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招かれざる者
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獣王国ビステリア ───── 王城
「獣王様、ユニ様のお姿が見当たらないとの報告が入っております」
「あの女…こんな盛大なパーティの最中にいったい何処に行きやがった」
「ユニ様については以前より怪しい行動が確認されておりますし、城外に出た可能性もありますが捜索致しますか?」
「いや、今はそれどころじゃねぇ~。それに今更アイツが何かしたところでどうこうなる状況でもないからな。好きにさせておけ」
「畏まりました」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
~第一軍戦闘地~
「ここはいったい・・・」
その頃スズネたちは戦闘地の地下を通る薄暗い通路を歩いていた。
ドランから放たれた爆炎砲が直撃しようとしたその時、突如謎の声に呼ばれ急いで飛び込んだ煙の先で一人の女性と出会い、行く先も分からぬまま地下に続く一本道をただ付いて行くのであった。
「ちょっと、これって付いて行って大丈夫なの?何かの罠とかじゃない」
「でも、ウチらのことを助けてくれたっすよ」
「そうですよ。あのままでは確実に僕たち死んでましたよ。今は彼女を信じるしかないと思います」
「で…でも、彼女は…その…獣人でしたよね…」
「「「「・・・・・」」」」
絶体絶命のピンチから救ってくれた恩を感じながらも、一瞬見えた彼女の姿から獣人族であることを確認した宿り木のメンバーたちは不安と疑問を拭えずにいた。
彼女の額から伸びる螺旋状の一本角。
その光景が全員の頭に鮮明に残っている。
そして言うまでもなく、今ガルディア王国と獣王国ビステリアは戦争中であり、獣人族としてはヒト族は敵である他ない。
そんな状況の中でどうして獣人族である彼女がヒト族である自分たちを助けるのか。
この道の先にはいったい何が待ち構えているのか。
そんな考えが頭の中を駆け巡る。
「まぁ~もしもの時にはわっちの魔法でぶっ飛ばしてやるのじゃ」
「それだとアタシたちまで生き埋めになっちゃうじゃない。絶対に止めてよね」
「きっと大丈夫だよ。あの人からは悪い感じがしなかったし、私たちに危害を加えようとするならわざわざ助けずにあの場に残しておいた方がよかったわけでしょ」
「まぁ~それはそうね」
「とりあえず付いて行ってみようよ」
珍しく説得力のあるスズネの意見に納得したメンバーたちは前を歩く女性の後を追う。
そして歩き始めてから数十分が経ったであろう頃、ついに出口へと辿り着いたのだった。
「はぁ~やっと出られたーーー」
「で、ここは何処っすか?」
地下通路を突き進んで来たスズネたちが辿り着いたのは、先程までいた戦闘地から1キロほど離れた場所。
ウォォォォォ ──────── 。
キーーーン!キーーーン!キーーーン!
遠く離れた地では未だに炎が燃え盛っており、響き渡る両軍の喊声と剣戟音により戦闘が続いている様子が伺える。
炎獄に閉じ込められた騎士たちはどうなったのか。
残してきたアーサーたちは無事なのだろうか。
静まるどころか激しさを増していく戦闘音を耳にして一層の不安がスズネたちの間に広がる。
「あのー・・・」
「あっ!?すみません。それから先程は危ないところを助けて頂きありがとうございました」
スズネたちの様子を心配して女性が声を掛けようとしたところで彼女の存在を思い出したスズネが慌てて窮地を救ってもらったお礼を伝える。
改めてよく見ると透き通るような真っ白な長髪が目を引く美しい女性である。
しかし、何よりもスズネたちの注目を集めたのはやはり額から伸びた螺旋状の鋭い角。
何処からどう見てもヒト族ではない。
そんな思いを抑えることが出来ずラーニャが女性に質問をする。
「お主はいったい何者なのじゃ!その角からして獣人族であろう。今は戦争中じゃぞ、どうしてわっちらを助けたのじゃ」
確かに全員が気になっていたことではある。
しかし、いったいどこから話をしたらいいものかと躊躇していた中で直球を投げ込むラーニャ。
無邪気というか・・・無神経というか・・・。
それでも結果的にみんなの疑問をぶつけてくれたことに変わりはない。
「あっ…名乗りもせずに失礼しました。初めまして、私の名はユニと申します。見ての通り獣人族です。実はあなた方にお願いしたいことがあってこちらまでお連れしました」
「お願い?」
初対面の相手に突然お願いしたいことがあると言われ困惑するスズネたち。
これまでに獣人族との関わりは無く、もちろん知り合いなどもいない。
そんなスズネたちのことをユニと名乗る女性はいったい何処で知ったのか。
いくら考えたところで答えなど見つかるはずもなく、スズネたちは一先ず話を聞くことにしたのだった。
「ユニさん…でしたっけ?それで初対面のアタシたちにお願いというのは ─────── 」
「突然のことで驚かれましたよね。それでお願いというのは ───── 獣王ゼリックを止めてほしいのです」
!?!?!?!?!?!?
「「「「「「 獣王を止める!? 」」」」」」
あまりの衝撃に声が揃うスズネたち。
獣王といえば今回の作戦における最終目標であり、それを止めるとなればこの戦争の終結を意味する。
もしそんなことが出来るのであればもちろんそうしたい。
しかし、あまりに突拍子も無い話を前にスズネたちはより一層困惑してしまう。
「すみません。話が全く見えないんですが・・・」
「スズネの言う通りっす。そもそもあなたは何者なんすか?」
「突然こんな話をしてしまい申し訳ありません。私は先代獣王の娘にして、現獣王であるゼリックの許嫁です」
「先代獣王の娘!?」
「獣王ゼリックの許嫁!?」
戦場で会った獣人族の戦士たちや十二支臣と比べて洗練された美しさと佇まいをしているとは思っていたが、まさか将来獣王国の王妃になる方だとは思わず驚きを隠せないスズネたち。
そんな高貴な人物がどうして戦場にいるのか。
そして、今後獣人族のトップに立つ者が何故国を裏切るようなまねをするのか。
スズネたちの疑問は尽きない。
そんな表情が並ぶのを見たユニはゆっくりと口を開く。
「皆さんが疑問に思うのも無理はありません。獣王国の王妃になろうかという者がどうして国を裏切ろうとしているのか。それを語るには父である先代獣王とこの国の成り立ちについて話をせねばなりません」
そう言うとユニは先代獣王と今の獣王国が築かれるまでについて話し始めたのだった。
「先代獣王の夢は、獣王国の繁栄とこの地に住まう全種族の安寧でした ─────── 」
「獣王様、ユニ様のお姿が見当たらないとの報告が入っております」
「あの女…こんな盛大なパーティの最中にいったい何処に行きやがった」
「ユニ様については以前より怪しい行動が確認されておりますし、城外に出た可能性もありますが捜索致しますか?」
「いや、今はそれどころじゃねぇ~。それに今更アイツが何かしたところでどうこうなる状況でもないからな。好きにさせておけ」
「畏まりました」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
~第一軍戦闘地~
「ここはいったい・・・」
その頃スズネたちは戦闘地の地下を通る薄暗い通路を歩いていた。
ドランから放たれた爆炎砲が直撃しようとしたその時、突如謎の声に呼ばれ急いで飛び込んだ煙の先で一人の女性と出会い、行く先も分からぬまま地下に続く一本道をただ付いて行くのであった。
「ちょっと、これって付いて行って大丈夫なの?何かの罠とかじゃない」
「でも、ウチらのことを助けてくれたっすよ」
「そうですよ。あのままでは確実に僕たち死んでましたよ。今は彼女を信じるしかないと思います」
「で…でも、彼女は…その…獣人でしたよね…」
「「「「・・・・・」」」」
絶体絶命のピンチから救ってくれた恩を感じながらも、一瞬見えた彼女の姿から獣人族であることを確認した宿り木のメンバーたちは不安と疑問を拭えずにいた。
彼女の額から伸びる螺旋状の一本角。
その光景が全員の頭に鮮明に残っている。
そして言うまでもなく、今ガルディア王国と獣王国ビステリアは戦争中であり、獣人族としてはヒト族は敵である他ない。
そんな状況の中でどうして獣人族である彼女がヒト族である自分たちを助けるのか。
この道の先にはいったい何が待ち構えているのか。
そんな考えが頭の中を駆け巡る。
「まぁ~もしもの時にはわっちの魔法でぶっ飛ばしてやるのじゃ」
「それだとアタシたちまで生き埋めになっちゃうじゃない。絶対に止めてよね」
「きっと大丈夫だよ。あの人からは悪い感じがしなかったし、私たちに危害を加えようとするならわざわざ助けずにあの場に残しておいた方がよかったわけでしょ」
「まぁ~それはそうね」
「とりあえず付いて行ってみようよ」
珍しく説得力のあるスズネの意見に納得したメンバーたちは前を歩く女性の後を追う。
そして歩き始めてから数十分が経ったであろう頃、ついに出口へと辿り着いたのだった。
「はぁ~やっと出られたーーー」
「で、ここは何処っすか?」
地下通路を突き進んで来たスズネたちが辿り着いたのは、先程までいた戦闘地から1キロほど離れた場所。
ウォォォォォ ──────── 。
キーーーン!キーーーン!キーーーン!
遠く離れた地では未だに炎が燃え盛っており、響き渡る両軍の喊声と剣戟音により戦闘が続いている様子が伺える。
炎獄に閉じ込められた騎士たちはどうなったのか。
残してきたアーサーたちは無事なのだろうか。
静まるどころか激しさを増していく戦闘音を耳にして一層の不安がスズネたちの間に広がる。
「あのー・・・」
「あっ!?すみません。それから先程は危ないところを助けて頂きありがとうございました」
スズネたちの様子を心配して女性が声を掛けようとしたところで彼女の存在を思い出したスズネが慌てて窮地を救ってもらったお礼を伝える。
改めてよく見ると透き通るような真っ白な長髪が目を引く美しい女性である。
しかし、何よりもスズネたちの注目を集めたのはやはり額から伸びた螺旋状の鋭い角。
何処からどう見てもヒト族ではない。
そんな思いを抑えることが出来ずラーニャが女性に質問をする。
「お主はいったい何者なのじゃ!その角からして獣人族であろう。今は戦争中じゃぞ、どうしてわっちらを助けたのじゃ」
確かに全員が気になっていたことではある。
しかし、いったいどこから話をしたらいいものかと躊躇していた中で直球を投げ込むラーニャ。
無邪気というか・・・無神経というか・・・。
それでも結果的にみんなの疑問をぶつけてくれたことに変わりはない。
「あっ…名乗りもせずに失礼しました。初めまして、私の名はユニと申します。見ての通り獣人族です。実はあなた方にお願いしたいことがあってこちらまでお連れしました」
「お願い?」
初対面の相手に突然お願いしたいことがあると言われ困惑するスズネたち。
これまでに獣人族との関わりは無く、もちろん知り合いなどもいない。
そんなスズネたちのことをユニと名乗る女性はいったい何処で知ったのか。
いくら考えたところで答えなど見つかるはずもなく、スズネたちは一先ず話を聞くことにしたのだった。
「ユニさん…でしたっけ?それで初対面のアタシたちにお願いというのは ─────── 」
「突然のことで驚かれましたよね。それでお願いというのは ───── 獣王ゼリックを止めてほしいのです」
!?!?!?!?!?!?
「「「「「「 獣王を止める!? 」」」」」」
あまりの衝撃に声が揃うスズネたち。
獣王といえば今回の作戦における最終目標であり、それを止めるとなればこの戦争の終結を意味する。
もしそんなことが出来るのであればもちろんそうしたい。
しかし、あまりに突拍子も無い話を前にスズネたちはより一層困惑してしまう。
「すみません。話が全く見えないんですが・・・」
「スズネの言う通りっす。そもそもあなたは何者なんすか?」
「突然こんな話をしてしまい申し訳ありません。私は先代獣王の娘にして、現獣王であるゼリックの許嫁です」
「先代獣王の娘!?」
「獣王ゼリックの許嫁!?」
戦場で会った獣人族の戦士たちや十二支臣と比べて洗練された美しさと佇まいをしているとは思っていたが、まさか将来獣王国の王妃になる方だとは思わず驚きを隠せないスズネたち。
そんな高貴な人物がどうして戦場にいるのか。
そして、今後獣人族のトップに立つ者が何故国を裏切るようなまねをするのか。
スズネたちの疑問は尽きない。
そんな表情が並ぶのを見たユニはゆっくりと口を開く。
「皆さんが疑問に思うのも無理はありません。獣王国の王妃になろうかという者がどうして国を裏切ろうとしているのか。それを語るには父である先代獣王とこの国の成り立ちについて話をせねばなりません」
そう言うとユニは先代獣王と今の獣王国が築かれるまでについて話し始めたのだった。
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