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人間編
45:申告制(2) *
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置かれていた肩の手がすべり、メルセデスの顔をやんわり押し戻すので、またシヒスムンドと目が合う。
「だが、そうだな……。余裕があれば、俺の目を見ろ」
その魔力のせいで、恐怖のあまり誰も合わせられないという彼の目。麦の穂を彷彿とさせる金色で、内側から光を放っているかのように、輝いて見える。威圧の魔力があると聞いた時、勿体ないと思った。ほとんどの人が、これほどまでに、太陽と月より美しい瞳を見ることができないのだと。
「んむ……」
シヒスムンドの目に気を取られていると、口づけをされた。
唇だけを軽く合わせ、ついばみ、時折舐めることを繰り返す。
「口を少し開けろ」
「んっ……!」
言われた通りにすれば、シヒスムンドの舌が滑り込んできた。他人の口に舌を入れるという発想がなかったため、メルセデスは驚愕のあまり、意図せずシヒスムンドの舌を噛んでしまった。
シヒスムンドは反射的に顔を離す。
「あっ! も、申し訳ございません!」
「痛くはない。驚かせた」
宥めるように頭へぽんと手を置かれ、シヒスムンドが気を悪くしていなさそうなことにほっと胸をなでおろす。
「もう一度、お願いします」
「舌を出せ。それから、呼吸は鼻でしろ」
またシヒスムンドの舌が侵入してきて、メルセデスはぎこちなくそれに自らの舌を寄り添わせる。すると捕えに来るかのような動きでシヒスムンドの舌がうごめく。舌を食べられているようだ。
その間に、シヒスムンドの手がメルセデスの肩や腹部などを滑っていく。片手は乳房を包んで優しく揉み、時折乳頭を触れるか触れないかの微かさで指が撫でる。もう一方の手は、腰、臀部、太ももをゆるゆると降りて行った。
「はぁ、はぁ……」
やがて唇が離れる頃には、メルセデスは息が上がっていた。シヒスムンドのほうも息をしづらかったのか、呼吸が早くなっている。
ずっと腹部の上で握り合わせていた手を、頭上へ置かれた。
「……無体を働いている気になるな」
手枷をはめた手首のあたりを撫でながら、シヒスムンドがつぶやいた。
「隠しますか」
「このままでいい」
枕を引き寄せようとしていた手を、断られたので大人しく頭上へ戻す。
シヒスムンドの体がまた迫り、今度はまだ触れていなかった方の乳房に舌を這わされる。
「あっ……。こんなところも、舐めるんですね……」
「ここだけではないが……」
シヒスムンドの呟きを聞き逃したが、くすぐったさとは違う不思議な感覚と恥ずかしさでいっぱいになって、そのこともすぐに忘れてしまった。
「だが、そうだな……。余裕があれば、俺の目を見ろ」
その魔力のせいで、恐怖のあまり誰も合わせられないという彼の目。麦の穂を彷彿とさせる金色で、内側から光を放っているかのように、輝いて見える。威圧の魔力があると聞いた時、勿体ないと思った。ほとんどの人が、これほどまでに、太陽と月より美しい瞳を見ることができないのだと。
「んむ……」
シヒスムンドの目に気を取られていると、口づけをされた。
唇だけを軽く合わせ、ついばみ、時折舐めることを繰り返す。
「口を少し開けろ」
「んっ……!」
言われた通りにすれば、シヒスムンドの舌が滑り込んできた。他人の口に舌を入れるという発想がなかったため、メルセデスは驚愕のあまり、意図せずシヒスムンドの舌を噛んでしまった。
シヒスムンドは反射的に顔を離す。
「あっ! も、申し訳ございません!」
「痛くはない。驚かせた」
宥めるように頭へぽんと手を置かれ、シヒスムンドが気を悪くしていなさそうなことにほっと胸をなでおろす。
「もう一度、お願いします」
「舌を出せ。それから、呼吸は鼻でしろ」
またシヒスムンドの舌が侵入してきて、メルセデスはぎこちなくそれに自らの舌を寄り添わせる。すると捕えに来るかのような動きでシヒスムンドの舌がうごめく。舌を食べられているようだ。
その間に、シヒスムンドの手がメルセデスの肩や腹部などを滑っていく。片手は乳房を包んで優しく揉み、時折乳頭を触れるか触れないかの微かさで指が撫でる。もう一方の手は、腰、臀部、太ももをゆるゆると降りて行った。
「はぁ、はぁ……」
やがて唇が離れる頃には、メルセデスは息が上がっていた。シヒスムンドのほうも息をしづらかったのか、呼吸が早くなっている。
ずっと腹部の上で握り合わせていた手を、頭上へ置かれた。
「……無体を働いている気になるな」
手枷をはめた手首のあたりを撫でながら、シヒスムンドがつぶやいた。
「隠しますか」
「このままでいい」
枕を引き寄せようとしていた手を、断られたので大人しく頭上へ戻す。
シヒスムンドの体がまた迫り、今度はまだ触れていなかった方の乳房に舌を這わされる。
「あっ……。こんなところも、舐めるんですね……」
「ここだけではないが……」
シヒスムンドの呟きを聞き逃したが、くすぐったさとは違う不思議な感覚と恥ずかしさでいっぱいになって、そのこともすぐに忘れてしまった。
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