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聖国と帝国と金色の勇者
冥王、知名度の魔物と臨戦求むが。
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このグランウェスのダンジョンを進み続けて数日。
日数を数える事すら億劫になりそれ以降気にする事を止めているが、最近休憩する度に思う。
――――食料や水分。コベソとトンドから大量に渡されたけど、俺たちみたいに空間収納持ってないとダンジョンなんてそんなに長く滞在し進む事出来ないんじゃないか?
ユカリ達は、休憩や睡眠をしっかりと取り慎重に奥へ奥へと足を進める。
俺とペルセポネも合わせて休んでいる。
階を降りる毎に冒険者や武装した者の遭遇率が減り、代わって魔物の遭遇率が増えてくる。
「この階になると魔物強い」
「ええ、でも比較的倒しやすくなりましたわ」
ユカリ達は、猿の魔物ブラウンエテコウと戦っていた姿よりも今現在、レベルも戦闘に対する神経や技術も格段に上がっている。
――――今となってはもしかしたら、あの魔王ノライフを簡単に倒せるのでは。
俺とペルセポネは、ユカリ達と交互に魔物と戦って進みこの階に到達する。
「ついに着いた、三十階層ですわ」
「ここのボスが、ベヒーモス。 あなた倒せるの?」
「……ええ、サクッと倒して、死骸の一部を持って帰えれば依頼達成だからね」
「ベヒーモス?」
「むー、ユカリ。 ベヒーモス知らない?」
「ええ」
「ベビーモスは、陸の魔獣の中で強い部類に入る魔物。 牛のような顔に鋭利な角、そして巨大な体に動きも素早いって聞いた事あるわ」
「ユカリ、そんな感じ」
フェルトもリフィーナにミミンは、言い伝えや噂だけしか耳にしていなく、その言葉に信ぴょう性は無い。
そして、幾つかの魔物を倒し沢山の広がる空間や部屋を通過して、巨大で装飾された二枚扉の前に辿り着く。
「遂に目の前にいるのね」
「まさか、冒険者となってベヒーモスと対峙できるなんて、思いも知りませんでしたわ」
「む、魔法効くか心配ぃ」
「倒せるのでしょうか? 私たちのレベル、このダンジョンに入ってからかなり上がってますが……」
不安視するユカリだが、笑顔でその不安を消すかのように扉の前で準備運動をするリフィーナ。
「やる事やる、私達なら勝てる」
「そうですわ。 倒してこのままこのダンジョンを踏破しちゃいましょう」
「むぅ! ん、おねぇさま?」
大きな扉を押して開けているペルセポネ。
扉が開く音が、壁や天井全て反響していそうな程に大きく鳴り響き、向こう側から部屋の光が漏れ出してくる。
すると光を受け後光のように輝くペルセポネは、やる気を見せているユカリ達に振り向き告げる。
「ねぇ、ベヒーモス倒すのは、私の受けた依頼だからね」
「おい」
部屋に入るペルセポネを追って、俺は追い掛ける。
ユカリ達は、少しだけ困惑した顔をしながら俺とペルセポネに続き部屋に入ると、壮大な音を立て勢い良く閉まる扉。
奥からこの広い部屋を振動させてしまう大きな唸り声を発する方へ俺達は視線を向ける。
その声の主は、猛牛のような姿形と鋭い角をし、体はゴリラのように筋骨隆々で俺たちが見上げる位の四足歩行の獣、それに産毛なのか肌なのか紫色をしている。
その雄叫びに耳を塞ぐユカリ達。
「う、うるさいっ」
「むぅ、キーンって」
「あ、あれがベヒーモス」
ベヒーモスが、地面を蹴りながら俺達いる場所に向け、駆け寄ってくる。
フェルトは、大盾を構えるとユカリとリフィーナにミミンは、武器をかまえ臨戦態勢を取りベヒーモスに対峙する。
――――ベヒーモス。たしか、象やカバもしくはサイの形した怪獣ではなかったか?
凝視しながら近づいてくるベヒーモスに、ユカリ達は武器を構え、大盾を構え前に立つフェルト。
大きな肩に太い脚のベヒーモスは、上半身を起こし見下げながら俺たちに咆哮を上げ震撼させる。
「これがベヒーモス」
「身体が、震えますわ」
「中々、野生のベヒーモスって出会いもの。だからダンジョンに頼っちゃうのよね」
鞘から抜いた剣を両手に持ち、ユカリ達を脇にベヒーモスへ近づくペルセポネ。
――――野生って……。
俺もハルバードを片手にペルセポネの隣に立つ。
「ベヒーモスといえば、強い魔物だろう。腕がなる」
「ハーデス。 あれは私の」
「俺はな、この世界に来て名の知れた魔物と戦った記憶が……。全く無い!!」
「ここまで来る時、戦ってたじゃない」
「確かに魔物と戦ってたけどな、誰もが知って驚く魔物では無いはず」
「いやぁ、つい前のポヨンとしたゼリー状のあの魔物。驚くわよあれなら」
「もしかして……あれで気が収まると言うのか?」
「スライムなら、粘液の魔物なんて超有名じゃん。だからベヒーモスは、私の」
再び、部屋全体が震撼する咆哮を上げるベヒーモス。
二本の剣を持ち身構えるペルセポネ。
俺はため息を吐く。
――――スライムは、魔物モンスターとして有名だ。まさか軽く突き刺し倒したスライムで、ベヒーモスと対峙させない理由になるとは……。
「でも、俺もやるぞ」
「うーん、無理っぽくない?」
ユカリ達が、更に前に出てくる。
「ペルセポネさん。 ペルセポネさんがなんと言おうと私戦います」
「ベヒーモスなんて、滅多に遭遇しないし戦えないからね」
「お邪魔するかもしれませんが、目の前の大きな壁を超えなくてはなりませんわ」
「むぅー。 おねぇさまと戦う」
ベヒーモスの咆哮に負けない気迫を現すユカリ達は、俺を押し退けてやってきた。
「分かったわ。 私が援護するわ」
頷くユカリ達は、真剣な眼差しをベヒーモスに向ける。
立ち向かってくるユカリ達の姿勢にベヒーモスは、前脚を床に着き鼻息を荒くなる。
既に蚊帳の外状態の俺。
――――俺もユカリ達に危機が訪れた時は手を出させて貰うとするか。
ベヒーモスが、前脚で地団駄を踏む。
部屋全体が、震える。
体勢が崩れるリフィーナとミミン。
大盾で防御姿勢を崩さないフェルトに、ユカリは、剣を持つ腕を広げベヒーモスの脇に回り込むように駆け寄る。
ユカリの存在に気づくベヒーモスは、素早い反応でユカリから離れる。
ベヒーモスに剣を入れようと追い掛けるユカリ。
たがベヒーモスは、前脚を上げそのまま勢い良くユカリに向け振り下ろす。
後退し避けるユカリ。
その隙に、素早くリフィーナがベヒーモスの左脇へ斬撃を入れると、直ぐに距離を取る。
そして、ミミンの放つ紅蓮の槍クリムゾンスピアが、五発命中し低い唸り声を上げ体勢を崩すベヒーモス。
「ちぃっ、硬ったぃぃっ」
「むぅぅ。 全弾入ったのにダメージ、アレだけ?」
リフィーナの斬撃を与えた箇所には薄らと血が滲み、ミミンの魔法が当たった所も少しだけ皮膚が爛れている。
しかし、ベヒーモスの表情は変わらずかすり傷を負った程度と捉えられる。
再びベヒーモスが上半身を起こし振動させる程の大きな咆哮を轟かせる。
そこにベヒーモスの右脇へユカリの斬撃が、放たれ幾つもの剣筋が描かれる。
体を悶え上げていた前脚を下ろすベヒーモス。
ベヒーモスは、ユカリの斬撃跡から血が流れ出す。
鼻を鳴らすベヒーモスは、鼻の先をフェルトへ向け床を駆け出す。
「「「フェルト!!」」」
腰を落とし大盾を突き出して構えるフェルト。
ベヒーモスの額は、大盾に激突。
咆哮と同様の大きな衝撃音が響く。
だが、ベヒーモスの突進の勢いが止まりフェルトの大盾で妨げられる。
――――あの突進を一人の人間が抑える事が出来るなんて……。やはり異世界なのだと言う事か。
突進を抑えられたベヒーモスは、フェルトから離れていく。
ユカリとリフィーナで、ベヒーモスの隙を付いて斬撃を浴びせ、ミミンの魔法でベヒーモスの追撃を阻止をするが、阻止出来ない時はフェルトがスキルを使ってベヒーモスの攻撃を引き付けるという連携を取る。
少しずつ軽傷から深い傷になっていくベヒーモス。
強力な一手がないユカリ達は、次第に疲労を増し動きが鈍くなりつつあった。
日数を数える事すら億劫になりそれ以降気にする事を止めているが、最近休憩する度に思う。
――――食料や水分。コベソとトンドから大量に渡されたけど、俺たちみたいに空間収納持ってないとダンジョンなんてそんなに長く滞在し進む事出来ないんじゃないか?
ユカリ達は、休憩や睡眠をしっかりと取り慎重に奥へ奥へと足を進める。
俺とペルセポネも合わせて休んでいる。
階を降りる毎に冒険者や武装した者の遭遇率が減り、代わって魔物の遭遇率が増えてくる。
「この階になると魔物強い」
「ええ、でも比較的倒しやすくなりましたわ」
ユカリ達は、猿の魔物ブラウンエテコウと戦っていた姿よりも今現在、レベルも戦闘に対する神経や技術も格段に上がっている。
――――今となってはもしかしたら、あの魔王ノライフを簡単に倒せるのでは。
俺とペルセポネは、ユカリ達と交互に魔物と戦って進みこの階に到達する。
「ついに着いた、三十階層ですわ」
「ここのボスが、ベヒーモス。 あなた倒せるの?」
「……ええ、サクッと倒して、死骸の一部を持って帰えれば依頼達成だからね」
「ベヒーモス?」
「むー、ユカリ。 ベヒーモス知らない?」
「ええ」
「ベビーモスは、陸の魔獣の中で強い部類に入る魔物。 牛のような顔に鋭利な角、そして巨大な体に動きも素早いって聞いた事あるわ」
「ユカリ、そんな感じ」
フェルトもリフィーナにミミンは、言い伝えや噂だけしか耳にしていなく、その言葉に信ぴょう性は無い。
そして、幾つかの魔物を倒し沢山の広がる空間や部屋を通過して、巨大で装飾された二枚扉の前に辿り着く。
「遂に目の前にいるのね」
「まさか、冒険者となってベヒーモスと対峙できるなんて、思いも知りませんでしたわ」
「む、魔法効くか心配ぃ」
「倒せるのでしょうか? 私たちのレベル、このダンジョンに入ってからかなり上がってますが……」
不安視するユカリだが、笑顔でその不安を消すかのように扉の前で準備運動をするリフィーナ。
「やる事やる、私達なら勝てる」
「そうですわ。 倒してこのままこのダンジョンを踏破しちゃいましょう」
「むぅ! ん、おねぇさま?」
大きな扉を押して開けているペルセポネ。
扉が開く音が、壁や天井全て反響していそうな程に大きく鳴り響き、向こう側から部屋の光が漏れ出してくる。
すると光を受け後光のように輝くペルセポネは、やる気を見せているユカリ達に振り向き告げる。
「ねぇ、ベヒーモス倒すのは、私の受けた依頼だからね」
「おい」
部屋に入るペルセポネを追って、俺は追い掛ける。
ユカリ達は、少しだけ困惑した顔をしながら俺とペルセポネに続き部屋に入ると、壮大な音を立て勢い良く閉まる扉。
奥からこの広い部屋を振動させてしまう大きな唸り声を発する方へ俺達は視線を向ける。
その声の主は、猛牛のような姿形と鋭い角をし、体はゴリラのように筋骨隆々で俺たちが見上げる位の四足歩行の獣、それに産毛なのか肌なのか紫色をしている。
その雄叫びに耳を塞ぐユカリ達。
「う、うるさいっ」
「むぅ、キーンって」
「あ、あれがベヒーモス」
ベヒーモスが、地面を蹴りながら俺達いる場所に向け、駆け寄ってくる。
フェルトは、大盾を構えるとユカリとリフィーナにミミンは、武器をかまえ臨戦態勢を取りベヒーモスに対峙する。
――――ベヒーモス。たしか、象やカバもしくはサイの形した怪獣ではなかったか?
凝視しながら近づいてくるベヒーモスに、ユカリ達は武器を構え、大盾を構え前に立つフェルト。
大きな肩に太い脚のベヒーモスは、上半身を起こし見下げながら俺たちに咆哮を上げ震撼させる。
「これがベヒーモス」
「身体が、震えますわ」
「中々、野生のベヒーモスって出会いもの。だからダンジョンに頼っちゃうのよね」
鞘から抜いた剣を両手に持ち、ユカリ達を脇にベヒーモスへ近づくペルセポネ。
――――野生って……。
俺もハルバードを片手にペルセポネの隣に立つ。
「ベヒーモスといえば、強い魔物だろう。腕がなる」
「ハーデス。 あれは私の」
「俺はな、この世界に来て名の知れた魔物と戦った記憶が……。全く無い!!」
「ここまで来る時、戦ってたじゃない」
「確かに魔物と戦ってたけどな、誰もが知って驚く魔物では無いはず」
「いやぁ、つい前のポヨンとしたゼリー状のあの魔物。驚くわよあれなら」
「もしかして……あれで気が収まると言うのか?」
「スライムなら、粘液の魔物なんて超有名じゃん。だからベヒーモスは、私の」
再び、部屋全体が震撼する咆哮を上げるベヒーモス。
二本の剣を持ち身構えるペルセポネ。
俺はため息を吐く。
――――スライムは、魔物モンスターとして有名だ。まさか軽く突き刺し倒したスライムで、ベヒーモスと対峙させない理由になるとは……。
「でも、俺もやるぞ」
「うーん、無理っぽくない?」
ユカリ達が、更に前に出てくる。
「ペルセポネさん。 ペルセポネさんがなんと言おうと私戦います」
「ベヒーモスなんて、滅多に遭遇しないし戦えないからね」
「お邪魔するかもしれませんが、目の前の大きな壁を超えなくてはなりませんわ」
「むぅー。 おねぇさまと戦う」
ベヒーモスの咆哮に負けない気迫を現すユカリ達は、俺を押し退けてやってきた。
「分かったわ。 私が援護するわ」
頷くユカリ達は、真剣な眼差しをベヒーモスに向ける。
立ち向かってくるユカリ達の姿勢にベヒーモスは、前脚を床に着き鼻息を荒くなる。
既に蚊帳の外状態の俺。
――――俺もユカリ達に危機が訪れた時は手を出させて貰うとするか。
ベヒーモスが、前脚で地団駄を踏む。
部屋全体が、震える。
体勢が崩れるリフィーナとミミン。
大盾で防御姿勢を崩さないフェルトに、ユカリは、剣を持つ腕を広げベヒーモスの脇に回り込むように駆け寄る。
ユカリの存在に気づくベヒーモスは、素早い反応でユカリから離れる。
ベヒーモスに剣を入れようと追い掛けるユカリ。
たがベヒーモスは、前脚を上げそのまま勢い良くユカリに向け振り下ろす。
後退し避けるユカリ。
その隙に、素早くリフィーナがベヒーモスの左脇へ斬撃を入れると、直ぐに距離を取る。
そして、ミミンの放つ紅蓮の槍クリムゾンスピアが、五発命中し低い唸り声を上げ体勢を崩すベヒーモス。
「ちぃっ、硬ったぃぃっ」
「むぅぅ。 全弾入ったのにダメージ、アレだけ?」
リフィーナの斬撃を与えた箇所には薄らと血が滲み、ミミンの魔法が当たった所も少しだけ皮膚が爛れている。
しかし、ベヒーモスの表情は変わらずかすり傷を負った程度と捉えられる。
再びベヒーモスが上半身を起こし振動させる程の大きな咆哮を轟かせる。
そこにベヒーモスの右脇へユカリの斬撃が、放たれ幾つもの剣筋が描かれる。
体を悶え上げていた前脚を下ろすベヒーモス。
ベヒーモスは、ユカリの斬撃跡から血が流れ出す。
鼻を鳴らすベヒーモスは、鼻の先をフェルトへ向け床を駆け出す。
「「「フェルト!!」」」
腰を落とし大盾を突き出して構えるフェルト。
ベヒーモスの額は、大盾に激突。
咆哮と同様の大きな衝撃音が響く。
だが、ベヒーモスの突進の勢いが止まりフェルトの大盾で妨げられる。
――――あの突進を一人の人間が抑える事が出来るなんて……。やはり異世界なのだと言う事か。
突進を抑えられたベヒーモスは、フェルトから離れていく。
ユカリとリフィーナで、ベヒーモスの隙を付いて斬撃を浴びせ、ミミンの魔法でベヒーモスの追撃を阻止をするが、阻止出来ない時はフェルトがスキルを使ってベヒーモスの攻撃を引き付けるという連携を取る。
少しずつ軽傷から深い傷になっていくベヒーモス。
強力な一手がないユカリ達は、次第に疲労を増し動きが鈍くなりつつあった。
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