺の魔法全て防ぎやがった」

 汗を袖で拭い深呼吸する賢者アオヤギは、勇者キンジョウの言葉の続きを待っている。
 ペルセポネは二本の剣を抜き、賢者アオヤギを凝視している。
 賢者アオヤギのスキルから解き放たれたユカリ達は、裏口の扉付近に身を潜めこの空間から抜け出す時を見計らっている。

「黒服のっ……。 アオヤギのレベル五十超えているんだぞっ、なのに魔法打ち消すなんてっ有り得ん。 貴様何もんだ?」
「なんすかアイツの?」
「しかも、そのスキルっ。 『神意を授かる者』を持つなんて貴様も『勇者』かっ!?」
「勇者? いや先輩、知りたいのはアイツのレベルぅ?」

 横目でチラッと勇者キンジョウを見るが、眉間に力を込め紅潮する勇者キンジョウは、怒りを見せる。

「しかも、その……もうひとつのっスキルなんだ?」
「この俺のスキルがなんだ?」

 俺は一歩勇者キンジョウに向け歩み寄る。
 少し後退りをする勇者キンジョウの姿をみる賢者アオヤギに聖王メイガザス。

「おいおい、メイガザスッ!! なんであんなのがこの国にいるんだっ」
「キンジョウ?」

 再び俺は、もう一歩足を運ぶ。
 すると、距離感を縮めまいと離れる勇者キンジョウは、聖王メイガザスに向け睨みつけ怒鳴る。 

「なぜレベルが、十なのに賢者の魔法が効かない?」
「レベル……十? マジか……」
「それに、何故勇者が、もう一人いる?」
「あの黒髪の女以外にか?」
「そうだ、あの俺たちを陥れた女と俺以外に。 目の前に立つ黒服男だっ!!」
「勇者が……いる!?」

 青ざめる表情の賢者アオヤギ。
 勇者キンジョウは、苛立ちを見せ始める。

「メイガザスゥゥッ。 貴様ぁぁっ神託を俺たちに教えんかっただろぉぉっ?」
「神託なんぞ来てない」
「聖女アルダーは、黙ってたのか?」

 首を横に振るう聖王メイガザスを睨む勇者キンジョウは続けて怒鳴り散らす。

「なら、何故俺とアオヤギは、帝国と戦って居る魔族の中に魔王がいると、奴は嘘を吐いて向かわせた?」
「勇者キンジョウ落ち着け。 私には何を言っているんだ?」

――――あれは、完全に自分を見失っているな。ユカリ達がこの部屋を出ていっている事すら目に入ってないしな。

 ユカリ達は、既にこの部屋から抜け出している事に怒鳴りつけている勇者キンジョウも、そしてその姿を見る賢者アオヤギや聖王メイガザスも気付いてはいなかった。

「何故、どいつもこいつも俺を……このオレサマをバカにしやがるっ」
「先輩?」
「勇者キンジョウ?」
「何故、俺の前にいるんだ!! 『魔王』」

 何故なら俺に指を刺す勇者キンジョウの言葉『魔王』に、賢者アオヤギと聖王メイガザスは、驚愕を飛び越え呆然とし動きがとまっていた。
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