〈完結〉離縁予定の王太子妃は初恋をやり直す

ごろごろみかん。

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ソフィア

真実を伝える日

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着々と日は流れる。
自分の感情とは裏腹に流れる時間だけが早い。ソフィアにはその感覚に覚えがある。
例えば、ロウディオにエスコートされることが決まっている夜会までの日数、だとか。憂鬱なお茶会までの日数、だとか。
ソフィアの気持ちと反比例するようにあっという間にその日は訪れた。
そして、その全ての気鬱の原因にロウディオが絡んでいる。ソフィアに愛を囁いた唇でほかの娘に甘やかな秘め事を口にしていると知った時。ロウディオの新たな恋人である娘と同じ茶会に出席することになった時。
どちらもソフィアはひどく重たい気分になったし、その日など来て欲しくないと思っていた。だけど、その時ばかりは日々があっという間に過ぎ去り、その日となるのだ。

あのぎこちない散歩から、早くも3日が経過した。ソフィアとロウディオに進展はない。それどころか悪化していると言ってもいいだろう。互いを知るための期間と銘打っている以上、ふたりは会う時間を取らなければならない。だけど、話が盛り上がることは全くなかった。
そんな膠着状態が続いた4日目の朝──。
ドンドン、と手荒に扉がノックされた。まだ眠っていたソフィアはその音に跳ね起きる。そして呆然とその音の方に視線を向けると。

「ソフィア!僕だ。ロウディオだ。開けてくれ。開けていいか?」

まだその声の高さに違和感があるが──しかしそれでもはっきりとソフィアはその声がロウディオのものだと認識した。彼女はあわててシーツを掴み寄せて、乱れた夜着を胸元で手繰り寄せる。

「ま、待って。まだ時間が早いわ。朝食だってまだじゃないの……」

「いいから開けて!」 

ロウディオの切羽詰まったような声に、ソフィアはいよいよ困惑した。そのソフィアへ助け舟を出すように、部屋の外で控えていたであろう侍女がロウディオをたしなめる声が聞こえてくる。

「殿下、少々お待ちください……妃殿下の身支度を致しますから」

「僕は今まで何回もソフィアの寝起きの顔なんて見てきたけど。なんでダメなんだよ」

「それは……。それより、それはいつのことでございますか?幼いことですので時効とは思いますが、何回もというのが気になりますわ」

「どうでもいいでしょ。そんなの、ねぇ。開けていい?」

「セーラ、その話は後でするわ。ロロ、お願いだから少し待って。淑女レディには支度が必要なのよ。分かって」

扉越しにソフィアが慌てながら答えると、ややあってから不貞腐れたような返答があった。

「分かった。5分だよ」

(短い……)

しかし今にも突入してきそうなロウディオに待ってもらうことが出来て良かった。ソフィアは侍女のセーラを部屋に呼ぶと、急いでベッドから降りた。
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