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終戦。そして
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「それでは最後の躾だ! ────── 断罪の剣!!」
ヒュンッ ──────── ザンッ!!!
天より舞い降りた巨大な剣。
剣先を赤く染めたそれは重力に導かれるがまま地面へと突き刺さる。
ブシューーーッ ──────── ドスン。
その過程で、自由を奪われ地に囚われの身となっていた獣王の左腕が無慈悲にも斬り落とされ、ゼリックは激痛のあまり苦痛に顔を歪めたのだった。
「「キャーーーッ!?」」
そして、巨大な獣王の腕が力無く地面に横たわるその光景を目にしたユニとスズネは、あまりの衝撃に悲鳴を上げながら目を背けるのであった。
しかし、獣化したことによって巨大化した腕が斬り落とされたというのに出血量はそれほど多くはなかった。
その理由は、斬り口を見れば一目瞭然であった。
「ガッハッハッハッハッ。何の真似だ?」
それは斬るというよりは焼き斬るといった方が適切である。
美しく一刀両断された箇所が瞬時に焼かれており、斬るとほぼ同時に止血がなされていたのだった。
「わざわざ止血までしてくれるとはな。随分とお優しい魔王だな」
「フンッ。血生臭い獣の血をばら撒かれては面倒だからな」
「ガッハッハッ。まぁ~そういうことにしておいてやるよ」
スーーーーッ。
片腕を失ったゼリックの姿が元の人型へと元っていく。
そして、二人の会話が終わると、それまでゼリックとアーサーを捕らえていた鎖が跡形も無く消え去り、彼らはようやく解放されたのであった。
そんな中、アーサーは改めて目の前に立つ魔王との実力差を嫌というほど強烈に印象付けさせられたのだった。
剣士として最高峰ともいえる実力を身に付け、ある程度の強さを手に入れたと思っていた。
しかし、魔王クロノが放った魔法一つで動きを封じられ、彼と獣王の戦いの中ではその存在を完全に蚊帳の外へと追いやられた。
さらに、自身と互角にやり合っていた獣王もまるで赤子のように扱われ、為す術も無く左腕を斬り落とされたのだ。
歴代最強の魔王。
その実力は底が知れず、自分たちとの差は想像することすらも難しい。
仮に今の状況で魔族が攻め込んで来たとして、果たして現在のガルディア王国の戦力で太刀打ち出来るのだろうか。
答えは ────── 『否』である。
魔族軍の戦力はその大部分が不明という状況であるのだが、正直に言って今のガルディア王国軍ではたとえ冒険者ギルドと力を合わせたとしても、魔王クロノ一人を止めることすら出来ないだろう。
それほどまでの圧倒的な力の差を実感するには十分なものをその目に焼き付けられたのだ。
この男を敵に回してはいけない。
それは命ある者としての本能がそう言っている。
そのことを静かに心に刻み込んむアーサーなのであった。
「まだやるか?」
「ガッハッハッ。これほどまでの実力差を見せるつけられた上に、左腕まで斬り落とされてやるわけねーだろ。完敗だ!煮るなり焼くなり好きにしろ」
この瞬間、ガルディア王国と獣王国ビステリアによる戦争の終結が決定付けられた。
獣王による降伏。
この一報は瞬く間に各戦闘地へと届けられた。
そして、その報せを耳にすると同時に両軍ともに武器を下ろし始め、一方は歓喜の声を上げ、もう一方は悔しさと無念さに顔を歪めたのであった。
「兄様っ!!」
負傷したゼリックの元へと駆け寄るユニ。
大粒の涙を流しながら最愛の人を抱き締める。
その光景を目にしながらスズネはゆっくりとクロノへと歩み寄る。
「クロノ、これからどうなるの」
「どうもこうもない。あとはガルディアの王とこの男で話をつけるだけだ」
「ガルディア王には私から報告することになるだろう」
「アーサー様、獣王国はどうなるのでしょうか?」
スズネの質問に対して数秒の沈黙を挟み、アーサーはゆっくりと口を開く。
「レオンハルト様のご意向にもよるが・・・、ここまでの事をしておいてお咎め無しとはいかないだろう。特に獣王ゼリックに対しては何かしらの厳しい処罰が与えられることは避けされない」
「そ…そんな」
戦争において敗戦国の王に対しての処罰というものが厳しいものとなるということは世の常である。
さらに、今回の戦争は獣王国ビステリアから仕掛けたものであり、それを先導した獣王の罪は決して小さくはない。
そして、そのことは獣王であるゼリック自身も重々承知していた。
しかし、アーサーが語る正論に対してあの男が待ったをかける。
「おい、何を勝手なことしようとしてんだ?この戦争、別にお前らガルディアが勝ったわけじゃねぇーだろ。俺がコイツに躾をしただけの話だ」
「クロノ殿、今回貴殿は我々の軍に同行してきたではないか。それ即ちガルディア軍に味方したということでしょう」
「はぁ?お前らに同行したのはスズネだろ?他の仲間たちはそれに付いてきただけ。俺もまぁ~暇潰しに来ただけだ」
「本気でそのような言い分が通ると思っているのか」
「ごちゃごちゃうるせぇーよ。俺は俺のやりたいようにやるだけだ。雑魚が口出ししてくるんじゃねぇーよ。この獣には俺が罰を与えた。これ以上の処罰はこの魔王クロノが許さん!もし何かしようものならガルディアからの宣戦布告と受け取るが?どうする」
「そのような迷いごとを」
「俺は至って真面目な話をしているんだが。なんだ?必要ならお前の腕も斬り落として痛み分けにしてやってもいいんだぞ」
「クッ・・・」
食い下がろうとするアーサーに対して少々苛立った様子のクロノが睨みを利かせる。
その強烈過ぎる圧力を前にして、さすがのアーサーもそれ以上発言することを諦めざるを得ないのだった。
「クロノ様、ありがとうございます。本当に・・・ありがとうございます」
「べ…別に、そいつのためじゃねぇーよ。俺はただ魔王として、お前との約束を守っただけだ」
涙で顔をくちゃくちゃにしながら、何度も何度もクロノに対して頭を下げて感謝を口にするユニ。
その真っ直ぐな想いを受けて、どこか照れくさそうにしながら背を向けるクロノとその隣で嬉しそうに笑みを浮かべるスズネなのであった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
そこからは流れるように物事が進んでいった。
それも全てガルディア王であるレオンハルトの判断と行動の早さによるものであった。
戦争の終結後、アーサーより報告を受けたレオンハルトは、即座に獣王国との和睦に向けて動き出した。
今回の戦争における責任を獣王国及び獣王であるゼリックに押し付けるようなことはせず、あくまでも対等な関係を強調した上で、新たな協力関係を築くことを望んだのだ。
そして、それを実証するために、レオンハルトはあえて和平協定の調印場所を獣王国としたのであった。
今回の戦争を第三者目線で見た時に、明らかにガルディア王国が勝者であり、獣王国は敗戦国である。
そうした場合、通常は敗戦国側が勝利国へと赴き、謝罪をした後に圧倒的不利な条件の下で調印させられることがほとんどであった。
しかし、ガルディア王レオンハルトは決してそれを良しとしなかったのだ。
もちろんその判断において少なからずクロノの意向が影響したことは間違いないのだが、もしそれがなかったとしても彼は同様の判断を下しただろう。
ガルディア王国・獣王国ビステリアによる新たな和平協定の締結完了。
こうして、ガルディア王国と獣王国ビステリアによる戦争は無事に終結を迎えることができ、ここから両種族による新たな協力関係の下でヒト族・獣人族共に少しずつ日常を取り戻していくのであった。
ヒュンッ ──────── ザンッ!!!
天より舞い降りた巨大な剣。
剣先を赤く染めたそれは重力に導かれるがまま地面へと突き刺さる。
ブシューーーッ ──────── ドスン。
その過程で、自由を奪われ地に囚われの身となっていた獣王の左腕が無慈悲にも斬り落とされ、ゼリックは激痛のあまり苦痛に顔を歪めたのだった。
「「キャーーーッ!?」」
そして、巨大な獣王の腕が力無く地面に横たわるその光景を目にしたユニとスズネは、あまりの衝撃に悲鳴を上げながら目を背けるのであった。
しかし、獣化したことによって巨大化した腕が斬り落とされたというのに出血量はそれほど多くはなかった。
その理由は、斬り口を見れば一目瞭然であった。
「ガッハッハッハッハッ。何の真似だ?」
それは斬るというよりは焼き斬るといった方が適切である。
美しく一刀両断された箇所が瞬時に焼かれており、斬るとほぼ同時に止血がなされていたのだった。
「わざわざ止血までしてくれるとはな。随分とお優しい魔王だな」
「フンッ。血生臭い獣の血をばら撒かれては面倒だからな」
「ガッハッハッ。まぁ~そういうことにしておいてやるよ」
スーーーーッ。
片腕を失ったゼリックの姿が元の人型へと元っていく。
そして、二人の会話が終わると、それまでゼリックとアーサーを捕らえていた鎖が跡形も無く消え去り、彼らはようやく解放されたのであった。
そんな中、アーサーは改めて目の前に立つ魔王との実力差を嫌というほど強烈に印象付けさせられたのだった。
剣士として最高峰ともいえる実力を身に付け、ある程度の強さを手に入れたと思っていた。
しかし、魔王クロノが放った魔法一つで動きを封じられ、彼と獣王の戦いの中ではその存在を完全に蚊帳の外へと追いやられた。
さらに、自身と互角にやり合っていた獣王もまるで赤子のように扱われ、為す術も無く左腕を斬り落とされたのだ。
歴代最強の魔王。
その実力は底が知れず、自分たちとの差は想像することすらも難しい。
仮に今の状況で魔族が攻め込んで来たとして、果たして現在のガルディア王国の戦力で太刀打ち出来るのだろうか。
答えは ────── 『否』である。
魔族軍の戦力はその大部分が不明という状況であるのだが、正直に言って今のガルディア王国軍ではたとえ冒険者ギルドと力を合わせたとしても、魔王クロノ一人を止めることすら出来ないだろう。
それほどまでの圧倒的な力の差を実感するには十分なものをその目に焼き付けられたのだ。
この男を敵に回してはいけない。
それは命ある者としての本能がそう言っている。
そのことを静かに心に刻み込んむアーサーなのであった。
「まだやるか?」
「ガッハッハッ。これほどまでの実力差を見せるつけられた上に、左腕まで斬り落とされてやるわけねーだろ。完敗だ!煮るなり焼くなり好きにしろ」
この瞬間、ガルディア王国と獣王国ビステリアによる戦争の終結が決定付けられた。
獣王による降伏。
この一報は瞬く間に各戦闘地へと届けられた。
そして、その報せを耳にすると同時に両軍ともに武器を下ろし始め、一方は歓喜の声を上げ、もう一方は悔しさと無念さに顔を歪めたのであった。
「兄様っ!!」
負傷したゼリックの元へと駆け寄るユニ。
大粒の涙を流しながら最愛の人を抱き締める。
その光景を目にしながらスズネはゆっくりとクロノへと歩み寄る。
「クロノ、これからどうなるの」
「どうもこうもない。あとはガルディアの王とこの男で話をつけるだけだ」
「ガルディア王には私から報告することになるだろう」
「アーサー様、獣王国はどうなるのでしょうか?」
スズネの質問に対して数秒の沈黙を挟み、アーサーはゆっくりと口を開く。
「レオンハルト様のご意向にもよるが・・・、ここまでの事をしておいてお咎め無しとはいかないだろう。特に獣王ゼリックに対しては何かしらの厳しい処罰が与えられることは避けされない」
「そ…そんな」
戦争において敗戦国の王に対しての処罰というものが厳しいものとなるということは世の常である。
さらに、今回の戦争は獣王国ビステリアから仕掛けたものであり、それを先導した獣王の罪は決して小さくはない。
そして、そのことは獣王であるゼリック自身も重々承知していた。
しかし、アーサーが語る正論に対してあの男が待ったをかける。
「おい、何を勝手なことしようとしてんだ?この戦争、別にお前らガルディアが勝ったわけじゃねぇーだろ。俺がコイツに躾をしただけの話だ」
「クロノ殿、今回貴殿は我々の軍に同行してきたではないか。それ即ちガルディア軍に味方したということでしょう」
「はぁ?お前らに同行したのはスズネだろ?他の仲間たちはそれに付いてきただけ。俺もまぁ~暇潰しに来ただけだ」
「本気でそのような言い分が通ると思っているのか」
「ごちゃごちゃうるせぇーよ。俺は俺のやりたいようにやるだけだ。雑魚が口出ししてくるんじゃねぇーよ。この獣には俺が罰を与えた。これ以上の処罰はこの魔王クロノが許さん!もし何かしようものならガルディアからの宣戦布告と受け取るが?どうする」
「そのような迷いごとを」
「俺は至って真面目な話をしているんだが。なんだ?必要ならお前の腕も斬り落として痛み分けにしてやってもいいんだぞ」
「クッ・・・」
食い下がろうとするアーサーに対して少々苛立った様子のクロノが睨みを利かせる。
その強烈過ぎる圧力を前にして、さすがのアーサーもそれ以上発言することを諦めざるを得ないのだった。
「クロノ様、ありがとうございます。本当に・・・ありがとうございます」
「べ…別に、そいつのためじゃねぇーよ。俺はただ魔王として、お前との約束を守っただけだ」
涙で顔をくちゃくちゃにしながら、何度も何度もクロノに対して頭を下げて感謝を口にするユニ。
その真っ直ぐな想いを受けて、どこか照れくさそうにしながら背を向けるクロノとその隣で嬉しそうに笑みを浮かべるスズネなのであった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
そこからは流れるように物事が進んでいった。
それも全てガルディア王であるレオンハルトの判断と行動の早さによるものであった。
戦争の終結後、アーサーより報告を受けたレオンハルトは、即座に獣王国との和睦に向けて動き出した。
今回の戦争における責任を獣王国及び獣王であるゼリックに押し付けるようなことはせず、あくまでも対等な関係を強調した上で、新たな協力関係を築くことを望んだのだ。
そして、それを実証するために、レオンハルトはあえて和平協定の調印場所を獣王国としたのであった。
今回の戦争を第三者目線で見た時に、明らかにガルディア王国が勝者であり、獣王国は敗戦国である。
そうした場合、通常は敗戦国側が勝利国へと赴き、謝罪をした後に圧倒的不利な条件の下で調印させられることがほとんどであった。
しかし、ガルディア王レオンハルトは決してそれを良しとしなかったのだ。
もちろんその判断において少なからずクロノの意向が影響したことは間違いないのだが、もしそれがなかったとしても彼は同様の判断を下しただろう。
ガルディア王国・獣王国ビステリアによる新たな和平協定の締結完了。
こうして、ガルディア王国と獣王国ビステリアによる戦争は無事に終結を迎えることができ、ここから両種族による新たな協力関係の下でヒト族・獣人族共に少しずつ日常を取り戻していくのであった。
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