貴一と凜  雅史の欲望

静華

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貴一と凜の事情   初めての朝

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「おはよう。凜」「おはようございます。あの私の家まで帰して下さい」「だ~め。経理部長からよろしくって言われているから」「…」「昨夜はあんなに求めてくれたのに」「なっ何言っているんです…か」突然のキスに、心を奪われてしまった。「キスは、昨夜が初めて?こんなに可愛いのに、初めてじゃないよね」「…す」「えっ!?」「初めて…です」「じゃあ、俺が教えてあげる」「じゃあ、まず目を閉じて」貴一が凜の顎を上げて唇と唇をあわせる。「どう?その気になった?俺のこともっと求めて欲しいな~さっ、もう1度目を閉じて」「ふっん、ん」「どうしたの?凜?」「なんか変な感じ」トサッとベッドに押し倒される。「もっと深いキスをしてあげるよ」「いやんんん」「ホントにいや?感じてない?」「分かんな…ん」俺は気持ちを抑えながら、ゆっくりと味わう。舌と舌を絡ませて、ゆっくりとキスをする。「ね、ホントにいや?」「あっはぁ分かんない。」「じゃあもっと気持ちよくしてあげようか?」チュッチュッと音が出る。「凜?どう?」「もっとしてぇ」と潤んだ瞳で求める。ゾワゾワッとして押さえるストッパーが限界だ!「凜、俺もうダメみたい」「な、何?」「んんん」「はぁはぁ」凜の腕がいつの間にか俺の首に回っている。「凜、凜俺の名前言って欲しい」「きっ貴一さん」「さんはいらないよ。もう一回言って」「貴一」「あぁ。その声感じる」「もっともっと」と凜が俺のキスを求めてくる。「ホントにはじめて?凜」「うん。こんなにふわふわするなんて、初めて」ゾワゾワッとまた襲ってくる。
それを、抑えてキスに変える。チュックチュッと音が変わる。凜が感じている!今だ!「凜!凜!」俺は、自分を抑えることの難しさを痛感していたが、確信へと変化した!彼女の服を脱がそうとした瞬間、ピピピッとアラームが鳴る。ベッドサイドの時計がお昼を指していた。タイムオーバーだ。
「凜?」「腰抜けたみたい」「え?」「だめぇ立てない」「え~~マジですか?だってキスだけだよ」「でも…気持ちよくて」ゾクッとした。「そんなこと言われるなんて、俺初めてだよ。じゃあもう一回ね」チュッククチュッ「あぁ」凜は、これで何回いったのかわからない。
「さぁ。お昼食べに行こう」「嫌!」「どうしたの?」「キスの次は何ですか?私の服を脱がそうとしておいて!」「どうしたの急に怒って」「自分だけいけしゃあしゃあと素知らぬ顔をして!」「キスの次が知りたいの?」凜が頷く。「う~ん怖いかも。俺は、君を大切にしたいから、俺は俺を抑えている。それを溶いても良いの?」凜は、戸惑いながらも頷く。壁にへばり付いている凜。そんな状態では出来ないな。「今日は止めておこう」「何でですか?」「怖がっているのに、出来ないよ」「貴一」その声に弱い。

「貴一来て」ゆっくりとキスをしてデープを何度もして凜を味わう。ゆっくり服を脱がす。ワンピースだから直ぐに、素肌に辿り着く。「うん。はぁ」凜感じている?「凜、我慢しないで言って声にして」「…」戸惑っている?「ほら、大丈夫?怖い唇かまないで」俺の手は凜の胸へと進む。そこで凜が、初めて声を出す!「あぁふぁあぁ」凜凄い!俺は小高い山を越える。くぼみへと落ちる。凜の声が喘ぎに変わる。「凜。入るよ」「うっ痛い!」でももう俺は止められない。グッと力を込める。「凜」「貴一早く来てぇ我慢するからぁあ!」ドクンと凜の鼓動を感じている!「凜、一緒にいこう」「う…ん」「あっあぁ」「はぁあ」ドクンドクンと潤んだ瞳で俺を見る。「凜?大丈夫?」「はい。痛いけど…」「ごめんな。抑えられなかった。大好きに変わったよ。大好きから愛かな」「わたしも、初めてが貴方で良かったよ。」「あっだめ。潤んだ瞳を見て良いのは俺だけ」コツンと額と額を合わせる。

キスをして見つめ合う。これで、凜と結婚したいし、見合いは無しだ。「凜。送るよ」「はい。」ビジネスホテルを出て凜のアパートへ向かう。車中、凜がずっとモジモジしている。「どうしたの?何モジモジしているの?」「べ、別に…」「もしかして、俺を意識してるの?」「べ、別に」モジモジが、彼女の何かを加速していると分かったのは、彼女が俺を部屋に誘ってからだ。薄暗い部屋に彼女、凜は、戸惑いながら俺を招き入れた。2DKの部屋、電気も点けずに、するするっとワンピースを脱ぎ始める。凜の姿だけが白く浮かび上がる。さっき抱いたはずの白い素肌に釘付けになった。ブラに腕を回し外す。ドキドキが止まらない!「凜!」手に持つ全ての者を投げ捨て後ろから抱きついた!口吻をしながら凜が付けている全ての物を脱ぎ払う。「はぁはぁはぁ凜。俺の降参だ」と言いながら彼女をフローリングの床に押し付け何度も口吻を繰り返し、凜が誘う方へ腕を持って行く。大胆になっていく凜。そうしたのは、誰でもない「俺だ」「凜。凜あぁ綺麗な凜。愛しているよ。凜。はぁはぁ凜、俺もうダメだ!凜が欲しい」
「私も貴一が欲しい!早く来てぇ」凜の腰を自分へ引き寄せる。「凜。あぁ凜。うっ」「あぁいくん貴一ぃ」朝、昼、夕と重ねた時間に驚いたが、凜が大胆になっていくのは少し嫌だった。俺の側に置いておきたい!と欲求不満の俺って凜イヤがるかな?と思っていた。

凜が眠りにつく頃は、もう直ぐ朝が近かった。一目惚れだな。凜。愛してる。父のところへ何時連れて行こうか?まだ気が早いな。と思いながら自分のマンションへと帰る。
自室に戻ると気持ちが悪いくらい暗くて静かだ。まだ、凜の躰の熱が残っている躰を醒まそうとシャワを浴びる。大胆な彼女の行動に、度肝を抜かせられるが、俺の前でだけでいて欲しいと願う。凜。こんなに人を恋しいと思うのは家族以来初めてだ。早く一緒に過ごしたい!俺のものにしたい!あぁ凜。長谷川凜だけを見つめていたい!そう強く思う貴一だった。
少しだけ、水曜日が怖く感じる。
凜の反応が怖い。と思いながら眠りにつく。
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