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巣ごもりオメガと運命の騎妃
62.エピローグ
しおりを挟む翌年、サマネヤッド同盟内では大きな動きがあった。
オメガの人身売買に関して、同盟国のひとつが加担していたことが分かったことがきっかけだった。それはのちに大きな諍いに発展し、その国は領土を減らすことになる。事態の収束と平穏を取り戻すには数年を要したが、その間には慶事もいくつかあった。
まず、ドマルサーニでは崩御した老帝に代わり、新たな皇帝が即位した。その皇妃は運命のつがいとして迎えられたオメガで、即位から間もなく第一子にも恵まれた。
そしてナハルベルカではずっと独り身だった王が、ようやく王妃を迎えた。オメガである王妃は本人の希望の元、騎兵としての位も持ち、騎妃という称号が与えられた。それをきっかけに性徴に関する法律の大幅な改正も行われていった。
その後も連綿と続くナハルベルカ王室では、数人の騎妃が迎えられることになる。しかし初代騎妃が後年起きた戦争で戦地にまで赴いた勇猛さは語り草となり、いつまでも伝えられることになる。
そんな初代騎妃の姿を見られるのは、王や子どもたちと共に描かれた絵姿だ。一見した限りでは誰もが王の側近のアルファと見紛うほどの体躯を誇る偉丈夫だが、普段は非常に穏やかで泣きもろく、王から唯一の妃として溺愛されたことが記録として遺っている。
fin.
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おかげさまで無事最終回を迎えることができました🎉
本編は終了しましたが、サリムの話や、もちろんミシュアルの話はまだ書きたいことがあるので、またどこかで見かけたら楽しんでくださると嬉しいです。
読了、コメントありがとうございました!
ああサリム、やっと心の中をハイダルに伝えられたね!
良かったです✨。これで本当の番ですね~。
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話も二人の中もようやく団円に向けて動き出しました。
あとはうみさんのおっしゃる通り、幸せに向かうだけ。
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コメントありがとうございました!