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13.蹂躙-3 *
「いッ、痛い! いたい!」
前を向いた男は、自分は動かず、シュルークの腰を持ち上げたまま、それを引き寄せて挿入を始めた。男に少し近づいただけで、シュルークは目を見開き、鋭い悲鳴を上げる。
「――!」
(やめろ!!)
響かない声ではなく何か別の音を。ファルハードは鉄格子に自分の額を打ちつけた。ごつ、と重い音がした。男が止まることはない。何の意味もない。
「い、いたッ、あっ、あああああッ!」
突然男は、残りを力ずくで一息にシュルークの中へ収めた。
シュルークの絶叫は地下室に薄っすら反響し、浮いた脚はびくびくと痙攣する。
「おぉー、これだよ、これ。ギチギチに締めつけてくるのがたまんねぇ」
男は勝ち誇ったようにそう言うと、まだ痛みに硬直しているシュルークを無視して、掴んでいた彼女の腰を手離し、覆いかぶさる体勢で抽送を始めた。
「ぎっ、いっ、あ、あ゛っ……!」
足以外は男の巨体の陰に隠されたシュルークは、体重をかけた強い律動に悲鳴を上げ続ける。それに合わせるような男の快感の声の混じった吐息の音が、ファルハードの耳にうるさいほど鮮明に届く。
繋がった箇所から流れる鮮血が、乱されたシュルークの長い上着に染みを作り、徐々に広がっていく。破瓜しただけでなく、強引な挿入でそれ以上に傷ついて出血しているかもしれない。
しばらく腰を振っていた男の息遣いが一層荒くなってきた頃。男は不意に顔を上げ、体を起こして立ち上がった。
そしてなぜか、牢の中で怒り、藻掻くファルハードへ目を向けた。
「ほら、起きろ」
男はシュルークの腕を掴んで引っ張り起こし、膝立ちで牢の鉄格子に掴まらせた。
男の快感が高まるほど悲鳴がか細くなっていたシュルークは、大人しくはなったが自分を支える力を失っており、すぐに倒れ込んでしまう。それを男は、解けた彼女の服の帯紐を拾い、鉄格子に掴まったまま手が離れないよう縛りつけた。
「帝国の皇子様にも見てもらわなくちゃな」
「いッ、うぅ……」
この男は、ファルハードにシュルークの凌辱をより間近で見せつけることにしたのだ。
シュルークに膝立ちで鉄格子に縋る体勢を取らせると、男は背後からまた彼女を犯し始める。律動の衝撃に腕が耐えられず、シュルークは上半身を鉄格子に押しつけられるような姿勢に変わっていった。
地面に転がったまま、鉄格子の向こうのシュルークの裸体と、男の薄汚い下半身を見続けるしかない。シュルークは、いつも綺麗に手入れされていた黒髪を乱し、泣き腫らしたぼろぼろの状態でも、まだ正気を保っているようだった。
その青い瞳が、ファルハードを捉える。
「だい、じょうぶ……っ、だから、ね……」
悲鳴の合間にそう言って、シュルークは痛みに歪む顔で無理に笑って見せた。
ファルハードは、ようやく気がついた。
シュルークが何度も口にしていた「大丈夫」という言葉は、自分を安心させるためのものではない。目の前で起こる惨劇に彼女の愛犬が怯えないよう、ファルハードへ向けていた言葉だったのだ。
ずっと、恐怖と痛みに蹂躙されながらも、シュルークは自分の犬のことを思いやっていた。
前を向いた男は、自分は動かず、シュルークの腰を持ち上げたまま、それを引き寄せて挿入を始めた。男に少し近づいただけで、シュルークは目を見開き、鋭い悲鳴を上げる。
「――!」
(やめろ!!)
響かない声ではなく何か別の音を。ファルハードは鉄格子に自分の額を打ちつけた。ごつ、と重い音がした。男が止まることはない。何の意味もない。
「い、いたッ、あっ、あああああッ!」
突然男は、残りを力ずくで一息にシュルークの中へ収めた。
シュルークの絶叫は地下室に薄っすら反響し、浮いた脚はびくびくと痙攣する。
「おぉー、これだよ、これ。ギチギチに締めつけてくるのがたまんねぇ」
男は勝ち誇ったようにそう言うと、まだ痛みに硬直しているシュルークを無視して、掴んでいた彼女の腰を手離し、覆いかぶさる体勢で抽送を始めた。
「ぎっ、いっ、あ、あ゛っ……!」
足以外は男の巨体の陰に隠されたシュルークは、体重をかけた強い律動に悲鳴を上げ続ける。それに合わせるような男の快感の声の混じった吐息の音が、ファルハードの耳にうるさいほど鮮明に届く。
繋がった箇所から流れる鮮血が、乱されたシュルークの長い上着に染みを作り、徐々に広がっていく。破瓜しただけでなく、強引な挿入でそれ以上に傷ついて出血しているかもしれない。
しばらく腰を振っていた男の息遣いが一層荒くなってきた頃。男は不意に顔を上げ、体を起こして立ち上がった。
そしてなぜか、牢の中で怒り、藻掻くファルハードへ目を向けた。
「ほら、起きろ」
男はシュルークの腕を掴んで引っ張り起こし、膝立ちで牢の鉄格子に掴まらせた。
男の快感が高まるほど悲鳴がか細くなっていたシュルークは、大人しくはなったが自分を支える力を失っており、すぐに倒れ込んでしまう。それを男は、解けた彼女の服の帯紐を拾い、鉄格子に掴まったまま手が離れないよう縛りつけた。
「帝国の皇子様にも見てもらわなくちゃな」
「いッ、うぅ……」
この男は、ファルハードにシュルークの凌辱をより間近で見せつけることにしたのだ。
シュルークに膝立ちで鉄格子に縋る体勢を取らせると、男は背後からまた彼女を犯し始める。律動の衝撃に腕が耐えられず、シュルークは上半身を鉄格子に押しつけられるような姿勢に変わっていった。
地面に転がったまま、鉄格子の向こうのシュルークの裸体と、男の薄汚い下半身を見続けるしかない。シュルークは、いつも綺麗に手入れされていた黒髪を乱し、泣き腫らしたぼろぼろの状態でも、まだ正気を保っているようだった。
その青い瞳が、ファルハードを捉える。
「だい、じょうぶ……っ、だから、ね……」
悲鳴の合間にそう言って、シュルークは痛みに歪む顔で無理に笑って見せた。
ファルハードは、ようやく気がついた。
シュルークが何度も口にしていた「大丈夫」という言葉は、自分を安心させるためのものではない。目の前で起こる惨劇に彼女の愛犬が怯えないよう、ファルハードへ向けていた言葉だったのだ。
ずっと、恐怖と痛みに蹂躙されながらも、シュルークは自分の犬のことを思いやっていた。
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