〈完結〉離縁予定の王太子妃は初恋をやり直す

ごろごろみかん。

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ソフィア

どう見てもおねショタ* 3

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──大丈夫、大丈夫。

知識だけはあるのだから。ソフィアはそんなふうに自分を鼓舞すると、そっとロウディオの手を持ち上げて、自身の胸元に誘導した。ぴくりとロウディオの体が揺れて、それがまたとんでもない羞恥心を煽った。
長い口付けを終えると、ソフィアは熱い息を吐く。

(私が教えなければ……)

ソフィアはロウディオの手が胸元に添えられているのを感じながら、今度は自身から口付ける。柔い唇は押し付けることで形を変え、熱が広がっていく。
しばらく静かに唇を合わせていたが、ソフィアは急に肩を強く捕まれ思わず目を開けた。ロウディオは恍惚とした表情でソフィアの肩を痛いくらいに掴み、口付けを繰り返す。次第に水音が激しくなり、大胆なものになった。

「んっ………ふ……ぅンっ……」

「は、ぁ……ソフィ。ソフィア……」

呼吸が苦しくなって顔を離したロウディオは顔を上気させて、苦しげに眉を寄せていた。快楽に耐える顔だ、と気がついてソフィアもまたどうにもならなくなる。ソフィアはそっと彼の熱へと手をはわせた。兆している。気がついて、ソフィアはかっと頬を赤らめた。直接的な接触にロウディオもまた小さく喘ぐ。

「あっ………」

「ロロ。服を、脱ぎましょう」

出した声はカラカラだ。
ロウディオは目元を赤く染めて、くいくい、とソフィアの寝着を引っ張った。布地がよれて、ソフィアがロウディオを見た。まるでこの空間だけが温度が上がったように熱くて、苦しい。

「……ソフィアも脱いで」

「……ええ」

ソフィアはロウディオの言葉に頷いて、自身の胸元のリボンに手をかける。とはいっても、ソフィアのネグリジェは胸元のリボンを解けば脇までするりと脱げてしまうものである。リボンを外すだけでことたりるソフィアは意を決してリボンを外した。月夜に淡い白い肌が浮かび上がる。
ロウディオはその白肌を見つめて、息を飲む。

「恥ずかしいわ……」

ソフィアが恥じらうように言うと、ロウディオはハッとしたようにソフィアの手を握った。その手は熱くて、ロウディオの呼吸は荒い。興奮してるのだとソフィアは知る。

「ソフィア。ソフィ……ありがとう、その……とても綺麗だよ」

「ありがとう、ロロ」

ソフィアはほんのりと赤みの残る顔でロウディオに告げる。ロウディオは耳まで赤くして彼女を抱き寄せた。柔い胸が互いに挟まれて形を変える。

「ロロ?」

「すごく緊張して……痛いくらい興奮してるのに……頭はなんだか冴えてて」

「……」

ソフィアは黙って彼の言葉を聞く。

「苦しみにも近い嬉しさが、あるんだ。嬉しい。嬉しいんだ、ソフィア」

「ロロ」

「初めてがソフィアで良かった。僕は幸せなままこの夜を迎えられた。ソフィアじゃなかったら多分、感じないことだ。快楽だけ得ても、心が伴わなければ虚しいだけだ。快楽だけを優先した、冷たいセックスなんか僕はしたくない」

「…………」

ソフィアは僅かに悲しげに眉を下げた。
だけどロウディオが顔を上げる頃には表情を取り繕って、穏やかな笑みを浮かべる。ロウディオはソフィアの唇にまた自分のそれと重ねると、ゆっくりと彼女を押し倒した。押し倒す、と言ってもさほど力はかかっていなかったので、ソフィア自ら倒れたのだ。
ベッドが軋む音。熱い吐息。赤い頬。潤んだ瞳。全てがソフィアを射抜いて、動けなくした。ソフィアはさながら展翅板に縫い止められた蝶のように動きを止めて、ロウディオの口付けを甘受する。
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