【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!

こさか りね

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後日談

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今日はウィルフォードへ会いに王宮へと来ている。

あれからの私達は、度々ローズガーデンでお茶をする様になった。

そして先日、正式に婚約証書を交わした正真正銘の婚約者となったのだ。

それから、結婚式の日取りも決まり、学園卒業後の一年後となったのである。

今から待ち遠しい。
毎日、ウキウキと過ごしているのだ。

そして、目の前のウィルフォードがお茶を一口飲むと、私を見つめて口を開いたのであった。

「実は先日、兄が留学先から帰ってきたんだ。
そして、結婚したい人がいると紹介されたんだが・・・」

ウィルフォードは難しい顔をして、その先を話そうとしない。

だから私は『それで、どうしたの?』とうながしたのだ。
すると、ウィルフォードが静かに口を開いたのである。

「・・・○○○の獣人なんだ」

声が小さ過ぎて聞こえず『ウィル、ごめんなさい。もう一回お願い出来る?』と再度、促した。

すると私の目を見て、覚悟を決めた顔をし、話してくれたのだ。

「ゴリラの獣人だったんだ。
身体的特徴は人とあまり変わらないんだが、体躯が良く、力も強い。
昨日の食事中には、スプーンを10本も曲げてしまったんだ」

それを聞き、前世のスプーン曲げマジックが思い起こされた。

そんな事を考えているとは露程つゆほどにも思っていないウィルフォードは話し続ける。

「だが、獣人と婚礼を挙げた記録が、うちの国にはない。
寺院にも確認をしたんだが、王族の婚姻だと、前例が無ければ認める事は難しいと言われたんだ。
だから、どうすれば良いのかを模索しているところなんだよ」

「えっと、事実婚はダメなの?」

それを聞いたウィルフォードは眉をしかめて話してくれた。

「俺達も、そう話したんだが、兄が、結婚出来なければ、駆け落ちするとまで言い出したんだ」

まさか、そんな事になっていたとは…。

「でも、兄の気持ちも分かるんだ。
愛する人と結婚出来ないのは、俺だって耐えられないからな」

そう言って、優しく私の手を握ってくれる。

・・・でも、あれ?
待って?

私はその時、気付いたのだ。

「ウィル?駆け落ちしても事実婚よね?」

そう告げると、ウィルフォードも気付いていた様で、既に、兄に伝えたのだと言う。
そうしたら、ティアラシアで婚姻すると言い出したらしい。

あの、楽園で?
・・・本当に?

なんか、色々とキャパオーバーになって来た。

聞きたい事があり過ぎる。

ウィルフォードも、私の頭がパンクしている事に気付いたのだろう。

『今日はこの辺にしようか』と言い、後日、兄のまだ正式ではないが、婚約者に会わせてくれると言ってくれたのだった。


そうして私は自宅へ帰ると、聞きたい事を忘れない為に、箇条書きにする事にしたのである。
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