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さぁ、新しい自分の始まりだ!
雲一つない青空を部屋の窓から眺めながら、支給された真新しい制服に袖を通した。
そろそろ時間かな?身だしなみは大事だし、ちゃんと確認しないと。
そう思い姿見鏡の前に立ったのだ。
鏡には赤い髪に紺色の騎士服を着た青年が映っている。
うん。良く似合ってる。
ニッコリとしながら、思わず自画自賛してしまう程に浮かれてしまった。
そうだ!ピアスって着けていても大丈夫なのだろうか?
私は、外す事が出来ない、左耳にある赤い石が付いたリングピアスを触りながら、考えていたその時、ドアのノック音が響いたのだ。
「アレン起きてるか?そろそろ出る時間だぞ」
隣部屋のビルが声を掛けてくれた。
私は『今行く』と返事をして、急いで部屋の戸締りを始めたのだった。
しっかり確認してから、外に出て部屋のドアのカギを閉める。
階段を下りて一階に行くと、ビル、それに、ビルの隣部屋のゲイルが待ってくれていた。
「おはよう!」
「やっと来たか。遅いぞ!今日は入隊式なのに遅刻は流石にヤバいからな」
ビルは頭を掻きながら呆れ気味に言っている。
そんなビルを横目に、ゲイルは『間に合ってよかったね』と優しく言ってくれたのだった。
騎士寮に入寮してから1週間、みんなの人となりも段々と分かって来た。
口が悪くて煩いが、面倒見の良いビル。
細かい事は気にしない、大らかなゲイル。
その他にもいるのだが、先に行ってしまったようだ。
「二人とも待たせてごめんね。それじゃあ行こうか!」
「おいおい。遅れて来たくせに仕切るなよな!」
「まぁまぁ、落ち着いてビル。アレンも悪気はないよ」
「悪気がないから言ってんだよ!」
とまぁ、いつもの調子で寮から訓練場まで歩いて行くのだ。
寮を出て10分くらいだろうか、訓練場は既に大勢の人で埋め尽くされていた。
騎士以外にも、周りには華やかなドレスを着たご令嬢が沢山いる。
なんか、すごい事になっているな。
この中を掻き分けて、訓練場に入らないといけないのか・・・。
それに、色んな香水の匂いが混ざって気持ち悪くなりそうだ。
横を見ると二人とも声には出さないが、眉間に少し皺が寄っていた。
多分、同じ事を感じてるんだろうな。
「早く行かないと間に合わなくなる。二人とも急ごう!」
時間が無いのはもちろんだが、この場所を早く通り過ぎたいので二人に声をかけた。
すると『ったく。余裕がないのは誰のせいだと思ってるんだ?』とビルは文句を言いながらも、一刻も早く、匂いから解放されたいのか、かなりの速さで歩き始めたのだ。
それにゲイルと私が続く。
程なくして女性陣という花畑を通り抜け、やっとの事で訓練場へと到達したのであった。
(スーハー)
匂いにやられそうな頭を復活させる為に、ゆっくりと深呼吸をする。
二人を見ると、同じく疲れ果てていた。
ビルなんて、文句を言う気力もないのか、ぐったりとしている。
香水って混ざると凶器になるんだなぁ・・・。
なんて意味のない事を考えてしまう程に、強烈だったのだ。
・・・いやいや、しっかりしろ。
まだ始まってもないのに、疲れている場合じゃない。
その後、二人に頑張ろうと話し、それぞれ指定された場所へと移動する。
うん、段々と匂いも抜けて頭がスッキリしてきたな。
そして冷静になると、今度は緊張してきてしまった。
・・・他の人はどうなんだろう。
気になり、周りを見回したのだ。
すると皆、それぞれ思う事があるのだろう・・・。
下を向いている人、ソワソワしている人、手のひらに何かを書く真似をしている人。
・・・色んな人がいる。
今、ここにいるみんなが同期になるのだ。
期待と不安が入り交じった感覚に、昔の自分がフッと頭を過る。
思わず癖でピアスに触れてしまった。
・・・そう言えば、ピアスの事、何も言われなかったな。
それから、瞼を閉じ、深く深呼吸をした。
失敗は許されない・・・。
今までの努力を無駄にしない為にも、上手くやらなければ。
私はピアスから手を離し、拳を握り締めて、真っ直ぐに前を向いたのである。
雲一つない青空を部屋の窓から眺めながら、支給された真新しい制服に袖を通した。
そろそろ時間かな?身だしなみは大事だし、ちゃんと確認しないと。
そう思い姿見鏡の前に立ったのだ。
鏡には赤い髪に紺色の騎士服を着た青年が映っている。
うん。良く似合ってる。
ニッコリとしながら、思わず自画自賛してしまう程に浮かれてしまった。
そうだ!ピアスって着けていても大丈夫なのだろうか?
私は、外す事が出来ない、左耳にある赤い石が付いたリングピアスを触りながら、考えていたその時、ドアのノック音が響いたのだ。
「アレン起きてるか?そろそろ出る時間だぞ」
隣部屋のビルが声を掛けてくれた。
私は『今行く』と返事をして、急いで部屋の戸締りを始めたのだった。
しっかり確認してから、外に出て部屋のドアのカギを閉める。
階段を下りて一階に行くと、ビル、それに、ビルの隣部屋のゲイルが待ってくれていた。
「おはよう!」
「やっと来たか。遅いぞ!今日は入隊式なのに遅刻は流石にヤバいからな」
ビルは頭を掻きながら呆れ気味に言っている。
そんなビルを横目に、ゲイルは『間に合ってよかったね』と優しく言ってくれたのだった。
騎士寮に入寮してから1週間、みんなの人となりも段々と分かって来た。
口が悪くて煩いが、面倒見の良いビル。
細かい事は気にしない、大らかなゲイル。
その他にもいるのだが、先に行ってしまったようだ。
「二人とも待たせてごめんね。それじゃあ行こうか!」
「おいおい。遅れて来たくせに仕切るなよな!」
「まぁまぁ、落ち着いてビル。アレンも悪気はないよ」
「悪気がないから言ってんだよ!」
とまぁ、いつもの調子で寮から訓練場まで歩いて行くのだ。
寮を出て10分くらいだろうか、訓練場は既に大勢の人で埋め尽くされていた。
騎士以外にも、周りには華やかなドレスを着たご令嬢が沢山いる。
なんか、すごい事になっているな。
この中を掻き分けて、訓練場に入らないといけないのか・・・。
それに、色んな香水の匂いが混ざって気持ち悪くなりそうだ。
横を見ると二人とも声には出さないが、眉間に少し皺が寄っていた。
多分、同じ事を感じてるんだろうな。
「早く行かないと間に合わなくなる。二人とも急ごう!」
時間が無いのはもちろんだが、この場所を早く通り過ぎたいので二人に声をかけた。
すると『ったく。余裕がないのは誰のせいだと思ってるんだ?』とビルは文句を言いながらも、一刻も早く、匂いから解放されたいのか、かなりの速さで歩き始めたのだ。
それにゲイルと私が続く。
程なくして女性陣という花畑を通り抜け、やっとの事で訓練場へと到達したのであった。
(スーハー)
匂いにやられそうな頭を復活させる為に、ゆっくりと深呼吸をする。
二人を見ると、同じく疲れ果てていた。
ビルなんて、文句を言う気力もないのか、ぐったりとしている。
香水って混ざると凶器になるんだなぁ・・・。
なんて意味のない事を考えてしまう程に、強烈だったのだ。
・・・いやいや、しっかりしろ。
まだ始まってもないのに、疲れている場合じゃない。
その後、二人に頑張ろうと話し、それぞれ指定された場所へと移動する。
うん、段々と匂いも抜けて頭がスッキリしてきたな。
そして冷静になると、今度は緊張してきてしまった。
・・・他の人はどうなんだろう。
気になり、周りを見回したのだ。
すると皆、それぞれ思う事があるのだろう・・・。
下を向いている人、ソワソワしている人、手のひらに何かを書く真似をしている人。
・・・色んな人がいる。
今、ここにいるみんなが同期になるのだ。
期待と不安が入り交じった感覚に、昔の自分がフッと頭を過る。
思わず癖でピアスに触れてしまった。
・・・そう言えば、ピアスの事、何も言われなかったな。
それから、瞼を閉じ、深く深呼吸をした。
失敗は許されない・・・。
今までの努力を無駄にしない為にも、上手くやらなければ。
私はピアスから手を離し、拳を握り締めて、真っ直ぐに前を向いたのである。
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