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リークスとロクサーナ
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戦闘を続ける人魚族とスズネたちの前に現れた人魚女王。
クロノやスズネと言葉を交わした女王は、今の状況を生み出した元凶ともいえる数百年前に起きたという事件について語りだしたのであった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
今から四百年前の話。
まだ人魚族とヒト族が共存共栄していた頃、トットカ村に住む一人の男とパルーナ湖に住む人魚族の姫による恋から全てが始まった。
「ハァ~・・・」
─────── チャプンッ 。
「溜め息などつかれてどうかされたのですか?」
─────── !?
「あっ、人魚様でしたか」
「突然お声掛けしてしまい申し訳ありません」
「いえいえ、問題ありませんよ。お恥ずかしい話なんですが、ちょっと仕事で失敗してしまいまして ───── 」
「あらまぁ~、それで溜め息をつかれていたのですね」
初めは些細な世間話をする程度の二人であったが、穏やかな性格で物腰の柔らかいリークスと人魚族の姫という立場でありながらも一切気取らないロクサーナの距離が縮まるのに大した時間は掛からなかった。
「「 アハハハハ 」」
─────── ザパーン 。
「姫様、そろそろお戻りください。女王様がお待ちですよ」
「あら…婆や」
「えっ!?姫様?」
「ん?なんだヒト族の男、お前この方がどなたかも知らずにいたのか。この御方こそ、人魚族の姫ロクサーナ様であらせられるぞ」
「もう婆やったら止めてってば。気にしないでねリークス。私が姫であろうとなかろうと私たちは友達よ」
「ロクサーナ・・・」
「それじゃ~リークス、またね!」
そう言って満面の笑顔と共に別れを告げたロクサーナは、婆やと呼ばれる老人魚と一緒に湖底へと帰っていった。
─────────────────────────
~ 湖底にある人魚族の里 ~
「女王様、ロクサーナ様をお連れ致しました」
「お待たせ致しました。お母様」
婆やに連れられ、ロクサーナは女王の待つ女王の間へと足を運んだ。
そして、玉座に鎮座する女王の前で立ち止まると静かに跪いたのだった。
「遅いぞ、ロクサーナ。またヒト族の男のところへ行っていたのか?」
「お待たせして申し訳ありません。お喋りに夢中になってしまって ───── 」
非礼を詫びるための言葉を並べるロクサーナであったが、その表情は明るく晴れやかな笑顔で満たされていた。
そして、その言葉と表情が一致していない状況に頭を抱えながら、女王は実娘であるロクサーナに対して苦言を呈するのだった。
「我々人魚族とトットカ村の者たちは長らく共存共栄を成してきた。そして、その関係は良き隣人であると我自身も思っている。しかしロクサーナよ、そなたは人魚族であると同時にこれから先この里の者たちを率いまとめていく立場でもあるということを忘れてはなりませんよ」
「その事は重々承知しております。だからこそ、もっともっとヒト族の方々と仲良くなり距離を縮めて参りたいのです」
女王の言葉に対してそう返答したロクサーナは、先程までの笑顔に加え、未来を見据え希望に満ち溢れた様子で目を輝かせるのであった。
そんなロクサーナの隣で婆やが大きく溜め息を吐く。
「姫様、もう少し女王様のお気持ちもお察しください。万が一にも姫様に何かあったらと思うと我々も気が気ではございませんからの」
「・・・・・」
「はい、肝に銘じておきます。でも、リークスはそんな人ではありません。お母様も婆やも私を信じてください!」
「分かりました…あなたの思うようにやってみなさい。話は変わりますが、今日あなたを呼んだのは他でもありません。一週間後にある年に一度の人魚族とトットカ村の代表者による会談にあなたも出席しなさい」
「私もですか?」
「そうです。そろそろあなたも人魚族とヒト族の関係について、どのように未来を創っていくのか学んでいきなさい」
「はい、畏まりました」
─────────────────────────
~ トットカ村 ~
「おいリークス、お前最近良い顔するようになったじゃね~か」
「親方、そ…そうですかね?」
「おうよ。以前はどこか怯えたような顔して仕事してたってのに、ここ最近は自信に満ちた顔してらぁ~。何か良いことでもあったんか?それとも女か?」
トットカ村で大工の仕事をしているリークスは、突然の親方からの質問に慌てた様子を見せる。
「そ…そんなんじゃないですよ。でも、最近休みの日にパルーナ湖へ釣りに出掛けるんですけど、そこで人魚様と仲良くなって話をしているんです」
「はぁ~人魚様と!?おめぇ失礼なことすんじゃね~ぞ。人魚族と俺たちトットカ村は共存共栄!!湖での漁を始めいろんなところで助けてもらってんだからな」
「大丈夫ですよ。僕だってこの村で生まれ育ったんですからちゃんと理解していますよ。本当にただ会って話をしてるだけなんですから」
「まぁ~それならいいんだけどよ。それで、その人魚様は可愛いんか?」
「だから違いますって!勘弁してくださいよ、親方~」
「ガーッハッハッハッ」
こうして、ひと通りリークスを揶揄った親方は大きな声を上げて豪快に笑ったのだった。
──── 一年後 ────
「アハハハハ。も~う、リークスったら~」
「ねぇ~ロクサーナ、そろそろ女王様や村のみんなに僕らのことを ───── 」
「うん、そうだね」
初めて会ったあの日から半年が過ぎた頃、二人の仲は友人から恋人へと変化していた。
そして、そこからさらに半年が経ち、二人はそろそろ人魚族とトットカ村の人たちにその事を報告しようと考えていた。
「みんな驚くかな?喜んでもらえたらいいな」
「大丈夫だよ。君たち人魚族と僕らトットカ村の住民はこれまでもそしてこれからも手を取り合い共に生きていくんだから」
「ウフフフフ。そうよね!私もトットカ村のみんなが大好きだもの」
「おーーーい、リークス~~~」
その時、村の男が大きな声を上げながら慌てた様子でやって来た。
そして、突然自身の名前を呼ばれ驚いた表情を見せたリークスは、駆け寄ってきた男から用件を聞くとロクサーヌに別れを告げ焦った様子で村へと走り出したのだった。
─────── バンッ!!
「母さん!!」
力任せに玄関の扉を開けたリークスは、その勢いのままベットで横になる母の元へと駆け寄った。
「リークス!?どうしたんだい?」
「どうしたじゃないよ。母さんが倒れたって聞いたから急いで帰って来たんじゃないか」
「なんだいそんなことかい。ちょっとフラついただけさ。だいたい村の連中は大袈裟なんだよ」
急いで帰って来たため息も切れ切れの状態であるリークスを前に問題ないと優しい笑顔を見せるリークスの母なのであった。
「本当になんともないんだね」
「ああ、見ての通りさ」
「良かった~」
母の無事を確認し、安心のあまりそのまま膝をつきホッと胸を撫で下ろすリークス。
彼がそうなるのも無理はない。
リークスが生まれて間もなく父親が他界し、女手ひとつで自身をここまで育ててくれた母のことをリークスは何よりも大切に思っていた。
しかし、この時は少し体調が悪くなり倒れただけだと思われていたリークスの母だったのだが、ここから日に日に容態が悪くなり、ついにはベッドから起き上がることも難しくなるまでになってしまった。
そして、その日を境に失意の底にいるリークスはパールーナ湖へと足を運ばなくなっていた。
病に苦しむ母を置いて自分だけが楽しい時間を過ごすということに抵抗があり、何よりも彼自身が母の元から離れたくなかったのだ。
そんな状況が一ヶ月を過ぎたある日、リークスの家に一人の男が訪れる。
ドンドンドン ───── 。
───── ガチャッ 。
「はい、どちら様?」
「おう、リークス…お母さんの容態はどうだ?」
「親方。いえ…特に変わりはないですね。それよりもどうかしたんですか?」
以前よりも少し痩せた姿のリークスを前に苦い表情を見せた親方であったが、ひと呼吸置いた後ゆっくりとその口を開いた。
「そうか・・・。いや…実は今この村に旅の行商人が来ていてな、話の流れでお前のお母さんの話をしたら、その男がもしかしたらその病を治せるかもしれないって言い出したんだよ」
「えっ!?本当ですか!!」
突然現れた母を救えるかもしれないという話を前に興奮が抑えられず親方の両肩を力強く鷲掴みにして詰め寄るリークス。
そして、その勢いに押され驚いた様子を見せた親方であったが、その状態のまま話を続ける。
「そういう訳で、その男がお前と話がしたいって言ってるんだが ───── どうする?」
「会います!すぐにその行商人のところへ案内してください!!」
こうして旅の行商人と会うことにしたリークス。
突如として降って湧いたような話を前に居ても立っても居られない様子のリークスであったのだが、この行商人との出会いが人魚族とトットカ村の運命を大きく変えることとなるのであった。
クロノやスズネと言葉を交わした女王は、今の状況を生み出した元凶ともいえる数百年前に起きたという事件について語りだしたのであった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
今から四百年前の話。
まだ人魚族とヒト族が共存共栄していた頃、トットカ村に住む一人の男とパルーナ湖に住む人魚族の姫による恋から全てが始まった。
「ハァ~・・・」
─────── チャプンッ 。
「溜め息などつかれてどうかされたのですか?」
─────── !?
「あっ、人魚様でしたか」
「突然お声掛けしてしまい申し訳ありません」
「いえいえ、問題ありませんよ。お恥ずかしい話なんですが、ちょっと仕事で失敗してしまいまして ───── 」
「あらまぁ~、それで溜め息をつかれていたのですね」
初めは些細な世間話をする程度の二人であったが、穏やかな性格で物腰の柔らかいリークスと人魚族の姫という立場でありながらも一切気取らないロクサーナの距離が縮まるのに大した時間は掛からなかった。
「「 アハハハハ 」」
─────── ザパーン 。
「姫様、そろそろお戻りください。女王様がお待ちですよ」
「あら…婆や」
「えっ!?姫様?」
「ん?なんだヒト族の男、お前この方がどなたかも知らずにいたのか。この御方こそ、人魚族の姫ロクサーナ様であらせられるぞ」
「もう婆やったら止めてってば。気にしないでねリークス。私が姫であろうとなかろうと私たちは友達よ」
「ロクサーナ・・・」
「それじゃ~リークス、またね!」
そう言って満面の笑顔と共に別れを告げたロクサーナは、婆やと呼ばれる老人魚と一緒に湖底へと帰っていった。
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~ 湖底にある人魚族の里 ~
「女王様、ロクサーナ様をお連れ致しました」
「お待たせ致しました。お母様」
婆やに連れられ、ロクサーナは女王の待つ女王の間へと足を運んだ。
そして、玉座に鎮座する女王の前で立ち止まると静かに跪いたのだった。
「遅いぞ、ロクサーナ。またヒト族の男のところへ行っていたのか?」
「お待たせして申し訳ありません。お喋りに夢中になってしまって ───── 」
非礼を詫びるための言葉を並べるロクサーナであったが、その表情は明るく晴れやかな笑顔で満たされていた。
そして、その言葉と表情が一致していない状況に頭を抱えながら、女王は実娘であるロクサーナに対して苦言を呈するのだった。
「我々人魚族とトットカ村の者たちは長らく共存共栄を成してきた。そして、その関係は良き隣人であると我自身も思っている。しかしロクサーナよ、そなたは人魚族であると同時にこれから先この里の者たちを率いまとめていく立場でもあるということを忘れてはなりませんよ」
「その事は重々承知しております。だからこそ、もっともっとヒト族の方々と仲良くなり距離を縮めて参りたいのです」
女王の言葉に対してそう返答したロクサーナは、先程までの笑顔に加え、未来を見据え希望に満ち溢れた様子で目を輝かせるのであった。
そんなロクサーナの隣で婆やが大きく溜め息を吐く。
「姫様、もう少し女王様のお気持ちもお察しください。万が一にも姫様に何かあったらと思うと我々も気が気ではございませんからの」
「・・・・・」
「はい、肝に銘じておきます。でも、リークスはそんな人ではありません。お母様も婆やも私を信じてください!」
「分かりました…あなたの思うようにやってみなさい。話は変わりますが、今日あなたを呼んだのは他でもありません。一週間後にある年に一度の人魚族とトットカ村の代表者による会談にあなたも出席しなさい」
「私もですか?」
「そうです。そろそろあなたも人魚族とヒト族の関係について、どのように未来を創っていくのか学んでいきなさい」
「はい、畏まりました」
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~ トットカ村 ~
「おいリークス、お前最近良い顔するようになったじゃね~か」
「親方、そ…そうですかね?」
「おうよ。以前はどこか怯えたような顔して仕事してたってのに、ここ最近は自信に満ちた顔してらぁ~。何か良いことでもあったんか?それとも女か?」
トットカ村で大工の仕事をしているリークスは、突然の親方からの質問に慌てた様子を見せる。
「そ…そんなんじゃないですよ。でも、最近休みの日にパルーナ湖へ釣りに出掛けるんですけど、そこで人魚様と仲良くなって話をしているんです」
「はぁ~人魚様と!?おめぇ失礼なことすんじゃね~ぞ。人魚族と俺たちトットカ村は共存共栄!!湖での漁を始めいろんなところで助けてもらってんだからな」
「大丈夫ですよ。僕だってこの村で生まれ育ったんですからちゃんと理解していますよ。本当にただ会って話をしてるだけなんですから」
「まぁ~それならいいんだけどよ。それで、その人魚様は可愛いんか?」
「だから違いますって!勘弁してくださいよ、親方~」
「ガーッハッハッハッ」
こうして、ひと通りリークスを揶揄った親方は大きな声を上げて豪快に笑ったのだった。
──── 一年後 ────
「アハハハハ。も~う、リークスったら~」
「ねぇ~ロクサーナ、そろそろ女王様や村のみんなに僕らのことを ───── 」
「うん、そうだね」
初めて会ったあの日から半年が過ぎた頃、二人の仲は友人から恋人へと変化していた。
そして、そこからさらに半年が経ち、二人はそろそろ人魚族とトットカ村の人たちにその事を報告しようと考えていた。
「みんな驚くかな?喜んでもらえたらいいな」
「大丈夫だよ。君たち人魚族と僕らトットカ村の住民はこれまでもそしてこれからも手を取り合い共に生きていくんだから」
「ウフフフフ。そうよね!私もトットカ村のみんなが大好きだもの」
「おーーーい、リークス~~~」
その時、村の男が大きな声を上げながら慌てた様子でやって来た。
そして、突然自身の名前を呼ばれ驚いた表情を見せたリークスは、駆け寄ってきた男から用件を聞くとロクサーヌに別れを告げ焦った様子で村へと走り出したのだった。
─────── バンッ!!
「母さん!!」
力任せに玄関の扉を開けたリークスは、その勢いのままベットで横になる母の元へと駆け寄った。
「リークス!?どうしたんだい?」
「どうしたじゃないよ。母さんが倒れたって聞いたから急いで帰って来たんじゃないか」
「なんだいそんなことかい。ちょっとフラついただけさ。だいたい村の連中は大袈裟なんだよ」
急いで帰って来たため息も切れ切れの状態であるリークスを前に問題ないと優しい笑顔を見せるリークスの母なのであった。
「本当になんともないんだね」
「ああ、見ての通りさ」
「良かった~」
母の無事を確認し、安心のあまりそのまま膝をつきホッと胸を撫で下ろすリークス。
彼がそうなるのも無理はない。
リークスが生まれて間もなく父親が他界し、女手ひとつで自身をここまで育ててくれた母のことをリークスは何よりも大切に思っていた。
しかし、この時は少し体調が悪くなり倒れただけだと思われていたリークスの母だったのだが、ここから日に日に容態が悪くなり、ついにはベッドから起き上がることも難しくなるまでになってしまった。
そして、その日を境に失意の底にいるリークスはパールーナ湖へと足を運ばなくなっていた。
病に苦しむ母を置いて自分だけが楽しい時間を過ごすということに抵抗があり、何よりも彼自身が母の元から離れたくなかったのだ。
そんな状況が一ヶ月を過ぎたある日、リークスの家に一人の男が訪れる。
ドンドンドン ───── 。
───── ガチャッ 。
「はい、どちら様?」
「おう、リークス…お母さんの容態はどうだ?」
「親方。いえ…特に変わりはないですね。それよりもどうかしたんですか?」
以前よりも少し痩せた姿のリークスを前に苦い表情を見せた親方であったが、ひと呼吸置いた後ゆっくりとその口を開いた。
「そうか・・・。いや…実は今この村に旅の行商人が来ていてな、話の流れでお前のお母さんの話をしたら、その男がもしかしたらその病を治せるかもしれないって言い出したんだよ」
「えっ!?本当ですか!!」
突然現れた母を救えるかもしれないという話を前に興奮が抑えられず親方の両肩を力強く鷲掴みにして詰め寄るリークス。
そして、その勢いに押され驚いた様子を見せた親方であったが、その状態のまま話を続ける。
「そういう訳で、その男がお前と話がしたいって言ってるんだが ───── どうする?」
「会います!すぐにその行商人のところへ案内してください!!」
こうして旅の行商人と会うことにしたリークス。
突如として降って湧いたような話を前に居ても立っても居られない様子のリークスであったのだが、この行商人との出会いが人魚族とトットカ村の運命を大きく変えることとなるのであった。
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