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起源から世界を思う神、樹海と祀るエルフ。
冥王、笑いの渦と無言の圧。
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遂に到着したエルフの国。辺りを見る限り住居になっている大木を繋げる木橋を見上げながら俺たちは、リフィーナの姉アイナノアの後を着いていく。しょんぼりとするリフィーナを慰める声も聞こえている程静かさだ。
さすが、エルフ。自然と共に生きる種族と感心している時、ふと違和感を感じる。
――――生活感はあるように見えるが、人の気配が無い。人というかエルフだが、どういうことだ?
生存している者の気配が全く感じられない。と思っている矢先、フィルがアイナノアに訪ねる。
「アイナノア様。 みんな居ないようですが」
「ええ、本当に困ったことが起きました」
「アイナノア様でも困ったことが!?」
「はい。 私でも太刀打ちできないのです」
ため息を吐きながら深刻な顔するアイナノアに、先ほどまでしょぼくれていたリフィーナが、満面に笑みで話に入る。
「それじゃぁ、私たちに頼みなよ。 どんな魔物でもぶっ倒してくるよ」
「リフィーナ!! 元気で良さそうね」
「で、どこにいるの? お姉さんやみんなが困り果てた魔物って」
「はぁ、魔物っていうわけ……ある意味魔物かもしれませんわね」
「みんな、武器を」
細剣の柄に手を掛け、良いところをみせようとガシガシと歩くリフィーナはアイナノアの前に出る。アイナノアの言葉に困惑のユカリ達も目を合わせ慎重に先を進むアイナノアを追い越していく。
すると、住居の大きな木々を抜けると、一気に轟く笑い声。
『わっはっはっはぁあぁ!!』
『ぎゃぁっはっはっは!!』
『わっはっはっは!!』
大きな広場に大人数のエルフが集まり腹を抱えて笑っている。
「なによ。 これ」
「もしかして、なにか取り憑かれた?」
「むー。 中心に何かいるっぽい」
「お姉さん。 魔物じゃぁ!?」
その光景に驚き武器に掛けていた手を下ろすユカリ達。リフィーナも目を丸くしてアイナノアに訴えかけると、アイナノアもクスッと笑った後、頭を抱える
「ええ、あの者が迷い込んでからみんな彼の虜よ」
俺達は問題の中心である者を見ようと頭を左右上下に動かすが、それを囲むエルフ達は腹を抱え、時には自らの太ももや、地面を叩き笑い転げ中々観ることができない。
そんな中、ペルセポネが呟く。
「あの骸骨が」
「骸骨?」
頷くペルセポネ。俺は一瞬だけ問題の中心である彼の姿を捉えると、湧き上がる爆笑の波と暴れるエルフ達によって再び見えなくなる。
しかし聴こえてくるのは少し高め、いや裏声に近い声だ。
『内臓がぁぁぁ、無いぞぉぉっ!!』
『わっはっはっはぁあぁ!!』
『ぎゃぁっはっはっは!!』
『わっはっはっは!!』
『布団がぁぁぁぁ、吹っ飛んだァァァァ!!』
『わっはっはっはぁあぁ!!』
『ぎゃぁっはっはっは!!』
『わっはっはっは!!』
大爆笑のエルフ達だが、アイナノアは既に笑いの渦の中に入っている。更に横からフィル、ドナも腹を抱えて笑い、フェルトとミミンも地面を叩き笑い出している。
勿論、リフィーナも笑っているエルフの中に混ざっているが、ユカリは冷ややかな目で立っていた。
そんなユカリにペルセポネが声を掛ける。
「あれ、ユカリは笑わないの?」
「ええ、ダジャレですよね。 それにしたって全く面白いとは……」
「そうよね。 さっきから同じようなことばっかり言っているし」
「もしかして、彼がこれを終わらせないと、ここに居るみんなの笑いが収まらないのでは?」
俺とペルセポネにユカリは、少し離れた所にある椅子に座って事が終わるのを待っている。
ペルセポネやユカリの話で、エルフにも生活があるから彼はエルフ達を、ずっと笑わせる事はしないだろうと考える。俺も同意見だったため待つことにしたら。
『今日は、ここでお開きにしたいとおもいやす。 あしたもぉぉ笑って来てくれるやんすかぁぁっ!?』
『いいでやんすぅぅぅ!!』
彼の返答に答える大勢のエルフの大声が、木々に跳ね返るほど響く。
笑い疲れて息切れするエルフ達が、徐々に閑散し広場から居なくなる。
残ったのはアイナノアにリフィーナ、フェルトとミミン、フィルとドナは、大きく深呼吸をし息を整えては思い出し笑いをしては再び息を整えてる。
「彼は、なんだ?」
「見たところ、あれってスケルトン……アンデッドじゃ」
ペルセポネと俺は、不思議そうに広場の中心で片付けをしている、着ている黒いローブのフードで素顔が見えない男らしき人物を眺めている。
すると、アイナノアが俺たちの話が聞こえたのか声を掛けてくる。
「お二人とも彼が気になるのですか?」
「ああ」
「一瞬だけど顔、ドクロだったわ」
「そうでしたわ。 よければ彼を紹介しますわ」
アイナノアに招かれて黒いローブの男と対面する俺とペルセポネにユカリ達。
軽く会釈をしてフードを上げ隠れた素顔を見せる。
「初めまして、このボク。 昔、お笑いコンビ――――いや、いまはピンでやっている……」
言い換える時にため息を吐き左右に軽く首を振るその素顔は、ドクロ。
カタカタと顎を鳴らしては喋ってくるそのドクロは恥ずかしそうにする。
「ボクの名は……」
「そうこの人が、あの噂のノーライフキングよっ」
その骸骨が名乗ろうとしていた矢先、笑いをこらえているリフィーナが口走ってしまう。そのノーライフキングの顎がカタカタと小刻みに動く。
「オォォォオォォ」
ガタッと崩れ落ちるノーライフキングが地に手を突き項垂れている。
その光景にリフィーナ達は失笑し、辺りに不気味な泣き声が響く。
「なによ。 この声?」
「まるで森全体が泣いているよう」
「むー。 泣き声キツいぃぃ」
高くそびえる数多くの木々の葉や枝が揺れる。
周囲を見渡すアイナノアの一言で一変。
「森が、木々が泣いている……ってことはありませんわ」
「どう言うこと?」
「はぁ、エルフでアークである貴女がわからないなんて。 お姉さんは悲しいわ」
「きっ。 それは関係ないでしょ!」
「ええ、全く関係ないわ」
――――エルフといえば、自然を愛し愛され自然と共に暮らすイメージだが?
アイナノアの視線がノーライフキングに向けられる。
「わかりましたわ。 ノーライフキングさん。 もう泣くのやめて、それを抑えて下さいませ」
「ホッホッホッ、ホッホホホォォォォ」
立ち上がるノーライフキングは口から冷たそうな白い息を吐きながら答える。
「さすが、アイナノア様。 この私ノーライフキング。 スキルを止めるのを忘れてました」
カタカタ動く口を見せるノーライフキングの発言に、先ほどまで笑っていたリフィーナ達が、今では笑うこと無く、ただノーライフキングの顔を見ている。
「名前を言って驚かせ笑わせようとしましたが、全く笑わないと言うことは――――」
その言葉を放つノーライフキングの視線がユカリやペルセポネに刺している。
「あなた方は転移者ですね?」
「何故それを?」
俺は一歩踏み出しノーライフキングに問う。すると、骨となった人差し指を前に掲げ左右に振る。
「ノンノンノン」
「違うのか?」
「ええ、私は彼女らに聞いているのです。 男性のあなたには聞いてません」
「は?」
「わたしは大爆笑の渦中で沢山の笑い声、平穏な時間は女性の声を愛でたいのです」
「……」
「だから、男性であるあなたには訪ねてないのです」
ノーライフキングは、右手手のひらを上にむけ手を俺に差し出してくる。
骸骨である変わらない顔から滲み出る表情とその手のひらには『男はだまれ』と黒い文字で書かれていた。ユカリやペルセポネには見えないように出してきた、その手を引っ込め改めてユカリとペルセポネに視線を動かすノーライフキング。
「あなた方は転移者、私と同じだった地球に住んでいた者ですね?」
「は、はい。 そうですが」
「それならぁぁ、私と同じぃぃ。 目的でここにぃぃ」
ノーライフキングは片手を胸に当て、音を乗せてユカリに話しかけている。
無言でそれを観ているペルセポネと俺。しかし、その動きに肩をうごかすリフィーナ達。
「目的?」
「ええ、このぉぉぉ~世界をぉぉ~作りしぃぃぃ~地母神に~」
ノーライフキングは、胸に当てていた片手を前にだし胸を広げるように歌声を響かせる。
「地母神だと!?」
俺の発言に再び指と共に首を横にふるノーライフキングの口が三つの言葉を放つように動く。
「なにを言ってる?」
ノーライフキングの口をみると、口の中に『だ・ま・れ』と文字が浮かんでいた。
『コイツ』とこめかみが小刻みに動く俺は、重要性があるノーライフキングにただ黙る。ノーライフキングは変化の無い顔から微笑みをみせながら再び、ユカリとペルセポネを注視していた。
さすが、エルフ。自然と共に生きる種族と感心している時、ふと違和感を感じる。
――――生活感はあるように見えるが、人の気配が無い。人というかエルフだが、どういうことだ?
生存している者の気配が全く感じられない。と思っている矢先、フィルがアイナノアに訪ねる。
「アイナノア様。 みんな居ないようですが」
「ええ、本当に困ったことが起きました」
「アイナノア様でも困ったことが!?」
「はい。 私でも太刀打ちできないのです」
ため息を吐きながら深刻な顔するアイナノアに、先ほどまでしょぼくれていたリフィーナが、満面に笑みで話に入る。
「それじゃぁ、私たちに頼みなよ。 どんな魔物でもぶっ倒してくるよ」
「リフィーナ!! 元気で良さそうね」
「で、どこにいるの? お姉さんやみんなが困り果てた魔物って」
「はぁ、魔物っていうわけ……ある意味魔物かもしれませんわね」
「みんな、武器を」
細剣の柄に手を掛け、良いところをみせようとガシガシと歩くリフィーナはアイナノアの前に出る。アイナノアの言葉に困惑のユカリ達も目を合わせ慎重に先を進むアイナノアを追い越していく。
すると、住居の大きな木々を抜けると、一気に轟く笑い声。
『わっはっはっはぁあぁ!!』
『ぎゃぁっはっはっは!!』
『わっはっはっは!!』
大きな広場に大人数のエルフが集まり腹を抱えて笑っている。
「なによ。 これ」
「もしかして、なにか取り憑かれた?」
「むー。 中心に何かいるっぽい」
「お姉さん。 魔物じゃぁ!?」
その光景に驚き武器に掛けていた手を下ろすユカリ達。リフィーナも目を丸くしてアイナノアに訴えかけると、アイナノアもクスッと笑った後、頭を抱える
「ええ、あの者が迷い込んでからみんな彼の虜よ」
俺達は問題の中心である者を見ようと頭を左右上下に動かすが、それを囲むエルフ達は腹を抱え、時には自らの太ももや、地面を叩き笑い転げ中々観ることができない。
そんな中、ペルセポネが呟く。
「あの骸骨が」
「骸骨?」
頷くペルセポネ。俺は一瞬だけ問題の中心である彼の姿を捉えると、湧き上がる爆笑の波と暴れるエルフ達によって再び見えなくなる。
しかし聴こえてくるのは少し高め、いや裏声に近い声だ。
『内臓がぁぁぁ、無いぞぉぉっ!!』
『わっはっはっはぁあぁ!!』
『ぎゃぁっはっはっは!!』
『わっはっはっは!!』
『布団がぁぁぁぁ、吹っ飛んだァァァァ!!』
『わっはっはっはぁあぁ!!』
『ぎゃぁっはっはっは!!』
『わっはっはっは!!』
大爆笑のエルフ達だが、アイナノアは既に笑いの渦の中に入っている。更に横からフィル、ドナも腹を抱えて笑い、フェルトとミミンも地面を叩き笑い出している。
勿論、リフィーナも笑っているエルフの中に混ざっているが、ユカリは冷ややかな目で立っていた。
そんなユカリにペルセポネが声を掛ける。
「あれ、ユカリは笑わないの?」
「ええ、ダジャレですよね。 それにしたって全く面白いとは……」
「そうよね。 さっきから同じようなことばっかり言っているし」
「もしかして、彼がこれを終わらせないと、ここに居るみんなの笑いが収まらないのでは?」
俺とペルセポネにユカリは、少し離れた所にある椅子に座って事が終わるのを待っている。
ペルセポネやユカリの話で、エルフにも生活があるから彼はエルフ達を、ずっと笑わせる事はしないだろうと考える。俺も同意見だったため待つことにしたら。
『今日は、ここでお開きにしたいとおもいやす。 あしたもぉぉ笑って来てくれるやんすかぁぁっ!?』
『いいでやんすぅぅぅ!!』
彼の返答に答える大勢のエルフの大声が、木々に跳ね返るほど響く。
笑い疲れて息切れするエルフ達が、徐々に閑散し広場から居なくなる。
残ったのはアイナノアにリフィーナ、フェルトとミミン、フィルとドナは、大きく深呼吸をし息を整えては思い出し笑いをしては再び息を整えてる。
「彼は、なんだ?」
「見たところ、あれってスケルトン……アンデッドじゃ」
ペルセポネと俺は、不思議そうに広場の中心で片付けをしている、着ている黒いローブのフードで素顔が見えない男らしき人物を眺めている。
すると、アイナノアが俺たちの話が聞こえたのか声を掛けてくる。
「お二人とも彼が気になるのですか?」
「ああ」
「一瞬だけど顔、ドクロだったわ」
「そうでしたわ。 よければ彼を紹介しますわ」
アイナノアに招かれて黒いローブの男と対面する俺とペルセポネにユカリ達。
軽く会釈をしてフードを上げ隠れた素顔を見せる。
「初めまして、このボク。 昔、お笑いコンビ――――いや、いまはピンでやっている……」
言い換える時にため息を吐き左右に軽く首を振るその素顔は、ドクロ。
カタカタと顎を鳴らしては喋ってくるそのドクロは恥ずかしそうにする。
「ボクの名は……」
「そうこの人が、あの噂のノーライフキングよっ」
その骸骨が名乗ろうとしていた矢先、笑いをこらえているリフィーナが口走ってしまう。そのノーライフキングの顎がカタカタと小刻みに動く。
「オォォォオォォ」
ガタッと崩れ落ちるノーライフキングが地に手を突き項垂れている。
その光景にリフィーナ達は失笑し、辺りに不気味な泣き声が響く。
「なによ。 この声?」
「まるで森全体が泣いているよう」
「むー。 泣き声キツいぃぃ」
高くそびえる数多くの木々の葉や枝が揺れる。
周囲を見渡すアイナノアの一言で一変。
「森が、木々が泣いている……ってことはありませんわ」
「どう言うこと?」
「はぁ、エルフでアークである貴女がわからないなんて。 お姉さんは悲しいわ」
「きっ。 それは関係ないでしょ!」
「ええ、全く関係ないわ」
――――エルフといえば、自然を愛し愛され自然と共に暮らすイメージだが?
アイナノアの視線がノーライフキングに向けられる。
「わかりましたわ。 ノーライフキングさん。 もう泣くのやめて、それを抑えて下さいませ」
「ホッホッホッ、ホッホホホォォォォ」
立ち上がるノーライフキングは口から冷たそうな白い息を吐きながら答える。
「さすが、アイナノア様。 この私ノーライフキング。 スキルを止めるのを忘れてました」
カタカタ動く口を見せるノーライフキングの発言に、先ほどまで笑っていたリフィーナ達が、今では笑うこと無く、ただノーライフキングの顔を見ている。
「名前を言って驚かせ笑わせようとしましたが、全く笑わないと言うことは――――」
その言葉を放つノーライフキングの視線がユカリやペルセポネに刺している。
「あなた方は転移者ですね?」
「何故それを?」
俺は一歩踏み出しノーライフキングに問う。すると、骨となった人差し指を前に掲げ左右に振る。
「ノンノンノン」
「違うのか?」
「ええ、私は彼女らに聞いているのです。 男性のあなたには聞いてません」
「は?」
「わたしは大爆笑の渦中で沢山の笑い声、平穏な時間は女性の声を愛でたいのです」
「……」
「だから、男性であるあなたには訪ねてないのです」
ノーライフキングは、右手手のひらを上にむけ手を俺に差し出してくる。
骸骨である変わらない顔から滲み出る表情とその手のひらには『男はだまれ』と黒い文字で書かれていた。ユカリやペルセポネには見えないように出してきた、その手を引っ込め改めてユカリとペルセポネに視線を動かすノーライフキング。
「あなた方は転移者、私と同じだった地球に住んでいた者ですね?」
「は、はい。 そうですが」
「それならぁぁ、私と同じぃぃ。 目的でここにぃぃ」
ノーライフキングは片手を胸に当て、音を乗せてユカリに話しかけている。
無言でそれを観ているペルセポネと俺。しかし、その動きに肩をうごかすリフィーナ達。
「目的?」
「ええ、このぉぉぉ~世界をぉぉ~作りしぃぃぃ~地母神に~」
ノーライフキングは、胸に当てていた片手を前にだし胸を広げるように歌声を響かせる。
「地母神だと!?」
俺の発言に再び指と共に首を横にふるノーライフキングの口が三つの言葉を放つように動く。
「なにを言ってる?」
ノーライフキングの口をみると、口の中に『だ・ま・れ』と文字が浮かんでいた。
『コイツ』とこめかみが小刻みに動く俺は、重要性があるノーライフキングにただ黙る。ノーライフキングは変化の無い顔から微笑みをみせながら再び、ユカリとペルセポネを注視していた。
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