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次の日
アグネスとメルティアがアイディア帳を返して貰えたのかと心配そうに聞いて来る。
なので私は、無事に奪還できた事を伝えたのだ。
そうして、喜んでいたら、そこへラウルがやって来たのだった。
「みんなおはよー!妖精ちゃんは元気?」
・・・あぁ、もう嫌。
昨日の今日でよく顔を出せたな。と心の中で思ったが、みんながいる手前、無視はできない。
だから私は、毅然とした態度で接したのだ。
「ごきげんよう、ネフタリアさん。何か御用がおありですか?」
「ん?用がないといけない?妖精ちゃんの顔が見たいだけだよ」
・・・。
そんな私とラウルのやり取りを見兼ねたメルティアが、苦言を呈したのである。
「あの、ネフタリアさん?エルとの距離が少し近い気がするので、考えてもらえると助かりますわ」
「そうかな?けど、気になる子にはアピールしなきゃダメでしょ?」
「でも、エルには婚約者がおりましてよ。ご存じですよね?」
「もちろん知っているよ。
でも、それが僕の気持ちと関係ある?」
「・・・はい?」
メル、分かるわ・・・。
何、言ってんの?って思うわよね。
でもね、彼は人知を超えた存在なのよ。
だから、深く考えてはいけないわ。
メルティアを見ると、まだ呆然としている。
理解しようとして、思考の沼にハマってしまった様だ。
メルティアがノックダウンされてしまったので、次はアグネスがリングに上がった。
「ネフタリアさん。この国では、婚約者がいる方と親しくする事はいけない事なのですよ」
「そうなんだ。文化の違いだね。僕の国は気持ちを優先させるんだよ。
だから、相互理解出来ればいいね!」
なんか、いい具合に纏めてきた・・・。
アリステリアス王国ってどんな文化なのかしら。これは調べないといけないわね。
そう思っていたら、やっとメルティアが復活した。
だが見ると、2人とも複雑そうな顔をしている。
確かに、文化が違えば常識も違う。
自分達の当たり前が、相手の当たり前だとは限らないのだ。
またしても、学んでしまった。
その後、ホームルームの時間になったのだが、今日もウィルフォードは休みだった。
公務って先生は言っているけど、何かあったのかしら?
・・・後で、王妃様に聞いてみましょう。
今日は、学園が終わってから王宮へ妃教育に行く日なのだ。
そうして、1日の課程をこなし、王宮へとやって来た。
早速、王妃様聞いてみると、ウィルフォードは王家直轄地の視察に出ているそうだ。
急に決まった事なので、伝える事が出来なかったのだろう。
あと、2、3日で戻る予定だと王妃様に言われたのだ。
何もなくてよかった。
私は安心して家に帰る事が出来たのである。
今日は休日。
王宮図書室へと来ていた。
書庫にはウィルフォードがいないと入れないが、こちらは私一人でも入れるのだ。
今日はアリステリアス王国の文化について調べる為に来ている。
本を読んでいくと、自由奔放で恋愛に対して情熱的な国民性らしい。
近隣諸国では、【情熱の国】と呼ばれているんだとか。
アリステリアス王国はネイトピア王国と距離が離れている為、余り馴染みがないのだ。
世界には知らない事がたくさんあるんだわ。
しかも、マジッククレーの原産地とは。
どんなマジッククレーがあるのかを見てみたい。
・・・ちょっと、行ってみたいかも。
そんな事を考えていると・・・。
「フェアリエル?ここで何をしているんだ?」
振り返らなくても分かる。
ウィルフォードが帰ってきたのだ。
後ろを見るとウィルフォードの優しい瞳と目が合った。
ドキドキして声が出ない。
そして、恥ずかしくて思わず目を逸らしてしまった・・・。
「何かあったのか?」
ウィルフォードが怪訝そうな顔で問いかけて来た。
「あ、えっと、お帰りなさい。視察はどうだった?」
「視察?・・・ああ、母から聞いたのか。
問題なく終わったよ。何も伝えずに行ってしまい、すまない。
フェアリエルはいつも通り過ごしていたのか?」
なんとか会話が出来ている事に安心した私は、『いつも通りだったわ』と答えたのだ。
そして、ウィルフォードが私の手元を見て口を開いた。
「・・・アリステリアス王国の本?
やっぱり、何かあったのではないか?」
「何もないのよ。ただ、文化の違いなど、お友達として相互理解を深めれば
と思って」
そう伝えると、ウィルフォードは『そうか』と頷き『それで、何か分かったのか?』と聞いて来たのだ。
「そうね。私達の常識とは、かけ離れていたわ」
「確かにそうかもな。
だが、相手の価値観を尊重するのも、人として大事な事だよ」
ウィルフォードは私を正しい方向へと導いてくれる。
とても感謝しているのだ。
「今日は余り話さないんだな」
「え?そうかしら」
「・・・目も合わない」
!?
なんとか上手く乗り切れていると思っていたのだが、そうではなかった様だ。
そして、ウィルフォードが止めを刺して来た。
「久々に会えたのだから、目を合わせてはくれないか?」
やっとの思いで目を合わせる事、3秒が限界だった。
・・・ダメだわ。意識し始めたら恥ずかしくて目が泳いでしまう。
「ごめんなさい。少し、気分が優れなくて。ウィルも帰って早々、疲れているでしょう?
なので、私はそろそろ帰るわね。
また、明後日に学園で会いましょう」
・・・うはぁ。これは重症だわ!
心が落ち着くどころか、日に日に昂っているじゃない。
神様、どうかお願いです。荒ぶる心を、なんとかしてください!
フェアリエルは苦しい時の神頼みをするのであった。
アグネスとメルティアがアイディア帳を返して貰えたのかと心配そうに聞いて来る。
なので私は、無事に奪還できた事を伝えたのだ。
そうして、喜んでいたら、そこへラウルがやって来たのだった。
「みんなおはよー!妖精ちゃんは元気?」
・・・あぁ、もう嫌。
昨日の今日でよく顔を出せたな。と心の中で思ったが、みんながいる手前、無視はできない。
だから私は、毅然とした態度で接したのだ。
「ごきげんよう、ネフタリアさん。何か御用がおありですか?」
「ん?用がないといけない?妖精ちゃんの顔が見たいだけだよ」
・・・。
そんな私とラウルのやり取りを見兼ねたメルティアが、苦言を呈したのである。
「あの、ネフタリアさん?エルとの距離が少し近い気がするので、考えてもらえると助かりますわ」
「そうかな?けど、気になる子にはアピールしなきゃダメでしょ?」
「でも、エルには婚約者がおりましてよ。ご存じですよね?」
「もちろん知っているよ。
でも、それが僕の気持ちと関係ある?」
「・・・はい?」
メル、分かるわ・・・。
何、言ってんの?って思うわよね。
でもね、彼は人知を超えた存在なのよ。
だから、深く考えてはいけないわ。
メルティアを見ると、まだ呆然としている。
理解しようとして、思考の沼にハマってしまった様だ。
メルティアがノックダウンされてしまったので、次はアグネスがリングに上がった。
「ネフタリアさん。この国では、婚約者がいる方と親しくする事はいけない事なのですよ」
「そうなんだ。文化の違いだね。僕の国は気持ちを優先させるんだよ。
だから、相互理解出来ればいいね!」
なんか、いい具合に纏めてきた・・・。
アリステリアス王国ってどんな文化なのかしら。これは調べないといけないわね。
そう思っていたら、やっとメルティアが復活した。
だが見ると、2人とも複雑そうな顔をしている。
確かに、文化が違えば常識も違う。
自分達の当たり前が、相手の当たり前だとは限らないのだ。
またしても、学んでしまった。
その後、ホームルームの時間になったのだが、今日もウィルフォードは休みだった。
公務って先生は言っているけど、何かあったのかしら?
・・・後で、王妃様に聞いてみましょう。
今日は、学園が終わってから王宮へ妃教育に行く日なのだ。
そうして、1日の課程をこなし、王宮へとやって来た。
早速、王妃様聞いてみると、ウィルフォードは王家直轄地の視察に出ているそうだ。
急に決まった事なので、伝える事が出来なかったのだろう。
あと、2、3日で戻る予定だと王妃様に言われたのだ。
何もなくてよかった。
私は安心して家に帰る事が出来たのである。
今日は休日。
王宮図書室へと来ていた。
書庫にはウィルフォードがいないと入れないが、こちらは私一人でも入れるのだ。
今日はアリステリアス王国の文化について調べる為に来ている。
本を読んでいくと、自由奔放で恋愛に対して情熱的な国民性らしい。
近隣諸国では、【情熱の国】と呼ばれているんだとか。
アリステリアス王国はネイトピア王国と距離が離れている為、余り馴染みがないのだ。
世界には知らない事がたくさんあるんだわ。
しかも、マジッククレーの原産地とは。
どんなマジッククレーがあるのかを見てみたい。
・・・ちょっと、行ってみたいかも。
そんな事を考えていると・・・。
「フェアリエル?ここで何をしているんだ?」
振り返らなくても分かる。
ウィルフォードが帰ってきたのだ。
後ろを見るとウィルフォードの優しい瞳と目が合った。
ドキドキして声が出ない。
そして、恥ずかしくて思わず目を逸らしてしまった・・・。
「何かあったのか?」
ウィルフォードが怪訝そうな顔で問いかけて来た。
「あ、えっと、お帰りなさい。視察はどうだった?」
「視察?・・・ああ、母から聞いたのか。
問題なく終わったよ。何も伝えずに行ってしまい、すまない。
フェアリエルはいつも通り過ごしていたのか?」
なんとか会話が出来ている事に安心した私は、『いつも通りだったわ』と答えたのだ。
そして、ウィルフォードが私の手元を見て口を開いた。
「・・・アリステリアス王国の本?
やっぱり、何かあったのではないか?」
「何もないのよ。ただ、文化の違いなど、お友達として相互理解を深めれば
と思って」
そう伝えると、ウィルフォードは『そうか』と頷き『それで、何か分かったのか?』と聞いて来たのだ。
「そうね。私達の常識とは、かけ離れていたわ」
「確かにそうかもな。
だが、相手の価値観を尊重するのも、人として大事な事だよ」
ウィルフォードは私を正しい方向へと導いてくれる。
とても感謝しているのだ。
「今日は余り話さないんだな」
「え?そうかしら」
「・・・目も合わない」
!?
なんとか上手く乗り切れていると思っていたのだが、そうではなかった様だ。
そして、ウィルフォードが止めを刺して来た。
「久々に会えたのだから、目を合わせてはくれないか?」
やっとの思いで目を合わせる事、3秒が限界だった。
・・・ダメだわ。意識し始めたら恥ずかしくて目が泳いでしまう。
「ごめんなさい。少し、気分が優れなくて。ウィルも帰って早々、疲れているでしょう?
なので、私はそろそろ帰るわね。
また、明後日に学園で会いましょう」
・・・うはぁ。これは重症だわ!
心が落ち着くどころか、日に日に昂っているじゃない。
神様、どうかお願いです。荒ぶる心を、なんとかしてください!
フェアリエルは苦しい時の神頼みをするのであった。
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