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私は、先日の告白の返事をラウルにする為、ウィルフォードには先に帰ってもらう事にした。
そしてウィルフォードと別れ、ラウルを探そうとしたら、後ろから声を掛けられたのだ。
「その様子じゃ、僕は振られちゃうのかな?」
そう言って、ラウルはにこやかに話し掛けて来る。
突然の事にビックリしてしまったが『ごめんなさい』とラウルの目を見て返事を伝えたのだ。
すると・・・。
「そんなに本気で取らないでよ。
・・・けど、残念だなぁ。
あわよくば、妖精ちゃんを奪えるかと思ったのになぁ。
まぁ、仕方ないか。
これからも、友達って事でよろしくね!
もし、ウィルフォードに愛想が尽きたら、いつでも僕の所へ来てくれて良いからね!
妖精ちゃんなら、大歓迎だよ!」
ラウルはいつもの軽い口調で言うので、本気ではなく、冗談だったのかと肩透かしを食らったのだった。
*********************
「こんにちはラウルさん。フェアリエルさんと何かありました?」
妖精ちゃんと別れた帰り道、僕の苦手な彼女が声を掛けて来た。
今日くらいは、そっとしておいて欲しいのに。
・・・なんでこうなる。
「はぁ。君は本当に遠慮って物がないよね」
「それはお互い様だと思いますよ?」
笑顔で言い放つ彼女は、僕に対して全く遠慮のカケラも見当たらない。
「・・・・・。
君は相変わらずだね」
嫌みを込めて言ってみた。
「・・・・。でも、私の事が嫌いな人には、もちろん遠慮しますよ」
彼女の頭の中に【遠慮】の文字が存在していた事に驚いたのと同時に疑問も生まれた。
僕は君が苦手なのに、何故止めないのかという事だ。
「何回も止めて欲しいって言わなかった?」
「はい。
けれど、ラウルさんは本気で私の事が嫌いではないですよね?」
・・・は?その自信は一体何なんだ?
と思っていたら、彼女が再び口を開いたのだ。
「嫌いなら、話しかけても無視をすればいいのに、いつも対応してくださるではないですか」
・・・・そう言われて、今まで一度も無視をしようと考えた事はない。
なるほど。
彼女の判断基準だと、苦手と嫌いは別物らしい。
不覚にも、そんな小気味良い考え方に感心してしまったのだった。
「・・・・ははっ。君の考え方はすごいね!
本当に君の頭の中を見てみたいよ」
「そうですか?
ラウルさんと余り変わらないと思いますよ?」
そう言い、彼女は首を傾げ、にこやかに答えて来たのだ。
「それ、本気で言ってる?
・・・・あーあ。
なんか、君と話していたら落ち込んでいるのが馬鹿らしくなって来たよ」
「元気になったのならよかったです!」
「・・・・いやいや、元気にはなってないって」
「それで、何かあったのですか?」
「・・・・。うん。まぁ、妖精ちゃんに振られたからかな。
結構本気だったんだけどね。
ウィルフォードには勝てなかったよ」
そう口にしてハッとした。
いくら気が緩んでいたとは言え、本音を口にするなんて・・・。
「・・・・てか、何で僕はこんな事を君に話しているんだろう。
君、ものすごく聞き上手なんじゃない?」
と冗談めかして聞いてみたのだ。
「初めて褒めてくれましたね!けれど、聞き上手と言われましても、誰にでも、ではありませんよ。
ラウルさんの事だから知りたいのです」
そう言い、何の害意のない彼女の顔を見て、安心してホッとする僕が居たのだ。
「・・・・。
くくっ。君は本当にブレないな。
君のそう言うところ、嫌いじゃないよ」
振られた事は、やっぱりショックだったけれど、話を聞いて貰えてとても気が紛れた。
今回は彼女に感謝しないとな。
そう思うラウルだったのだ。
そうしてラウルは、何も飾らない自分をミレットに見せていた事には気付いていない。
そして、嫌いじゃないと言われたミレットは、ラウルが心を開いてくれた思い、【これは、絶好の好機!】とばかりに、突撃する回数を増やすのである。
そんな未来が待っているとは、カケラも思わないのであった。
ラウルの苦悩はまだまだ終わらない。
そしてウィルフォードと別れ、ラウルを探そうとしたら、後ろから声を掛けられたのだ。
「その様子じゃ、僕は振られちゃうのかな?」
そう言って、ラウルはにこやかに話し掛けて来る。
突然の事にビックリしてしまったが『ごめんなさい』とラウルの目を見て返事を伝えたのだ。
すると・・・。
「そんなに本気で取らないでよ。
・・・けど、残念だなぁ。
あわよくば、妖精ちゃんを奪えるかと思ったのになぁ。
まぁ、仕方ないか。
これからも、友達って事でよろしくね!
もし、ウィルフォードに愛想が尽きたら、いつでも僕の所へ来てくれて良いからね!
妖精ちゃんなら、大歓迎だよ!」
ラウルはいつもの軽い口調で言うので、本気ではなく、冗談だったのかと肩透かしを食らったのだった。
*********************
「こんにちはラウルさん。フェアリエルさんと何かありました?」
妖精ちゃんと別れた帰り道、僕の苦手な彼女が声を掛けて来た。
今日くらいは、そっとしておいて欲しいのに。
・・・なんでこうなる。
「はぁ。君は本当に遠慮って物がないよね」
「それはお互い様だと思いますよ?」
笑顔で言い放つ彼女は、僕に対して全く遠慮のカケラも見当たらない。
「・・・・・。
君は相変わらずだね」
嫌みを込めて言ってみた。
「・・・・。でも、私の事が嫌いな人には、もちろん遠慮しますよ」
彼女の頭の中に【遠慮】の文字が存在していた事に驚いたのと同時に疑問も生まれた。
僕は君が苦手なのに、何故止めないのかという事だ。
「何回も止めて欲しいって言わなかった?」
「はい。
けれど、ラウルさんは本気で私の事が嫌いではないですよね?」
・・・は?その自信は一体何なんだ?
と思っていたら、彼女が再び口を開いたのだ。
「嫌いなら、話しかけても無視をすればいいのに、いつも対応してくださるではないですか」
・・・・そう言われて、今まで一度も無視をしようと考えた事はない。
なるほど。
彼女の判断基準だと、苦手と嫌いは別物らしい。
不覚にも、そんな小気味良い考え方に感心してしまったのだった。
「・・・・ははっ。君の考え方はすごいね!
本当に君の頭の中を見てみたいよ」
「そうですか?
ラウルさんと余り変わらないと思いますよ?」
そう言い、彼女は首を傾げ、にこやかに答えて来たのだ。
「それ、本気で言ってる?
・・・・あーあ。
なんか、君と話していたら落ち込んでいるのが馬鹿らしくなって来たよ」
「元気になったのならよかったです!」
「・・・・いやいや、元気にはなってないって」
「それで、何かあったのですか?」
「・・・・。うん。まぁ、妖精ちゃんに振られたからかな。
結構本気だったんだけどね。
ウィルフォードには勝てなかったよ」
そう口にしてハッとした。
いくら気が緩んでいたとは言え、本音を口にするなんて・・・。
「・・・・てか、何で僕はこんな事を君に話しているんだろう。
君、ものすごく聞き上手なんじゃない?」
と冗談めかして聞いてみたのだ。
「初めて褒めてくれましたね!けれど、聞き上手と言われましても、誰にでも、ではありませんよ。
ラウルさんの事だから知りたいのです」
そう言い、何の害意のない彼女の顔を見て、安心してホッとする僕が居たのだ。
「・・・・。
くくっ。君は本当にブレないな。
君のそう言うところ、嫌いじゃないよ」
振られた事は、やっぱりショックだったけれど、話を聞いて貰えてとても気が紛れた。
今回は彼女に感謝しないとな。
そう思うラウルだったのだ。
そうしてラウルは、何も飾らない自分をミレットに見せていた事には気付いていない。
そして、嫌いじゃないと言われたミレットは、ラウルが心を開いてくれた思い、【これは、絶好の好機!】とばかりに、突撃する回数を増やすのである。
そんな未来が待っているとは、カケラも思わないのであった。
ラウルの苦悩はまだまだ終わらない。
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