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巣ごもりオメガと運命の騎妃
43.サリム-4
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※前話(42話)の一部を変更しています。
リアルタイムで追いかけてくださっている方は、そちらを最後読んでからをおすすめします。
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「巡香会……ですか」
それは、最悪の発情期を経てふて寝をした日から半年以上経った日のことだった。
シラージュから呼び出されたサリムは、突然降ってわいた言葉に目を見開いた。
「そうだ。皇宮へ来て、もう一年になる。そろそろ慣れた頃だろう?」
巡香会の主催は国で、歴代の皇帝のつがいが取り仕切っていることはドマルサーニの民ならば誰もが知ることだ。しかし当代のシラージュのつがいも、次代にあたるハイダルの母も亡くなって久しい。現在はシラージュの姪にあたるオメガが代理として携わっていた。
流れにのっとれば、皇太子のつがいであるサリムが受け持つことになるのは順当だ。それでも動揺を隠せないサリムに、シラージュは穏やかに笑った。
「なに、そう緊張することもない。しばらくは周囲を見て勉強し、手伝いをすることから始めなさい。ハイダルのつがいとなれば、主催も任せることになる。それまで一年半、準備期間にはちょうどいいと思わないかい」
正式に主催として引き継いだ時、ハイダルのつがいとして恥ずかしい姿を見せることはできない。それに、確かにサリムの十八の誕生日までは時間がある。その時になっていきなり重役に据えられるよりは、時間をかけて少しずつ覚えていく方が引き継ぎも滞りなく行えるだろう。
そう考えて、サリムはシラージュからの勧めをありがたく受け取った。
返事をしたからには、まずは巡香会に専念しなければならない。日課にしている勉強や剣術、礼法の時間は減って、サリムは忙しさと新しい環境に身を置く不安に苛まれた。
ところが、嬉しい誤算がサリムを喜ばせることになった。
巡香会の準備のために足を運ぶ神殿で、思いがけずハイダルと顔を合わせることが増えたのだ。
最初に気が付いたのは、会場で神官たちと話をしている時だった。神官の一人が、殿下だ、と言ったのを聞いたサリムが見ると、離れた場所にハイダルがいた。彼の方が先にサリムに気づいていたらしく、こちらを見ていた。
(ハイダル様だ)
思わず足がそちらへ向こうとしたが、はっとして立ち止まった。
今のサリムは巡香会の準備のために神殿を訪れている。ハイダルも同じように、何かしら理由があって赴いているに違いない。邪魔はできないし、周囲の目もある。
(……会釈だけなら)
無視するのもよくないはずだ。少なくとも自分たちが運命のつがいであることは皆が知っている。だから、サリムが無視をしただとか、仲違いをしているだとか、そういう変な噂が立たないため――そう自分に理由を言い聞かせて、サリムは軽く会釈をした。するとすぐに手を振り返してきたので、サリムはもう一度頭を下げた。
最初はその程度だった。それでも三ヶ月に一度の逢瀬しか許されていないサリムにとっては十分に嬉しい出来事だった。しかし、それからもハイダルは頻繁に神殿に訪れ、顔を合わせるたびに距離を詰めてきて、サリムが巡香会の準備に携わるようになって二ヶ月後、ちょうど発情期が来る月にはサリムの隣に立って、軽く話をするほどになった。
(陛下や妃殿下に知られたら……)
本来ならば、発情期以外で会うことは禁じられている。それを、外だからバレないだろう、ハイダルの方から近づいてくるのだからいいだろうと目をつぶったのは、どうしようもなく嬉しかったからだ。
時間にすれば、ほんのわずかな会話。それでもサリムには充分だった。
ところが、その月の発情期、意外なことが起きた。
いつもの発情期は、惨憺たる三日間になる。疼きと渇きに泣きじゃくるサリムと、運命のつがいを前にして本能と理性の間で暴れるハイダルの二人だったが今回は違った。
確かにサリムは少し泣いたし、ハイダルもつがいのうなじに噛みつきたい衝動をこらえるために自分の腕を噛んだりもした。それでもいつもより穏やかで、どちらかといえば会うことを禁じられる前にあった、二回の発情期と似た雰囲気があった。
腹の深くが疼くと泣くサリムを抱きしめてくれたことも覚えていたし、決められた三日目の別れ際も目を覚ますことができた。
「サリム」
穏やかな声に起こされてうっすらと瞼を上げると、ハイダルが隣で寝そべっていた。
手首にいくつもの赤い歯形が並ぶ手が伸びてきて、頭を撫でてくれる。ピークは過ぎたものの、まだ発情期のさなかである体には毒にもなりかねない接触だったが、サリムはその手に撫でられるまま微睡んでいた。
きっと次に会う時は神殿だ。こんな触れあいはできない。それが寂しくもあるが、以前のように発情期の間しか会えないわけではない。
(今は、それでいい)
多くを望んではいけない。約束された未来、サリムはハイダルのつがいになるのだから。
自分にそう言い聞かせたサリムがうとうととしているうちに、ハイダルは行ってしまった。
けれどハイダルは大きなガウンを忘れていった。それは発情期が終えるまで戻すように告げられることはなかったため、残りの数日もそれに包まって過ごすことで、サリムはいつもに比べれば格段に平穏な発情期を過ごすことができた。
リアルタイムで追いかけてくださっている方は、そちらを最後読んでからをおすすめします。
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「巡香会……ですか」
それは、最悪の発情期を経てふて寝をした日から半年以上経った日のことだった。
シラージュから呼び出されたサリムは、突然降ってわいた言葉に目を見開いた。
「そうだ。皇宮へ来て、もう一年になる。そろそろ慣れた頃だろう?」
巡香会の主催は国で、歴代の皇帝のつがいが取り仕切っていることはドマルサーニの民ならば誰もが知ることだ。しかし当代のシラージュのつがいも、次代にあたるハイダルの母も亡くなって久しい。現在はシラージュの姪にあたるオメガが代理として携わっていた。
流れにのっとれば、皇太子のつがいであるサリムが受け持つことになるのは順当だ。それでも動揺を隠せないサリムに、シラージュは穏やかに笑った。
「なに、そう緊張することもない。しばらくは周囲を見て勉強し、手伝いをすることから始めなさい。ハイダルのつがいとなれば、主催も任せることになる。それまで一年半、準備期間にはちょうどいいと思わないかい」
正式に主催として引き継いだ時、ハイダルのつがいとして恥ずかしい姿を見せることはできない。それに、確かにサリムの十八の誕生日までは時間がある。その時になっていきなり重役に据えられるよりは、時間をかけて少しずつ覚えていく方が引き継ぎも滞りなく行えるだろう。
そう考えて、サリムはシラージュからの勧めをありがたく受け取った。
返事をしたからには、まずは巡香会に専念しなければならない。日課にしている勉強や剣術、礼法の時間は減って、サリムは忙しさと新しい環境に身を置く不安に苛まれた。
ところが、嬉しい誤算がサリムを喜ばせることになった。
巡香会の準備のために足を運ぶ神殿で、思いがけずハイダルと顔を合わせることが増えたのだ。
最初に気が付いたのは、会場で神官たちと話をしている時だった。神官の一人が、殿下だ、と言ったのを聞いたサリムが見ると、離れた場所にハイダルがいた。彼の方が先にサリムに気づいていたらしく、こちらを見ていた。
(ハイダル様だ)
思わず足がそちらへ向こうとしたが、はっとして立ち止まった。
今のサリムは巡香会の準備のために神殿を訪れている。ハイダルも同じように、何かしら理由があって赴いているに違いない。邪魔はできないし、周囲の目もある。
(……会釈だけなら)
無視するのもよくないはずだ。少なくとも自分たちが運命のつがいであることは皆が知っている。だから、サリムが無視をしただとか、仲違いをしているだとか、そういう変な噂が立たないため――そう自分に理由を言い聞かせて、サリムは軽く会釈をした。するとすぐに手を振り返してきたので、サリムはもう一度頭を下げた。
最初はその程度だった。それでも三ヶ月に一度の逢瀬しか許されていないサリムにとっては十分に嬉しい出来事だった。しかし、それからもハイダルは頻繁に神殿に訪れ、顔を合わせるたびに距離を詰めてきて、サリムが巡香会の準備に携わるようになって二ヶ月後、ちょうど発情期が来る月にはサリムの隣に立って、軽く話をするほどになった。
(陛下や妃殿下に知られたら……)
本来ならば、発情期以外で会うことは禁じられている。それを、外だからバレないだろう、ハイダルの方から近づいてくるのだからいいだろうと目をつぶったのは、どうしようもなく嬉しかったからだ。
時間にすれば、ほんのわずかな会話。それでもサリムには充分だった。
ところが、その月の発情期、意外なことが起きた。
いつもの発情期は、惨憺たる三日間になる。疼きと渇きに泣きじゃくるサリムと、運命のつがいを前にして本能と理性の間で暴れるハイダルの二人だったが今回は違った。
確かにサリムは少し泣いたし、ハイダルもつがいのうなじに噛みつきたい衝動をこらえるために自分の腕を噛んだりもした。それでもいつもより穏やかで、どちらかといえば会うことを禁じられる前にあった、二回の発情期と似た雰囲気があった。
腹の深くが疼くと泣くサリムを抱きしめてくれたことも覚えていたし、決められた三日目の別れ際も目を覚ますことができた。
「サリム」
穏やかな声に起こされてうっすらと瞼を上げると、ハイダルが隣で寝そべっていた。
手首にいくつもの赤い歯形が並ぶ手が伸びてきて、頭を撫でてくれる。ピークは過ぎたものの、まだ発情期のさなかである体には毒にもなりかねない接触だったが、サリムはその手に撫でられるまま微睡んでいた。
きっと次に会う時は神殿だ。こんな触れあいはできない。それが寂しくもあるが、以前のように発情期の間しか会えないわけではない。
(今は、それでいい)
多くを望んではいけない。約束された未来、サリムはハイダルのつがいになるのだから。
自分にそう言い聞かせたサリムがうとうととしているうちに、ハイダルは行ってしまった。
けれどハイダルは大きなガウンを忘れていった。それは発情期が終えるまで戻すように告げられることはなかったため、残りの数日もそれに包まって過ごすことで、サリムはいつもに比べれば格段に平穏な発情期を過ごすことができた。
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